種生姜の保存方法について基礎知識を学ぼう!おすすめの保存術も!
生姜を栽培してみたいけど、「種生姜」を発芽させるのは難しそう…。芽が出るまでの保存方法はどうすればいいんだろう?

そんな疑問に答えます。

健康に良いといわれている生姜。毎日摂取しているうちに、いよいよ栽培してみたい気持ちも湧いてくるのではないでしょうか?

この記事では、種生姜とその保存方法について、経験者の筆者が、分かりやすく解説していきたいと思います。

種生姜の保存方法 ~基礎知識編~

種生姜の保存方法は?生姜との違いはある?

種生姜とは、秋に収穫された生姜の中から、翌年の春に植えるために選別された生姜を栽培するための「種」となるもののこと。

ここでは「通常の生姜」との違いや、芽出しに必要な保存条件・保存方法の基礎知識についてご紹介をしていきます。

種生姜と食用の生姜に違いはあるの?

種生姜は食用の生姜とは別物?と疑問に思う方も多いかもしれませんが、実は、種生姜と生姜は、基本的には同じ物であり、食べることができます。

では、何が違うのかというと、種生姜は「栽培用」として位置づけられていることです。

ですが、スーパーなどで手に入る根生姜(新生姜を寝かせたもの、または旬の時期以外で出回っている生姜のこと)も、そのまま土に植えれば、運が良ければ(芽出しができれば)栽培することができるといわれています。

この「芽出し」が簡単ではないため、「種生姜」という栽培に特化した生姜があるという訳ですね。

種生姜は「芽出し」がカギ!

芽出しというのは、先ほどお話しした種生姜について、適した温度・湿度での保存方法を徹底し、種生姜から発芽させることをいいます。

生姜の芽が下を向いていると、生姜はなかなか育ちにくいため、あらかじめ芽出しさせておくことで植える向きが定まり、生姜栽培が成功しやすくなります。

食用としての生姜は、なるべく芽が出ないような保存方法をとられていることが多いため、大半は発芽する前に食べてしまうか、そこから無理に芽出しさせようとしても、保存が難しく腐らせてしまうことも多いようです。

栽培用に区別されている種生姜は、一定の温度・湿度での保存方法を行う中で、同時に生姜の発芽もゆっくりと行なわせているので、土に植えた後に生姜が育ちやすいように調整されているのです。

芽出しに必要な保存条件 ~積算温度の考え方~

生姜は、室温15℃、湿度90%が、保存に最も適した環境であるといわれています。

室温が15℃を超えたあたりから少しづつ種生姜の発芽が始まり、2528℃になると、どんどん生育が進みます。種生姜を発芽させるためには、積算温度が170℃を超える必要があるといわれています。

※積算温度=「気温 -15℃」の合計。30℃の日が5日続くと、積算温度=75℃となります。

保存温度が高ければ高いほど、早く芽が出てきますが、あまりに生育が早すぎると種生姜が傷んでしまう原因にもなるため、保存方法には注意が必要です。

保存温度を最低半年間キープすること

秋に収穫してから種植えを迎える翌春までは、約半年もの期間があるため、種生姜として保存する場合は、この期間にしっかりと温度と日数を管理した保存方法を行うことが大切なのです。

自宅で保管している際に、偶然にも芽出しの条件が整い、自然に発芽することもありますし、スーパーで購入した生姜をそのまま土に植えても、土の中で環境や条件が揃うことで、生姜が栽培できる可能性もあります。

ただ、農家でもなかなか成功しない場合もあるといわれるほど、半年もの期間、種生姜の保存方法・保存環境を適切に保つことは至難の業です。

ですので、しっかりと生姜を栽培してみたい!と思われる方は、「種生姜」としての保存方法を行うようにしてくださいね。※保存方法の具体的なコツについては以降の項目で解説をしていきます!

種生姜の保存方法 ~越冬編~

種生姜の保存方法のコツは?

ここでは、種生姜にしたいと考えている生姜は、どのような状態での保存方法が適しているのか、について紹介していきたいと思います。

こちらの保存方法でしっかりと冬を越した後、植えるまでの期間に芽出しをしていくイメージになります。

土がついている生姜の場合

収穫して間もない土は、水分を多く含み、湿っているため、そのまま保存すると、カビが生えたり腐りやすくなってしまう恐れがあります。

このような場合は、日差しの穏やかな場所か、風通しの良い場所で軽く土を乾かして(乾かしすぎない程度に)、そのままスーパーのレジ袋のようなものに入れて保存するのがベストです。

この保存方法は、農家の方もよく実践されているのでおすすめです。種生姜を袋に入れたら、口を軽く縛り、発泡スチロールなどに入れておくと、その後の温度管理が安定しやすくなりますよ。

洗浄された状態の生姜の場合

土が落とされた状態の種生姜の保存方法はどうでしょうか。こちらは、とりあえず、普段食用として、生姜を保存する方法をとればOKです。

種生姜も、食用としての生姜も、基本的には保存方法は同じです。室温15℃、湿度90%が保てるよう(冬を越せるように)、それぞれの環境に応じて、保存方法の工夫を行ってください。

※食用の生姜の保存方法等についてはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

種生姜の保存方法 ~実践編(具体例5つ)~

種生姜のおすすめ保存方法5選!

種生姜は約半年、越冬させるために、室温15℃、湿度90%を保ち続けなければいけません。しかし実際には、室温だけでも15℃を保つのは、かなり至難の業であるといえます

これはかなり、生姜中心の生活に変わってしまう予感すらしてきますね…。こちらでは実際に、種生姜の保存に携わった方々の意見も参考に、保存方法をご紹介していきます

お風呂のふたの上で温度をキープ

地域により差はありますが、日本の冬は、かなり寒いです。そのため、昼間は、15℃くらいまで温かくなる場所や部屋を把握しておき、そちらで保管します。そして問題は、気温が急激に下がる夜をどうしのぐか。

実際に種生姜を育てられた方の中で、夜間は、お風呂のふたの上に生姜を置くという保存方法も見られました。

ビニール袋に入れた生姜を、発泡スチロールに入れ、さらにタオルにくるんでお風呂のふたの上に置くことで、温度を下げずに保てるようです。

『こたつの中』も選択肢に

こたつは確かに温かいですよね。この保存方法をとる場合は、温度が高くなりすぎないように注意が必要です。

寝る前に少し早めにこたつの電源を切って、こたつの中の温度が適温になったら、先ほどのようにビニール袋や発泡スチロールなどに入れた状態で、種生姜を保管しておくとよいでしょう。

暖房器具を導入する

さて、ここ保存方法をとるまでになると、もはや種生姜は家族の一員です(家族よりも大切に扱われているかも…)。とはいえ、やはり寒暖差はどうしてもしのぐことができないのが現状です。

お住まいの地域や、居住環境によっては、暖房で室内の温度を一定に保つ保存方法しかない場合も多いと思います。

暖房にて管理する場合は、部屋の空気が乾燥してしまいがちですので、種生姜についた土の状態を時々チェックしてみましょう。

カラカラに乾いてしまわないよう、適度に霧吹きなどで水分を与えてあげましょう。ただし、水分の与えすぎは、種生姜にカビが生えたり、腐ってしまう原因にもなるので、注意しながら慎重に行いましょう。

恒温器で温度管理することも可能

こちらの種生姜の保存方法には、かなり予算が必要となってきます。

恒温器は、だいたい室温+5℃~の調整が可能になってくるものが多いため、極端に寒すぎる地域では少し対応が難しいかもしれません。

室温が10℃程を保てる環境であれば、こちらを使用すればほぼ確実に、最適温度が保てるのではないでしょうか。

安定は『ワインセラー』での管理

ワインセラーは、恒温器よりも少し価格が安くラインナップされている(1万円前後)ので、手が出やすいですのではないでしょうか。

設定可能温度帯も、8~18℃と、まるで種生姜の保存のために作られたかのような、完璧な環境が整えられていますね。

お部屋のインテリアの一環として、種生姜の保存方法にワインセラーの購入も十分選択肢に入るかと思います。

まとめ:種生姜の保存方法はアイデア勝負!

いかがでしたか?

種生姜は、わたしたちが普段食べている生姜と、もともとは同じものであることが分かりましたね。種生姜に必要なことは、長期保存を見据えた温度・湿度管理です。

収穫後に厳しい寒さの冬を迎える生姜は、翌春まで適切な条件のもと、大切に管理・保管されることで、立派な種生姜へと成長するのです。

この保存方法の工夫については、今回の記事でもいくつかご紹介しましたが、ぜひ、あなたならではの種生姜の保存方法を見出して、越冬や芽出しのプロフェッショナルを目指してみてはいかがでしょうか。

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