生姜にカビが!カビの部分だけ切って使えるの?詳しく解説します

生姜といえば、風味もよく和食や洋食やイタリアンに…。と、どのレシピにも頻繁に登場しますよね。

薬味としても活躍し、味のアクセントにかかせない食材の生姜ですが、家庭で使用する場合は少ししか使わないので、残りは冷蔵庫にしまってしまうことが多いのではないでしょうか?

一個買ってしまうと使い切るまでに時間がかかるので、いざ、使おう!という時には、乾燥してしまって変色していたり、酷い場合にはカビが生えていますよね。

一個全てカビが覆うほど生えていたら捨ててしまったほうがいいですが、少しのカビならその部分だけ切って使えそうですよね。

生姜にカビが生えると言う話はよく聞きます。なぜカビは生えてしまうのでしょうか?カビの部分だけ切って使用することは可能なのでしょうか。そして、もしカビを食べてしまっても健康に被害はないでしょうか?

詳しく解説していきます。

生姜にカビが!そのまま使えるの?

生姜にカビが!そのまま使えるの?

なぜ生姜にカビが生えるのか

生姜の表面に白い綿のようなものが付着していた場合、それは”白カビ”です。

生姜をはじめ、野菜には水分が多く菌も付着しています。カビが繁殖するには、温度と酸素と栄養分が必要ですので、条件が揃うともの凄いスピードで増殖します。

冷蔵庫に入れておけばカビは生えないと思いがちですが、カビにも好みがありカビの種類によっては好きな温度帯が5℃というカビもいます。

家庭用の冷蔵庫の温度は3~5度なので、低温が好きなカビには住みやすい温度帯です。ですので、ちきんと保管していても、もともと生姜や野菜に付着しているカビ菌がそのまま冷蔵庫で増殖してしまいます。

生姜や野菜類に生えるカビの多くは”白カビ”であり、特徴は白くてフワフワしています。しかし、人の目だけではカビの種類を完全に見極めることはできません。

専門家ですら見極めるのは難しいと言われているので素人では判断できません。実例として、始めは少しのカビで白く見えていたのに、時間が経つとカビが増えて灰色や黒色に変化してしまうことがあるので注意が必要です。

また、白カビにはなっていないけれど表面がぬるぬるしている場合もあります。これは、もうすぐ白カビが生えますよ!というサインなので、早めに使用してください。

生姜に白カビが生えてしまったけど、食べても平気?

生姜をきちんと冷蔵庫で保管していても白カビが生えてしまいます。

カビといえば悪いイメージしかありませんが、白カビは味噌や醤油の製造過程で使用されるカビですので、他のピンク色や青色・黒色のカビに比べると比較的安全なカビです。

白カビには有害物質は含まれていない、とされているので少量摂取した程度は問題ありませんが、カビはカビなのでそのまま除去せずに口にすることはオススメできません。

白カビが生えている部分の表面を削ってみて、中身の色が変色していなければそのまま食べてしまっても大丈夫です。

しかし、カビは表面に付いているからといって中まで浸透していない訳ではありません。一度生えたカビは菌糸が食材の内部まで浸透しています!

白カビは消化の過程で胃酸によって分解され、健康被害になるものは残らないと言われているので、少量摂取しても問題はないです。心配な方は可食部は減ってしまいますが白カビの生えている部分より下を切って使用すれば、菌の摂取を減らすことが出来ます。

カビによっては加熱しても死滅しない種類も存在します。健康な大人なら大丈夫ですが、お腹を壊す可能性もありますので、小さなお子様や体調が悪い方・胃腸が弱い方は避けて下さい。

生姜に白以外のカビが付着している場合

生姜に生えるカビの多くは”白カビ”ですが、稀に黒カビや赤やピンクのカビが生える場合もあります。

黒カビはとても強い毒性をもち、発がん性があり人体に健康被害をもたらします。黒い部分だけ削れば食べれるとも言われていますが、先程記述したようにカビは一度生えてしまうと菌糸が内部まで浸透しています。

もちろん少しの黒カビくらいならカビの部分だけ切って使用することも可能ですが、白カビと違い黒カビはとても強い毒性を持っていますので、黒カビが生えてしまった場合は、味の変化していますし、もったいないですが…そのまま捨ててしまったほうが安全でしょう。

白カビをそのまま放置してしていると、黒カビに変わってしまうこともあるので注意してください。赤やピンクのカビが付着している場合もあります。すこし色が変わっているくらいだと、生姜と色合いが似ていて見分けにくいかもしれません。

こちらのカビも黒カビと同様に非常に強い毒性を持っていますので、注意が必要です。赤やピンクのカビを直接手で触ってしまい、ちゃんと洗わない手で他の食材に触ってしまった場合も危険ですので、きちんと手洗いをしましょう。

生姜の保存方法についてはコツがあります。農家直伝の長期保存の方法については、以下の記事で解説しています。

もし生姜についたカビを誤って食べてしまった場合

生姜についたカビをカビだと気付かずに食べてしまった場合はどうなるのでしょうか。実際に食べてしまった方によると…

・生姜に黒カビがあったけど、その部分だけ切って食べたら酸味があった。

・カビが生えた生姜を食べたら、お腹がゴロゴロしてきた

・料理にカビた生姜を使ったら、カビ特有の匂いがした

と、なんらかの異変を感じるようです。やはり、お腹を下してしまう場合もあるようなので、いつもの生姜と違うと感じたら食べるのは控えてください。

他にも、乾燥して小さくなってしまっている状態や、柔らかくブニブニしている場合も使うのはやめたほうが無難でしょう。

これもカビ??生姜が変色している場合

これもカビ??生姜が変色している場合

生姜の色が茶色い場合

新鮮な生姜だと、皮を剥いた場合綺麗な黄金色になっていますよね。しかし、買ったばかりでも皮を剥いた時に茶色に変色してしまっている状態はよく目にします。これは、カビではなく傷んでしまっている状態です。

食べてもなんの問題もありませんが、美味しくは無いので切り落として使用するほうがいいかもしれません。生姜をスーパーやお店で買う時は、肉厚でふっくらしていて、傷もなくいびつな形をしていないものを選んでください。

もし、茶色になってしまった場合は完全に腐ってしまう前に早く使ってあげてください。

生姜の色が黒やピンクになっている場合

黒く変色している場合もあります。もとは黄金色の生姜だったのですが、時間が経ち黒くなってしまった状態です。これは、黒カビになる一歩手前で、このまま放置していると強い毒性を持った黒カビになります。

他にも、ほんのりピンクにみえる場合もあります。生姜にはポリフェノールの一部であるアントシアニンという色素が含まれているのでそれでピンクに見える場合があります。これはカビと違って身体への影響はありませんので、そのまま使用して大丈夫です。

ピンク色のカビとの見分け方ですが、変な匂いもなくて表面もぬるぬるしていなければ、アントシアニンの仕業だと考えてください。

まとめ:生姜にカビが生えた場合の対処法

今回は、生姜にカビが生えた場合の対応を紹介しました。

生姜によく生えるカビの正体は白カビでした。白カビの生えた部分を切って食べても、健康上の問題は少ないですが一度でも生姜にカビが生えてしまった場合、内部まで菌糸が浸食しているので、できれば食べるのは控えてください。

一度で使い切ることは難しいですが、保存方法次第では長持ちさせることも出来ます。カビが生える前の新鮮な状態のうちに美味しい生姜料理を作ってくださいね。

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