豆乳スープダイエットの効果を徹底検証!効果的な取り入れ方もご紹介
テレビで豆乳スープダイエットで痩せたという特集を見たけど、本当に痩せるのかなあ?
豆乳スープでダイエットをするには、どうすれば効果が上がるのだろう?

豆乳スープを取り入れたダイエット方法は、テレビで取り上げられたことをきっかけにインターネット上でも話題になっていますが、はたして本当に効果はあるのでしょうか?

この記事では、豆乳スープがダイエットに効果があるのかどうかを検証するとともに、効果的にダイエットに取り入れるポイントやおすすめのレシピなどについてご紹介します。

糖質制限?置き換え?有名な豆乳スープダイエットのやり方2選

糖質制限?置き換え?有名な豆乳スープダイエットのやり方2選

ダイエットにはいろいろなやり方がありますよね。では、インターネットやテレビで紹介されている豆乳スープのダイエットはどのようなダイエット方法なのでしょうか?

インターネットで紹介されている豆乳スープダイエット

インターネットやSNSの情報を見てみると、豆乳スープを取り入れたダイエットは、特に定義や決まったやり方があるわけではないようです。

いろいろな方法があるようですが、なかでも主流は朝、昼、夕食のどれかのうち1食を豆乳スープに置き換えるというダイエット方法です。

このダイエットのいちばんの特徴は、1食を豆乳スープに置き換えるだけでつらい食事制限や運動をする必要はないというもの。

豆乳に含まれているたんぱく質、イソフラボン、サポニン、ペプチドという成分に痩せる効果があることを理由としています。

ヒルナンデスで紹介された方法は味噌スープがベース

日本テレビ系の人気情報番組の『ヒルナンデス』では、2022年1月31日の「ダイエットSP」で、「豆とパプリカとズッキーニの豆乳カレーMISOスープ」のレシピが紹介されました。

こちらは、ライフスタイルプロデューサーのAtsushi氏が6kg痩せたという自身の体験をもとに考案した、日本のスーパーフードである味噌を使った低糖質・高たんぱくのダイエットスープレシピのひとつです。

「MISOスープダイエット」は、材料を入れてレンジでチンするだけで簡単に作れる具だくさんの味噌スープを、夕食と置き換えて食べるだけ。

豆乳よりも味噌を使うことがポイントのようですが、夕食の置き換え以外の食事制限や運動をしなくてもよいという点が、インターネット上で紹介されている豆乳スープダイエットと一致していますね。

豆乳と味噌のスープダイエットの効果は?

「ヒルナンデス」では、女芸人のくまりえ。さんが、5週間のMISOスープダイエットに挑戦していました。

5週間後に体重を計ったところ、90.9kgだった体重は86.2kgになっていたので、4.7kgの減量に成功したことになりますね。

味噌スープを食べることで普段はあまり摂らない野菜を大量に食べ、間食にはAtsushi氏が勧めた干し芋を食べていたようです。

それ以外の食事内容の詳細は不明ですが、体重は確実に減っていました。平均よりも身体が大きめのくまりえ。さんですが、具だくさんのスープを1人前食べるだけで満腹感を得られたようです。

豆乳スープのダイエット効果の口コミは?

では、実際に豆乳スープをダイエットに取り入れた人は効果を得られたのでしょうか?Twitterでは、豆乳スープで痩せられたという投稿と、全然痩せないという投稿と両方が見られます。

https://twitter.com/wagashi_2022/status/1493425701080338440

https://twitter.com/yumi_rins/status/1435586416088535040

食事内容の詳細が不明なので一概には言えませんが、効果があったという人は、豆乳スープだけで満腹感を得られている人や腹持ちが良いと感じている人が多いようです。

豆乳スープダイエットの落とし穴!やりすぎは逆効果…!?

豆乳スープダイエットの落とし穴!やりすぎは逆効果…!?

豆乳の栄養素や成分がダイエットに効果があるとしても、インターネットやヒルナンデスで紹介された豆乳スープダイエットに関して言えば、痩せる理由は他の要因にありそうです。

豆乳スープダイエットの落とし穴に迫ってみましょう。

注意すべきは「置き換えダイエット」であること!

インターネットで紹介されていた豆乳ダイエットも、ヒルナンデスで紹介されたMISOスープダイエットも、1食分をスープに置き換えるというダイエット方法でした。

ヒルナンデスで紹介された「豆とパプリカとズッキーニの豆乳カレーMISOスープ」は約265kcal。

インターネット上にある豆乳スープのレシピを調べると、低いものなら100kcalくらいの豆乳スープもあります。つまり、豆乳スープは1回分の食事としては摂取カロリーがかなり低いことがわかります。

豆乳スープダイエットで痩せる要因は単にカロリー不足?!

厚生労働省が出している「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、30~49歳の活動量が「ふつう」の人の推定エネルギー必要量は2,050kcal。

朝食・昼食・夕食の理想のエネルギー配分は3:4:3もしくは3:3:4と言われているので、1食分のカロリーは約600~800kcalを摂る必要があります。

例えば、活動量が「ふつう」の35歳の女性の場合、「日本人の食事摂取基準」による1日のエネルギーの摂取目安は2,050kalです。

それに対し、夕食を200kcalの豆乳スープに置き換えた場合の摂取カロリーは1,650kcalとなるので、約400kcalも不足していることになります。

1食を豆乳スープに置き換えると、1日に必要な摂取カロリーが8割程度しか摂れていないということは、痩せても不思議ではありませんよね。

豆乳スープによって痩せたというよりは、エネルギー不足によって痩せた可能性があるということになります。

カロリー不足が続くと体調不良に陥ることも

長期間、慢性的なエネルギー不足が続くと、低栄養の高齢者と同じようなことが起こり得ます

エネルギーが足りなくなると、体脂肪だけでなく筋肉のたんぱく質がエネルギーとして使われるため、筋力が低下します。

また、カルシウムが不足すると骨のカルシウムが使われるため骨がもろくなります。その結果、以下のような弊害が出る可能性があります。

・転倒や骨折のリスクが高くなる

・身体全体の機能が低下し、嚙む力や飲み込む力が弱くなる

・身体の不調を感じることも増え、疲れやすくなったり病気やケガの治りが遅くなったりする

・新陳代謝が低下し、肌や髪がボロボロになる

低栄養の弊害が一度出てしまうと悪循環に陥り、最終的には健康を損ねてしまいかねません。1食分を豆乳スープに置き換えるダイエットは、カロリー不足による弊害が起こるリスクがあるため、注意が必要です。

豆乳スープで健康的にダイエットを成功させるには?

豆乳スープで健康的にダイエットを成功させるには?

豆乳スープで1回の食事を置き換えるダイエットは身体を壊すリスクがあるのでおすすめできませんが、やり方によっては効果的にダイエットに取り入れることができます。

「朝・昼・夜」食べる時間で得られる効果も異なる

基本的に、ダイエットの効果を高めるためには、豆乳スープはいつ食べてもOKです。

朝:糖質、たんぱく質を中心にバランスよく栄養を摂ると、身体が目覚め活動状態に入りやすい

昼:夕食までに時間が空くことが多いので、豆乳スープで腹持ちをよくする効果が期待できる

夜:成長ホルモンの分泌前の夜に食べることで、筋肉を作る栄養を補給できる

朝食、昼食、夕食とそれぞれに違ったメリットがあるので、状況に合わせて自分にとって都合の良い時間を選ぶとよいでしょう。

また、豆乳スープを1食分と置き換えるだけでは、エネルギーや栄養不足になりがちです。もしも、朝食に豆乳スープだけを食べる場合は、足りないカロリーや栄養を昼食や夕食で調整しましょう。

ダイエットを効果的にするコツは”具だくさん”

豆乳スープを具だくさんにすると、栄養バランスがよくなるので、ダイエット中のメニューとして最適です。

栄養バランスがよくなると肝臓が元気になります。肝臓は筋肉と同じくらい基礎代謝のエネルギーを消費します。肝機能が上がると基礎代謝量も高まるので、太りにくく痩せやすい身体を作れます。

豆乳スープのダイエット効果を高めるには、たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラルが大切です。そのためには、肉や魚、野菜、きのこや芋類などをたくさん入れるとよいでしょう。

「豆乳スープと豆乳味噌スープ」どちらが効果的?

ヒルナンデスの特集で、女芸人のくまりえ。さんが味噌スープを食べて5週間で4.7kgも痩せた原因について、発酵食品である味噌の善玉菌が働いて、腸内環境が良くなったからではないかと推測していました。

確かに味噌は発酵中に乳酸菌を生成しますが、その数は意外に少なく、1g中の乳酸菌の数は信州みそで1万個、赤味噌で1000個、米味噌だと100個程度しかいないそうです。

ヨーグルトは1g中に数億個、納豆に至っては数十億個の乳酸菌が含まれているそうなので、それを考えると、味噌の乳酸菌の効果はあまり期待できないと言えるでしょう。

ですから、味に変化を付けたい場合は味噌を入れてもよいですが、ダイエット効果は大して期待できないと思っておいた方がよさそうですね。

ダイエットに効果的な豆乳スープの簡単レシピおすすめ2選!

ダイエットに効果的な豆乳スープの簡単レシピおすすめ2選!

では、簡単にできて栄養たっぷりでダイエットにおすすめの豆乳スープの作り方を2つご紹介しましょう。

朝食におすすめ!鶏肉ときのこのもち麦入り豆乳スープ

もち麦とは、もち種の大麦のこと。もちもちと弾力のある食感で、食物繊維、ビタミンB群やビタミンE、カルシウム、マグネシウムが豊富であることが特徴です。

特にβ-グルカンという食物繊維には、善玉菌のエサになって腸内環境を整える作用や血糖値の上昇を抑える作用などがあるので、ダイエットにおすすめです。

もち麦を入れることで炭水化物も摂れるので、朝ごはんにピッタリ。一品だけだと炭水化物(糖質+食物繊維)が不足しているので、パンと果物などを足すとよいでしょう。

材料と作り方
鶏肉ときのこのもち麦入り豆乳スープ

【材料】(2人分)

もち麦 30g

玉ねぎ 50g

鶏ひき肉 80g

しめじ 40g

キャベツ 50g

小松菜(ほうれん草) 50g

水 250cc

コンソメ 小さじ1

無調整豆乳 200cc

塩コショウ 適量

オリーブオイル 大さじ1

【栄養成分】(1人分)

エネルギー 243kcal

たんぱく質 13.3g

脂質 14.2g

糖質 14.7g

食物繊維 3.8g

食塩相当量 1.3g

【作り方】

1.野菜は食べやすい大きさに切り、しめじは根元を落として小分けにしておく

2.鍋にオリーブオイルを熱し、鶏肉、玉ねぎ、しめじを炒める

3.2にもち麦、水、コンソメを加え、弱火で15分くらい煮込む

4.小松菜を入れ、火が通ったら豆乳を入れて沸騰直前で火を止める

【ポイント】

・豆乳は沸騰させると分離するので、沸騰させないように気を付けましょう。

根菜たっぷり!かぼちゃとカブの豆乳味噌スープ

かぼちゃの甘さと豆乳のまろやかさに、味噌のコクを合わせた優しい味の豆乳スープです。根菜がたっぷり入っているので食べ応えがあり、身体も温まります。

材料と作り方
かぼちゃとカブの豆乳味噌スープ

【材料】(2人分)

かぼちゃ 100g

玉ねぎ 50g

にんじん 50g

かぶ(大根でも可) 60g

しめじ 60g

ベーコン 60g

だし汁 150cc

無調整豆乳 200cc

味噌 小さじ2

【栄養成分】(1人分)

エネルギー 225kcal

たんぱく質 11.5g

脂質 2.2g

糖質 17.5g

食物繊維 3.7g

食塩相当量 1.6g

【作り方】

1.ベーコンと野菜は食べやすい大きさに切り、しめじは根元を落として小分けにしておく

2.鍋にオリーブオイルを熱し、ベーコン、玉ねぎ、にんじん、しめじを炒める

3.2にだし汁と残りの野菜を加え、野菜が柔らかくなるまで煮込む

4.豆乳と味噌を入れて沸騰直前で火を止める

【ポイント】

・塩分を控えるために和風だしを使っていますが、コンソメでもOKです。

まとめ:栄養満点の豆乳スープをダイエットメニューに取り入れよう!

豆乳は、大豆サポニン、ペプチド、レシチンといった脂肪燃焼に効果のある成分が含まれている他、大豆たんぱくやオリゴ糖もダイエットに効果的なので、ダイエットにおすすすめの食材です。

肉や野菜などをたっぷりと入れた具だくさんの豆乳スープは、ダイエット中の健康的なメニューとして重宝します

健康的なダイエットの基本は、良質の食事と運動です。栄養バランスのよい食事を摂って運動することで、太りにくく痩せやすい身体づくりを目指しましょう!

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