黒糖の代用となる甘味料は?自宅にあるものでできる代用のコツ
あ!黒糖を切らしちゃった…。他の糖類で代用ってできないかなぁ…?

そんな疑問に答えます。

健康志向の女性たちの間で今、黒糖が話題になっています。ミネラル豊富な黒糖は、継続して摂取すると疲労回復・美肌などの効果を得られますし、コクがある甘さと芳醇な香りも魅力ですよね。

ですが、普段使いされていない方は切らしてしまうこともあるかもしれません。この記事では、自宅にあるものでできる黒糖の代用のコツをご紹介していきます!

黒糖の代用~同じ分量で使えるもの

黒糖の代用~同じ分量で使えるもの

レシピ通りに黒糖を使った菓子や料理を作ろうとする場合、黒糖と同じ分量で代用できる他の甘味料を知っておくと便利です。代用品を使ったとしても、レシピに忠実に作れば、おいしい菓子・料理が完成しますからね。

ここでは、そんな便利な黒糖の代用品をご紹介していきます!

上白糖(白砂糖)~料理にも菓子にも使える便利な砂糖

上白糖(白砂糖)は、日本の家庭で広く親しまれている、真っ白でしっとりした砂糖です。クセがないので、料理・菓子・飲料とオールマイティーに活躍します。

上白糖の代用方法

特徴:クセがないがしっかりした甘みが感じられる。真っ白なので、料理の色味の邪魔をしない

代用するときの分量:黒糖と同じで良い

適した用途:菓子・料理のどちらにも適している。黒糖ならではのコクは足りないが、上品で万人受けする仕上がりとなる

どこの家にも必ずあるこの上白糖は、黒糖の代用として最もおすすめです。

グラニュー糖~菓子作りに最適の砂糖

グラニュー糖は、菓子作りにピッタリの砂糖として広く知られている、真っ白でサラサラとした砂糖です。クセがなく、淡泊であっさりとした甘みが特徴。ダマになりにくく溶けやすいので、菓子作りに最適です。

グラニュー糖の代用方法

特徴: 黒糖・上白糖に比べると甘さは控えめ。真っ白なので、料理の色味の邪魔をしない

代用するときの分量: 黒糖と同じで良い

適した用途:菓子全般。特にパリパリと乾燥気味に仕上げたい場合は、グラニュー糖が一番のおすすめ

扱いが簡単なので、こちらも黒糖の代用としておすすめですよ。

三温糖~和食に良く合うコクのある砂糖

三温糖は、薄茶色のしっとりとした砂糖で、強い甘さとカラメル風味のコクが特徴です。

どの砂糖と似ているかというと、実は上白糖に似た砂糖なのです。上白糖にカラメルを添加して仕上げたのが三温糖。そのため、上白糖と同様しっとりしており、カラメルが加わった分、上白糖より甘みが強いです。

三温糖の代用方法

特徴:カラメルの風味が強い。佃煮や煮物など昔ながらの和食によく使われる

代用するときの分量: 黒糖と同じで良い

適した用途:菓子・料理のどちらにも適している。カラメルが持つコクは比較的黒糖のコクと近いので、黒糖と近い味わいが楽しめる

コクがあるため味わいは黒糖に近く、黒糖の代用としておすすめできます。

きび砂糖~栄養価が高く使いやすい砂糖

きび砂糖は、見た目が三温糖に良く似た、薄茶色の砂糖です。

三温糖とはまったく違う特徴がありますので、説明していきます。砂糖としての製造工程は、途中まで上白糖と同じ、きび砂糖の場合は、製造工程の途中段階で糖蜜を加えて煮詰めることで完成となります。

この糖蜜に「コクのある甘み、栄養素」が含まれています。

つまり、コクのある甘みと香りが特徴、ミネラルなどの栄養素が含まれる砂糖ということになります。あらゆる点で黒糖に近い特徴を持つ砂糖だと言えます。

きび砂糖の代用方法

特徴: コクのある甘みと豊かな香り。黒糖と比べるとコクは足りないが、比較的近い

代用するときの分量: 黒糖と同じで良い

適した用途:菓子・料理のどちらにも適している

もし自宅にあるならば、黒糖の代用としてはかなりおすすめです。

黒糖の代用~分量に注意すれば使えるもの

黒糖の代用~分量に注意すれば使えるもの

黒糖の代用品の中には、黒糖を使うときと分量を変えなければならないものがあります。黒糖より甘い甘味料、水分があるために微妙な調整が必要な甘味料などがそれに当てはまります。

ここでは、分量に注意が必要だけれども、風味・栄養素などの点でぜひ使っていただきたい黒糖の代用品をご紹介していきます!

ザラメ(中双糖)~シャリシャリッとした食感が楽しい砂糖

ザラメ(中双糖)は、2~3mmくらいの平たくて固い四角の塊の砂糖です。黄褐色でザラザラしています。

製造工程でカラメルが添加されているので、香ばしい風味があります。屋台の定番・綿菓子やカルメ焼きの材料として知られています。

焼き菓子に使ったときに、砂糖のシャリシャリッとした食感が残るのが特徴。優しい風味とほんのりとしたコクが魅力です。

ザラメ(中双糖)の代用方法

特徴:カラメルの風味が強い。シャリシャリッとした食感が特徴

代用するときの分量:黒糖大さじ1に対して、ザラメ大さじ0.6程度が良い

適した用途:料理全般。煮物・佃煮・照り焼きなどに向いている

菓子に使うと黒糖と違う特徴が出てしまうのですすめられませんが、料理に使うと黒糖と近い仕上がりになるので、かなりおすすめです。

はちみつ~香り高く栄養面で優れた天然甘味料

はちみつは、とろみがあり芳醇な香りが特徴の天然甘味料です。ミツバチによって花から集められた花の蜜が原料。

はちみつの一番の特徴は、世界中の他の甘味料と違い「工業的な手を加えず、生で食せる甘味料」であるということです。

約10種類のビタミンと必要不可欠なミネラルがすべて含まれており、栄養面で非常に優れた甘味料だと言えます。

はちみつの代用方法

特徴:優しく自然な甘みと芳醇な香り

代用するときの分量:黒糖の量の3分の1程度が良い。ただし味見をして水分量に注意する

適した用途:菓子・料理のどちらにも適している。ただしクッキーなどの水分量少なめに仕上げたい菓子には不向き

味わいは黒糖とは異なりますが、栄養面を重視する方には、黒糖の代用としておすすめできる甘味料ですよ。

メープルシロップ~カラメル風味が魅力のコクがあるシロップ

カナダ土産として有名なメープルシロップは、ワッフルやホットケーキにかけることでおなじみの甘味料です。

香ばしいカラメルのような強い香りと優しい甘みが特徴。サトウカエデと呼ばれる落葉樹の樹液をただ煮詰めただけの糖蜜です。カリウムやカルシウムが豊富に含まれており、栄養価が高いことで知られています。

煮物などの和食とも相性が良く、料理に使う人も多いんですよ。

メープルシロップの代用方法

特徴: 香ばしいカラメルのような香り。コクがある優しい甘み

代用するときの分量:黒糖の量の3分の1程度が良い。ただし味見をして水分量に注意する。はちみつより水分量が多い

適した用途:料理全般。煮物がおすすめ

和食にピッタリのメープルシロップは、料理に使う場合、黒糖の代用としておすすめできます。味わいは黒糖に良く似ています。

黒蜜~あんみつでおなじみの和風のシロップ

きなこ餅などを買ったときに付いてくる「黒蜜」。とろりとした食感とコクのある強い甘みが特徴です。

スーパーではボトルタイプの「黒蜜」を買うことができます。あんみつ、白玉団子、ヨーグルト、アイスクリームなどにかけるととてもおいしいので、常備している方も多いでしょう。

黒蜜は、黒糖を水に溶かして煮詰め、とろみをもたせたものです。黒糖に近い味わいの代用品をお探しでしたら、黒蜜が最も近いと言えます。

黒蜜の代用方法

特徴:黒糖をベースにして作る製品なので、黒糖と近い味わいがある。

代用するときの分量:黒糖と同量で良い。ただし水分量に注意する。水分量はメープルシロップと同じくらい

適した用途:料理全般。煮物がおすすめ

水分量が多いことから菓子に使うのは難しそうです。料理には問題なく使えますので、ぜひ使ってみてください。

モラセス(糖蜜)~海外で人気の栄養満点のシロップ

モラセス(糖蜜)…あまり聞き慣れない甘味料の名称ですね。しかし、このモラセスは、PMS・生理痛を緩和する効果があるとして、海外の女性から広く支持されているナチュラルな甘味料なのです。

色は黒に近くドロっとした食感、控えめな甘みとほんのりとした苦みが感じられるモラセス。味わいは黒糖に似ていると言えます。

モラセスは、上白糖やグラニュー糖を作る製造工程で、本来なら捨ててしまうはずの「糖蜜」を使って作られています。

「捨ててしまうはずの」とは、あまり良いイメージではありませんが、実はこの糖蜜には栄養素がたっぷり含まれているのです。

モラセス(糖蜜)の代用方法

特徴:ほんのり甘くてほろ苦く濃厚な味わい。鉄っぽくビターな香り

代用するときの分量:黒糖の量の3分の1程度が良い。ただし味見をして水分量に注意する。比較的メープルシロップに近いと考えて使うと良い

適した用途:料理全般。煮物がおすすめ。特に煮豆や佃煮。黒糖パンを作るときに、黒糖の代わりに使うのもおすすめ

砂糖製品の中では最も栄養価が高い製品だと言えるでしょう。栄養満点のモラセスを黒糖の代用として使うならば、料理に使うのがおすすめ。パンに使うのも良い使い方です。

スーパーではあまり見かけませんが、通販だと手軽に買えるのでおすすめですよ。

まとめ:黒糖が家になくても代わりに使える甘味料は種類豊富!

黒糖は他の甘味料では代えがたいさまざまな魅力がある甘味料です。しかし、いざ黒糖を使った菓子・料理を作りたいときに、黒糖を切らしていることって結構多いと思います。

そんなときでも、家にある他の甘味料を使えば、味わいの点で十分満足できる菓子・料理を作ることができますよ。

この記事を参考にして、黒糖の代わりとなり得るさまざまな甘味料を、今まで以上に活用してみてはいかがでしょうか?

おすすめの記事