そんな疑問にお答えします。
いちじくは”不老長寿の果物”と呼ばれるほど美容や健康にいい果物です。生で食べても美味しい果物ですが、ドライフルーツにすることにより、より甘味や栄養価が高くなります。
この記事では、いちじくの効果や栄養・美味しい食べ方、いちじくのドライフルーツの作り方までご紹介していきます。
目次
いちじくのドライフルーツにはこんな効果が
生のいちじくは旬の時期は短く、1年中食べることは難しく足が早いのですぐに食べなければなりません。その難点を克服してくれるのがドライフルーツにすることです。
ドライフルーツにすることで水分が抜けて凝縮されるため、長期保存が可能なうえに、甘味も栄養価も高くなります。 ここでは、そんないちじくのドライフルーツに秘められたうれしい効果を5つ、ご紹介していきます。
むくみ解消・高血圧の予防
いちじくのドライフルーツに含まれる「カリウム」は、むくみ解消・高血圧の予防に効果があるといわれています。塩分を多く摂ると、体内のナトリウム(塩分)濃度を下げるために体に水分を多くとどめようとします。
それがむくみの原因になってしまいます。”体重は増えていないのに、太って見えてしまう”のはこのせいです。
カリウムには体内に溜まった余分な水分を排出してくれる作用があるので、むくみ防止に繋がります。さらに、余分な塩分を排出してくれるので、高血圧を予防する働きもあります。
生のものより、ドライフルーツにすることによりカリウムの含量が増えますよ。
アンチエイジング効果
世界三大美女のクレオパトラも好んで食べたと言われているほど、いちじくのドライフルーツには女性に嬉しいアンチエイジング効果があります。
いちじくにはメラニン生成を抑えたり、老化の原因となる活性酵素を除去する働きがある”アントシアニン”や”ザクロエラグ酸”というポリフェノールが含まれています。
これらは抗酸化作用を持ち、細胞が傷つくのを防いだり、シミやシワを予防してくれる作用があります。
胃もたれ・二日酔いの予防に
いちじくには乳液(切り口から出る白い液)にフィシンという酵素が含まれています。
フィシンにはタンパク質の分解を促進してくれる作用があるので、食後に食べることで胃もたれや二日酔いを予防してくれる効果があるとされています。もちろん、この成分はいちじくのドライフルーツにも含まれていますよ。
他にも多種類の消化酵素が含まれており、脂肪や糖質の消化や吸収を助けてくれる効果も期待できます。食べ過ぎてしまった時などにドライフルーツのいちじくを食べて対策してみてはいかがでしょうか。
PMS(月経前症候群)緩和&美肌効果
ドライフルーツのいちじくには女性ホルモンに似た働きをする”食物性エストロゲン”が多く含まれていることが分かっており、女性の健康の役立つ果物と呼ばれています。
食物性エストロゲンには、PMS(月経前症候群)・乳がん予防・更年期障害(不妊女性・ホルモン低下により引き起こされるもの)の症状緩和・美肌効果など、様々な作用があると言われています。
便通解消でダイエット!
ドライフルーツのいちじくには、食物繊維の一種であるペクチンが含まれており、その作用により下痢や便秘の症状改善にも効果があるといわれています。
いちじくはドライフルーツにすることで生の状態より一部の栄養素が凝縮されます。食物繊維は生だと100gあたり1.9gしか含まれていませんが、ドライフルーツにすると100gあたり10.7gと約10倍になります。
いちじくはドライフルーツにすることで、効率よく栄養素が摂れるようになるのですね。
いちじくのドライフルーツの美味しい作り方&食べ方
健康効果の高いドライフルーツのいちじくですが、実は自宅で簡単に作ることができます。ここでは、いちじくのドライフルーツの手軽な作り方と美味しい食べ方をご紹介していきます。
いちじくのドライフルーツの作り方(3通り)
ドライフルーツを作る事は難しそうに思いますが、そのほとんどが洗っていちじくの水分を抜くという工程です。この工程を丁寧にすることで上手に作ることができますよ。
事前準備は3つだけ
ドライフルーツには、水分が多い完熟したいちじくより少し硬いものの方が向いています。事前準備・下処理は3工程です。
1.いちじくの表面を水でよく洗います
2.いちじくのヘタを切り、大きなものは6等分に、小さなものは4等分程度の大きさに均一に切ります
3.クッキングペーパーなどで水分をよく拭き取ります
これらの下処理をしたいちじくを次の3通りの方法でドライフルーツにしていきます。
天日干しで作る方法
いちじくに限らず、ドライフルーツを作る際に一番多く作られている作り方は天日干しになります。ざるやアミ・ドライフルーツ専用のネットなどに均等に並べて天気が良くて乾燥した日に5日間ほど天日干ししてください。
半ドライでも美味しく食べることは出来ますが、保存性を高めるために完全に乾燥するまで天日干ししましょう。夜や天候が悪い日は一旦取り込んでくださいね。
天日干し用のネットはホームセンターや通販などで安く買うことが出来ますよ。
電子レンジを使った作り方
簡単に作りたい方は電子レンジで作る方法をお試しください。様子を見ながらお好みの硬さに仕上げることが出来ますので、初めてドライフルーツのいちじくを作る、という方にもオススメです。
1.クッキングペーパーを敷いた耐熱皿に、いちじくを並べ2分間加熱します
2.クッキングペーパーを替えて、さらに2分加熱します
3.焦げないように注意しながら、2〜3回繰り返します
電子レンジの種類により加熱時間に差が出ますので、様子を見ながら調節してください。
ドライフルーツ用の乾燥機も手軽で便利
ドライフルーツ用の乾燥機があれば、いちじくのドライフルーツをより簡単に作ることが出来ます。安いものだと数千円で売られていますので、一台あると便利ですよ。
1.専用の乾燥機に重ならないように並べる
2.温度と時間をセットして乾燥スタート
3.様子を見ながら、必要があればひっくり返す
機器によって乾燥させる時間が変わるので、お持ちの説明書を読んで時間を調節してください。また、切らずに乾燥してしまうと時間がかかるので切ってから乾燥することをオススメします。
いちじくのドライフルーツを美味しく食べるレシピ(2つ)
いちじくのドライフルーツは味が濃縮されていて、そのまま食べてもとても美味しいです。
お酒との相性がよく、特に赤ワインとの相性が抜群です。今回はいちじくのドライフルーツを使った、ワインにも合う簡単なアイデアレシピを2つ紹介します。
生ハムとドライいちじく入りチーズカナッペ
ドライいちじくはワインに合うことはもちろんですが、チーズとの相性もとてもいいです。手を汚さず摘んで食べれて、見た目もオシャレなカナッペを紹介します。
【材料】(2人分)
・ドライいちじく:20g
・クリームチーズ:20g
・生ハム:4枚
・粉パセリ:適量
・お好みのクラッカー:4枚
【作り方】
刻んだドライいちじくとクリームチーズを合わせてクラッカーの上に乗せ、生ハムを飾って彩りにパセリをちらします。
【ポイント】
パセリは無くても支障はありませんが、彩りに是非使用してください。
ドライいちじくのサラダ
ドライフルーツは、サラダに加えることでより効率よく栄養を摂ることが出来ます。ドライフルーツから出た甘味や旨味がドレッシングに混ざり合い、より美味しく食べることが出来ます。
【材料】(2人分)
・ドライいちじく:25g
・サニーレタス:20g
・レタス:20g
・カシューナッツ:15g(お好みのナッツでOK)
・オリーブオイル:大1
・レモン汁:大1
・ビネガー:大1.5
・塩:少々
・ブラックペッパー:お好みで
【作り方】
1.野菜を食べやすい大きさにちぎります
2.ドライいちじくとナッツを粗く刻みます
3.別の容器にオリーブオイル・レモン汁・ビネガー・塩を合わせ、よくかき混ぜます
4.3と2に加え10分浸し、1に和え仕上げにブラックペッパーをかけます
【ポイント】
ドライいちじくとカシューナッツは細かく切るより、粗く切った方が食感も楽しめますよ。
ドライフルーツ(いちじく)の市販品は『無添加&大容量』がオススメ
いちじくのドライフルーツは、作る際に砂糖は一切使用していない完全無添加です。ネットで安く買うことも出来ますので、ダイエットや美容の為に日々の生活に是非取り入れてみてください。
今回はたくさんあるいちじくのドライフルーツ中でもオススメの商品を3点紹介します。
大人気!トルコ産の無添加ドライいちじく
いちじくはトルコで生まれ、そこから各地へ広がっていったとされてます。トルコ産は大粒(約20g)で皮も柔らかく、プチプチした種の食感と、ソフトなのに肉厚で甘味も旨味も申し分ない一品が特徴です。
セミドライ状態で送られてくるものが多く、全体的に酸味・甘味のバランスがよく、お菓子作りやお酒のおつまみなどにどの場面でも使える万能タイプのいちじくになります。
今回は数あるトルコ産の中で、イズミル地方で栽培された大粒を厳選した商品を紹介します。
食べ応え抜群!イラン産のドライいちじく
イランの乾燥した気候とカンカン照りの太陽はいちじくの成長に最適です。イラン産はトルコ産に比べると甘味は弱く、皮が少し固めで小ぶり(約7g)なのが特徴です。アゴや歯が弱い方には不向きでしょう。
酸味・癖は無いのですが、ケーキやパン作りには向かないようで、あまりお菓子作りの材料として使われる事は無いようです。
白ワインや紅茶との相性が良いので、おつまみやおやつとしてそのまま食べる方法が一般的です。少し固めで食べ応えがあることからイラン産を好んで食べる方も多いようですよ。
日本では希少価値!ギリシャ産のドライいちじく
ギリシャ産のドライフルーツは天日干しでのんびりと作られます。
日本に入ってくることは少ないですが、トルコ産のいちじくよりも、少し大きくふっくらしており、味も濃厚なのに柔らかく、上品な味という言葉がばっちり合うと思います。
トルコ産とイラン産の良いところを足したようなドライいちじくで、お菓子作りに使用したり、ジャムやソースの材料に幅広く使用されています。白ワインにもよく合うので、おつまみとしてもよく食べられているようです。
まとめ:いちじくのドライフルーツは栄養満点で女性の強い味方!
いちじくのドライフルーツは生と比べて旨味と栄養がギュッと凝縮されています。その栄養素は女性特有のトラブルを予防・解消してくれる効果が高いので、是非日々の生活に取り入れてみてください。