フルーティな香りとほのかな甘みが特徴のリンゴ酢は、水や炭酸水で薄めて飲むことが多いですね。最近は甘味をつけたはちみつりんご酢なども販売され、そのまま薄めて飲むことが出来て便利です。
お酢の一種ですのでお酢の健康効果や、リンゴ酢ならではの美容効果も期待できて根強い人気が続いています。この記事ではリンゴ酢の効果や飲む以外の使い方、おすすめのリンゴ酢を詳しくご紹介します。
目次
リンゴ酢の効果や効能は?
リンゴ酢はリンゴを原料にしたお酢で、二種類の作り方があります。
一つは家庭でも作れる方法で、リンゴの果実を砂糖と一緒に酢に漬け込んだものです。これはフルーツビネガーとも呼ばれ、手軽に作れるリンゴ酢です。
もう一つはリンゴの果汁をアルコール発酵させ、さらに酵母でアルコールを酢酸発酵させて作られたものです。
特にオーガニックのリンゴを使って自然発酵をさせた酵母入りのリンゴ酢は「アップルサイダービネガー」と呼ばれ、アメリカではセレブなどに愛用されており日本でも人気が出ています。
ここからは主にリンゴを二段階に発酵させて作ったリンゴ酢について、成分や健康効果などを見ていきましょう。
成分や栄養は?
リンゴ酢にはナトリウムやカリウム、カルシウムなどのミネラルのほか、酢酸や乳酸、クエン酸が含まれています。
特に他の酢に比べて多いのはリンゴ酸です。リンゴ酸はブドウや梨、バナナなどリンゴ以外にも様々な果物に含まれる物質で、さわやかな酸味が特徴です。リンゴから発見されたために、リンゴ酸と名付けられました。
リンゴ酸はクエン酸と同じように、疲労回復効果の働きがあると言われています。リンゴ酢がさわやかな味なのは、このリンゴ酸のおかげなんですね。
美容やダイエットに効果はある?
リンゴ酢などのお酢には、内臓脂肪を燃やす効果が期待できます。毎日大さじ一杯のお酢を摂る実験では、3か月で平均1kgの体重減少が見られたとの報告があるそうです。
またリンゴ酢に豊富に含まれるカリウムは体内の水分を排出し、むくみ解消につながる効果が期待できます。酢酸が胃腸に刺激を与えることで活発になり、便秘解消効果もあるそうですよ。
リンゴ酢は水や炭酸で割って飲むほか、牛乳に入れてヨーグルトドリンク風にしてもおいしく飲めます。毎日続けるならおいしいものがいいですね。
健康への効果は?
リンゴ酢を毎日摂ることで期待できる健康効果を見てみましょう。
・悪玉コレステロールを減らす
・血圧を正常値に調えることで高血圧を改善する
・食後血糖値の急上昇を抑える
・内臓脂肪を燃焼させ、肝臓の負担を軽減する
・疲労回復効果
たくさんの健康効果が期待できるリンゴ酢は、一日大さじ1杯か2杯を毎日摂り続けるのが目安です。
甘い飲みやすいリンゴ酢には糖分が入っているものもあり、おいしいからと摂り過ぎると糖尿病を悪化させる可能性もあるので気を付けましょう。
睡眠障害に効果あり?
夜なかなか寝付けなくて、昼眠たいのってツラいですね。この原因はいくつかありますが、その一つに血糖値の急上昇の可能性があるそうです。
甘いものを食べたりお酒を飲んだりしてから寝ることで、血糖値が急上昇します。血糖値を下げようとインスリンが大量に分泌され、その時アドレナリンが分泌されるのだそうです。
アドレナリンが分泌されるとまた血糖値が上がり…と繰り返されて、血糖値が上がったり下がったりを繰り返します。そのため寝たはずなのに疲れが取れず、次の日の日中に眠くなるのだとか。
お酢の酢酸には血糖値の急上昇を抑える働きがあります。お酢のすっぱさが苦手な人でも、リンゴ酢はさわやかな香りと味で、食べたり飲んだりしやすいのでおすすめです。
お酢は胃に負担がかかる場合があるので、空腹時より食後などに飲みましょう。
リンゴ酢の食べ方や効果的な料理レシピ
リンゴ酢はさっぱりと甘味があるので「飲むもの」という印象が強いかもしれませんが、飲むだけでなく料理に使ってもおすすめです。
普通のお酢と同じように毎日の食卓のおかずに使うこともでき、いろいろと万能に活用できます。ここからはリンゴ酢の飲む以外の食べ方やおすすめのレシピをご紹介していきましょう。
サラダやヨーグルトにかけて使おう
リンゴ酢のドレッシングはさわやかな香りがして、サラダにかければさっぱりと食べられます。
作り方は簡単、リンゴ酢とオリーブオイルなどの油を1:1で混ぜるだけです。お好みで砂糖や塩・こしょうを入れるのもいいですね。
プレーンヨーグルトにリンゴ酢とはちみつを入れて食べれば、ダイエッターにうれしいおやつになります。
市販のバニラアイスクリームにスプーン一杯のリンゴ酢を入れれば、お酢も摂れてヨーグルト風味のアイスとしておいしく食べられますよ。
酢キャベツでスリムに
酢キャベツは一時ダイエット効果がある、と話題になったことがあるので、ご存じの方も多いかもしれません。
酢キャベツはキャベツを千切りにして酢で漬け込んだものですが、普通の酢で漬けたものはすっぱさが苦手な人には食べにくいようです。そこでリンゴ酢を使って食べやすい酢キャベツを作ってみましょう。
【材料】1回分
・キャベツ:お好みの量
・リンゴ酢:キャベツと同じ重さ
・塩:少々
【作り方】
1.キャベツは軽く水洗いをして千切りにします。
2.ボウルにキャベツを入れ、塩少々を入れて混ぜ合わせ10分くらい置きます。
3.キャベツがしんなりしたらかるく水分をしぼって保存容器にいれます。
4.リンゴ酢を入れたらフタをして冷蔵庫などで保管します。
【ポイント】
2日目くらいから食べられますが、1週間くらい経つと熟成されておいしくなります。冷蔵庫で2~3週間日持ちします。
リンゴ酢の味噌汁でダイエット?
リンゴ酢の入った味噌汁はテレビ番組などで紹介されて、「長生きできる」「ダイエット効果がある」と話題になっています。家庭で簡単に手作りできますので、まとめて作ってストックしておきましょう。
【材料】10個分
・赤みそ:80g
・白みそ:80g
・玉ねぎ:1個(150g)
・リンゴ酢:大さじ1杯
・製氷皿:1個
【作り方】
1.玉ねぎは芽や根を切り取って皮をむき、すりおろします。
2.玉ねぎに赤みそ、白みそ、リンゴ酢を混ぜて製氷皿に均等にいれます。
3.冷凍庫で冷やし固めて完成です。
【ポイント】
製氷皿が無ければ、ジッパー付きのポリ袋に入れて指や箸などで10等分になるように筋を入れてもOK。そのまま熱湯を注いで飲むほか、市販のフリーズドライの味噌汁の具を入れてもおいしいです。
リンゴ酢の食べる以外の効果は?
リンゴ酢には、様々な健康効果や美容効果が期待できることが分かりました。毎日少しずつ摂取することで、きれいで生き生きした日々を過ごしたいですね。
リンゴ酢には食べるほかにも、いろいろな使い道があります。ここからはリンゴ酢の食べる以外の効果や使い方などを、詳しく見ていきましょう。
毛穴ケアやシミ消しもできる?
リンゴ酢には毛穴汚れを取ったり、シミを薄くしたりする効果が期待できると言われています。以前ハリウッドのセレブが、リンゴ酢を洗顔後の「ふき取り化粧水」として使っていることが話題になったことがあります。
ふき取り化粧水は「トナー」とも呼ばれ、洗顔の後に角質や毛穴の汚れを取り除く目的で使われるものです。
ふき取り化粧水で下準備をしてから化粧水や乳液を付けることで保湿力も上がり、スキンケアの効果がアップするそうですよ。
リンゴ酢をふき取り化粧水として使う方法は、リンゴ酢と水を1:2で混ぜてコットンに含ませて小鼻や頬などをやさしくパッティングします。
5~10分くらいそのままにしてから顔を水で洗い流し、あとはいつものお手入れをしましょう。
肌がピリピリしたらすぐ洗い流してください。敏感肌の人はリンゴ酢と水を、1:5くらいの割合から始めるのがおすすめです。
リンゴ酢で虫除けスプレー?
リンゴ酢の酸っぱい匂いは、虫よけの効果があるそうです。夏になると気になるのが、あの「プ~ン」という音とともにやってくる蚊などの虫ですね。
市販の虫よけスプレーを使ってもいいのですが、お子さんや肌の弱い人は天然の素材を使った手作りの虫よけスプレーを使うと安心です。
作り方は簡単、リンゴ酢と精製水または蒸留水を1:1で混ぜてエッセンスオイルを数滴入れて混ぜるだけです。エッセンスオイルは防虫効果のある、ミントやラベンダーを使うのがおすすめですよ。
作った防虫液をスプレー容器に入れて、肌にシュッとかけて使いましょう。効果は30分程度と言われているので、こまめにスプレーした方が良さそうです。
おすすめリンゴ酢で効果を体に摂り入れよう
リンゴ酢は飲んだり食べたり、様々に使える万能調味料です。食べるほかにも肌に塗ったり、虫よけに使ったりと美容や生活にも役に立つ商品であることがわかりました。
ここからはネットで人気のリンゴ酢を3種ご紹介します。
富士薬品【リンゴ酢】
富士薬品は昭和5年(1930年)に富山県で創業した薬品メーカーです。
いわゆる「富山の薬売り」と呼ばれる家庭用の置き薬を販売する会社としてスタートしました。現在では配置薬の他にドラッグストアや、自社ブランドの健康食品なども取り扱っています。
富士薬品の「フジタイムAQUA リンゴ酢」は、リンゴ酢をベースにアミノ酸やGABAなどの健康成分を25種配合した商品です。価格は1本1800ml入りで3,780円で販売されています。
カネショウ【濁りりんご酢】
カネショウは大正元年(1912年)に青森で創業した酢のメーカーです。津軽の特産リンゴを使った商品を多く扱っています。
カネショウのリンゴ酢ははちみつの入ったものや、樽でじっくりと熟成させたものなど様々な種類がありますが、今回ご紹介するのは「濁りリンゴ酢」です。
濁りリンゴ酢の原料は青森県産のリンゴのみを使用し、丸ごとすりおろしたリンゴを「白神酵母」で発酵させる独自製法で作っています。
健康効果が注目されている「酢酸菌」をあえて残した、濁ったリンゴ酢です。価格は1本500ml入りで1,180円前後です。
ブラッグ【アップルサイダービネガー】
アメリカでは「酢と言えばリンゴ酢」というほど、リンゴ酢が一般的です。その中でも人気があるのが、ブラッグ(BRAGG)の「アップルサイダービネガー」です。
ブラッグは明治45年(1912年)にアメリカで創業した健康食品のメーカーです。ブラッグのアップルサイダービネガーはアメリカ産の有機栽培のリンゴのみを原料として、非加熱・無ろ過製法にこだわって作られた濁ったリンゴ酢です。
濁りの中にはマザーと呼ばれる、酵素やミネラルが豊富に含まれているそうです。価格は1本946mlで1890円前後です。
まとめ~リンゴ酢には驚きの効果があった
リンゴ酢はリンゴを原料とした、やわらかな酸味のさっぱりとした甘味の感じられる酢です。飲みやすい味で、お酢のパワーを気軽に摂り入れることが出来ると人気です。
通常の透明なリンゴ酢の他に、最近では加熱処理をしないで酵母を残した濁ったリンゴ酢が注目されています。濁ったリンゴ酢は、自然の優しい味がすると評判です。
飲んだり食べたりするほかにも、リンゴ酢には使い道が色々あります。ぜひリンゴ酢のパワーを試してみてくださいね。