そんな疑問に答えます。
私たちの毎日の食事に「油」は欠かせません。最近の健康ブームの影響で、どうせ油を摂取するなら、健康に良い油を摂取したいと考える人が増えてきています。
そんな人たちの間で人気が高いのが「えごま油とアマニ油」。このふたつの油、効果や成分はほぼ同じというイメージがありますが、本当のところはどうなんでしょうか?
もし違いがあるのなら、より効果が高く、味や匂いの点で優れている油を手に入れたいですよね。
ここでは、えごま油とアマニ油、それぞれの特徴を、わかりやすくご紹介していきます!
目次
えごま油とアマニ油を徹底比較!原料の違い
えごま油とアマニ油(亜麻仁油)の見た目はよく似ていますが、原料はまったく違います。ちょっと意外なものが原料なんですよ。以下でご紹介していきます。
えごま油の原料
えごま油の原料は、シソ科の1年草であるえごまの種子です。
えごまの葉の見た目は、私たちが薬味として使う「青じそ(大葉)」とよく似ています。「えごま」という名前から「ごま」の仲間と思われがちですが、実は「シソ」の仲間なんです。
えごまは、インドや中国の高地を原産地とする古い油脂植物で、日本では最古の油脂植物だと考えられています。
アマニ油の原料
アマニ油(亜麻仁油)の原料は、アマ科の1年草である植物の亜麻の種子です。亜麻は、夏になると、青紫(または白)のきれいな花を咲かせます。
亜麻は、さまざまなものの原料となっています。種子はアマニ油になり、食用だけではなく、ペンキや印刷インクの原料としても使用されます。茎の繊維はリネン製品となります。
えごま油とアマニ油を徹底比較!成分と効果の違い
えごま油とアマニ油(亜麻仁油)は、私たちの日々の生活で不足しがちな「αリノレン酸(オメガ3脂肪酸)」が豊富に含まれている油です。
わざわざ油を摂取するならば「αリノレン酸」がより多く含まれている油を摂取したいですよね。
えごま油とアマニ油、どちらを選ぶのがおすすめなのでしょうか?以下でくわしく説明していきます。
健康にいい成分「αリノレン酸」
えごま油とアマニ油(亜麻仁油)のどちらも、αリノレン酸(オメガ3脂肪酸)の含有量が多いことで知られています。
αリノレン酸(オメガ3脂肪酸)は、血液をサラサラにする効果、脳の働きを良くする効果、心臓の病気を防ぐ効果などがあることで有名。
そのため、えごま油とアマニ油は、健康に関心がある人に大変人気が高い油です。えごま油とアマニ油(亜麻仁油)の成分比率はこんな感じです。
【えごま油】
・αリノレン酸:60%
・オレイン酸:14.4%
・リノール酸:14.3%
・その他:11.3%
【アマニ油(亜麻仁油)】
・αリノレン酸:56%
・オレイン酸:18%
・リノール酸:15%
・その他:11%
比較してみると少しの数値の差はありますが、ほぼ同じです。どちらの油を選んでも、αリノレン酸の良い効果が得られることが期待できます。
微量成分にも着目してみよう!
えごま油とアマニ油(亜麻仁油)の違いとしては、αリノレン酸以外の「微量成分」の種類を挙げることができます。
えごま油に含まれる「ルテリオン」には抗炎症作用があり、加齢による脳の炎症や機能の低下を抑えます。
アマニ油(亜麻仁油)に含まれる「リグナン」には抗酸化作用とコレステロール値を下げる働きがあります。
「微量成分」に劇的な効果を期待することはできませんが、「微量成分」に着目して油を選ぶのもひとつのやり方だと言えます。
えごま油とアマニ油を徹底比較!保存性や味の違い
えごま油とアマニ油(亜麻仁油)。どちらの油も酸化しやすいという特徴があるので、保存性が高い商品を選ぶのが大事なポイント。
また、日常的に摂取するのなら、味や匂いももちろん大事なポイントですよね。それぞれの油の違いを、わかりやすく説明していきます。
保存性が高いのはどっち?
えごま油やアマニ油(亜麻仁油)が酸化した場合、品質が低下し、味や匂いが悪くなってしまいます。酸化は光によって発生するため「遮光性に優れた容器」に入った商品を選ぶと安心です。
この点で比較すると「遮光容器を使っているケースが多いのはアマニ油のほう」という傾向が強いです。えごま油は「容器には遮光性がなく、箱で遮光している」タイプの商品の割合が多いです。
このことから、保存性を重視するなら「アマニ油」を選ぶことをおすすめします。
また、酸化しにくいことを重視する方には「コールドプレス製法(低温圧搾)」で作られた油をおすすめします。
コールドプレス製法とは「種子から油を搾り出すときに40度以下で絞り出す製法」のことです。熱をかけることがないので、製造時に油が酸化することがありません。
この点については、どっちの油がいいということはありません。個別に、購入する商品のパッケージ等を確認するようにしましょう。
味や匂いに違いはある?
えごま油とアマニ油(亜麻仁油)、味や匂いの点でどっちがいいか…これは、使う人によって意見が分かれるところです。
えごま油は魚のような匂いがするから嫌いという人もいれば、アマニ油は独特のくせがあって苦手という人もいるのです。
しかし本来、どちらの油も、少しはくせがあるものの、基本的には無味無臭なのです。
油を買ったとき、その商品の味や匂いが変…という場合、たいていは、容器の質が低い(遮光性に問題がある)ことが原因です。
ここまでで説明してきたとおり、どちらの油も酸化しやすいので、容器の質が低い(遮光性に問題がある)場合は、すぐに味や匂いが悪くなってしまいます。
このことから、遮光容器が使われているケースが多い「アマニ油」のほうがおすすめだと言えます。
高品質なえごま油&アマニ油!おすすめ2選
えごま油とアマニ油(亜麻仁油)は、商品によって品質に大きな差がある油です。健康のために毎日摂取するならば、高品質で味や匂いが良い商品を選びたいですね。
それぞれのおすすめの商品をご紹介します!
ハンズトレーディング「一番搾り有機えごま油」
えごま油のおすすめ商品は「ハンズトレーディング」の「ハンズ 一番搾り 有機 えごま油」です。
このえごま油は、原料として、中国吉林省白山の指定農場で有機栽培された、オーガニックえごま種子(有機JAS認定)のみ使用しています。
コールドプレス製法なのも嬉しいポイント。黒の遮光瓶に詰められており、保存性の点でも安心です。
オメガニュートリション「有機亜麻仁油 FLAX OIL」
アマニ油(亜麻仁油)のおすすめ商品は「オメガニュートリション」の「有機亜麻仁油 FLAX OIL」です。
このアマニ油は、原料として、有機の亜麻の種子のみ使用しています。日本の有機JASも取得しています。
製法は、独自のコールドプレス製法(低温圧搾)で「オメガフロー」と呼ばれる製法です。
「オメガフロー」とは、光・酸素・高温などを一切遮断し、反応金属を使わない環境で行う、独自のコールドプレス製法のこと。
また、遮光性に優れた容器を使用していることにも注目してください。この商品は、ガラス瓶ではなく、遮光性が非常に優れた高密度ポリエチレンを使用した遮光ボトルに詰められています。
まとめ:えごま油とアマニ油の違いを知って賢く使い分けよう♪
えごま油とアマニ油は、αリノレン酸(オメガ3脂肪酸)が多く含まれている、健康効果が高い油です。
どちらの油も主要成分の含有量がほぼ同じなので、どちらを選んで摂取しても、日々の健康の増進に役立ちます。
効果の点では、脳の機能の低下が気になる方には「えごま油」、コレステロール値が気になる方には「アマニ油」がおすすめ。
また、味と匂いが良い油をお探しの方には「アマニ油」がおすすめですよ。えごま油とアマニ油。その違いを知って、賢く使い分けてみてくださいね!