【徹底検証】ラカントは砂糖の代用になる?料理やお菓子にも使える?
ラカントって砂糖の代用になる聞いたけど本当かな?味は砂糖と変わらないの?
ラカントは料理やお菓子作りも問題ないって聞いたけど、本当に砂糖と同じように使えるんだろうか?

リーオフの甘味料として人気のラカント。ラカントは砂糖と同じように使えるということですが、果たして本当なのでしょうか?

この記事では、ラカントは本当に砂糖と同じような味なのか、そして、砂糖と同じように料理やお菓子作りに使えるかどうかについて検証するとともに、砂糖などに置き換える場合の量の目安についても解説します。

目次

ラカントは本当に砂糖の代用になるのか成分から検証!

ラカントは本当に砂糖の代用になるのか成分から検証!

ラカントを製造販売している株式会社サラヤのホームページには、ラカントは”砂糖にきわめて近い甘味質”と書かれています。

ラカントは本当に砂糖と同じような味なのでしょうか。ラカントの成分に注目して検証してみましょう。

ラカントってどんな甘味料?成分は?

「ラカントS顆粒」はカロリーゼロの甘味料で、99.2%のエリスリトールと0.8%のラカンカエキス及びラカンカ抽出物からできています。

ラカントSの原材料表示

エリスリトール(中国製造・遺伝子組み換えでない)、ラカンカエキス、甘味料(ラカンカ抽出物)

「エリスリトール」という成分は糖アルコールと呼ばれる糖質の一種で、きのこや果物や発酵食品などにも含まれている天然由来の成分です。

工業的にはとうもろこしのでんぷんから得られたブドウ糖を酵母で発酵して作ります。

エリスリトールは体内でほとんどエネルギー源にならずにそのまま排泄されるため、糖質であるにもかかわらず0kcalであることが特徴です。

血糖値も上がらないため糖尿病の人でも食べられます。天然由来の甘味料でゼロカロリーであるのはエリスリトールだけです。

ラカントの主原料「エリスリトール」の甘さの特徴

エリスリトールの甘さの度合いは砂糖の約75%程度です。

砂糖の甘さは口の中に残りやすいことに対し、エリスリトールは甘さの切れが良く後に残らないため、すっきりとした甘さであることが特徴です。そのため、清涼飲料、ゼリー、漬物、ドレッシングなどによく利用されています。

ラカントの主原料「エリスリトール」の甘さの特徴

また、エリスリトールは溶ける時に熱をたくさん吸収するため、口に入れるとひんやりとした冷涼感があります。

この性質を利用して、冷たく感じるキャンディーやチューインガムなどに使われています。

「ラカンカエキス」で甘さを調整

エリスリトールは砂糖の約75%程度の甘さしかないため、砂糖の甘さに近付けるために、ラカントには「ラカンカエキス」と「ラカンカ抽出物」で甘さを調整しています。

ラカンカ(羅漢果)とは、中国の桂林市のみで栽培されているウリ科の植物です。

ラカンカエキスとラカンカ抽出物は、羅漢果の甘味成分を抽出したもので、砂糖の300倍ほどの甘さがあります。苦みや渋味はなく、黒糖のような風味があることが特徴です。

エリスリトールは甘さが砂糖より控えめで後の引かないすっきりした甘さですが、高甘味度の甘味料を併用すると甘さの後引きが長くなり砂糖の甘さの質に近付くという特徴があります。

エリスリトールは砂糖の約75%程度の甘さしかないため、砂糖の甘さに近付けるために、ラカントには「ラカンカエキス」と「ラカンカ抽出物」で甘さを調整しています。ラカンカ(羅漢果)とは、中国の桂林市のみで栽培されているウリ科の植物です。ラカンカエキスとラカンカ抽出物は、羅漢果の甘味成分を抽出したもので、砂糖の300倍ほどの甘さがあります。苦みや渋味はなく、黒糖のような風味があることが特徴です。エリスリトールは甘さが砂糖より控えめで後の引かないすっきりした甘さですが、高甘味度の甘味料を併用すると甘さの後引きが長くなり砂糖の甘さの質に近付くという特徴があります。

サラヤによると、ラカントはエリスリトールにラカンカエキスをバランスよく加えることで、甘さの度合いだけでなく、甘さの後引きなども砂糖に近づけているそうです。

ラカントは砂糖の代用になるのか口コミから検証!

ラカントは砂糖の代用になるのか口コミから検証!

ラカントはエリスリトールにラカンカエキスを加えて砂糖の甘さに近付けているとのことですが、実際の味はどうなのでしょうか?Amazonの口コミから探ってみましょう。

ラカントの味のプラス評価

ラカントSの味の良い評価には以下のような意見がありました。

・砂糖代わりに使用していますが、まったく違和感なく使っている

・砂糖の甘さとは違うが、自然な甘さで不自然ではない

・味は問題なし。かえって、コクがあるかも。

・味は普通の砂糖と変わりなく、香りは黒糖などブラウンシュガーのような香りがする

・砂糖と同じ甘さとは言えないけど、コーヒーに入れて飲んでも違和感はない

プラスの評価をしている人は、砂糖とほとんど変わらない、砂糖とは少し違うけど違和感はないという意見が多く見られました。

ラカントの風味のマイナス評価

では、好ましくないといった意見にはどのようなものがあるのでしょうか。

・黒糖ほどではないが独特の香りとクセがあって、砂糖とは違う。甘さの質は砂糖よりもかなり劣る。

・直接舐めると甘みはそんなに感じない。砂糖より甘くない。

・砂糖よりも甘く感じるので8割くらいで使っている。

・ベタッとした甘さが口の中に残る感じ

・口に入れた時に若干冷たい感覚がある

・砂糖よりもとがった味。舌を刺すような刺激を感じる。入れすぎるとエグミを感じる。

あまり良くない評価の多くは上白糖よりもクセが強いというものでした。

甘さは、砂糖と同じくらい、砂糖よりも甘くない、砂糖よりも甘いという人に分かれます。また、えぐみなどの刺激を感じる人も見られました。

ラカントを砂糖の代用としてはイマイチという原因は何?

ラカントを砂糖の代用としてはイマイチという原因は何?

ラカントを砂糖の代用として使っても違和感がないという人が多かった一方で、マイナス評価も少なからずありました。

ラカントの味は、人によって感じ方がずいぶん変わるようです。その原因はどこにあるのでしょうか。

ラカントが砂糖よりも甘く感じる理由は?

ラカントは、甘さが砂糖の約75%で切れがよく後味が引かないエリスリトールに、砂糖の約300倍の甘さがあるラカンカエキスを少し入れることで、砂糖に近い味わいを出しています。

公式HPのデータによると、下の図のように砂糖よりも若干甘さが強く、そして、砂糖よりも少しだけ甘さが後に引く傾向があることがわかります。

ラカントが砂糖よりも甘く感じる理由は?

ですから、「砂糖よりも甘く感じる」、「甘さが口の中に残る感じ」と言う人がいても不思議ではありませんよね。甘さに特に敏感な人は、砂糖との甘さの差が気になるのかもしれません。

砂糖よりも甘さが控えめに感じる理由は?

逆に、砂糖よりも甘さが控えめだと感じる人も一定数いるようです。これは、ラカントの主成分であるエリスリトールの溶けにくさ(溶解度)が関係していると考えられます。

例えば25℃の水に砂糖は約200gも溶けますが、エリスリトールは36gしか溶けません。

35℃の体温付近の温度になるともう少し溶けやすくなりますが、体温で溶けにくいため、口の中で甘さを感じにくくなるというわけですね。

温度が70℃くらいに上がると、エリスリトールも砂糖の9割ほど溶けるため砂糖と同等の甘さを感じますが、冷めるとまた固形に戻ってしまうので、甘さも控えめに感じてしまうのです。

ラカントのクセが強い理由は?

ラカントのマイナス評価でもうひとつ多かった意見が、独特のクセがあるというものでした。

ラカントに感じるクセは、ラカンカエキスやラカンカ抽出物によるものです。ラカントのエキスや抽出物には、黒糖に似た独特の風味があることが特徴です。

このラカンカエキスの独特の風味は、人によって好みが大きく分かれるようです。

「黒糖のような香りがするが特に気にならない」、「黒糖のような香りがかえって好ましい」などという感想がある一方で、「独特なクセが好きになれない」という意見も多々見られます。

また、ラカンカエキス特有のこの風味を「コク」と捉える人もいれば、「えぐみ」と捉える人もいるようです。

とがった味や舌を刺すような刺激の正体は?

「ラカントは砂糖より味がとがっている」や、「舌を刺すような刺激がある」という意見も見られます。

エリスリトールの口コミを見ると、喉がイガイガするという意見もあるようです。これらの理由については、サラヤの公式ホームページのQ&Aに回答があります。

「エリスリトール」の特徴として、溶解時の吸熱作用や浸透圧差などから口渇感等の刺激を受ける場合があることが関係していると思われます。この刺激を感じる程度には個人差がございますが、体への影響はございませんのでご安心ください。

https://faqsystem.jp/saraya_cc_faq/article/100

溶解時の吸熱作用とは、エリスリトールが溶ける時に周りの熱を吸収する作用です。

また、浸透圧とは、半透膜(※)を境に、濃度の低い液体から濃度の高い液体に水が移動して同じ濃度になろうとする圧力のことで、浸透圧が高いと水が移動しやすくなります。

エリスリトールの浸透圧はとても高く、砂糖の約3倍もあることで知られています。

エリスリトールが、舌や喉などに刺激を与える理由は、吸熱作用が大きいことや浸透圧が高いことが関係していると考えられていますが、詳しい理由はまだよくわかっていないそうです。

エリスリトールによる刺激は人によっては感じることもある、とのことなので、こちらも個人差がありそうですね。

※半透膜:溶媒(水やアルコール)は通すけど、溶けている物質は通さない膜

クセが気になる場合は「ラカントホワイト」がおすすめ

ラカントSには黒糖のようなクセの強い風味があります。黒糖のような風味がどうしても苦手という場合は「ラカントホワイト」を使ってみることもひとつの方法です。

ラカントホワイトはラカンカ抽出物のみを使用しているので、ラカンカSよりもクセが弱いという特徴があります。

主成分はラカントSと同じエリスリトールなので、エリスリトールの甘さが苦手は人には難しいですが風味が苦手というだけなら、ラカントSよりも違和感なく使えるかもしれませんね。

ラカントを砂糖やはちみつの代用として使う場合の目安量は?

ラカントを砂糖やはちみつの代用として使う場合の目安量は?

ラカントは甘さの質が砂糖とは違うため、置き換えた場合に同じような甘さになるとは限りませんが、砂糖やはちみつなどとラカントSを置き換える場合は、甘さの度合いを基準にするとよいでしょう。

上白糖・三温糖・グラニュー糖・粉糖・てんさい糖・きび砂糖の場合

サラヤによると、ラカントは砂糖の甘さに近付けているため、置き換える場合は砂糖と同量でよいとのことです。

ですから、グラムで量る場合は、砂糖50gの場合はラカント50g、砂糖が100gならラカントも100gと同量を置き換えるとよいでしょう。

一方、計量スプーンで計る場合は、砂糖とラカントでは1杯分のグラム数が変わってきます。

砂糖 大さじ1=9g 小さじ1=3g

ラカント 大さじ1=13g 小さじ=4g

グラム数が異なるので、砂糖大さじ1杯分と同程度の甘さになるラカントの量は大さじ2/3程度、砂糖小さじ1杯ならラカントは小さじ4/3程度になると覚えておきましょう。

砂糖の種類や甘味質によっては甘さの感じ方が多少異なります。

感覚的に、三温糖>上白糖>グラニュー糖・粉糖>てんさい糖・きび糖の順に甘味を感じやすくなるので、ラカントに置き換える場合はそのあたりも考慮するとよいかもしれませんね。

はちみつをラカントに置き換える場合

上白糖の甘さを1とすると、はちみつの甘さはだいたい1.3前後と言われています。つまり、はちみつと同じ甘さを上白糖で出そうと思えば、はちみつの1.3倍の上白糖が必要です。

例えば、50gのはちみつと同じくらいの甘さにするならば、ラカントの量は50×1.3=65gとなります。

また、計量スプーンを使う場合は、はちみつ大さじ1→ラカント大さじ3はちみつ小さじ1→ラカント大さじ1と覚えておきましょう。ちなみに計算方法は以下の通りです。

計量スプーンの場合の計算方法

はちみつ大さじ1は21g

はちみつ21gと同等の甘さを出すために必要な砂糖の量は、21×1.3=27.3g

砂糖大さじ1杯は9gなので、大さじ3杯で約27gとなる

はちみつ小さじ1は7g

はちみつ21gと同等の甘さを出すために必要な砂糖の量は、7×1.3=9.1g

砂糖大さじ1杯は9gなので、はちみつ小さじ1杯は砂糖大さじ1杯と同程度の甘さとなる

ラカントは砂糖の代用として料理に本当に使えるの?

ラカントは砂糖の代用として料理に本当に使えるの?

ラカントは砂糖と同じように料理やお菓子作りに使えるということですが、ラカントは本当に砂糖とまったく同じように使えるのでしょうか?砂糖と異なる点はないのでしょうか?

料理に利用できる砂糖の性質

砂糖は料理やお菓子に甘い味を付けたりコクを出したりするために欠かせない調味料ですが、味を付ける以外にも、さまざまな役割があります。

調理のおける砂糖の役割

1.肉を柔らかくジューシーにする、プリンや卵焼きを柔らかく仕上げる

2.ケーキやパンをしっとりとさせる

3.メレンゲやホイップの泡立ちを安定させる

4.でんぷんの老化(硬くなる)を防ぐ

5.油脂や果物の酸化を防いで味を落ちにくくする

6.カビや腐敗を防いで保存性を良くする

7.パンをふっくらと仕上げる

8.料理やお菓子に焼き色と香りを付ける

9.温度によってシロップ→フォンダン→飴→カラメルと変化する

10.果物からジャムが作れる

このうち1~6は砂糖が水となじみやすい性質(親水性)を利用したものです。砂糖には他の食品の水分を抱え込み(脱水性)、抱え込んだ水を離さない(保水性)性質があります。

また、7のパンは、酵母(イースト)が砂糖の糖分を分解する時に発生する炭酸ガスによって膨らむ性質を利用したものです。

8は砂糖の糖分とたんぱく質の反応(メイラード反応)によるものです。9は砂糖のカラメル化とも言いますよね。

そして、10は果物に含まれるペクチンという食物繊維が砂糖によってゼリー化する性質を利用しています。

ラカントには砂糖と同じ性質がある?

では、ラカントの場合はどうでしょうか?ラカントの主成分であるエリスリトールは、砂糖よりも水になじみにくい特徴があります。

25℃の水に砂糖は約200gも溶けますが、エリスリトールは36gしか溶けないことからもわかりますよね。そのため、砂糖の性質の1~6の効果はあまり期待できないと言ってよいでしょう。

また、エリスリトールはパン生地を発酵させることはできませんし、メイラード反応やカラメル化も起こせません。

ただし、10についてはラカントでも可能です。砂糖を使用した場合と固まり方は変わってきますが、ラカントでもジャムを作れます

ラカントで砂糖と同じような味付けができる?

ラカントは砂糖と同じくらいの甘さになるように調整してあるため、料理に甘さを加えるという点では砂糖の代用として利用できます

料理の味は分子量が小さいほど染み込みやすくなります。煮物を作る時に砂糖を最初に入れる理由は、砂糖の分子量は塩よりも大きいため、味が染み込みにくいからです。

調味料の分子量

・砂糖:342
・エリスリトール:122
・塩:58

エリスリトールは砂糖よりも分子量が小さいので砂糖よりも味が染み込みやすいと言えますね。

ただし、塩よりも分子量が大きいので、入れる順番は砂糖と同じように最初に入れるとよいでしょう。

ただし、味の質に関しては、ラカント自体の味の好みが分かれていたように料理に使っても味の好みは分かれるようです。

Amazonの口コミを見ても、「砂糖と違和感なくおいしく作れた」という人と、「味がなじまない」、「後味が気になる」などのマイナスの意見の両方が見られました。

ラカントを砂糖の代用として料理に使う場合の注意点

ラカントを砂糖の代用として料理に使う場合の注意点

ラカントは砂糖の持つ調理特性の多くを持ち合わせていません。そのため、砂糖と同じように使うには難しいことがあります。

肉が柔らかくなりにくい

肉を調理する前に砂糖を軽く振ったりブライン液(水に5%の砂糖と塩を入れた調味液)に浸したりすると肉が柔らかくなりますが、ラカントは保水性が低いので肉を柔らかくする効果は期待できません。

ですから、肉を柔らかくする目的で下ごしらえをする場合は、ラカントではなく砂糖を使うようにしましょう。

照り焼きには使えない

照り焼きは、砂糖やみりんの糖分としょう油のたんぱく質がメイラード反応を起こすことによって、肉や魚においしそうな焼き色や香ばしい香りを付けます。

しかし、ラカントにはメイラード反応を起こす糖が含まれていないので、照り焼きに使うことはできません。ラカントを照り焼きに使う場合は砂糖やみりんを併用するようにしましょう。

冷たい料理に使う場合は要注意!

ラカントは低い温度では溶けにくい性質があります。そのため、酢の物などに使ったりヨーグルトに入れたりする場合は溶けにくいので注意してください。

また、一度温めてラカントが溶けても、冷めるとまた再結晶化して、ザラザラとした舌触りになることがあります。

ラカントを冷たい料理に使う場合やジュースやヨーグルトなどに入れる場合は、シロップ状になっている「ラカントSシロップ」がおすすめです。

ラカントSシロップも砂糖と同量を置き換えられるのでわかりやすいですよね。

ラカントで作ったジャムは保存性が良くない!

食品中の水分には、糖分やたんぱく質とくっついた「結合水」とくっついていない「自由水」とがあります。カビや細菌などの微生物が繁殖するために必要な水は自由水の方です。

砂糖には水分を抱え込んで離さない保水性という性質が高いため、ジャムに砂糖を入れると自由水が減ってカビや細菌が繁殖しにくくなります。

しかし、ラカントは保水性が低く砂糖で作ったジャムに比べると傷みやすいため注意が必要です。ラカントで作ったジャムは早めに食べるようにしましょう。

ラカントはお菓子作りやパン作りで砂糖の代用になる?

ラカントはお菓子作りやパン作りで砂糖の代用になる?

Amazonのラカントの口コミを見ていると、お菓子も問題なく作れたという人と、うまく作れなかったという人に分かれます。

ラカントは砂糖と同じようにお菓子作りやパン作りに使えるのでしょうか?

ケーキは砂糖を使うよりも膨らみにくい

ケーキをうまく作るには卵の泡立て方にかかっていますよね。

卵は砂糖がなくても泡立ちますが、保水性の高い砂糖を加えると卵の水分を抱き込んで気泡が潰れにくくきめ細かいメレンゲに仕上がります。

しかし、ラカントは砂糖よりも保水性が低いために、メレンゲが潰れやすく、また、キメも荒くなりがちです。

そのため、ラカントで作ったケーキは砂糖で作ったケーキよりも膨らみが悪くなる傾向があります。

サラヤのホームページでも、ケーキを作る場合は砂糖の分量の15~30%をラカントに置き換えるか、ベーキングパウダーを使用することを推奨しています。

クッキー・プリン・アイスクリーム・和菓子は作れる?

ラカントで他のお菓子も作れないことはありません。しかし、ラカントは砂糖よりも溶解度や保水性が低いため、砂糖を使用したものと同じような状態にすることは難しいと言えます。

例えば、クッキーは生地がまとまりにくく、焼き上がったクッキーも硬くなりがちです。また、アイスクリームやシャーベットも硬くなります。

プリンも砂糖で作ったプリンよりも硬くなりがちで、また、ントではカラメルを作れません

餡やようかんなど砂糖の多い和菓子は、冷めるとラカントが再結晶化してジャリジャリになることがあります。

また、柏餅や団子などは砂糖を少し加えるとでんぷんの老化を防いで硬くなりにくくなりますが、ラカントではその効果もあまり発揮されません。

パンはうまく膨らまない

パンを作る場合はイースト(酵母)を使いますよね。酵母は生きているので、小麦粉のでんぷんや砂糖を分解して栄養源にしています。この時に発生する炭酸ガスによってパンが膨らむのです。

ラカントは酵母が分解できないので炭酸ガスを発生することもありません。

小麦のでんぷんを発酵するだけではパンが十分に膨らむだけの炭酸ガスが発生しないのでパンの膨らみが悪くなります。そのため、ラカントはパン作りには向いていません。

パンを作る時は、ラカントを使わず砂糖を使うようにしましょう。

まとめ:ラカントは砂糖の代用になるが味や料理の質は同じとは限らない

ラカントは砂糖に近い甘さに調整してあるので、砂糖をラカントで代用する場合は砂糖の同量をラカントに置き換えればOKとされています。

実際にラカントを砂糖の代用として利用した人の口コミでは、大半の人が違和感なく使えたようですが、ラカントのクセが口に合わないという人も少なからずいるようです。

また、料理やお菓子作りには砂糖の代用としてラカントを使えないことはないけれど、味や仕上がり具合は砂糖よりもやや劣るといったところでしょうか。

とは言え、砂糖の代用として使用すると摂取カロリーを落とせるという利点があることは確かです。味や仕上がりが気になる人は砂糖の一部を置き換えるという方法も良いかもしれませんね。

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