そんな疑問に答えます。
人気の芸能人やモデルが、TVなどでおすすめの美容法として紹介している「ごま油うがい」。特に白髪予防・ほうれい線改善に効果があると話題ですが、本当なのでしょうか?
ここでは、ごま油うがいの成り立ち・効能・やり方など、美容と健康に関心の高い人必見の、お役立ち情報をご紹介していきます!
目次
ごま油うがいってどんなもの?
「ごま油うがい」は毎日継続して行うことで、美容と健康に効果があると言われています。
しかし、その名前は知っていても、実際どんな効果があるのか、うまくイメージできていない方がほとんどだと思います。
ここでは、そんなごま油うがいの魅力について、わかりやすく説明していきます。
「アーユルヴェーダ」に基づく伝統医学
ごま油うがいは、古代インド発祥のアーユルヴェーダ(インドの伝統医学)のひとつで、オイルを使った口腔ケア「ガンドゥーシャ」が由来だと言われています。
健康な人の口の中には、何百万もの細菌がいると言われています。
ごま油を口に含んで口をすすぐことにより、ごま油が口内に浸透し、口内の毒素がごま油と一緒に排出され、デトックス効果があると考えられているのです。
また、ごま油で入念にうがいをすると、口内に行き渡ったごま油が体内のあらゆる箇所に良い影響を与え、美容・健康を増進する効果があると考えられています。
ごま油うがいに期待できる3つの嬉しい効果
ごま油うがいには、美容と健康に気を遣う人にとっては見逃せない、数々の嬉しい効果があります。ここでは、代表的なものを3つご紹介していきます。
虫歯・口臭などの予防効果
ごま油うがいには、口内トラブルを防ぐ効果があります。主なものは「虫歯の予防」「口臭の予防」です。
原因となる口内の細菌は脂質の膜で覆われているため、こびりついたこれらの細菌を口内から引っ張り出すために、ごま油がとても有効。
油と油はお互い引きつけ合うので、ごま油が細菌を引っ張り出すことが可能だというわけです。
また「ごま油うがい」をすると、唾液が大量に分泌されます。これが「虫歯の予防」に実に有効なのです。唾液には「虫歯菌が出す酸を中和する働き」があります。
白髪予防などの美容効果
ごま油うがいは「白髪予防」「抜け毛予防」といったエイジングケアにも役立ちます。
ごま油うがいをしたときに、舌の裏の毛細血管からごま油の成分(鉄分・ビタミンE・ビタミンBなど)が吸収され、頭部全体に回ることにより、栄養素が毛髪に行き渡るという仕組みです。
また、ごま油うがいには、時間をかけてごま油を口内に行き渡らせる工程がありますので、かなり口内の筋肉を使うことになります。その結果、多くの方が「ほうれい線の改善」の効果も実感しているようです。
身体を健康に保つ免疫力の改善効果
ごま油うがいには「健康を保つ」効果があります。具体的には「風邪を引きにくくなる」「喉の調子が良くなる」といったものです。
口内の細菌をごま油でからめとって排出することで、これまで細菌の撃退に使われていた免疫機能の負担が減り、その分他の不調の撃退に力を入れることができるのです。
ごま油そのものが健康を回復させるわけではありません。ごま油の効果で免疫力の上がった体が健康を回復させるという仕組みです。
うがいに使用するごま油の選び方
ごま油うがいと聞くと、料理に使う「香ばしくて茶色いベタベタしたごま油」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
ですが、ごま油うがいに使うごま油の種類は、この料理用の「焙煎ごま油」ではなく「太白ごま油」と呼ばれるものです。
「太白ごま油」は、色はなく透明でサラサラしており、ほとんど焙煎していないごまから抽出した油です。
生のままで絞っていることから「美容や健康に良い成分が多く含まれた状態の油」だと言えます。また、香ばしい香りがないので、うがいもしやすいんですよ。
後程詳しくご紹介しますが、1度のごま油うがいに使うごま油の量は「13g~14g」程度ですので、日に2度うがいをするなら毎月1L弱は消費する計算になります。
ごま油うがいを継続できそうであれば、ある程度大容量のものをコスパよくストックしておくのがおすすめです。
初心者でも簡単!ごま油うがいのやり方
今まで一度もやったことがない「ごま油うがい」。難しいのかな…と不安に思う方がいるかもしれませんね。しかし、そんなことはありません。ちょっとしたコツさえつかめば、誰にでも簡単にできるんですよ。
以下でわかりやすく説明していきます。
ごま油うがいをする前の下準備
ごま油うがいに使う太白ごま油は、生ものということもあり、一度開封して放置すると酸化してしまいます。
そのため、最初に加熱処理して酸化を防ぐ作業が必要になってきます。この作業を「キュアリング(加熱処理)」といいます。
国内で販売されているごま油の多くは、製造工程で加熱処理が行われているため「キュアリング不要」といわれることもあります。
ですが、別途キュアリングすることでサラサラとした触感となり、うがいにも使いやすくなりますので、少し手間はかかりますが行うことをおすすめします。
↓詳細な手順はこちらの記事をご覧ください。
ごま油うがいの具体的なやり方
ごま油うがいの具体的なやり方は以下の通りです。
1.まず最初に、歯磨き粉を使わずに歯磨きを済ませておきます。
2.キュアリング(加熱処理)した太白ごま油大さじ1程度を口に含みます。
3.ごま油が口全体に行き渡るよう意識しながら5分程度「ブクブクうがい」をします。
4.うがいが終わったら、ごま油をビニール袋の中に吐き出します。
5.吐き出した後に油の感じが気になる場合はぬるま湯で口をゆすぎましょう。
うがいと言うよりは、口の中でクチュクチュするようなイメージです。歯の隙間や表面、舌の裏にも行き渡るよう意識しましょう。
うがいをする際、上を向いての「ガラガラうがい」は油を飲み込んでしまう恐れがあるためNGです。慣れてきたら10~20分程度続けてみましょう。
うがいをする時間帯や回数はどうすればいい?
ごま油うがいは1日1~2回行ってください。回数が多ければ多いほど効果があるというデータはありませんので、自分のペースで行うといいでしょう。
うがいをする理想的なタイミングは、朝の6時から10時、夕方の16時から18時ごろです。食後すぐにごま油うがいをすると気分が悪くなる可能性がありますので、少し時間を置いてから行うことをおすすめします。
「副作用」にも要注意!ごま油うがいをするときの注意点
継続することで素晴らしい効果を実感できる「ごま油うがい」ですが、間違った方法で行ってしまうと思わぬ副作用に悩ませられることも!?
ここでは、ごま油うがいをするときに知っておいていただきたい注意点について、詳しく説明していきます。
こんな人はごま油うがいをやってはダメ!
実は、ごま油うがいは誰でもしていいというわけではありません。次のような人がすると体調が悪くなってしまう恐れがありますので、行わないようにしましょう。
・発熱している人
・結膜炎がある人
・口内炎がある人
・お酒を飲んでいる人
・5歳以下の子供
・ごまアレルギーがある人
・生理中の人
注意点を守って、健康的な体作りをしていきましょう。
ごま油の飲み込みは「誤嚥性肺炎」のリスクあり
ごま油でうがいをする際に、うがいしたごま油を誤って飲んでしまうと「誤嚥性(ごえんせい)肺炎」になる可能性があります。
うがいしたごま油は、うがいによって口内から取り除いた細菌の塊なので、とても危険です。飲んではいけません。
「肺炎(誤嚥性肺炎)」は、細菌が唾液などとともに誤嚥されて気管支や肺に入ることで起こる疾患。
「細菌が多く含まれたうがい後のごま油」を飲んでしまったために「肺炎(誤嚥性肺炎)」になってしまうケースがありますので、十分注意しましょう。
「好転反応」が起こることも
ごくまれに、ごま油うがいをした後に、吐き気や頭痛、肌荒れ、口内炎などの症状が出ることがあります。これは「好転反応」といい、体が良くなる過程で一時的に体に不調が起こる現象です。
通常は数日から1週間程度でおさまります。しかし、それ以上長引いたり、あまりに症状がつらい場合は、うがいをやめるようにしましょう。
自分の体感で、自分にはごま油うがいが合わないと感じた方は、無理せずにごま油うがいを中断するようにしてくださいね。
まとめ:ごま油うがいを習慣にして賢くエイジングケアを!
ごま油うがいには、美容と健康を増進する、さまざまな嬉しい効果があります。特に、白髪予防・抜け毛予防といったアンチエイジング効果が広く知られています。美容に気を遣う女性には見逃せない効果ですよね!
ごま油うがいを習慣にして、賢くエイジングケアをしてみてはいかがでしょうか?