リンゴ酢にデメリットはある?腎臓に悪い?見落としがちな注意点とは

リンゴ酢は体に良いと評判で、食事やドリンクで毎日摂っている人も多くなってきました。

私も毎日リンゴ酢のドリンクを飲んでいるわ。たくさん飲めば飲むほど効果があるような気がして、たくさん飲んじゃうんだけど、飲み過ぎると何か体に影響はあるのかしら…?

リンゴ酢は毎日少しずつ飲むことで、疲労回復や血圧の調整、内臓脂肪の減少など様々な効果が期待できる食品です。

 

ただし体に良いからとたくさん飲み過ぎると、体にデメリットがあるので注意が必要です。この記事では、リンゴ酢を摂ることで起こるデメリットや見落としがちな注意点についてご紹介します。

腎臓病の人に与えるリンゴ酢のデメリット

腎臓病の人に与えるリンゴ酢のデメリット

リンゴ酢はリンゴを原料として作られるお酢です。リンゴ果汁をアルコール発酵させて、さらにアルコールを酢酸発酵させることで作られています。

 

リンゴ酢は米酢や黒酢に比べて、フルーティでさっぱりしているのが特徴です。そのためはちみつなどを入れて、ドリンクにして飲む人が増えています。

 

最近では色々な種類のリンゴ酢を使ったおいしいドリンクが販売され、毎日続けやすくなっています。体に良いイメージのあるリンゴ酢ですが、デメリットはあるのでしょうか。まずは腎臓とリンゴ酢について見ていきましょう。

腎臓が弱っている人は注意

腎臓の機能が低下している人や、腎臓病で食事制限を行っている場合にはリンゴ酢を摂り過ぎるとデメリットがあると言われています。これはどうしてでしょうか。

 

リンゴ酢にはカリウムが含まれており、腎臓病でカリウム制限をしている人にはこのカリウムの量に気を付ける必要があります。

とは言え、リンゴ酢100mlに含まれるカリウムの量は59mgで、コーヒーなどと同じくらいの量です。一日に摂るリンゴ酢の推奨量は1530mlなので、カリウムの量は918mg程度になります。

 

リンゴ酢の一日の推奨摂取量を守っていれば、カリウムの摂り過ぎになることは無さそうです。おいしいからとリンゴ酢をたくさん摂り過ぎないように、毎日少しずつリンゴ酢を体に摂り入れるようにしたいですね。

 

※こちらの記事にリンゴ酢の健康や美容の効果についてまとめていますので、ぜひ併せてご覧ください。

カリウムを摂ると腎臓に悪いのはなぜ?

腎臓の機能が低下したり、腎臓病になった時にカリウムを摂るのはいけないと言われます。カリウムはナトリウムとともに体内の水分調整をしたり、筋肉を正常に保つ働きをしています。

 

腎臓の機能が低下するとカリウムをうまく排出できなくなり、「高カリウム血症」と呼ばれる症状が出ます。

高カリウム血症になると嘔吐や体のしびれ、脱力などが起こり、最悪の場合不整脈や心停止が起こり命に関わることもあります

 

腎臓の機能の低下や腎臓病になった時には高カリウム血症にならないように、カリウムの量を調整するのだそうです。

結石にはリンゴ酢が効く

腎臓に悪いイメージのあるリンゴ酢ですが、デメリットよりもリンゴ酢に含まれるクエン酸の尿路結石の予防効果のメリットが注目されています。

 

結石は腎臓で作られ、シュウ酸とカルシウムが結合して出来る物質です。結石は腎臓の中にある間は特に症状を起こしません。

尿管に結石が移動することで激痛が起こったり血尿が出たりして、排出されるまで非常に苦しい思いをすることになります。

 

リンゴ酢に含まれるクエン酸は、このシュウ酸とカルシウムが結合するのを抑える働きが期待できます。水分をたくさん摂ることも結石に効果があるので、リンゴ酢を水で薄めて毎日少しずつ摂るのがおすすめです。

リンゴ酢の取り過ぎによるデメリット

リンゴ酢の取り過ぎによるデメリット

リンゴ酢はドリンクとして飲むほかにも、オリーブオイルと混ぜてサラダのドレッシングにしたり、マリネやカプレーゼなどのさっぱりした料理に合います。

 

毎日少しずつリンゴ酢を大さじ1杯から2杯摂れば、リンゴ酢の健康効果や疲労回復効果も期待できますよ。

ただしどんなに体に良いものでも摂り過ぎはよくありません。ここからはリンゴ酢を取り過ぎた時のデメリットについて見ていきましょう。

一度に摂り過ぎると胃や腸に負担がかかる

リンゴ酢は酸性の物質なので、摂り過ぎると胃や腸に刺激を与えて痛くなってしまうデメリットがあります。普段から胃腸の弱い人は、適量でもリンゴ酢を原液で飲むと胃に負担がかかります。

 

リンゴ酢を飲むときは、必ず薄めて飲むようにしましょう。また一度にたくさん飲まずに、少しずつ分けて飲むとか料理に使うなどして体に摂り入れるのもおすすめです。

リンゴ酢の酸で歯が溶ける?

リンゴ酢を飲み過ぎると、歯が溶けるデメリットもあります。酸性の強い飲み物や食べ物で歯が溶ける症状を「酸蝕歯」といい、歯を失う原因の一つとなっています。

 

酸蝕歯はリンゴ酢に限らず、炭酸飲料や果汁飲料、お酢や柑橘系の果物などの酸性の食物を日常的に食べたり飲んだりすることで起こります。

 

リンゴ酢の原液は酸性が強いので、かならず水で薄めて飲みましょう。またリンゴ酢ドリンクを飲んだ直後に、すぐ歯磨きをすると弱ったエナメル質を傷めるといいます。歯磨きをするなら30分後位を目安にしましょう。

 

水で口をゆすぐだけでも酸性度がかなり下がりますよ。ストローを使って飲むのもおすすめです。

リンゴ酢は体を冷やす?

リンゴ酢は漢方医学の陰陽論では、体を冷やす食べ物とされています。冷え性の人にはデメリットがあるので、気を付けたほうがいいそうです。同じお酢でも、黒酢は体を温める食べ物に分類されているのが面白いですね。

 

ネットを調べていると、「お酢は体を冷やす」と「お酢で体を温める」の二つの意見が共存しています。どちらの意見も一理あるような気がしますので、ご自分が信じたいことを信じるのが一番かもしれません。

リンゴ酢の美容へのデメリット

リンゴ酢の美容へのデメリット

リンゴ酢を毎日少しずつ摂ることで、血圧を下げる効果や安眠効果、脂肪燃焼効果が期待できます。即効性はないものの3か月~半年以上飲み続けることで知らず知らずのうちに痩せていたとの報告もあります。

 

ここからはダイエットや美容に効果があると言われるリンゴ酢の、美容へのデメリットについて見ていきましょう。

甘いドリンクはほどほどに

最近はおしゃれな女性向けに、かわいらしいパッケージの甘くて飲みやすいリンゴ酢飲料が販売されています。この飲料には砂糖やはちみつなどが添加されており、飲みやすい反面カロリーが高めになっています。

 

おいしいからと毎日たくさん飲んでしまうと、カロリーの取り過ぎになって逆効果になることもありますので注意が必要です。ダイエットで飲むなら、カロリーゼロのリンゴ酢も販売されているのでおすすめです。

 

また糖尿病などのリスクのある人も、甘いリンゴ酢飲料の摂り過ぎには気を付けましょう。

リンゴ酢で食欲が増す?

適量のリンゴ酢を飲むことで、胃や腸に適度な刺激を与えて消化吸収促進効果が期待できます。そのため食前にリンゴ酢を飲むと、食欲が増進されて普段よりも食べ過ぎてしまうことがあるそうです。

 

ダイエットの目的でリンゴ酢を飲むタイミングは、食後や寝る前などがより効果的と言われています。せっかくのリンゴ酢パワーをよりたくさん得るために、飲むタイミングも工夫してスリムになりましょう。

 

※こちらの記事にリンゴ酢ダイエットの効果的な方法をまとめていますので、ぜひ併せてご覧ください。

まとめ~リンゴ酢はデメリットに気を付けて上手に利用しよう

リンゴ酢は普通の酢に比べてフルーティでさわやかな味が飲みやすいため、近年ドリンクとしてリンゴ酢を飲む人が増えています。

 

リンゴ酢には様々な健康効果や美容効果が期待できますが、強い酸性のため摂り過ぎには注意が必要です。毎日のリンゴ酢のおすすめの量は大さじ1杯か2杯程度で、このくらいの量であればデメリットはほとんどありません。

 

使い方に気を付けて、リンゴ酢の健康や美容への効果を上手に体に摂り入れてくださいね

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