そんな疑問に答えます。
生姜湯には体温を上げてくれたり、風邪を予防してくれたりする効果があるということはよく知られていますが、生姜湯にはダイエット効果もあるということはご存知でしょうか?
薬味や調味料として優秀であるのはもちろんのこと、健康食品としてもとても優れた食材である生姜。これがダイエットにまで効果があるとすれば、活用しない手はないですね!
こちらの記事では、生姜湯で得られるダイエット効果や正しい飲み方を紹介していきます。簡単で健康的なダイエットを始めてみましょう!
目次
生姜湯がダイエットにもたらす効果とは?
生姜のどの栄養素がダイエットに効くの?
生姜には様々な栄養素が含まれていますが、その中でも特にダイエットに関係する栄養素を5つ、ご紹介していきますね。
むくみ解消には『カリウム』
カリウムには、必要以上に摂取してしまったナトリウム(塩分)を水分と一緒に体外に排出する働きがあります。それにより、むくみを解消するという効果が期待できます。
むくみとは、体内に余分な水分をため込むことで起こる現象であり、それを解消することによって見た目がスッキリします。
※体脂肪率が減る訳ではありませんので、その点には注意が必要です!
『食物繊維』で腸内環境を整える
食物繊維には、腸内で善玉菌の働きを活発にして便秘を解消するなど、腸内環境を整える働きがあります。便秘を解消出来れば、ぽっこりお腹が引っ込むダイエット効果が期待できます。
また、食物繊維には脂質を体外に排出し、食後の血糖値の上昇を緩やかにする効果もありますので、肥満予防としても積極的に摂取したい栄養素の一つです。
冷え性の解消に『ジンゲロール』
ジンゲロールは生姜の辛み成分の一つで、生の生姜に多く含まれるものです。ジンゲロールには、殺菌や抗炎症作用、血流促進作用があるため、特に末端冷え性の解消に効果的です。
冷え性の解消というとダイエットとは関係ないように思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
手足が冷えやすいという方は、血流が悪くなっている可能性が高く、血流が悪いということは、身体の水分も滞ってしまうためにむくみやすいのです。冷えの解消はダイエットへの近道に繋がります。
『ショウガオール』で基礎代謝Up!
こちらも生姜の辛み成分ですが、ジンゲロールが生の状態で多く含まれている成分であるのに対し、ショウガオールは生姜を加熱することでジンゲロールが変化して生まれる成分です。
ジンゲロールよりも身体を芯から温める効果が高く、基礎代謝量を上げるために有効です。また、体脂肪を燃えやすくするため、ダイエットに取り入れるには優秀な栄養素です。
内臓の機能改善には『ジンゲロン』
こちらもショウガオールと同じく、生姜を加熱することでジンゲロールが変化した成分です。ジンゲロンは、血管を拡張させて血流を良くし、内臓の機能も高めてくれるため、基礎代謝量を上げる効果があります。
生姜湯ダイエットの正しいやり方とは?
ダイエットを意識するなら、毎日温かい生姜湯を効果的な飲み方で飲む。この点に尽きます。ここでは、おすすめの飲み方や飲むタイミングについて解説していきます。
基本の生姜湯の作り方
材料:
生姜5g
はちみつ大さじ1
レモン汁少々
お湯150ml
作り方:
1.生姜をすりおろします。(生姜がない場合は生姜チューブでもOK)
2.カップに1ですりおろした生姜、はちみつを入れる
3.2にお湯を注ぐ
4.お好みでレモン汁をたらす
このレシピのカロリーはおよそ60kcal、そのほとんどがはちみつ分のカロリーです。出来るだけカロリーを減らしたい場合は、はちみつの量を減らすと良いでしょう。
ダイエットに効果的な生姜湯の飲み方とは?
生姜湯を飲む際には、3つの点を意識してみてください。これだけで、ダイエット効果もグンと高まるはず!
1日に何回かに分けて飲む
体温が1℃上がると、基礎代謝量は15%上がるとされています。
基礎代謝とは、何もしていなくても、生きているだけで消費するエネルギー(カロリー)のことで、これを増やすことにより痩せやすい身体を作ることが出来ます。
冷えが酷い方は、3時間おきに飲むことで体温が上がった状態をキープする効果が期待出来ます。
ただ、1日中生姜湯ばかり飲んでいるのは辛いという方は3時間おきと決めなくても、朝昼晩に1杯ずつ飲む等、1日に数杯でも良いです。
身体を温めることで代謝が良くなり、ダイエットに繋がりますので、冷え性の方はぜひ試してみて下さい。
生姜湯+運動のセット
ウォーキングやジョギング等、運動をする前に生姜湯を飲むことで脂肪燃焼を促進する効果があります。
通勤・通学で歩いたり、自転車に乗ったりしている方は、家を出る前に生姜湯を1杯飲んでから出発すると、いつも通りの生活を変えなくともダイエットが出来るのではないでしょうか?
運動時間は20~30分以上が理想的です。主婦・主夫の方や在宅ワークの方等、外で体を動かす時間が少ない場合でも、朝に1杯の生姜湯を飲んでから家事をしたり、ラジオ体操をしたりしてみてはいかがでしょうか?
体温を上げて通常より代謝の良い状態で過ごすことはダイエットの第一歩と言えるでしょう。
寝る前に飲む
夜、寝つきの悪かった方が、寝る前に生姜湯を飲むことで身体が温まり、ぐっすり眠れるようになった、という声があります。良い睡眠をとることはダイエットに繋がります。
実は、人は睡眠中にもカロリーを消費しているのです。その量は約300kcal、つまり40分のランニングに匹敵するエネルギー量です。
しかし睡眠が浅いと消費できるカロリー量が減ってしまうので、質の良い睡眠をとることは健康維持にもダイエットにも大切なことなのです。
生姜湯でダイエットする際の注意点
これまで生姜湯ダイエットの効果について述べてきましたが、気を付けるべき点もあります。
加熱調理をした方がベター
生の生姜には身体を冷やす効果があります。ジンゲロール(生の生姜に多く含まれる栄養素)は発汗を促しますが、同時に汗は皮膚表面の熱を奪って蒸発するため、身体の芯から温めるには、実は生でない方が良いのです。
ダイエット目的で、体温を上げるために取り入れる場合は加熱調理し、内から身体を温めてくれるショウガオールを積極的に摂取しましょう。
胃腸の弱い方は摂取量に注意
生姜には身体に良い効果をもたらす栄養素が多く含まれていますが、多く摂取し過ぎてしまうと、生姜の刺激成分が消化器官に負荷をかけてしまい、胃もたれや下痢を引き起こしてしまうことがあります。
特に胃腸の弱い方は摂取量に注意し、1日30g(親指大)までを目安にご自身の体調を見ながら量の調整をしてみて下さい。
甘味料の摂りすぎに注意
生姜湯は、甘味料を入れずに作ると辛みが強いため、少し甘みを足して美味しく頂きたいものですよね。そこで注意したいのが、甘味料の過剰摂取です。
はちみつであれば、脂肪として吸収されにくく、白砂糖に比べてカロリーも低いです。
しかし、白砂糖を入れるとカロリーが上がってしまうため、1日に何度も飲む場合は入れる量を減らすか、ラカントなどの低カロリー甘味料を使用することをおすすめします。
また、自分で生姜をすりおろして生姜湯を作らずとも、お湯を注ぐだけで出来る市販の生姜湯もありますが、その場合は原材料やカロリーを確認し、糖分の過剰摂取にならないように注意しましょう。
※市販の生姜湯の選び方などについては、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
まとめ:生姜湯で健康的なダイエットを!
ダイエットに関する情報は数え切れないほどに溢れていますが、食べないダイエットがNGであることはもう常識となってきたのではないでしょうか。
いくら体重が落ちたとしても、それと引き換えに健康を失っては意味がありません。
生姜湯にはダイエットに有効な様々な栄養素が含まれていますし、普段の生活に取り入れるだけなので健康を害するリスクはほぼありません。
作るのはとても簡単ですし、生姜をすりおろすのが手間と感じる場合はチューブの生姜を使えば手を汚すこともありません。
ダイエットにおいて難しいのは、継続することではないかと思いますが、生姜湯であれば楽に日常生活の中に取り入れられますし、味に飽きたとしてもアレンジして楽しめますので継続しやすいダイエット方法の一つです。
ぜひ生姜湯ダイエットに挑戦してみましょう!