生姜チューブの効果は生の生姜と同じ?栄養や使い方のコツを解説

生姜はさまざまな料理に使われる食材ですが、料理のたびに刻んだりすりおろしたりするのが面倒ですよね。そんな時は手軽に使える生姜チューブが重宝するのではないでしょうか。

ただ、確かに生姜チューブは便利ですが、生の生姜と同じ栄養や効果が期待できるのか疑問に思ったことはないでしょうか。

この記事では、生姜チューブの生の生姜との違いや注意点、生姜チューブのおすすめの使い方を紹介します。これを読めば、生姜チューブの効果を普段の料理にしっかり発揮させることができますよ。

生姜チューブの効果は生の生姜と同じなの?

生姜チューブの効果は生の生姜と同じなの?

栄養素は生の生姜よりも劣る…

身体を温めたり風邪予防の効果がある生姜をこんなに手軽に使えるのだから、生姜チューブは料理を時短したい人にとってはまさに救世主ですよね。

しかし、生姜チューブの栄養は生の生姜と比べると劣ってしまいます。そのため、風邪予防や身体を温める作用を求めるのであれば、生の生姜を使うほうがより効果が実感できるでしょう。

なぜなら、生姜チューブには生姜の他に多くの添加物が入っているためです。

生姜チューブには生姜以外に、かさ増し効果のある「でんぷん」、味の調整のための「食塩」や「甘味料」、その他「酸化防止剤」や「香料」「酸味料」などといった添加物が多く入っています。

あのチューブの中にこれだけ色々な添加物が入っているとなると、必然的に生姜の割合が少なくなることがわかるのではないでしょうか。そのため、生姜チューブに生の生姜と同じ栄養を期待しても思ったように得られないのです。

栄養の割合が少ないなら、多めに使えばいいのでは!

…と考えるかもしれません。しかし、生姜チューブを必要以上に多く入れてしまうと、確かに生姜の風味も強くなるかもしれませんが、それと比例して添加物の雑味も強く感じてしまうこととなります。

生姜チューブはあくまで生姜風味の調味料と考え、生の生姜と同じような効果を期待しないようにしましょう。

「時短」が生姜チューブの大きなメリット

生の生姜と比べた場合の生姜チューブのメリットと言えば、時短になることです。例えば生の生姜をすりおろしたい場合、生姜の塊から必要な量を切り出し、キレイに洗って、すりおろす必要があります。

時間に余裕のある時は良いですが、仕事から疲れて帰ってきた後だったり横でお子さんが「お腹空いた!」と言っていたりする中、そんな風に手間をかけていられませんよね。

生姜チューブであればそのような面倒な作業はなく、キャップを空けて必要量を量るだけで使うことができます。

もっと簡単にするなら、直接必要量をフライパンや鍋に入れればOKです。こうすればおろし金や秤を使わないので洗いものも出ません。

なんと、生の生姜をすりおろして使用するのと生姜チューブを使用するのとでは、調理時間に約8分の差が出るとのことです。たった数分かもしれませんが、忙しい時やお腹が空いた時には大きい違いですよね。

時短になるというのは生姜チューブの最も大きなメリットでしょう。

保存の点でも生姜チューブは優れている

生姜チューブは保存が楽なのも、生の生姜にはないメリットです。

通常、生の生姜は常温で1ヵ月の保存が可能ですが、室温が30℃以上もしくは10℃以下と極端に暑かったり寒かったりする場合は冷蔵庫の野菜室に入れる必要があります

また、常温で保存する時も新聞紙や紙袋でくるんだりと何かと手間がかかります。その反面、生姜チューブは使ったらキャップを閉めて冷蔵庫に保存すればOKです。

取り出す時もしまう時も簡単なので時短に繋がります。保存について気にかけなくていいのは非常にメリットが大きいと言えるでしょう。

生姜チューブの効果的な使い方は?

生姜チューブの効果的な使い方は?

生姜チューブのおすすめな使い方

生姜チューブはとても便利で時短には欠かせない調味料です。ただし、添加物が多く含まれているため生の生姜と同じ効果が期待できないのも事実です。そのため生姜チューブの適した使い方を知っておくことが大切です。

生姜チューブを使うのであれば食材の臭み取りや料理の風味付けとして使いましょう。薬味など生姜本来の香りを楽しむ使い方だと、生の生姜に劣ってしまいます。

また、添加物の雑味を感じてしまう可能性もあるためおすすめではありません。薬味としてや身体を温めるなどの効果を期待するのであれば、生の生姜を使うのが良いでしょう。

生姜チューブと生の生姜の使い分けが大切

生姜チューブと生の生姜の違いを知り、使い分けることが両者を上手に使用するために大切なことです。また、どうしても時短ですりおろした生姜を使いたい。生姜チューブのように簡単に生姜の効果を得たいという人もいるでしょう。

そういう時には、あらかじめ生の生姜をすりおろして冷凍しておく方法がおすすめです。すりおろした生姜をジップロックなどに入れ、薄く平らにしてから冷凍保存をしましょう。

休日など時間がある時にまとめて作っておく必要があるので生姜チューブよりは少し手間がかかってしまいます。

しかし、普段の料理では必要な量をパキッと折って使えばいいので、生姜チューブと比べても手間はかかりません。さらに、生姜チューブに比べ不要な添加物もなく、生姜の栄養や効果もばっちり期待できるのでおすすめです。

生姜チューブを使うのであれば、便利だからとやみくもに使うのではなく、生の生姜との違いをしっかり知ったうえで使いましょう。そうすれば、生姜チューブのメリットを最大限感じることができるはずです。

まとめ:生姜チューブと生の生姜の効果の違いと使い分け

生姜チューブはとても便利で時短料理に活躍します。しかし、生姜以外にも添加物が多く含まれており、生の生姜のような栄養や効果はそれほど期待できません。

そのため、生姜チューブはあくまで調味料として、素材の臭み取りや風味付けとして使うことがおすすめです。
薬味として生姜の香りを楽しんだり、身体を温めたりなどの効果を期待する場合は、生の生姜を使うようにします。

生姜チューブと生の生姜を上手に使い分ければ、普段の料理をさらに手軽に美味しくすることができるでしょう。

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