そんな疑問に答えます。
イソフラボンのたっぷり含まれる豆乳と、食物繊維の塊である寒天は、どちらも体に良い食材として注目されています。
豆乳寒天は、材料を混ぜ合わせるだけでシンプルなババロアのようなおやつになったり、本格中華風デザートになったり。
カロリーが限りなく低いのでダイエット中のおやつにもピッタリですし、柔らかいのでお子様離乳食にも向いています。人気レシピをたくさんご紹介するので、お気に入りの豆乳寒天を見つけてみてくださいね。
目次
豆乳と寒天は最強の組み合わせって本当?
イソフラボン効果の期待できる豆乳と、食物繊維の王様である寒天は、どちらも体に良い食材として、健康管理に気を付けている方や、ダイエット中の方に注目されているアイテムです。
そんな二つを組み合わせると美味しいおやつができるだけでなく、栄養価面も最強ってご存知でしょうか。
豆乳&寒天は食物繊維がたっぷりの組み合わせ
大豆でできている豆乳にも、海藻から出来ている寒天にも食物繊維がはいっています。
とくに寒天の方は、食品群の中でも圧倒的な食物繊維が含まれているとして「食物繊維の王様」とも言われているほどです。
食物繊維を積極的に取ることで、お通じが促されるのは有名です。
また、老廃物がしっかりと排出されることで、腸内環境が整います。腸内環境が整うと、腸が「体に入ってきたウィルスに戦う」という本来の力を発揮できるため、免疫力もUPするといわれています。
食物繊維には体がすっきりとするだけでなく、体の調子も整う効果があるんです。
豆乳&寒天は栄養素もたっぷりの組み合わせ
豆乳にも寒天にも、現代人が日常生活に不足してしまいがちな栄養素がたっぷりと詰まっています。
豆乳寒天を作ることで、おやつを食べながらもとても手軽にこれらのミネラルや栄養素を取得することができます。
海藻から出来ている寒天にたっぷりと含まれています。お通じを改善するだけでなく、コレステロールの吸収を防ぐ効果もあります。
大豆から出来ている豆乳は、植物性タンパク質がグッと詰まっています。効果的に筋肉を付けることで、基礎代謝がUPするので、ダイエット効果にも繋がります。
豆乳・寒天ともに含む成分で、貧血を予防したり、女性特有のトラブルなどを解消する効果があります。現代人は不足しがちな成分なので、意識して食材から取り入れたい栄養素です。
これも豆乳・寒天ともに含んでいる成分で、不要な水分を外に排出する効果があります。
老廃物をスムーズに外に排出させることで、ダイエット効果につながるだけでなく、血液がサラサラになり、動脈硬化などのリスクを下げることにもつながります。
豆乳も寒天もどちらも単体で摂取しようとすると、単調な味で飽きてしまいがち…
だからこそ「豆乳寒天」にすることで、味付けのアレンジ方法もグッと増えて、毎日の暮らしに取り入れやすくなりますよ。
豆乳&寒天はダイエット向きの組み合わせ
豆乳は似ている牛乳と比べるとカロリーが低く、ダイエット向きの飲料です。
また、寒天はほぼノーカロリーという食材の中でも圧倒的な低カロリーな食材です。100g辺り、たった3kcalしかありません。
豆乳寒天を作る時の甘味料によってカロリーの量は変動しますが、それでもダイエット中のおやつにはピッタリの組み合わせです。
また、食物繊維が豊富なおかげで、少しの量で満腹感が得られるというだけでなく、お通じが促され、おなか周りがスッキリするという効果も期待できます。
ゼラチンは似て非なるものなので注意!
ゼリーを作る時に寒天とにたゼラチンを使うことがあります。なんとなく液体を固める材料として寒天に似ているゼラチンですが、原料は動物性素材を使う全く異なる食材です。
ダイエットを意識するのであれば、注意したいのがカロリーの差です。
・植物由来の寒天:100gあたり3Kcal
・動物由来のゼラチン:100gあたり338kcal
ゼラチンにはコラーゲンが含まれているなど別のメリットはありますが、ダイエットを目的としておやつ作りに使うようであれば、寒天の方が安心です。
豆乳寒天がうまく固まらない!どうすれば上手に作れる?
豆乳寒天は基本的に材料を混ぜ合わせるだけで、とっても手軽に作れるおやつです。
ただし、少しミスをしてしまうと「せっかく作ったのにちゃんと固まらずドロドロしたまま…」というトラブルに繋がります。上手に作るコツをご紹介します。
豆乳寒天がしっかりと冷えていない
豆乳寒天を作る時は少し時間が必要です。寒天が固まるには常温で1時間ほどかかるので、しっかりと待つようにしましょう。
もう少し早めに仕上げたい場合には、粗熱が取れたあとに、冷蔵庫に入れるのも効果的です。しっかりと冷やした方がツルンと舌ざわりのよい豆乳寒天スイーツに仕上がります。
粉寒天がしっかりと溶けきっていない
寒天がしっかりと溶けていない場合、豆乳とうまく混ざりあうことができず、部分的にしか固まらないことがあります。粉寒天は沸騰したお湯を使って、粒がきれいに溶けるようにかき混ぜましょう。
粉寒天を沸騰しすぎている
寒天は沸騰したお湯を使って溶かすのが鉄則ですが、長時間火にかけるのもNGとデリケートな食材です。弱火でじっくりと煮溶かす必要があり、ぼこぼこと長い時間沸騰させないようにご注意ください。
90度を超えてしまうと、成分が溶けてしまい、固まりにくくなってしまいます。
豆乳寒天に入れたフルーツが酸っぱすぎる
豆乳寒天にフルーツを入れるアレンジはたくさんありますが、すっぱいフルーツを使うときは酸が強く出てしまい、固まる成分の邪魔をすることがあります。
レモン、パイナップル、グレープフルーツなどのフルーツを合わせたい場合は、豆乳寒天の中に入れて混ぜるのではなく、上からトッピングをする方が固まりやすくなります。
豆乳寒天はバリエーション豊富!人気レシピを一挙公開
寒天豆乳の良いところは、シンプルなゼリーとして楽しむことから、和風・中華風・台湾風などアレンジ自在という点です。
積極的に取り入れたい栄養素がつまった寒天豆乳は、バリエーションを楽しみながら、生活の一部に取り込みやすいおやつです。色々と試しながらお好きなアレンジ方法を見つけてみてくださいね。
シンプルな豆乳寒天ゼリー
まずは定番の豆乳寒天を作ってみましょう。このレシピでは無調整豆乳を使いますが、その時の気分に合わせてフレーバー付きの豆乳飲料を使えば、同じレシピでもバリエーションが広がって楽しいですよ。
【材料】(4人前)
・水 200ml
・無調整豆乳 400ml
・粉寒天 4g
・砂糖 大さじ1
・塩 一つまみ
【作り方】
1.鍋に水と粉寒天を入れて、弱火にかける。
2.沸騰したら豆乳・砂糖・塩を混ぜて、火を止める。
3.耐熱容器に流し込み、粗熱が取れるまで待つ。
4.粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして完成。
薄味に仕上がっているので、黄な粉砂糖をかけたり、黒蜜などをトッピングとして合わせると楽しいおやつになります。
粉寒天は4gずつの小包装になっているタイプのものも売っています。手軽におやつ作りにも使いやすく、封を開けたまま戸棚に残しておいたらべたべたしてしまった…というリスクを避けられるので、とても便利ですよ。
みかんたっぷり豆乳寒天
缶詰のみかんがたっぷり入った豆乳寒天は、涼し気な雰囲気から夏のおやつにピッタリです。
タルト型があれば見栄えがよく仕上がりますが、なければ耐熱タッパーでも代用できるので、お気軽に試してみてください。
【材料】(直径18㎝型)
・缶詰のみかん 100g
・水 100ml
・無調整豆乳 200ml
・粉寒天 4g
・砂糖 大さじ3
【作り方】
1.鍋に水と寒天を入れて、弱火にかける。
2.沸騰したら、2分ほど煮沸し続けて寒天を溶かしきる。
3.鍋にみかん缶詰のシロップを大さじ2程度と、砂糖を加えて混ぜ合わせる。
4.さらに、鍋に豆乳を加えて、沸騰する前に火を止める。
5.タルト型か耐熱容器に缶詰のミカンを並べて、鍋から豆乳液を流し込む。
6.粗熱が取れるまで待ち、冷蔵庫で1時間ほど冷やしたら完成。
このレシピではみかんの缶詰を使いましたが、お好みに応じて桃や梨の缶詰を使って作ることもできます。ただし、パイナップルは酸味が強く豆乳寒天が固まりにくくなることがあるので、注意が必要です。
パイナップルを使いたい場合には、豆乳寒天に混ぜて冷やすのではなく、基本の豆乳寒天を作ってから、フルーツを上からトッピングする形にしましょう。
和風にアレンジ黒ゴマ豆乳寒天
ちょっとしたお茶屋さんで出てきそうな黒ゴマ豆乳寒天も、すりごまさえあれば自宅で簡単に作れてしまいます。和風なおもてなしの時にピッタリです。
【材料】(4人前)
・水 100ml
・無調整豆乳 300ml
・砂糖 20g
・黒ごま 20g
・粉寒天 4g
【作り方】
1.鍋に水と粉寒天を入れて弱火にかける。
2.沸騰したら2分ほどかき混ぜ続けて、粉寒天を完全に溶かす。
3.鍋に豆乳・砂糖・黒ごまを加えてさっと混ぜたら火を止める。
4.バットや耐熱容器に豆乳液を流し込み、粗熱をとる。
5.粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やし固めて完成。
同じ「ごま」と名前がついているけれど、白ごまと黒ゴマを比べると、黒ゴマの方がポリフェノール・カルシウム・アントシアニンと体に良い要素が多いってご存知ですか。
戸棚にストックしておいて、料理やお菓子作りにと積極的に使いたい黒ゴマです。
中華の杏仁豆腐風豆乳寒天
中華料理の定番デザートである杏仁豆腐に似た、豆乳寒天も作れます。このレシピの時は、無調整豆乳よりもバニラ味のついた豆乳飲料を使った方が、より杏仁風に仕上がるのでおすすめです。
【材料】(4人前)
・水 100ml
・豆乳飲料バニラ味 300ml
・粉寒天 4g
・メープルシロップ 大さじ2
・アーモンドエッセンス 大さじ1
・フルーツ缶 お好みで
【作り方】
1.鍋に水と粉寒天を入れて弱火にかける。
2.粉寒天が溶けたら、残りの材料を入れて混ぜ合わせる。
3.沸騰する前に火を止める。
4.豆乳液を耐熱容器に流し込み、粗熱をとる。
5.冷蔵庫で1時間ほど冷やして、固める。
6.固まったらお好みにカットして、フルーツ缶と共にお皿に添えて完成。
バニラエッセンスほどなじみのないアーモンドエッセンスですが、杏仁豆腐らしさを出すには必需品です。
ほかにもケーキを焼くときなどに数滴ドロップするだけで、アーモンドの香りが豊かに仕上がるので、お菓子作りを楽しむ方にはぜひおすすめです。
台湾のデザート豆花風豆乳寒天
たっぷりの黒蜜シロップをかけて楽しむ台湾のデザート豆花をご存知ですか。トーファーと呼ばれる、定番スイーツです。豆乳寒天をゆるめに作れば、自宅にいながら台湾気分を味わえます。
【材料】(大きめの耐熱容器1つ分)
・無調整豆乳 1000ml
・粉寒天 2g
・砂糖 大さじ1
・粉黒糖 150g
・水 150ml
【作り方】
(豆花を作る)
1.鍋に豆乳と粉寒天を入れて弱火にかける。
2.沸騰してきたら、焦げないように気を付けて2分ほどかき混ぜる。
3.粉寒天がしっかり溶けたら、砂糖を加えて、火を止める。
4.耐熱容器に豆乳液を流し込み、粗熱をとり、冷蔵庫で固める。
(黒蜜をつくる)
5.鍋に水と粉黒糖を入れて、弱火にかける。
6.焦げ付かないようにヘラでしっかりと混ぜて溶かす。
7.火を止めて粗熱をとったら、冷蔵庫で冷やす。
8.お皿に冷えた豆花を入れて、上から黒蜜をかけたら完成。
もしも黒蜜が固まりすぎてしまってとろーんとかけられないようであれば、食べる直前にお湯を加えて伸ばしてください。
この時に水を使うとうまく溶けないので、お湯を使うのがポイントです。お好みでナッツなどをトッピングすると本格的に仕上がります。
お子様向け!砂糖なしの離乳食豆乳寒天
砂糖なしで作れば赤ちゃんの離乳食としても楽しめます。離乳食のステージによって、果物などで少しだけ甘みを付けてあげるのも、バリエーションが広がって楽しいです。
このレシピではリンゴを使いますが、他の果物でもアレンジをお楽しみください。
【材料】(離乳食3,4食分ほど)
・豆乳 200ml
・粉寒天 2g
・リンゴ 1/3個
【作り方】
1.リンゴを細かくみじん切りにする。
2.鍋にすべての材料を入れて、弱火にかける。
3.沸騰したら、2分ほど混ぜ続ける。
4.耐熱容器に移して、粗熱をとったら、冷蔵庫で冷やして完成。
赤ちゃんにヒットしたから、まとめて大量生産したい!という場合には、このレシピを2倍にして製氷皿で作るのも便利です。
または大き目の耐熱容器を使って、食べたい量に合わせてカットするのもアリです。楽しい離乳食タイムになりますように。
まとめ:アレンジ自在の豆乳寒天は作るのも食べるのも楽しい!
豆乳寒天は基本的に「混ぜ合わせて冷やすだけ」で簡単に作れてしまうお手軽なオヤツです。
アレンジ方法もたくさんあってバリエーションが豊かなだけでなく、焼き菓子などと比較するとよっぽどカロリーセーブになり、ダイエット中でも安心して食べられる甘味スイーツです。
食物繊維や大豆イソフラボンがたっぷりな豆乳&寒天の組み合わせで、おやつを食べながら、ボディメイクをすることが叶っちゃいます。簡単に作れるので、ぜひご自宅で試してみてくださいね。