そんな疑問に答えます。
特に一人暮らしの人などは、お椀一杯分など少量の味噌汁を作ることは、沢山作るよりかえって難しいかもしれません。できればまとめて何食分かを作り置きしたいと思いますよね。
ここでは、味噌汁の上手な保存の仕方や賞味期限、保存容器やどんな具が保存に向くのかまで詳しく解説しますね。
目次
「常温・冷蔵・冷凍」保存場所ごとの味噌汁の保存のコツ
味噌汁の保存をするとき、冷蔵庫に入れるのか、面倒なのでそのまま常温で保存して大丈夫なのか悩むところですよね。
どれくらいの時間なら常温で置いていても大丈夫なのか、それとも必ず冷蔵庫に入れた方が良いのか、冷凍保存はできるのか、等について詳しく解説していきます。
味噌汁を常温で保存するコツ
味噌汁の常温での保存は、室温や中に入れている具にも左右されますが、大体、3時間から長くて1日ほどの賞味期限しかありません。朝作った味噌汁が、夕食の時には、傷んでいるという可能性も大いにあります。
少しでも、賞味期限を伸ばすには、保存前に、少し味噌を足して塩分濃度を高くしてやること。また、半日以上保存する場合には、途中で何度か火をいれてやることも有効です。
ただ、基本的には、味噌汁の足のはやさを考えると常温での保存はあまりおすすめできません。
長期保存するなら「冷蔵保存」がおすすめ
朝作った味噌汁を夕食にも利用する。あるいは、翌日まで食べたいという場合は「冷蔵保存」がおすすめです。2~3日くらいの保存なら、ある程度安心して食べることが出来ます。
ほとんどの腐敗菌は、5℃以下では活発に増えることはありません。保存方法も、鍋のまま蓋をして冷蔵庫に入れることもできますし、保存容器に移してもOK。
また、お椀にラップをして保存することも可能です。手軽に比較的長い期間、味噌汁を保存したい場合は冷蔵保存をおすすめします。
味噌汁は冷凍しても大丈夫?味は落ちない?
味噌汁を冷凍保存すれば、2~3週間の長期保存が可能です。ただし、冷凍前に、中に入れた具が冷凍に適しているかという確認が必要です。
定番の豆腐やジャガイモは、ぼそぼその食感になってしまいますし、こんにゃくはゴムのような口当たりに。他の具も解凍すると柔らかくなったり多少食感が変わるものが多いです。
味噌汁の定番具材についての、冷凍保存の向き不向きについてはこちらのとおりです。
・きのこ類
・貝類
・わかめ
・油揚げ
・豆腐
・ジャガイモ
・こんにゃく
・卵(特に白身)
味噌汁をまとめて作って冷凍保存する方法としては「味噌玉」というやり方もあります。味噌玉についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ご興味のある方はぜひ併せて参考にしてみてくださいね。
少しでも賞味期限を延ばすには?
どの保存の方法でも、出来上がりの味噌汁を出来るだけ早く冷やし、雑菌が繁殖しやすい温度で長くおかないことがポイントです。
そのためには、鍋の底を水や氷水で冷やす、保存容器に入れて保冷材や氷水で冷やすなどで急冷し、粗熱がとれたらすぐに冷蔵庫、冷凍庫に保存することが大切です。
鍋の中で、温かいまま長い時間置いていたら、冷蔵、冷凍保存する前に傷みかけてしまったということになりかねません。
賞味期限切れ味噌汁はこうやって見分ける
賞味期限切れ味噌汁を見分けるには、「見た目・匂い・味」の3つを確認しましょう。
まず最初に、表面にカビのようなものが浮いていたり、白っぽくなっていたり、見た目の変化が起きていないかを確かめます。
次に、匂いを嗅いでみて、すっぱい匂いや納豆のような匂いがしないかを確かめます。匂いを嗅いでみる時には、冷たいままより、温めてからの方が変な匂いを感じやすいですよ。
最後に、少し口に含んでみて、すっぱい味、いつもと違う変な味がしないかを確かめます。おかしいと思ったら、すぐに吐き出してよく口をゆすぎましょう。
少しでも、いつもと違う感じがしたらもったいないと思わずにすべて廃棄することが大切です。
「具材」で変わる味噌汁の賞味期限!保存に向いている具材は?
味噌汁は保存方法だけではなく使用する具材によっても賞味期限に違いが出てきます。どんな具を使うと安心して保存できるのしょうか。ここでは、保存に向く具材と、向かない具材についてご紹介します。
日持ちしやすい具材
長期保存のしやすい味噌汁の具材には、乾燥わかめ、麩、大根、ごぼうなどの根菜類、ネギなどがあります。
これらの具材で作った味噌汁の賞味期限は、常温では半日、冷蔵では2~3日です。また、出汁も鰹節や昆布やいりこで取ったものを使うより、顆粒出汁・化学調味料で作った味噌汁の方が日持ちします。
日持ちしにくい具材
逆に、長期保存のしにくい味噌汁の具材には、なめこ、卵(特に半熟卵)、シジミなどの貝類、でんぷん質の多いイモ類、水分の多い野菜のもやしなどがあります。
中でも、なめこは、元々どろっとした形状をしていて腐ったことがわかりにくいため、作ったら出来るだけ早く食べることをおすすめします。
ただ、なめこや貝類は冷凍しても味や食感が変わりにくく冷凍にはおすすめできる具材です。これらの具材を入れた味噌汁の賞味期限は、常温では3時間、冷蔵でも1日程度を目安としてください。
容器&便利鍋の活用で味噌汁を賢く保存しよう!
味噌汁を鍋のまま冷蔵保存をしようとしているあなた!保存に不向きなNG鍋があることはご存じでしょうか。ここでは、味噌汁の保存に向いている鍋、NGな鍋、その他の便利グッズなどについて解説していきます。
保存に不向きなNG鍋その1「鉄鍋」
味噌汁の保存には向かない鍋は、ズバリ『鉄鍋』です。鉄鍋に塩分の多い味噌汁を保存すると錆が出やすくなるため、味噌汁の残りはすぐに別の保存容器などに入れ替える必要があります。
ただ、鉄鍋は、味噌汁を作る際に、10分お湯を沸騰させてから作ると、日本人の鉄分平均不足分が補えるという調査もあり、栄養的には、味噌汁を鉄鍋で作ることはとてもおすすめです。
保存に不向きなNG鍋その2「フッ素樹脂加工鍋」
取っ手の取れる鍋(フッ素樹脂加工)は、鍋のまま冷蔵庫に入れたいときに、取っ手が取れて邪魔にならず便利です。
専用蓋もついているので、衛生的に保存が出来ます。ただ、フッ素樹脂加工が剥げやすくなるので、長期間の保存には向かず、一昼夜程度にとどめておく必要があります。
※表面加工には色々な種類がありますので、説明書をよくお読みの上ご使用ください
味噌汁の保存に一番おすすめの鍋の素材は?
鍋のまま味噌汁の保存をする場合、一番のおすすめは『ホーローの鍋』です。ホーローは、鉄やアルミなどの金属素材の表面に、ガラス質の釉薬を高温で焼き付けてコーティングした鍋です。
金属の鍋は、味噌汁の塩分で腐食し錆が発生することがありますが、ホーローの鍋は腐食の心配がなく安心して保存できます。
ホーローは、冷蔵、冷凍の保存容器にもおすすめですが、電子レンジにかけられない点が残念です。ただ、直火オッケーなので、鍋だけでなく保存容器でも直火で温めることが出来ますよ。
詰め替え用容器やチャック袋も活用しよう
最近では詰め替え用の容器にも様々な商品があり、一杯分から家族の分まで量に合わせて色々な大きさが選べます。
そのままレンジにかけ温めることも出来るのでとても便利です。きっちり蓋が閉まるので、冷蔵庫のにおいも付きにくく安心です。
その他にも、味噌汁の保存には、マチ付きのチャック袋もおすすめ。立てて保存できるので、保存にも解凍にも便利です。
レンジでは耐熱温度の関係で解凍までしか使えないものが多いので、温めは、解凍後、レンジにかけられる容器に移し替えてから行いましょう。
まとめ:味噌汁のおすすめ保存の方法
出来上がった味噌汁の美味しさは出来立てが一番です。少しでも、味を落とさないように、美味しく保存するための以下のポイントを押さえて、常温、冷蔵、冷凍保存するようにしましょう。
・具には出来るだけ保存に向く食材を使うようにする。
・常温、冷蔵、冷凍、どの場合も出来るだけ早く粗熱を取って保存する。
・賞味期限は、常温3時間から1日、冷蔵1~3日、冷凍2~3週間。
ただし、賞味期限内であっても、食べる時には、傷んでいないか見た目や匂いなどよく確認して食べるようにしましょう。