そんな疑問に答えます。
わらび餅やあんみつを食べるときによく耳にする黒蜜。黒糖蜜とは違うのか、気になりませんか?
この記事では、黒糖蜜の味や黒糖蜜を使ったレシピ、赤ちゃんにも大丈夫なのかなど、黒糖蜜の魅力に迫ります。
目次
黒糖蜜は黒蜜とは違う?知られざる黒糖蜜の魅力をご紹介!
黒糖蜜と黒蜜、名前は似ているけど違うものなのでしょうか。黒糖蜜と黒蜜は違うのか、黒糖蜜に隠された魅力をご紹介します。
黒糖蜜ってどんなもの?
サトウキビの搾り汁から作られた黒糖に水を加え、じっくり炊き上げた後、不純物をろ過して出来上がるのが黒糖蜜。黒くとろりとした液体で、あんみつやわらび餅などにかけて食べるのが一般的です。
抹茶味やきな粉によく合うので、和菓子に使われることが多いですが、アイスクリームやかき氷にかけると、こっくり濃厚な味わいになります。
また、調味料としても優秀。煮物やつけダレに少量の黒糖蜜を加えるだけで、コク深くどっしりとした甘みをプラスできますよ。
黒糖蜜と黒蜜の違いは『黒糖』の使用割合
日本黒砂糖協会の規定によると、製品の重要に対して5%以上の黒糖を使用していることが黒糖蜜であることの条件。一方、黒蜜は糖類を原料として作られる黒か茶褐色の液体。
決まった量の『黒糖』を使っているかどうかが、黒糖蜜と黒蜜の大きな違いです。とはいえ、食材としての黒糖蜜は黒蜜の一種くらいの感覚でもよさそうです。
黒糖蜜は黒糖を原料とした黒蜜の中の黒蜜である、と言えますね。
黒糖蜜の気になる味や栄養は?
黒糖蜜の魅力は、なんといっても滋味あふれるコク深い甘さでしょう。甘みと旨みをギュッと凝縮したような野性味さえ感じる甘さは、黒糖から作られる黒糖蜜ならでは。
沖縄のサトウキビ畑に吹く風ように鼻を抜けていく香りは、ふわりと残り、じんわりと体に染みていきます。
黒糖蜜15g当たりの栄養素
カロリー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | カリウム | カルシウム | 鉄 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
黒糖 | 53kcal | 0.26g | 0g | 13.46g | 165mg | 36mg | 0.71mg |
上白糖 | 58kcal | 0g | 0g | 14.88g | 0.3mg | 0.15mg | 0mg |
黒糖蜜 | 27kcal | 0.12g | 0g | 6.72g | 82.5mg | 18mg | 0.35mg |
黒糖を使って作られる黒糖蜜は、栄養もたっぷり。黒糖には、上白糖にはないたんぱく質やミネラルも含まれています。骨の形成に必要なカルシウム、女性に嬉しい鉄、ナトリウムの排出を促すカリウムなども豊富。
そんな黒糖から作られる黒糖蜜は、栄養の含有量は少なくなるものの、黒糖の栄養を摂取できるので、調味料としてもおやつとしても優秀と言えますね。
黒糖蜜は赤ちゃん・乳児も食べられる?いつからOK?
栄養価の高い黒糖蜜。そんなに栄養があるなら、赤ちゃんや乳児にもいいのでは?と思ってしまいますが、ちょっと待ってください。ハチミツと同様、黒糖蜜も赤ちゃんや乳児には与えてはいけない食材なんです。
乳児ボツリヌス症にかかる危険があるので注意が必要
黒糖を原料とする黒糖蜜は、1歳未満の赤ちゃんには決して与えないでください。なぜならば、腸が未発達な赤ちゃんに黒糖蜜を与えると、ハチミツと同様に乳児ボツリヌス症にかかる危険があるからです。
腸が未発達の乳児がハチミツや黒糖を口にすると、混入したボツリヌス菌の芽胞が腸内で発芽・増殖することで引き起こされます。
発症すると、便秘や哺乳力の低下に加え、筋力の低下や麻痺が起こることがあります。治療の経過はよいとされていますが、死亡例もある危険な感染症です。
乳児ボツリヌス症を引き起こす恐れがある食材としては、ハチミツがよく知られています。ハチミツを使った食品には『1歳未満の赤ちゃんに与えないでください』と注意書きがあることがほとんど。
ですが、黒糖を使った食品に注意書きはありません。だからこそ、食品表示などに注意してください。
ボツリヌス菌は熱に強いため、加熱してある食品にも注意が必要です。黒糖入りのパンやおせんべい、プリンなどのお菓子、煮物の味付けなどにも黒糖が使われていないか確認するようにしましょう。
赤ちゃんは黒糖蜜をいつから食べられる?
黒糖蜜は、ハチミツと同じように赤ちゃんが1歳を過ぎれば食べても問題ないとされています。1歳を過ぎると、腸の中にボツリヌス菌と闘う菌ができるためです。
1歳を過ぎて、離乳食も完了期に近くなってきたころを目安に、様子を見て少量から与えるとよいでしょう。
一度試してみて!黒糖蜜で一味違う美味しいスイーツの作り方
黒糖蜜を使ったスイーツは、白砂糖を使ったスイーツとは違う味わいがあります。スイーツの味わいに変化をつける、黒糖蜜を使ったスイーツのレシピをご紹介します。
黒糖蜜アンダギーのレシピ
沖縄の名物お菓子、サーターアンダギー。サクサクした歯ごたえが魅力ですが、黒糖蜜をたっぷりまとった黒糖蜜アンダギーは、しっとりふわふわ。お家でも簡単に作れるので、是非試してみてくださいね。
材料(8個~10個分)
- ホットケーキミックス…200g(1袋)
- 玉子…1個
- 砂糖…40g
- 牛乳…15ml
- 黒糖蜜…適量
作り方
1.卵と牛乳を混ぜ合わせる
2.ホットケーキミックスを入れ、混ぜる
3.種を個数分に分け、丸める
4.油(分量外)を170度に熱し、種を入れる
5.きつね色になるまで揚げる
6.熱いうちに黒糖蜜に漬け、染みこませる
ポイント
- 種を丸めるときは手にサラダ油をつけると、くっつきにくくなります
- 黒糖蜜を種に混ぜるのではなく、染み込ませることでしっとりと仕上がります
黒糖蜜のブランマンジェのレシピ
黒糖蜜のこっくりとした甘みが、体に染みわたる黒糖蜜のブランマンジェ。和と洋の味を同時に味わえるスイーツです。おやつの時間や食後のデザートにもピッタリですよ。
材料(2人分)
- コーンスターチ…10g
- 黒糖蜜…15ml
- 牛乳(豆乳)…200ml
作り方
1.鍋にコーンスターチと黒糖蜜を入れ、牛乳(豆乳)を少しずつ入れる
2.ダマができないように混ざったら、中火にかける
3.かきまぜているうちにとろみがついてくるので、さらに2分ほどよくかき混ぜる
4.器にうつし、粗熱が取れたらラップをかけて冷蔵庫に入れる
5.仕上げに黒糖蜜(分量外)をかけて完成
ポイント
- コーンスターチがダマにならないようによく混ぜましょう
- 火加減に注意し、ゆっくりよくかき混ぜてください。舌触りがよくなります
- 仕上げに、黒糖蜜と合わせてきな粉やホイップクリームを乗せてもgood!
使い方いろいろ!味に特徴のある人気&おすすめの黒糖蜜5選
黒糖蜜にはご紹介したい商品がたくさんあるのですが、その中でも、いろいろな使い方ができて美味しい黒糖蜜を厳選しました。是非試してみてくださいね。
上野砂糖 黒糖蜜パウチ 200g
沖縄産の黒糖を惜しみなく使用した、自然の味わい豊かな黒糖蜜です。あんみつやくずきりにかけるだけでなく、コーヒーに入れるとこっくりとした深い味わいになります。
スイーツだけでなく、お料理にも使えるのが黒糖蜜のよいところ。砂糖の代わりに黒糖蜜を使うと、いつもの料理に深いコクを出すことができますよ。
おすすめはかぼちゃの煮物。黒糖蜜のこっくりとした甘さが、かぼちゃの自然な甘さと絶妙にマッチします。
きな粉との相性もバツグンなので、わらび餅や白玉だんごなどにトッピングするとたまらない美味しさになります。
情熱黒糖 黒糖蜜 さとうきび100%
100%サトウキビのみで作った純粋な無添加の黒糖蜜。一般的な黒糖蜜は、黒糖に水を加えて煮詰めますが、情熱黒糖の黒糖蜜は水さえも加えていません。
沖縄産サトウキビの搾り汁のみを、大釜でじっくりじっくりと煮詰めています。純度100%、サトウキビの自然な甘さと旨みのみを凝縮。天然の美味しさです。
じっくり煮詰めた黒糖蜜は、スイーツにピッタリ。バニラアイスにトッピングすれば、あっという間に和テイストのアイスクリームの出来上がり。
黒糖蜜をメイプルシロップの代わりにホットケーキやフレンチトーストにかけると、ギュッと深い甘みが全体を引き立ててくれます。
もちろん、抹茶やきな粉にも合うので、そのままの和テイストを味わってもOKです。
仲宗根黒糖 黒糖蜜 200g
契約農家での収穫をはじめ、すべてを手作業で行い、サトウキビの美味しさ・栄養を損なわないようにじっくり時間をかけて煮詰めた黒糖蜜です。
本物の黒糖の味を届けたい、という思いから生まれた黒糖蜜は、滋味あふれる自然な甘さが魅力。
バニラアイスクリームにかけると、一気に美味しさがアップします。乳製品によく合うので、ホイップクリームに合わせるのもおすすめ。
バタートーストにほんの少したらせば、バターの香りと黒糖の香りのコラボレーションが味わえます。
石垣島かりゆし 黒糖蜜 黒糖ハニーシロップ
沖縄産サトウキビにハチミツをブレンドした黒糖ハニーシロップは、100%天然、無添加の自然の恵み。黒糖の深い甘みにハチミツを加えることで、味にやわらかさと華やかさがプラスされます。
コーヒーや紅茶、牛乳に入れると甘みとコク出るのでおすすめ。トーストやパンケーキに合わせてもgoodな味わいです。
スイーツだけでなく、料理の照り出しにも使えるので、ブリの照り焼きや照り焼きチキンの味付けにもピッタリですよ。
美ら蜜 笑顔になるバタートースト(黒糖蜜)170g
品名にバタートーストとありますが、バターが入っているわけではありません。品名にするほど、バタートーストにピッタリな黒糖蜜なんですね。
農薬や化学肥料を使わず、丹念に育てたサトウキビから採れた搾り汁を、丁寧に炊き上げて作られた黒糖蜜は、無添加で自然の味わい。丁寧に灰汁を取ることで、雑味のない純粋な味わいに仕上げています。
おすすめはやっぱりバタートーストにトッピングですが、トーストだけでなくパンケーキやアイスクリーム、煮物にもよく合います。トースト好きさんは、是非一度お試しくださいね。
ミネラルたっぷりの黒糖蜜を上手に使おう!
沖縄の太陽の恵みを浴びた黒糖蜜は、美味しくて栄養たっぷり。滋味あふれる深い甘みは、他にはない魅力です。スイーツやドリンク、お料理にと、黒糖蜜が活躍できる場所はたくさんあります。
いつものスイーツに黒糖蜜をトッピングするだけで、一味違ったスイーツに変身します。黒糖蜜のミネラルを手軽に摂取できるのでおすすめですよ。
黒糖蜜を上手に使って、美味しくて健康的な食生活を目指しましょう。