【ママ必読】離乳食におすすめのごま油!使い方&選び方を詳しく解説
ごま油を離乳食にも使っていいの?使い方が難しくない?

と気になっている方もいることでしょう。

中華、韓国料理、人気の無限鍋など濃厚なイメージのあるごま油ですが、体にやさしい油なので離乳食づくりにも幅広く活用することができます。

ごま油はほかの油にない持ち味があるので、上手に使えば赤ちゃんの食育をサポートしてくれる存在になってくれますよ。

この記事ではごま油について、離乳食におすすめできる理由、離乳食のレシピ、選び方などを説明していきます。

ごま油は赤ちゃんの離乳食にピッタリ

ごま油は赤ちゃんの離乳食にピッタリ

ごま油は、離乳食におすすめできる油のひとつといえます。アレルギーに注意すれば、離乳食にごま油を適量取り込むメリットも期待できますよ。

まずは、ごま油が離乳食におすすめな理由、いつから使えるのかについて説明いたします。

ごま油を離乳食に使うとこんなメリットが!

ごま油が離乳食におすすめできるポイントは4つほどあります。

ごま油の嬉しいポイント

・ごま油特有の香りとコクが食欲を増進させるので、薄い味付けでも美味しく食べてもらいやすい

・色々な味付けに慣らすことで赤ちゃんの味覚を育てる効果も期待できる

・リノール酸など良質な脂肪酸を豊富に含んでいるため、赤ちゃんのすこやかな体づくりにも役立つ

・ごま油はほかの油より酸化しにくいため、新鮮で品質のよい状態を保ちやすい

赤ちゃんにごまのアレルギーがなければ、ご家族の食事と同じように離乳食にもごま油を気軽に取り込んでいただけますよ。

ごま油はいつから離乳食に使える?

ごま油を初めて使うのは、離乳食後期に入る生後9か月頃がおすすめです。赤ちゃんは脂質を消化吸収する機能が発達していないため、離乳食中期までの月齢で油を利用することは控えるようにしましょう。

生後89か月頃になったら、まずはバターなどの乳脂肪で油脂に慣らし、それから様子を見ながらごま油を取り入れていくとよいでしょう。

油分は食材のパサつきをおさえ食感をなめらかにするので、ごま油を使えば噛むのに慣れていない赤ちゃんも食べやすくなりますね。

離乳食にごま油を使うときに押さえておきたいポイント

離乳食にごま油を使うときに押さえておきたいポイント

ごま油を使って離乳食を作るときは、油の特性を活かした調理法やレシピ選びを心がけるとよいでしょう。

ここでは、離乳食にごま油を使うときの使用量、おすすめの調理法、ごま油の使い分け方について紹介していきます。

ごま油の1食あたりの使用量の目安

離乳食での油の使用量(1食あたり)の目安は以下のとおりです。

・離乳食後期(生後911か月頃):約2g

・離乳食完了期(生後1218か月頃):約3g

ごま油やほかの調理油を使うときは、使用量のトータルがこれくらいになるようにします。ちなみに油は小さじ1杯が4gなので、離乳食後期は小さじ1/2杯、完了期は小さじ3/4杯が使用量の目安となります。

なお、油は肉や卵、乳製品などほかの食材からも少しずつ摂取しているので、毎食しっかりとごま油を与える必要はありません。

むしろ油のとり過ぎは吐き気や下痢の原因、カロリー過多につながるので、目安を超えないようくれぐれも注意をしてくださいね。

風味づけにそのままかけて食欲アップ

ごま油はそのまま離乳食にかけて、コクと香りをプラスするのもおすすめです。

ごま油はほかの調味油と同様に炒め物、揚げ物にも使えるほか生食もできるので、茹でた野菜やおいもなどに数滴たらしたり、汁物やめん類などにちょい足ししたりもできます。

こうして風味を付けてあげると、塩やしょうゆなどの調味料に頼らなくても素材の味で美味しく食べられるようになるので、赤ちゃんの味覚を育てることにもつながります。

大人が食べる感覚でかけ過ぎるとくどくなってしまうので「くれぐれも風味付け」程度の少量にとどめるのがポイントです。

バターやマーガリンの代わりに使おう

離乳食やお菓子を作るときにバターやマーガリンをあまり使いたくない方は、代わりにごま油を使うのもよいですね。

バターは動物性脂肪、マーガリンはトランス脂肪酸が含まれるため、長期的に摂取し続けると健康に影響が出るともいわれています。このことを心配されている方も多いでしょう。

ごま油は植物性でトランス脂肪酸をとり過ぎる心配もないので、お子さんの食事にも使い続けることができます。

お菓子作りの場合は「バターじゃなくて大丈夫?」と思われるかもしれませんが、ごま油を使ってもケーキはふんわりと、クッキーはほろっと美味しく焼き上がります

ごま油を特徴によって使い分ける

ごま油は、特徴によって使い分けてもよいでしょう。大きく分けて、ごま100%で作られる「純正ごま油」と、ごま油とほかの油をブレンドした「調合ごま油」があります。

また、ごま油の製法には、ごまから油をしぼり取る「圧搾法」と科学的にごま油を作る「抽出法」があります。

リーズナブルで気軽に使えるのは抽出法で作ったごま油や調合ごま油です。一方、圧搾法で作ったごま油や純正ごま油は、少し値が張ってしまいますが香りが豊かで風味づけに適しています。

ご家庭にあるものをそのまま離乳食に使ってよいのですが、ごまの栄養と風味が詰まっているのは圧搾法で作った純正ごま油なので、離乳食にはこちらのタイプがおすすめです。

ごま油を使った離乳食レシピ(生後9か月~11か月)

ごま油を使った離乳食レシピ(生後9か月~11か月)

生後9か月~11か月におすすめの離乳食レシピをご紹介します。

離乳食後期にあたる生後9か月~11か月は、前歯が生えてきて噛む練習が始まる時期ですね。柔らかいお粥やうどんのほか、手づかみで食べられるおやきなどにごま油を使ってみましょう。

手づかみでぱくぱく「かぼちゃのおやき」

かぼちゃで簡単に作れて、自然な甘みとほんのり香るごま油が赤ちゃんに喜ばれる離乳食用のおやきです。

かぼちゃのおやきのレシピ
手づかみでぱくぱく「かぼちゃのおやき」

材料(1食分)

かぼちゃ 40g

片栗粉 小さじ1/2

ブロッコリー10g

ごま油 少々

 

作り方

1.かぼちゃは皮をむいて薄切りし、皿に乗せてラップをし、電子レンジで130秒ほど加熱する。ボウルに入れてつぶしておく

2.ブロッコリーは鍋でゆでるか電子レンジで加熱し、冷めたら細かく刻んでおく

3.ボウルに1.2と片栗粉を入れてよく混ぜ、2個分のおやきに成形する

4.フライパンでごま油を熱し、3を弱火で両面焼く。香ばしい色がついたら完成

ポイント

刻んだ野菜を混ぜていろどりにアクセントをつけて。ほうれんそうやコーンでも。

栄養もバッチリ!「中華丼風」

いつものあんかけご飯をごま油で中華風にアレンジした、栄養もとれる離乳食です。

中華丼風のレシピ
栄養もバッチリ!「中華丼風」

材料(1食分)

にんじん・キャベツ 各10g

鶏むねひき肉 10g

軟飯(お粥) 80g

片栗粉・しょうゆ 少々

だし汁 70

ごま油 少々

 

作り方

1.にんじん、キャベツはみじん切りにする

2.鍋に1、鶏むねひき肉、だし汁、柔らかくなるまで中火で煮る

3.しょう油とごま油数滴を加えを入れ、さっと煮る

4.大さじ1杯の水で溶いた片栗粉を3に入れ、とろみをつける

5.ご飯に4をかけて完成

ポイント

とろみで食べやすく。ひき肉は白身魚、溶き卵に替えても美味しいです。

ごま油を使った離乳食レシピ(1歳前後~)

ごま油を使った離乳食レシピ(1歳前後~)

1歳前後から1歳半までの離乳食完了期におすすめの離乳食レシピをご紹介します。完了期は食事のリズムを整える時期です。

毎回の食事が楽しみになるように、ごま油で献立のレパートリーを広げましょう。大人用の食事を薄味で作って取り分けると楽ですよ。

めんつゆで簡単に!「焼うどん」

めんつゆとごま油を使えば味が簡単に決まります。冷蔵庫にある野菜を使ってちゃちゃっと作れる離乳食です。

簡単焼うどんのレシピ
めんつゆで簡単に!「焼うどん」

材料(1食分)

茹でたうどん 60g

豚薄切り肉 15g

野菜(キャベツ・たまねぎ・ピーマンなど) 合計40g

めんつゆ 少々

ごま油 少々

 

作り方

1.うどんは柔らかめに茹で、3cmくらいに切っておく

2.野菜は細切りにして、電子レンジで加熱するか茹でて柔らかくしておく

3.豚肉は細切りにする

4.フライパンでごま油少々を熱し、3の豚肉を炒める

5.12を加えてさっと炒めてから、めんつゆ少々をからめる

6.仕上げにごま油数滴をからめて完成

ポイント

大人が食べる分と一緒に作り、途中で取り分けてから大人用に味付けを濃くすることもできます

バター不使用「きな粉のクッキー」

ごま油を使えば、ほかの油で作るクッキーよりもベタベタしにくくなり、バターなしでも美味しく作れます。

きな粉のクッキーのレシピ
バター不使用「きな粉のクッキー」

材料(作りやすい量)

薄力粉 80g

きな粉 20g

砂糖  20g

牛乳 30ml

ごま油 10g

 

作り方

1.ボウルにきな粉、砂糖、牛乳、を入れ、よく混ぜ合わせる。次にふるった薄力粉ときな粉を加えて混ぜ、続いてごま油を入れ、よく混ぜ合わせる

2.1をまるめてラップで包み、冷蔵庫で30分間寝かせる

3.オーブンの天板を180℃で予熱する

4.2の生地を厚さ34㎜に伸ばし、一口大に包丁で切り分けるか、クッキー型で抜く

5.天板に4を並べ15分焼く

ポイント

甘さ控えめで大人も楽しめます。ごまを入れるのもおすすめ。

離乳食に使える「ごま油」の選び方!

離乳食に使える「ごま油」の選び方!

もし離乳食で赤ちゃんにごま油の美味しさを味わってもらいたいなら、市販のごま油を特徴によって選び分けるのもおすすめです。

ごま油は製品によって風味、コク、適した調理法が異なります。ここではごま油のタイプと選び方のヒントをお伝えします。 

ごま油を選ぶときのポイント

離乳食用のごま油を選ぶときは、3つのポイントに注目しましょう。

ごま油の選び方

・焙煎の有無

・風味の強さ

・容量の違い

一般的なごま油は焙煎したごまで作られ、褐色で香ばしい風味が特徴。香りづけに適しています。

焙煎していないごまで作る「太白(たいはく)」というごま油もあります。こちらは無色透明で香りとクセがないので、幅広い料理に使えます。

ごま油には「濃口」「まろやかタイプ」など風味の違いもあるので、大人と赤ちゃんで使い分けてもよいでしょう。あまりごま油を使わないお宅ではすぐ使い切れる少量のボトルがおすすめです。

山田製油「ごま油」

「山田製油」が昔ながらの圧搾法で丁寧に作り上げた、風味の柔らかなごま油。通常はごまから油を三度しぼりますが、山田製油は一番しぼりだけを使っているので、ごまの香ばしさが生きています。

個性を主張し過ぎないので、そのままかけて使ったり食材を和えたりと幅広い料理に活用でき、離乳食にも取り入れやすいでしょう。

経済産業省から「日本が誇るべきすぐれた地方産品」に認定されている名品です。赤ちゃんに是非賞味させてあげたい一品。

九鬼産業 「太白純正胡麻油」

創業明治19年・ごま総合メーカー「九鬼産業」の人気商品。焙煎していないごまを低温圧搾法でしぼった、香りやくせのない純正ごま油です。

ごまの風味はそのままに、色や香りの付いていないところが特徴です。ごまの香りを付けたくない料理、お菓子作りなどにはこちらがおすすめ

さらっとしてさっぱりしているので、離乳食から生食や揚げ物まで幅広い料理に使えます。600gペットボトル、1600g缶などの大容量サイズもあります。

かどや「純正ごま油 濃口」

ごま総合メーカーのトップブランド「かどや」の「濃口」ごま油です。ごまを強めに焙煎してから丁寧に圧搾しているので、濃厚なコクと香りがしっかり生きています。

香りが高いので、離乳食には仕上げに数滴垂らすだけでOK中華、韓国料理が好きなご家庭には是非おすすめします。

小型ペットボトルはキッチンにも食卓にも置きやすく、手軽にごま油の風味を楽しむことができます。風味がマイルドな定番タイプと使い分けてみてもよいでしょう。

まとめ:栄養豊富で香りの良いごま油は離乳食に使える

まとめ:栄養豊富で香りの良いごま油は離乳食に使える

ごま油は栄養豊富で体にやさしく離乳食にもおすすめできること、使い勝手が良くて離乳食にも色々と使えることをご紹介いたしました。

基本的には、使いすぎに注意しながら風味付けとしてアクセントに少量を使うのがポイントです。さまざまなタイプのごま油が販売されているので、お好みに合わせて使い分けることもおすすめします。

食欲をそそるごま油の風味で、赤ちゃんの食生活を広げてあげてくださいね。

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