「サラダ油は危険」は嘘?ホント?うわさの真相と賢い選び方もご紹介
サラダ油は危険って聞いたけど本当?理由が知りたい!
サラダ油の代わりに使うならどの油がおすすめ?

料理に欠かせないサラダ油。サラダ油と一口に言ってもキャノーラ油、ごま油、大豆油など、日常的に使っている植物由来の油の多くは「サラダ油」に分類されます。

しかし、そのサラダ油が実は体に悪い!危険だ!と近年話題になっているのです。すでに健康オタクのキッチンからは姿を消している様子…。

 

この記事を読めばサラダ油が危険とされる理由が分かり、より健康的なサラダ油を選ぶことができるようになりますよ。

サラダ油が危険と言われる4つの理由

サラダ油が危険と言われる4つの理由
サラダ油が危険という話がそもそも嘘だとも聞くけど…

サラダ油の危険性については食や医学の専門家でも意見が分かれるところ。データ不足や人体への直接的な影響が確認されていないものもあるため、嘘とも本当ともはっきりしない点が多いのも事実です。

 

ここではできる限り根拠やデータに基づきながらサラダ油が体に悪いとされる4つの理由について解説していきます。

理由1.トランス脂肪酸が含まれている

サラダ油の危険性として一番に挙げられるのが「トランス脂肪酸」。サラダ油の精製過程で高熱処理が行われることによって発生します。

 

このトランス脂肪酸、欧米ではすでに「危険な油」として厳しく規制されており、過剰摂取によって悪玉コレステロールの増加やアレルギー疾患など様々な健康リスクが指摘されています。

 

しかし実はサラダ油に含まれるトランス脂肪酸はごく微量。サラダ油が特に危険というほどではありません。

トランス脂肪酸含有量(100g当たり)

油脂名トランス脂肪酸含有量(平均値)
サラダ油1.4g
ラード1.3g
バター1.9g
マーガリン5.5~8.2g
ショートニング13.5g

参考:厚生労働省「トランス脂肪酸に関するQA

 

また、日本人のトランス脂肪酸摂取量の平均はWHO推奨の摂取量(総摂取エネルギーの1%未満)を大きく下回る0.31%。

通常の食生活を送っていればサラダ油からのトランス脂肪酸の過剰摂取、そして健康への影響を不安視する必要はなさそうです。

理由2.認知症にかかる危険性がある

サラダ油が認知症の原因になる」と言われているのは、酸化した油から発生する「ヒドロキシノネナール」という有害物質の仕業。

 

もともとはサラダ油に豊富に含まれる「リノール酸」が正体で、血中コレステロールを低下させる働きがある一方、過剰摂取による生活習慣病など危険性が指摘されることもしばしば。

 

トランス脂肪酸同様にサラダ油が製造工程や加熱調理時に200℃以上に熱せられることで発生します。

この「ヒドロキシノネナール」が体内に少しずつ蓄積されることで細胞の酸化が進み、最終的には脳の神経細胞や記憶の司令塔である海馬が萎縮、その結果アルツハイマー型認知症が引き起こされると言われています。

 

特に揚げ物に使った油の使いまわしや長時間の加熱によって「ヒドロキシノネナール」の発生量が増えるので、酸化したサラダ油の使用は危険ですよ!

理由3.製造過程で化学薬品が使われている

安価なサラダ油は大量生産のために化学薬品がたくさん使われています。

 

例えば「ノルマンヘキサン」、「シュウ酸」、「リン酸」などそのまま口にすれば人体への影響があったり、そもそも口にするような物質ではないものも。名前を聞いただけでも体に悪そう…と思ってしまいますよね。

 

しかしこの薬品たち、加熱処理や蒸留が繰り返されることによって完全に取り除かれるのでご安心ください。

また、国内で流通しているサラダ油はJAS認証(農林水産物に関して国が認めた第三者機関)をパスしたものだけなので原材料や製造工程の安全性・品質は厳格にチェックされています。

 

「サラダ油に使われる化学薬品が危険」というのは嘘、と考えてよさそうですね。

理由4.遺伝子組み換え作物が使われている

安価なサラダ油にみられる特徴がもうひとつ。原材料である大豆や菜種の95%以上が海外から輸入されており、そのほとんどが遺伝子組み換え作物ということ。

 

遺伝子組み換えの危険性については妊婦が摂取することによる子どもへの影響や環境、生態系への影響など未知の部分が多いのも事実です。

現状国内では、厳しい安全性のテストにより認可されたもののみが流通しているため、過度に心配する必要はないと言われています。

 

短期的には体に悪い影響を及ぼすことはなさそうですが、遺伝子組み換えそのものに不安のある方はサラダ油の使用を避けた方がいいかもしれません。

「危険」という噂が気になる方へ!サラダ油&代替油の選び方

「危険」という噂が気になる方へ!サラダ油&代替油の選び方
サラダ油が必ずしも体に悪いわけじゃないのね!
でもできる限り危険は避けたいなぁ…。

ここではより健康を意識したチョイスをしたい!という方のためにサラダ油選びのポイントを解説します。

 

サラダ油代わりにおすすめの油も紹介するのでサラダ油の危険性がどうしても気になる方は試してみてくださいね!

どんな料理とも相性◎「味や香りにクセのない」油を選ぶ

サラダ油は精製度が高いため、ほとんど香りがせず味もクセがないのが特徴。どんな料理や食材と合わせても主張しないのがサラダ油の長所でもあります。

そのため代わりの油としてどれか1種類を選ぶなら、サラダ油と同じような味と香りの特徴を持つ油を選ぶのが吉!

 

サラダ油同様に家庭に常備されていることの多いごま油やオリーブオイルは独特の風味や強いコクがあるのでサラダ油代わりに使用する場合は料理との相性を考えてチョイスするようにしましょう。

 

ごま油であれば焙煎をせずそのまま圧搾した太白ごま油、オリーブオイルであれば比較的風味の弱いピュアオリーブオイルが代わりの油としておすすめですよ。

加熱調理を前提に「酸化に強い」油を選ぶ

サラダ油は揚げ物や炒め物など加熱調理に使うことがほとんど。特に揚げ油として使う場合、1度使ったサラダ油は劣化が早くどんどん酸化が進みます。

酸化した油はトランス脂肪酸が発生していたりガンや動脈硬化を引き起こすなど体に悪い影響ばかり…。

 

なのでサラダ油の中でも酸化しやすいリノール酸の含有量が少ないものがおすすめです。

 

例えばキャノーラ油は他のサラダ油よりも酸化に強いオレイン酸の含有量が多いので、加熱に強く長期保存にも向いています。

実はサラダ油に分類されるこめ油も酸化に強く、加熱後時間がたっても油脂内の成分が安定しているので健康的なだけでなく美味しさも長持ちしますよ。

安心安全の「国産原料を使った」油を選ぶ

サラダ油に使われる原料のうち現在輸入が認められているものは「大豆・菜種・トウモロコシ・わた」の4つ。

安価に手に入るサラダ油の多くは4つのうちいずれかが使われているので、必然的に遺伝子組み換え作物の可能性も高くなります。

 

確実に危険というわけではないですが不安があるなら避けたいですよね。残念ながら油には遺伝子組み換えの表示義務がないのでラベルで判断することができませんが、簡単に判断するコツが!

 

それは「国産原料100%」の表示があるサラダ油を選ぶこと。国内では遺伝子組み換え作物の商用栽培はされていないため安心して使うことができますよ。

栄養素を補充!「健康成分バランスのとれた」油を選ぶ

サラダ油に含まれる代表的な栄養素は次の3つ。

1.生活習慣病予防や抗酸化作用による美容効果をもつ「ビタミンE

2.骨の健康維持や出血時の止血作用をもつ「ビタミンK

3.血中コレステロールを減少させ動脈硬化を予防する「リノール酸」

代わりの油に上記の栄養素が必ずしも含まれている必要はないですが、せっかくなら普段の食生活で足りない栄養素を補えるような油を選びたいですね。

 

特にサラダ油に含まれる「リノール酸」は過剰摂取によるアレルギーや炎症作用の危険があるのでオレイン酸と合わせて摂取するのが理想的。

 

オレイン酸含有量を高めるために品種改良されたハイオレイック種が原料の紅花油やひまわり油、脂肪酸バランスの良いキャノーラ油こめ油などがおすすめです。

サラダ油9種の脂肪酸含有量(100g当たり)

油脂名リノール酸オレイン酸
紅花油(ハイオレイック)13.0g77.1g
グレープシードオイル63.0g17.0g
大豆油50.0g23.5g
ひまわり油(ハイオレイック)6.6g83.4g
コーン油51.0g29.8g
綿実油54.0g18.2g
ごま油41.0g39.8g
なたね油(キャノーラ油)19.0g62.7g
こめ油32.0g42.6g

参考:文部科学省「日本食品標準成分表2015年・2020年版」

代わりに使うなら「こめ油」が使い勝手◎

いつも使っているサラダ油に不安を感じるなら「こめ油」が断然おすすめ!厳密にはこめ油もサラダ油に分類されるので他のサラダ油に指摘される危険性が0ではありません。

 

しかし、加熱や酸化に強く、国産米を原料にしているため遺伝子組み換えの可能性は0、さらに健康にうれしい独自の栄養成分が豊富に含まれており、リノール酸とオレイン酸のバランスも良し、といいことずくめ。

 

サラダ油同様、味や香りにクセがないためどんな料理にも重宝しますよ。もちろん、こちらもできることなら国産原料のものを選ぶようにしてくださいね。

「すべてのサラダ油が危険」は嘘。良質なサラダ油を選んで!

サラダ油が体に悪いという話、よくよく調べてみると過剰に危険視する必要はなさそうです。

 

しかし中には酸化によって有害物質が発生しやすかったり、遺伝子組み換え作物が原料に使われている油があることも事実。

特に安いサラダ油は海外からの輸入原料に高温処理や化学薬品で精製を繰り返して作られるので避けた方がいいでしょう。

 

「サラダ油の選び方」でご紹介したような良質なサラダ油はどうしても値段が高くなってしまいますが、健康を維持するための投資と考えれば消して高くはありません。

 

サラダ油が危険と言われる理由やそれぞれの特徴を知っておくことで油選びの際に賢い選択ができるといいですよね。

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