添加物無添加のオイスターソースのおすすめ商品は?選び方の注意点もご紹介!
オイスターソースって、添加物がいろいろ入ってそうだけど、実際はどうなんだろう?
無添加のオイスターソースのおすすめ商品を知りたいなあ!

毎日のように使う調味料は、できれば添加物無添加がいい!という人も多いのではないでしょうか。

同時に、食品添加物をできるだけ使っていないオイスターソースを選びたいと思っても、選び方がよくわからないという人も多いのではないかと思います。

そこで、この記事では、無添加のオイスターソースを選ぶ時の注意点とともに、選ぶならどういった無添加の商品がおすすめなのか、という点について解説します。

無添加のオイスターソースを選ぶ時の注意点は?

「無添加の食品」という言い方は、一般的には食品添加物が無添加という意味合いで使いますよね。

商品によっては、「化学調味料無添加」や「着色料無添加」などの表示がしてあるオイスターソースもありますが、何も書かかれていない商品も多くあります。

では、食品添加物が無添加かどうかは、どこで見分ければよいのでしょうか?また、オイスターソースにはどのような食品添加物が使われているのでしょうか?

「無添加」の表示の意味を理解しよう!

食品において「無添加」というのは、非常に曖昧な言葉なのです。

実は、法律で「無添加」や「不使用」の表示規定があるのは、糖類とナトリウム(食塩)だけです。例えば、「砂糖不使用」のジュースや「食塩不使用」のバターなどがありますよね。

つまり、それ以外の決まりは何もないので、食品添加物が無添加かどうかを表示するのもしないのも、どのような言葉で表示するのかも、メーカー側の自由ということになります。

また、「化学調味料無添加」という言い方も同じで、「化学調味料」も「無添加」も法律上の定義は特に決められていないのです。買う側としては判断が付きにくいですよね…。

ですので、そんなときは「パッケージに書かれている原材料表示」を見るようにしましょう。ここを確認すれば、食品添加物が無添加かどうかが分かりますよ!

オイスターソースにはどのような添加物が使われているの?

では、原材料表示のどこを見れば、食品添加物が無添加かどうかがわかるのでしょうか?『味の素Cook do オイスターソース』の原材料表示を例にとって、解説してみましょう。

『味の素Cookdo オイスターソース』の原材料表示

かきエキス(中国製造又は国内製造)、砂糖、しょうゆ、酵母エキス調味料、食塩、たん白加水分解物、かつお魚醤、水あめ、発酵調味料、デキストリン、酵母エキス、グチエキス調味料、植物油脂、酵母エキス発酵調味料、鶏油

/調味料(アミノ酸等)、酒精、糊料(加工デンプン、キサンタン)、カラメル色素、香料、(一部に小麦・大豆・ゼラチンを含む)

市販のオイスターソースのなかでも、味の素のオイスターソースは使われている原料がかなり多い部類に入ります。

上記の原材料表示のうち、「/」以降に書かれている物質が食品添加物です。また、それぞれの食品添加物の役割は次のようになっています。

それぞれの食品添加物の役割

調味料(アミノ酸等):味を整える

酒精:保存性の向上

湖料(加工デンプン、キサンタン):とろみを付ける

カラメル色素:茶色の色を付ける

香料:香りを付ける

このように、保存性を高める目的で使われている食品添加物と、風味や形状を整える目的で使われている物があります。

風味や形状を整えるために食品添加物を使用するのは、低コストで品質を高める目的の他に、品質にバラつきが出るのを防ぐ目的もあります。

市販されているオイスターソースに、上記の食品添加物がすべてが入っているわけではありませんが、もしこういった添加物を見かけた際には参考にしてみてくださいね。

「無添加」のオイスターソースは身体にいいの?

結論から言うと、「食品添加物使用=体に悪い」、「無添加=体にいい」という単純な判断は難しいと言えます。

というのも、食品衛生法上の分類では「食品添加物ではない」とされていても、実際には化学合成処理をされている原材料(性質的には「化学調味料(=添加物)」と似たようなもの)も多くあるからです。

味の素のオイスターソースなら、「デキストリン」や「酵母エキス調味料」などが該当します。

これらは分類上は食品添加物ではありませんので、原材料として使っていたとしても「化学調味料無添加」や「化学調味料不使用」という表示ができてしまうのです。

「たん白加水分解物」や「酵母エキス」などが身体に良いのか悪いのかどうかは、様々な考え方があるので一概には言えません。

ですが、健康にこだわるなら、こういった背景もしっかりと理解したうえで、無添加のオイスターソースを選ぶことが大切になりますね。

【種類別】無添加オイスターソースの選び方ガイド

【種類別】無添加オイスターソースの選び方ガイド

食品添加物や「無添加」の意味などについて説明してきましたが、実際に、「無添加」のオイスターソースにはどのような商品があるのでしょうか。

量販店や通販などで売れ筋のオイスターソースのなかから、「無添加」の商品をいくつかご紹介します。

すべての食品添加物が無添加のオイスターソース

まずは、食品添加物をまったく使用していない、「食品添加物」無添加の商品をご紹介します。

光食品(ヒカリ) オイスターソース

光食品は、国産原料や有機原料にこだわり、添加物に頼らない食品製造をモットーとしているメーカーです。

原材料表示

カキエキス(カキ(広島県)、食塩)、砂糖、醤油(大豆・小麦を含む)、食塩、みりん、

でん粉、魚醤(いかを含む)、レモン

原材料表示を見ると、『ヒカリ オイスターソース』は食品添加物を一切使用せず、天然の調味料や食品だで作られていることがわかりますね。

https://twitter.com/Kiuchi_com/status/1327871579896758272

広島産のカキをはじめ、国産の粗糖、国産の丸大豆と小麦から作った醤油、沖縄産の塩、天然醸造の「三河みりん」、日本近海で獲れたイカの魚醤など、原料にもこだわり抜いているのが特徴です。

メガシェフ オイスターソース

『メガシェフ オイスターソース』は、カルディで購入できるオイスターソースです。

原材料名

かき、砂糖、食塩、でん粉(コーンスターチ)

使われている原材料はたった4つで、とてもシンプルです。余計な添加物などは一切使用されていないので、正真正銘の「無添加」の商品と言えますね。

オイスターソースといえば中華料理の調味料というイメージがありますが、こちらの商品はタイから直輸入したオイスターソースです。

価格が手頃なのもうれしいポイントですね。

すべての食品添加物が無添加(添加物に準ずる原材料はあり)

次に、食品添加物は無添加ですが、分類上は食品でも添加物と似たような性質の原材料を使用しているオイスターソースをご紹介します。

倉敷味工房 オイスターソース

『倉敷味工房』は、「倉敷鉱泉株式会社」というラムネ製造会社が手掛ける調味料のブランドで、素材にこだわった調味料を作っています。化学調味料と似た性質の「酵母エキス」が使われています。

原材料名

かき煮汁、本醸造醤油(非遺伝子組換え大豆使用)、砂糖、塩、清酒、こんぶ、

酵母エキス、醸造酢、香辛料 (原材料の一部に小麦、大豆を含む)

『倉敷味工房 オイスターソース』は、広島産のカキの煮汁を使用したオイスターソースです。

保存性を向上させるためのアルコールは、食品添加物の酒精(発酵アルコール)ではなく、日本酒(しかも吟醸古酒)を使っているのが特徴です。醤油も本醸造醤油を使うなど、原料にこだわっています。

石渡商店 気仙沼完熟牡蠣のオイスターソース

「石渡商店」は、広島県と並ぶカキの産地である宮城県気仙沼で、フカヒレなどの加工食品を製造している会社です。

地元の原料にこだわっていて、『気仙沼完熟牡蠣のオイスターソース』も気仙沼・唐桑産のカキを使しています。

原材料名

かきエキス、砂糖、還元水あめ、醤油、酵母エキス、小麦粉、(一部に小麦・大豆を含む)

食品添加物と似た性質の原料として、「還元水あめ」と「酵母エキス」が入っていますが、それ以外の原材料は比較的シンプルですね。

3月~5月下旬に獲れる産卵前の栄養たっぷりのカキだけを使用しているため、濃厚な風味を味わえることが特徴のオイスターソースです。

「化学調味料」が無添加のオイスターソース

原材料表示でいうと、「調味料(アミノ酸)」、「調味料(核酸)」などと書かれているのが、いわゆる「化学調味料」です。ちなみに、アミノ酸は昆布の、核酸はかつお節の旨味成分です。

「化学調味料」無添加のオイスターソースには、以下のような商品があります。

コーミ オイスターソース

「コーミ株式会社」は、”ワンランク上のおいしさ”にこだわり続けている調味料製造会社です。そのこだわりはオイスターソースにも生かされています。

通常のオイスターソースはカキの煮汁を濃縮したカキエキスを主原料としているのに対し、『コーミ オイスターソース』は、広島産のカキの身をすり潰して作られています。

原材料名

かき(国産)、水あめ、醤油(小麦・大豆を含む)、砂糖、食塩/酒精、増粘剤(加工でん粉)

食品添加物として、保存性を高める目的の「酒精」と、とろみを付ける「増粘剤」が使われていますが、それ以外はすべて一般的な食品を使用しています。

「化学調味料」やそれに準ずる旨味成分は使用せずに、カキ本来の風味や色を生かしているのが特徴です。

S&B李錦記 オイスターソース化学調味料無添加

「李錦記(りきんき:Lee Kum Kee)は、1888年に中国で最初にオイスターソースを開発・販売した会社です。現在は香港に本社があり、日本では「ヱスビー食品株式会社」が販売元になっています。

原材料名

カキエキス、砂糖、食塩、小麦粉、酵母エキス/増粘剤(加工デンプン)、(一部に小麦を含む)

食品添加物はとろみを付ける目的の「増粘剤」が入っています。「酵母エキス」は使われているものの、原材料はシンプルですね。

水揚げされたカキをその場で処理して煮汁を抽出していて、濃厚でコクの深いカキの風味が特徴で、本場中国や香港の料理人にも広く使われているオイスターソースです。

ユウキ 化学調味料無添加オイスターソース

ユウキ食品は、中華料理、韓国料理、エスニック料理をはじめとする調味料を製造しています。『ユウキ 化学調味料無添加オイスターソース』は、国産(広島県産)のカキエキスにこだわったオイスターソースです。

原材料名

かきエキス(国内製造)、砂糖、食塩、醸造酢、加工黒糖、デキストリン、酵母エキスパウダー

/カラメル色素、増粘剤(加工デンプン、キサンタン)

「化学調味料」は使わずにカキの煮汁をじっくりと時間をかけて濃縮したエキスを使用しています。旨味がたっぷり入った広島県産のカキを使用しているため、まろやかで濃厚なカキの風味がするのが特徴です。

食品添加物は、「カラメル色素」と「増粘剤」が使用されていて、添加物に準ずる原材料は「デキストリン」と「酵母エキスパウダー」が入っています。

イオン(トップバリュ) カキのうまみをいかしたオイスターソース

イオンのプライベートブランド「トップバリュ ベストプライス」のオイスターソースで、製造元は「富士食品工業株式会社」です。

富士食品のオイスターソースもファンの多いオイスターソースでしたが、2019年9月に家庭用商品の販売が終了になってしまいまいした。

ですから、購入可能な富士食品の家庭用のオイスターソースは、2021年時点で「トップバリュ」だけです。

原材料名

かきエキス(大豆を含む)(国内製造、中国製造)、砂糖、食塩、たん白加水分解物(大豆を含む)、

魚醤濃縮物、酵母エキスパウダー/酒精、増粘剤(加工でん粉)

『カキのうまみをいかしたオイスターソース』は「化学調味料」は無添加で、食品添加物は「酒精」と「増粘剤」が使われています。

また、食品添加物に準ずる原材料として、「たんぱく加水分解物」と「酵素エキスパウダー」が入っています。

特定の食品添加物が無添加のオイスターソース

続いて、「酒精」、「着色料」、「香料」がそれぞれ無添加のオイスターソースをご紹介します。

アルコールが入っていない方が良い、着色されていない方が良い、などと特定の食品添加物が気になる場合は、以下にご紹介するオイスターソースを選ぶとよいでしょう。

「酒精」が無添加のオイスターソース

「酒精」は、主に保存性を高めるために添加されています。「酒精」の代わりに、「アルコール」や「エタノール」と表示されている場合もあります。無添加のオイスターソースには以下の商品があります。

・『S&B李錦記』シリーズのオイスターソース

・『ユウキ』シリーズのオイスターソース

・テーオー オイスターソース

「酒精」が無添加のオイスターソースは、子どもやお酒の弱い人でも安心して使えますね。逆に、「酒精」を添加してあるオイスターソースは、子どもやお酒の弱い人は加熱して使用すると安心です。

テーオー オイスターソース 310g
テーオー食品

「着色料」無添加のオイスターソース

多くのオイスターソースには、「着色料」として「カラメル色素」が使われていますが、以下の商品は着色料が無添加です。

・S&B李錦記  オイスターソース化学調味料無添加

・ユウキ 化学調味料無添加オイスターソース

・テーオー オイスターソース

・イオン(トップバリュ) カキのうまみをいかした オイスターソース

・コーミ オイスターソース

着色料が気になる人は、上記の商品を選ぶとよいですね。

コーミ オイスターソース 230g
コーミー

「香料」無添加のオイスターソース

「香料」は多くのオイスターソースが無添加です。

『味の素cookdo オイスターソース』や『テーオー食品 オイスターソース』には香料が含まれているので、気になる人はそれ以外のオイスターソースを選ぶとよいでしょう。

まとめ:オイスターソースが無添加かどうかは原材料表示の確認を!

ご紹介したとおり、食品添加物の種類や表示には複雑な仕組みが存在します。事実、「無添加」や「化学調味料」の表示はわかりづらいため、表示方法を見直そうとする動きも出ています。

「無添加」のオイスターソースを購入したい場合は、「〇〇無添加」や「〇〇不使用」という表示だけを見るのではなく、原材料表示を確かめてから購入するようにしましょう。

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