胡椒の食べ過ぎで起こる体への影響
胡椒って食べ過ぎると体に悪いのかな?塩分は含まれているの?適正量があるなら知りたい!

そんな疑問にお答えします。

今では当たり前に家に1つは常備されていることが多い胡椒ですが、美味しくてついついかけすぎてしまったりしませんか?

胡椒には食欲増進効果があり、体にいい効果や効能がある反面、食べ過ぎるとに悪影響を及ぼすことがあります。

 

この記事では、胡椒を食べすぎた場合、体にどのような影響があるのかを解説していきます。また、適正量や塩分含有量、胡椒を抑えて美味しく作る方法を紹介します。

胡椒の食べ過ぎで起こる体への影響

胡椒の食べ過ぎで起こる体への影響

胡椒は漢方として取り入れた場合、血の巡りを良くし、肺・大腸・鼻・皮膚などの機能の働きを補ってくれます。症状としては、下痢・腹痛・嘔吐・冷えに効くと言われています。普段は少量しか使用しないと思いますが、食べ過ぎた場合は副作用のような症状を引き起こしてしまいます。

 

どのような症状が引き起こされるのか説明していきます。

胃腸・呼吸器への影響

胡椒は適量なら腸の働きが良くなりますが、唐辛子と同等程度の刺激があると言われているので、過剰摂取すると消化器官を傷つけてしまします。胃が荒れている時に摂りすぎてしますと、荒れた胃が胡椒の刺激に耐え切れず、胃痛を引き起こします。

 

また、腸の働きも良くする作用がありますので、下痢の症状が出てしまう場合もあります。他にも嘔吐・腹痛を引き起こすこともあるので、体調が悪い場合は使用しないなど注意が必要です。

 

 

また、胡椒は香辛料の一種なので食べ過ぎてしまうと咳き込んでしまい喉を傷めてしまいます。過剰摂取を続けていると、声が嗄れてしまったり喘息などの症状が出てしまい呼吸器系に影響を及ぼします。

味覚障害

人は味を舌にある“味蕾”という場所で感じ取っています。

胡椒は辛味が強いので、少量ならいいアクセントになり料理の味をより良くしてくれますが、かけすぎてしまうと胡椒の味のみが強くなりすぎます。辛味が優先されてしまうので、舌の感覚が麻痺してしまい味を感じなくなってしまう可能性があります。

 

それを慢性的に繰り返していくと、味が薄く感じたり濃い味の料理を好み、最終的には何を食べても味が分らなくなったり、温かい・冷たいさえ分からなくなってしまいます。すでにこれらの症状がある方は、耳鼻咽喉科で診てもらうことが出来ます。心配な方は一度受診してみてください。

胡椒の塩分量と食べ過ぎないための適正量

胡椒の塩分量と食べ過ぎないための適正量

『胡椒』と一言で表しても、黒胡椒、白胡椒だけではなく、日本独自の塩コショウといった商品まで様々なものがあります。また、メーカーによっても塩分量は異なります。ここではタイプ別の『胡椒』の塩分量と適正量について解説します。

胡椒のタイプ別塩分濃度

胡椒の種類別の100g当たりの塩分濃度は以下のとおりです。

 

・黒胡椒:0.065g

・白胡椒:0.004g

・テーブル胡椒:0.035g

・S&B塩コショウ:81.3g

 

胡椒と言うと、テーブル胡椒を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、テーブル胡椒は日本独自のもので”黒胡椒”と”白胡椒”が混ざったものになります。塩分量は黒胡椒より少ないです。

胡椒類にはほとんど塩が含まれていないことが分かりましたが、市販の塩コショウは”塩・胡椒・化学調味料”で成り立っているものがほとんどです。

 

市販の塩コショウには日本人が好む味になっており、昆布成分が含まれる”グルタミン酸ナトリウム”入りのタイプが多いようです。しかし、最近では化学調味料は体に悪いという考えがあり、化学調味料なしの塩コショウも販売されるようになりました。

S&B味付塩こしょう化学調味料無添加

塩コショウは、メーカーによって塩分含有量は変わってきますが、例えばS&Bの味付け塩コショウは100gで約81.3gにもなります。しかし、一度にそれほど使うことは珍しいでしょう。

 

家庭で使うとなると、胡椒1振りの重量が約0.05gで、1回に付き5振りすると考えると約0.2gになり、塩分量はが約0.2gになってしまいます。日本人の1日の食塩摂取基準は男性7.5g未満・女性6.5g未満になっています。

 

どの料理にも塩は使用されており、朝・昼・夜にご飯を食べる方が多いので塩コショウのみで0.2gが高い数値ということが分かると思います。特に高血圧や減塩指導されている方は注意が必要です。

胡椒の適正量と胡椒を抑える方法

胡椒を過剰に使用すると体への影響があることが分かったと思いますが、適正量はどのくらいか説明します。小さじ1杯程度(約2g)なら毎日摂取しても体への影響は少ないと思います。

 

しかし、大量調理でもない限り小さじ単位で胡椒を使う機会はあまり無いと思いますが、ラーメンやチャーハンに大量にかけてしまう方は適正量・健康被害になる量を把握しておく必要があるでしょう。毎日胡椒を摂りすぎしまうという方に、胡椒を抑えて美味しく食べられる方法を3つ程紹介します。

 

1.出汁を強めにする

和食でよく使われる”出汁”ですが、強めにすることで出汁に使われている”かつお・こんぶ・にぼし・しいたけ”の旨味が味への満足感を促してくれます。

 

2.生姜やにんにく・スパイスなどの香辛料を利用する

肉や魚の臭味消しによく使われることもある胡椒ですが、使用量を抑えたいのであれば、おろし生姜やおろしにんにくに変えても臭み消しになります。辛さが欲しい場合は、マスタードやジンジャー・チリなどの辛味香辛料で代用するといいでしょう。

イタリアン系の料理には代用としてバジルやオレガノ・タイム・ナツメグ・セージを使用することにより、物足りなさを補ってくれますし味のアクセントにもなります。使ったことが無いスパイスを使用する際は入れすぎてしまうことがあるので少しずつ使うことをオススメします。

 

3.レモンなどの柑橘系の酸味を利用する

レモンや柚子・カボスなどの柑橘系やバルサミコ酢やワインビネガーの酸味を利用すると胡椒を使用しなくても物足らないことは無く、美味しく召し上がれます。仕上げにソースとしてかけると良いでしょう。

胡椒の食べ過ぎで高血圧になるってホント?

胡椒の食べ過ぎで高血圧になるってホント?

胡椒は辛味が強いので血圧が上がってしまうイメージもあると思います。しかし、胡椒の食べ過ぎで高血圧になることはありません。なぜなら、上記で記述したように胡椒にはほとんど塩分は含まれていないからです。

 

逆に高血圧の方には辛味がある香辛料を使用することが、塩味を抑えて物足りなくなった食事に香辛料の刺激で満足感を得ること出来ると言われています。”胡椒の食べ過ぎで高血圧になる”という勘違いは胡椒の辛味と塩味の辛さが一緒という誤認から生まれたものでしょう。

 

腎不全など腎臓に疾患がある方も塩分制限があり、薄味が基本です。しかし、ここで薄味を香辛料の辛さで補うのも危険です。腎不全で透析をされている方は水分制限もありますので、辛さのあまり水分を過剰に摂取してしまうことも考えられます。主治医と相談してから使用するようにしてください。

まとめ:胡椒の食べ過ぎは、体への影響があるので気を付けよう!

胡椒はごく少量でも効果がありますので、食べ過ぎないように注意しましょう。

・胃腸への影響

・呼吸器への影響

・味覚障害

胡椒のみで使用する場合には塩分量は気にしなくていいですが、塩コショウを使用する際は注意してください。

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