最近はスーパーや100均でも見かけるようになった岩塩ですが、ソルトミルに入らないような大きさの塊を買ったりもらったりして持て余してしまうことがありますね。
パキスタンなどでは岩塩を使うのが一般的で、両手で抱えるくらいの大きさの岩塩も市場で売っているそうです。
そんなに大きなサイズのものは日本ではあまり出回っていないものの、3~4cm位の大きさの塊でもソルトミルには入りませんので小さくする必要があります。
この記事では岩塩の塊を使うための方法や、便利なグッズなどのご紹介をします。
目次
岩塩の塊を使うにはどうすればいい?
ミネラルたっぷりで食材をよりおいしくする岩塩は、見た目のかわいらしさから塊の岩塩を旅行のお土産などでもらうこともありますね。塊の岩塩はそのままでは使えないので、飾ったりしまい込んだりしていませんか。
体にいいと言われる岩塩を使わないのはもったいないですね。岩塩の塊を使える大きさにするにはどうしたらいいのか、力のない女性にも出来る方法などを見ていきましょう。
豪快に砕いてみよう
岩塩を使いやすい大きさにする一番簡単な方法は、金づちなどで砕く方法です。割れる時に破片が飛んだりして危ないので、布袋に入れて行います。
ポリ袋や新聞紙などでは破れてしまって中身が飛び出すことがあるので、出来るだけ丈夫な麻袋などを使うのがおすすめです。ベランダや庭などで行うとさらに安全です。
下に石や丈夫な板などを敷き、上に布袋に入れた岩塩を置いて金づちなどで叩いていきましょう。ソルトミルに入るくらいの大きさまで砕いたら、あとはミルで食べる分だけすりつぶして使うことができます。
女性におすすめの削り方
金づちを使う方法は、女性には少しハードルが高いかもしれません。女性にも安心な方法は、おろし金で削ることです。最近は塊の岩塩を買うと、おろし金が付いてくることがあります。
おろし金にはプラスチック、銅、アルミ、ステンレス、チタンなど様々な素材があります。プラスチックや銅、アルミはやわらかい素材のため、岩塩を削っているうちに歯が摩耗して使えなくなってしまいます。使うならステンレスやチタン製のおろし金を選びましょう。
また、あまり小さいおろし金は持ちにくく、すべって手を擦ってしまうこともあります。持ち手がしっかりとした持ちやすい形のおろし金がおすすめです。
溶かすという方法もある
岩塩のためにわざわざ道具を買うのも今一つ気が乗らない人は、思い切って一度溶かしてしまう方法もあります。
少し手間はかかりますが、誰にでも出来るやり方です。ただし残念ながら火を通すので、ミネラル分が減ってしまう可能性があります。
方法は簡単です。鍋にお湯を沸かして岩塩を入れ、溶かしていきます。1Lのお湯には350g~390gの塩が溶けるので、岩塩の重さを量ってお湯の量を調節してください。
岩塩が溶けたらそのまま煮詰めていきます。水分が蒸発してくると下の方に塩の結晶が出て来るので、これを集めてキッチンペーパーの上などで乾燥させましょう。
残った水分の中にも塩が溶けているので、そのまま天日で乾燥させるか完全に火を通してあげれば使いやすい状態にすることができますよ。
完全に火を通す場合は途中でかき混ぜながら行うと、結晶同士が固まらずに使いやすい塩になります。
そのままの形でこんな使い方
岩塩の塊は食用に使うこともできますが、砕いたりすりおろすのが面倒ならそのままインテリアとして使ってしまいましょう。
ピンクソルトなどは見た目もかわいらしいので、おしゃれなグラスにいれて玄関に飾ればインテリアとしても最適です。盛り塩の効果も期待できるので、玄関に溜まりやすい悪い気を払ってくれるかもしれません。
また岩塩の塊を使った岩塩ランプなどもあります。岩塩ランプについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
岩塩の塊の保存や処分方法は?
岩塩の塊は少しずつ削って使うなら、使い切るまでに時間がかかります。保存するときには、そのまま食品棚に置いておいてもいいのでしょうか。使わない岩塩の塊を処分したい時には、どのようにして捨てたらいいのでしょうか。
ここからは岩塩の塊の保管方法や処分の仕方について見ていきましょう。
保存の時に気を付けたいこと
岩塩は塩ですので、湿気や匂いを吸いやすい性質があります。そのまま置いておいて気が付いたら水滴が付いて周りがびしゃびしゃになっていることもあるので、保管には注意が必要です。
使わない時にはジッパー付きのポリ袋に入れて、乾燥した場所に置きましょう。塩なので冷やす必要はありませんが、冷蔵庫の中は乾燥しているので場所が空いているなら冷蔵庫がおすすめです。
密閉容器があれば密閉容器に入れて保管するのもOK。最近は100均などでも、いろいろなサイズの密閉容器を取り扱っていますよ。
岩塩を処分するには?
汚れたり使いにくかったりして、岩塩を処分する場合にはそのまま燃えるゴミとして出してください。1kg以上の大きいものは、一度自治体に確認してから処分した方が安心です。
台所の排水やトイレなどに岩塩の塊を流すと、パイプが詰まったり強い塩分で錆びたりするのでNGです。そのままゴミとして出すのが気になる人は、ティッシュやキッチンペーパーなどで包んで外側から見えないようにしましょう。
岩塩の塊には『おろし金』が鉄板!使いやすいものを厳選して紹介
岩塩の塊の使い方についてはいくつかご紹介をしてきましたが、女性などの力の弱い人は、食べるたびにおろし金で削るのがおすすめです。
料理が出来たらおろし金でササっとひと削り岩塩をかけるなんて、ちょっとプロっぽくてかっこいいですね。
最近は岩塩専用の丈夫なおろし金の取り扱いも増えてきました。最後にいくつか使いやすいおすすめのおろし金を紹介させて頂きますね。
大野商会【岩塩専用おろし金】
岩塩を購入するとおまけで付いてくるのは、昔ながらのおろし金の形をした小さめのタイプ。大野商会は大阪で明治31年(1898年)創業した金物の専門商社です。
大野商会の岩塩専用おろし金は「岩塩専用」と名のついている通り、ステンレス製の細かい歯の付いているおろし金です。板面に穴が開いており、食材の上で岩塩をおろせばパウダー状の塩が食材にかかるような作りになっています。
サイズは11cm×6cmで少し小さめですので一度に全部おろすのではなく、食事や料理のたびに使うのに適しています。
ツボエ【チタン製 岩塩おろし金】
岩塩専用のおろし金というと、有名なのがツボエのひょうたんのような、そら豆のような独特の形のおろし金です。
ツボエは明治40年(1907年)に新潟で創業した、おろし金専門のメーカーです。ツボエの岩塩おろし金にはステンレス製とチタン製があります。
ステンレス製は硬い岩塩をさくさく削れるように、ハイグレードステンレスを使っています。極細めの歯でパウダー状に削ることが出来ます。
チタン製はさびることが無く、独特の金属臭がしないので人気があります。こだわりのある大人の男性へのプレゼントとしても、喜ばれるかもしれませんね。
マイクロプレイン【おろし金】
岩塩専用ではありませんが、持ちやすさや使いやすさがピカ一で人気なのがマイクロプレインのおろし金です。マイクロプレイン社はアーカンソー州ラッセルビルを拠点とする、調理器具のブランドです。
常識にとらわれない製品作りが世界中で認められて、世界のプロのシェフや料理愛好家に愛用されています。
グリップが大きいので持ちやすく、食材の上で岩塩を削れば直接味付けに使うことができます。また医療外科用グレードのステンレスを使っており、さびにくいのが特徴です。サイズは31cm×3.4cmです。
まとめ~岩塩の塊を無駄なく使ってしまおう
味がまろやかでミネラル豊富な岩塩は、毎日の食卓でも使いたいアイテムです。ただかけるだけでも食材のうまみを引き出し、普段より味わい深い料理になります。
岩塩の塊を使いやすいサイズにするには、金づちなどで砕いてソルトミルで使う、おろし金で削りながら使う、お湯で溶かしてサラサラにする、の3種類の方法がありました。
男性や工具を使い慣れた女性なら金づちで砕くのが一番楽かもしれません。力のない女性などは、食事や料理のたびにおろし金で削るのが便利です。それぞれやりやすい方法で、ぜひ岩塩の塊の味わいを楽しんでくださいね。