ドライフルーツの作り方!機械や天日干しでおいしく作るコツを紹介
ドライフルーツの作り方って?専用の機械がないと作れないの?

そんな疑問にお答えします。

ヘルシーなおやつとして人気の「ドライフルーツ」。食物繊維が簡単に摂れて、生の果物と同様に生活習慣病に効果があると注目されています。

最近ではスーパーやコンビニでの品揃えが増えてきていますが、砂糖や添加物が気になる!という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、機械や天日干しで簡単にできるドライフルーツの作り方をご紹介します。

機械や天日干しでできるドライフルーツの作り方

機械や天日干しでできるドライフルーツの作り方

手作りドライフルーツのメリットとは?

ドライフルーツを手作りする最大のメリットは自分好みのものが作れることです。使う果物の産地や銘柄、有機栽培のものなど、材料にこだわることができます。また砂糖を使わずに作ったり、量を減らしたりも自由自在。

仕上がりの硬さも好きなように変えられます。大きさや切り方、甘さを調整すればおやつやおつまみ、お菓子作りや料理など幅広く使えます。果物の保存期間が伸びるのもうれしいところ。

果物をたくさん頂いたときや、買いすぎて食べきれないときにドライフルーツにすることで、長くおいしく楽しめます。

ドライフルーツの作り方その1【天日干し】

ドライフルーツの作り方1つ目は専用の機械なしで作れる「天日干し」です。昔ながらの方法で、ネットや物干し網を用意すれば簡単にできます。

【材料】

・好みの果物:適量

【作り方】

1.果物を好みの厚さにスライスし、水分をふき取ります。

2.物干し網やネットなどを直射日光が当たる風通しの良い場所に置き、果物が重ならないように並べます。

3.様子をみながらひっくり返し、4~10日間水分が抜けるのを待ちます。(果物の大きさや水分量によって調整しましょう)

ポイント

・晴れていて風がおだやかな日の9:00~17:00にベランダに出しておきます。

・夜は夜露にあたらないように、室内に取り込みましょう。

・雨の日は室内に干しますが、カビが生えやすいので注意が必要です。扇風機をかけて通気をよくしましょう。

・虫、ホコリなどがついてしまう恐れがあるので、気になる方はほかの方法で作るのがおすすめです。

ドライフルーツの作り方その2【電子レンジ】

2つ目はどのご家庭でもある電子レンジでの作り方をご紹介します。機械を使うことで天日干しよりも早くできます

【材料】

・好みの果物:適量

【作り方】

1.果物をお好みの厚さに切り、キッチンペーパーで表面の水分をふき取ります。

2.耐熱皿にクッキングシートを敷いて果物を並べます。

3.500wの電子レンジで30秒~1分ほど加熱します。

4.出てきた水分をキッチンペーパーで丁寧にふき取りましょう。

5.3.4を何度か繰り返し、好みの乾燥具合にします。

ポイント

水分が抜けてくると焦げやすくなります。様子を見ながら加熱をしましょう。

ドライフルーツの作り方その3【オーブン】

肉厚なドライフルーツを作りたいときや、一度にたくさん作る場合はオーブンなどの機械を使うのがおすすめです。電子レンジよりは少し時間がかかってしまいますが、オーブンに入れた後は(ひっくり返す以外)放置できますのでお手軽です。

【材料】

・好みの果物:適量

【作り方】

1.果物をお好みの厚さにスライス、表面の水分をキッチンペーパーで拭き取ります。

2.天板にクッキングシートを敷いて、果物が重ならないように並べ100℃のオーブンで30分乾燥させます。

3.1度取り出してひっくり返し、さらに30分乾燥させます。

ポイント

果物の種類や大きさによって時間を調整しましょう。

ドライフルーツの作り方その4【食品乾燥機】

ドライフルーツを頻繁に作りたい方には専用の機械である「食品乾燥機」がおすすめです。時間と温度を設定すれば自動的に出来上がります。初期費用はかかりますが水分をふき取る手間がなく、楽ちんです

【材料】

・好みの果物:適量

【作り方】

1.ドライフルーツをお好みの厚さにスライスし、トレイに並べます。

2.時間と温度を設定し乾燥させます。

ポイント

果物の水分量や厚さによって温度や乾燥時間を調整しましょう。食品乾燥機は温度調整ができるものと、一定の温度のものがあります。調整できるものであれば50℃程度に設定します。

「食品乾燥機」と聞くと、お高いイメージがあるかもしれませんが、最近では5000円くらいで買えるものもありますので、少し頑張れば手が届く…かもしれません?

実はこちらの乾燥機、筆者も使っているのですが、ドライフルーツ以外にもジャーキーやドライフラワーなんかも手軽に作れて楽しいですよ。おすすめです。

自家製ドライフルーツの作り方【果物選び】

自家製ドライフルーツの作り方【果物選び】

ドライフルーツはほとんどの果物で作れますが、水分が多いものは上手くできなかったり、風味が失われたりします。ここからはドライフルーツに向いている果物をご紹介します。

ドライフルーツにおすすめの果物【レモン】

レモンのドライフルーツは料理やお菓子作り、レモン水やレモンティーなどさまざまな使い方ができます。ドライフルーツを作るときは皮ごと輪切りにしましょう。

レモンのさわやかな香りは柑橘系の皮に多く含まれる香り成分「リモネン」によるもの。リラックス効果やダイエット効果があります。その他にもたくさんの有効成分が皮に含まれているので皮ごと使って効率的に栄養を摂りましょう。

レモンの強い酸味はクエン酸によるものです。クエン酸には疲労回復、鉄やカルシウムの吸収率をあげる効果があります。

ドライフルーツにおすすめの果物【みかん】

冬になると箱買いしたり、たくさん頂くことの多いみかん。すぐに腐ってしまったり、カビが生えたりしますよね。そんなときはドライフルーツにして長く楽しみましょう。

甘みの少ないみかんでも、乾燥させると酸味が飛んで味が凝縮し、おいしくなります。外皮をむいて小房に分け、ドライフルーツにします。乾燥すると薄皮がカリッとして食べやすくなりますよ。

レモンと同じように輪切りにするのもおすすめです。皮のほろ苦さと果肉の甘みが合わさった大人な味に仕上がります。

白いスジや薄皮にはポリフェノールの1種であるビタミンPが含まれていて、毛細血管を強くしたり、中性脂肪を分解したりする働きがあります。

ドライフルーツにおすすめの果物【りんご】

りんごのドライフルーツは生とは違った味わいを楽しめます。紅茶やヨーグルトに入れるのはもちろん、チョコレートがけやグラノーラとも相性バツグンです。

ドライフルーツを作るとき、糖分が多いりんごはやわらかく仕上がり、少ないものはパリッとした食感になります。りんごの皮と果肉の間に栄養がたくさん含まれているので皮ごとカットして乾燥させましょう。

切ったあと、レモン汁を吹きかけると変色が抑えられます。りんごに含まれているリンゴポリフェノールは整腸作用やコレステロール値を下げる働きがあります。老化予防や脂肪の蓄積を抑える効果もあるので女性におすすめです。

ドライフルーツにおすすめの果物【いちご】

いちごのドライフルーツは甘酸っぱい香りが楽しめます。鮮やかな赤色で見た目もきれいです。いちごは旬の時期以外は高いですよね。お手頃な値段で買える季節にドライフルーツを作って、保存しておきましょう。

うっかり酸っぱいいちごを買ってしまったときも、ドライフルーツにすると甘みが凝縮しておいしく食べられますよ。水分が多いので天日干しではなく機械で作るのがおすすめ。

スイーツやグラノーラ、ヨーグルトに相性ぴったりです。いちごにはおなかの調子を整える水溶性食物繊維の「ペクチン」や、抗酸化作用がある「アントシアニン」がたくさん含まれています。老化予防や生活習慣病予防に効果的です。

ドライフルーツにおすすめの果物【バナナ】

バナナは置いておくとすぐに黒くなって傷みやすいですよね。たくさん買って食べきれないときはドライフルーツにして保存しましょう。

パリパリに乾燥させてバナナチップスのようにしてもよし、セミドライのものはフリットにしてもおいしくいただけます。またヨーグルトやスムージー、焼き菓子などに使えます。

作るときは変色を防ぐためにレモン汁を吹きかけましょう。熟しすぎる前のバナナを使うとカリッとした食感になるのでおすすめです。バナナは栄養がたっぷりです。

体に吸収されやすい糖質が豊富で、腸内環境を整えるクラフトオリゴ糖もたくさん含まれています。おなかの調子が気になる大人はもちろん、お子さんのおやつにもぴったりです。

ドライフルーツにおすすめの果物【パイナップル】

パイナップルのドライフルーツはしっかり乾燥させても、しっとりとした食感に仕上がります。ヨーグルトや焼き菓子、酢豚などの料理にも使える万能なドライフルーツです。

パイナップルには糖質の分解をサポートし、代謝をうながすビタミンB1が豊富に含まれています。また、ビタミンB2やクエン酸などは疲労回復に効果的です。

パイナップルに含まれる「ブロメライン」というタンパク質分解酵素は胃腸の働きをサポートしたり、腸内の有害物質を分解したりする働きがあり、近年注目されています。

熱に弱い成分なのでブロメラインの効果を期待したい場合は天日干しでドライフルーツを作りましょう。

ドライフルーツにおすすめの果物【柿】

日本のドライフルーツといえば干し柿が王道ですよね。干し柿は渋柿を丸ごと干して作ります。普通の柿も皮を剥き、種を取ってスライスしドライフルーツにしておいしく食べられます。

お茶請けやワインのおともに。またヨーグルトや焼き菓子に入れるのもおすすめです。柿にはほかの果物には少ないβカロテンが豊富に含まれています。

βカロテンの抗酸化作用により免疫力強化や風邪予防などの効果が期待できます。その他動脈硬化を予防するリコピンやカルシウム、食物繊維、タンニンなど栄養が豊富です。

ドライフルーツにおすすめの果物【キウイ】

ドライフルーツのキウイは、種のプチプチした食感が楽しめます。さわやかな酸味で飽きずに食べられるのもうれしいところ。そのままはもちろん、紅茶に入れてもおいしく食べられます。

皮を剥いて輪切りにし、乾燥させましょう。生のまま食べて酸味が強すぎる場合は砂糖を振りかけて、乾燥させると食べやすくなりますよ。キウイはビタミンEやカリウム、食物繊維が豊富な果物です。

強い抗酸化作用があり生活習慣病予防に効果があります。

まとめ:ドライフルーツの作り方は機械や天日干しで簡単!

今回はドライフルーツの作り方やおすすめの果物をご紹介しました。手作りすることで砂糖や添加物を使わずに、好きな硬さや厚みのものが作れます。傷みやすい果物を長く保存できるのもうれしいですよね。

電子レンジやオーブン、食品乾燥機などの機械や天日干しなど作り方はさまざまです。また、作ったドライフルーツは、紅茶やヨーグルトに入れたり、と色々なアレンジも楽しめますよ。

※詳しくは以下の記事もご覧ください。

本記事では、手に入りやすくドライフルーツにおすすめの果物もご紹介しました。ドライフルーツは作る過程でビタミンCは減ってしまいますが、食物繊維やポリフェノールなどは凝縮されて多くなります。

噛み応えもあるのでダイエット生活習慣病予防に効果的です。自宅にあるもので気軽に作ってみてくださいね。

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