にんにくチューブは生のにんにくを切ったり擦ったりする手間がなく簡単ににんにくの味や風味を楽しめる大変便利な調味料です。
ですが、炒め物などで使う際に油がはねて危ない思いをしたという方は多いのではないでしょうか?油で汚れたキッチンのお掃除も大変なので、できれば油はねを抑えたいものですよね。
そこでこの記事では、にんにくチューブで油がはねる原因やその防止方法、そして油はねを防止する便利グッズをご紹介いたします。
安全に美味しくにんにくチューブを使うために、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
にんにくチューブで油がはねる原因とは?
にんにくチューブに含まれる水分が原因
にんにくチューブを油に入れたときにはねるのは、にんにくチューブに含まれている水分が主な原因となります。
生のにんにくをすりおろすと水分が多く出てくるのですが、同様ににんにくチューブにおいても原材料のすりおろしたにんにくから水分が出ています。
また、にんにくチューブには量のかさ増しのためにデンプンが含まれている商品が結構あるのですが、このデンプンからも水分が出ます。水に熱が加わると熱膨張により体積が増え、水蒸気が発生します。
にんにくチューブを油で熱している時というのは発生している水蒸気が油でコーティングされている状態で、そこに更に熱を加え続けることでその膨張が限界を超え破裂します。その衝撃で油がはねてしまうんですね。
おろしにんにくだけではなく刻みにんにくのチューブや瓶詰めの商品であっても、やはり含まれているにんにくや調味料によって水分が出ているので油がはねてしまうことが多いです。
ちなみに生のにんにくをスライスしたりつぶして使う場合は、すりおろしたり刻んだ場合よりも水分が抑えられるため、比較的油のとびはねは起こりにくくなります。
にんにくチューブ内の『水分』以外にも油がはねる原因はある
にんにくチューブに含まれている水分以外にも油がはねる原因として考えられるのがあります。
・フライパンに水分がついている場合
・他の食材に水分がある場合
にんにくチューブを熱する際にはできるだけ油がはねるのを防ぐために、事前に使用するフライパンや鍋の水分をしっかり拭き取っておくことや、一緒に使う食材の水分をできるだけ取っておくことをおすすめします。
また、にんにくチューブだけでなくしょうがチューブも水分が多いため、同様の油はねが起こります。使用の際はくれぐれも注意しましょう。
にんにくチューブで油がはねるのを抑えるには?
にんにくチューブで油がはねるを防ぐためにはいくつかの方法があります。簡単にできるものばかりですので、ぜひ試してみてくださいね。
にんにくチューブを油を熱する前に入れる
フライパンで油を熱してからにんにくチューブを入れてしまうと、一気に水分が蒸発してすごい勢いで油がはねるのと同時に、にんにくも焦げやすくなってしまうので注意が必要です。
そこで油を熱する前ににんにくチューブをフライパンに入れ、それから火をつけて弱火で少しずつにんにくチューブの水分を飛ばしていきます。様子を見ながら徐々に火を強めていき、にんにくの香りがしてくればオッケーです。
にんにくチューブを入れ、油が熱くなる前に他の食材を入れて油はねを抑えこむこともできますが、にんにくの風味を油につけたい場合は上記の方法をお試しください。
油を冷ましてからにんにくチューブを入れる
にんにくチューブを入れるより先に油を熱してしまった場合には、濡らした布巾などの上に一度フライパンを置いて油を冷ましてからにんにくチューブ入れ、それからもう一度火にかけると油がはねるのを抑えられます。
この方法の場合、フライパンに油がなじんでいるのでフライパンのこげつきも防ぐことができます。少し手間はかかりますが、こげつきやすいフライパンをお使いの方はこちらの方法をおすすめします。
にんにくチューブを入れた油を常にかき混ぜる
中華料理屋さんなどで、シェフが油を入れた中華鍋をおたまで絶えずかき回しているシーンを見たことがありませんか?
にんにくチューブで油がはねる原因に書いたように、水分が油でコーティングされた状態で熱を加えると油がはじけ飛んでしまいます。
そのため、熱した油を常にかき回し続けることで水分が空気に触れて油でコーティングされるのを防ぎ、結果として油がはねるのを抑えることができます。
ですが、フッ素樹脂コーティングなどがされたフライパンの上をステンレスのおたまで中華鍋のようにかき回すと傷がついてしまう恐れがあります。
ご家庭で行う場合はフライパンが傷つきにくい耐熱シリコンなどで作られているおたまでお試しいただくことをおすすめします。
にんにくチューブの油がはねる時におすすめの商品をご紹介!
「オイルスクリーン」というものをご存知ですか?簡単に設置でき、油がはねることによる火傷やキッチンの汚れ防止に役立つ便利グッズです。コスパもよく効果も高いので、ぜひ一度使ってみてください!
【ニトリ】 油はね防止ネット
にんにくチューブをフライパンに入れたらこのネットを被せるだけで油がはねるのを防止できる優れモノです。
サイズ展開が豊富で、フライパンの大きさに合わせて22cm、26cm、30cm、34cmの4種類から選べます。値段もお手頃価格なので、いくつかの大きさを揃えておくのもおすすめです。
様々な調理での油はねを抑えるのと同時に、カレーなどのとろみがある素材の飛び散りも抑えられたり、湯切りにも使えるため幅広い用途で活躍しますよ。
【カインズ】収納できる油飛びカバー
一見ニトリの油はね防止ネットと似ていますが、ニトリは長めの持ち手があるのに対してカインズの商品は中央にツマミがついているのが大きな違いになります。
このツマミは折り畳みができるため、洗う時や収納する時にコンパクトになり大変便利です。ただし、火にかけている間は高温となりますので必ずミトンをつけて持つようにしてくださいね。
サイズ展開は25cm、29cmの2種類。小さいシンクをお使いの方やコンパクトに収納したい方におすすめです。
【ミネックスメタル】オイルスクリーン
「他のオイルスクリーンを使ったことがあるけれど、にんにくチューブの細かな油はとびだしてきてしまって物足りなかった。」という方におすすめなのがミネックスメタルのオイルスクリーンです。
ご紹介した他の2商品と比べて少しお値段は高くなりますが、日本製でしっかりとした作りなのでフライパンに乗せた時の安定感が違ったり、まるで茶こしのような網目の細かさなので細かな油はねもしっかり抑えてくれます。
サイズ展開は24m、29mの2種類。他の商品では満足できなかった方はぜひ試してみてくださいね。
まとめ:にんにくチューブに含まれる水分で油ははねるが、抑える方法はある!
いかがでしたでしょうか?にんにくチューブには水分が含まれるため通常の調理では油がはねる危険がありますが、ひと工夫加えることでとびはねを大分抑えることができます。
また、油はね防止に便利なグッズもありますので、それらも使いながら安全ににんにくチューブ料理を楽しんでください。くれぐれも火傷や火事には気を付けてくださいね。