リンゴ酢はそのまま薄めて飲むほか、ドリンクタイプもたくさんの種類が売られ、毎日飲む人が増えています。
筆者も砂糖と果物でフルーツリンゴ酢を作って毎日飲んでおり、気になっていたおなかの張りが最近楽になってきました。
飲み続けているとだんだんこだわりが出てきて、原料や製造方法にこだわったリンゴ酢を使いたくなりますね。
この記事では国産や海外の、おすすめのオーガニックリンゴ酢をご紹介していきます。
オーガニックのリンゴ酢って?
リンゴ酢はりんごを原料に作られたお酢です。りんごが使われているので甘いイメージがありますが、味は酸味のまろやかな普通のお酢です。日本で一般的な米酢や穀物酢に比べて、フルーティな香りがするのが特徴です。
最近ではそのまま飲んだりドリンク酢にするほかに、味噌汁や納豆にいれるなどいろいろな食べ方が紹介されています。ではリンゴ酢の健康への効果や、オーガニックのリンゴ酢の情報を見ていきましょう。
リンゴ酢の健康美容パワーがすごい
リンゴ酢にはさまざまな健康や美容に対するパワーが期待できます。
・疲労を回復する
・胃や腸の活動を活発にする
・血中脂肪や内臓脂肪を減少させる
・血圧を正常値に整える
・食後の血糖値の急上昇を抑える
リンゴ酢は、毎日大さじ1~2杯を摂取するのがおすすめです。あまり一度にたくさん摂り過ぎると、胃や腸の粘膜を傷つけることがありますのでご注意を。
即効性はありませんが、毎日こつこつ摂ることで少しずつ効果を実感できますよ。
こだわるならオーガニックや無添加
オーガニックのリンゴ酢は有機りんご以外の材料を使用しないリンゴ酢です。製造の速度を上げたりコストを下げたりするため、日本ではりんご果汁に穀物酢やアルコールを加えたものが多く出回っています。
りんご100%でリンゴ酢を作るのには、半年から長いものでは数年かかります。通常のお酢は発酵を止めて長持ちさせるために、加熱処理を行うのが普通です。
オーガニックのリンゴ酢の中には、加熱処理をせず酵母がそのまま生きているものもあります。
もちろん市販のリンゴ酢も健康や美容効果はありますが、毎日体に摂り入れる物はできるだけ自然なものにしたいですね。こだわるならオーガニックのリンゴ酢がおすすめです。
国産のオーガニックリンゴ酢3選
リンゴ酢はアメリカのセレブから人気に火がついて、日本でも知られるようになりました。そのためオーガニックのリンゴ酢は「アメリカのもの」といったイメージが強いかもしれません。
日本でも国産のオーガニックリンゴ酢を作っているメーカーがあります。ここからはネットで購入しやすい、すべて有機JAS認定の人気の国産オーガニックリンゴ酢3種をご紹介します。
内堀醸造【美濃有機純りんご酢】
内堀醸造は明治9年(1876年)に岐阜県で創業したお酢のメーカーです。内堀醸造の「美濃有機純りんご酢」は、有機りんごの果汁を100%使ったオーガニックのリンゴ酢です。甘味料や香料は使っていません。
名前の「美濃」は昔の国名で、現在の岐阜県南部地方のことです。
美濃有機純りんご酢は、150ml入りと360ml入りの2種類があります。価格は1本150mlが300円前後、360mlは550~750円前後で販売されています。
ムソー【有機アップルビネガー】
ムソー株式会社は昭和44年(1969年)に大阪で設立した、オーガニック食品のメーカーです。ムソーは国内の有機農産物を優先して使った、添加物を使わない調味料や加工食品を製造販売しています。
ムソーの「有機アップルビネガー」は、有機りんご果汁100%を昔ながらの静置発酵で長い時間かけて作られたリンゴ酢です。価格は1本360ml入りで、340~600円前後で販売されています。
庄分酢【有機純りんご酢】
庄分酢は宝永8年(1711年)に福岡県で創業した老舗のお酢のメーカーです。300年以上の歴史があり、一子相伝で後継者だけに伝えられる秘伝の製法でお酢を作っているのだそうです。
庄分酢の「有機りんご酢」は昔ながらの伝統技法、静置発酵にこだわってじっくりと作られたオーガニックのリンゴ酢。
職人によって厳格な品質管理がされ、味や色、香りが見守られながらゆっくりと発酵・熟成された奥深い味です。価格は1本300ml入りで850~1,050円前後で販売されています。
本場アメリカ産のオーガニックリンゴ酢3選
アメリカのリンゴ酢は「アップルサイダービネガー」と呼ばれ、人気のあるものはほとんどがオーガニックの製品です。
アップルサイダービネガーの特徴は、ろ過や加熱処理をしないこと。「マザー」と呼ばれる酵母やミネラルが失われずにそのままリンゴ酢の中に生きています。
ここからは本場アメリカのおすすめのオーガニックリンゴ酢を3種ご紹介します。
BRAGG【オーガニックアップルサイダービネガー】
BRAGG社は明治45年(1912年)にアメリカで設立された、リンゴ酢を中心とするオーガニック食品のメーカーです。日本では一番有名ですので、ご存じの方も多いでしょう。
BRAGGの「オーガニックアップルサイダービネガー」は、アメリカの有機規格USDAオーガニックに認定されたリンゴ酢です。
アメリカ産の有機りんごを100%使って作られています。豊富な酵母が人気を呼び、アメリカでセレブが使っていると話題になりました。
価格は1本473mlが1,000~1,500円前後、946mlが1,500~3,500円前後で販売されています。
エデン【オーガニックアップルサイダービネガー】
エデンの「オーガニックアップルサイダービネガー」は、カルディで取り扱われているオーガニックのリンゴ酢です。カルディの店舗で見かけた人も多いのではないでしょうか。
エデン(EDEN FOODS)は、昭和43年(1968年)年にアメリカで設立されたオーガニック食品の製造、輸入販売を行う会社です。アメリカやカナダでは、日本食を輸入販売する企業として有名です。
エデンのオーガニックアップルサイダービネガーは、ミシガン湖周辺で有機栽培されたりんご100%で作られました。
まるで薬のような見た目なのは、最高の品質を保つために遮光瓶が使われているからなのだそう。メーカーの心遣いが感じられます。
価格は1本473mlで、650円(送料別)~1,690円(送料込)となっています。
ブラウンシュガーファースト【有機アップルサイダービネガー】
ブラウンシュガーファーストは平成23年(2011年)に東京で設立したオーガニック食品の製造、輸入販売を行う会社です。
販売は東京の会社ですが、アメリカのカリフォルニアで90年前からりんご加工を行っている工場で製造されています。
カリフォルニアで栽培された有機りんごだけを使った、有機JAS認定のリンゴ酢です。価格は1本300mlが1,050~1,120円前後(送料別)、600mlが2,400円前後(送料込)で販売されています。
世界のオーガニックリンゴ酢4選
オーガニックのリンゴ酢は、アメリカだけでなく世界中で作られています。長い歴史のある伝統製法で作られているものやプロの舌をうならすものなど、さまざまなリンゴ酢が存在します。
日本に輸入されているものの中で、ネットで購入しやすい4種の世界のオーガニックリンゴ酢を見て行きましょう。
イギリス【アスポール社】
イギリスのアスポール社(ASPALL)は、1728年に創業された老舗のサイダーメーカーです。「サイダー」と言うと日本では甘い炭酸水をイメージするかもしれません。
サイダーは別名「シードル」とも呼ばれ、イギリスではりんごから作られた発泡酒のことを言います。サイダーの発酵をさらに進めてすっぱくしたものが、アップルサイダービネガーです。
アスポールの「オーガニック ローアップルサイダービネガー」はイギリス産有機りんごを100%使い、伝統の製法で作られた有機JAS認定で、無添加、非加熱のリンゴ酢です。
価格は1本500mlで980円で販売されています。
イタリア【ビオロジックオイルズ】
ビオロジックオイルズ(Biologicoils)は、イタリアの食品メーカー「カーサ・リナルディ社(Casa Rinaldi)」のオーガニック製品のブランドです。
カーサ・リナルディはバルサミコ酢などで知られ、イタリアでは有名な企業です。
ビオロジックオイルズの「有機りんご酢」は、イタリアの有機りんご100%を使用し、フィレンツェの工場で作られた有機JAS、国際規格HACCP認証を受けたリンゴ酢です。
価格は1本250mlで750~1,200円で販売されています。
フランス【ドゥルイ社】
ドゥルイ社(Delouis)はフランスで1885年に設立された、ビネガーを中心としたオーガニックの食品メーカーです。
ドゥルイ社の「オーガニックシードルビネガー」は、フランスのノルマンディー特産の有機りんごを100%使用して作られています。伝統的な製造法を維持し続けており、世界中のトップシェフや美食家に人気があります。
価格は1本500mlで1,080円で販売されています。
ニュージーランド【コーラルツリー社】
コーラルツリー社(CoralTree)はニュージーランドで1980年代後半に設立された、りんごを使った食品のメーカーです。地元ニュージーランドでは、最も有名なブランドとして知られています。
オーナーのキム・ベイカー氏は家が全焼し何もかも失ったときに、果樹園を購入して有機栽培の勉強をしたそうです。
自社所有の果樹園で収穫されたオーガニックのリンゴを使って作られたのが、コーラルツリー社の「アップルサイダービネガー」です。加熱とろ過をしない濁ったリンゴ酢です。
価格は1本750mlで2,430~3,400円で販売されています。
リンゴ酢はオーガニック商品を選んで安心安全に
テレビや雑誌などで紹介されて、リンゴ酢の人気は高まるばかりです。毎日摂るならオーガニックのリンゴ酢が安心ですね。
本場アメリカで作られたものはもちろん、国産や様々な国で作られたオーガニックリンゴ酢が販売されていることがわかりました。
透明なものや濁った酵母入りのものなど、オーガニックのリンゴ酢と言ってもいろいろの種類があります。ご自分の体に合ったリンゴ酢を見つけて、健康でいきいきとした毎日を送ってくださいね。