オリーブオイル石鹸を簡単手作り!特徴や作り方のコツを徹底解説♪
オリーブオイルを使った石鹸があるって本当?
健康に良いオリーブオイルは食べるだけじゃないの?

そんな疑問に答えます。

オリーブオイルを原料として作られたオリーブオイル石鹸は、洗ったときにしっとりすべすべになると人気です。

抗酸化作用が豊富でアンチエイジング効果も期待できるオリーブオイルを、食べるだけではなく、肌に使ってみませんか。

この記事では、おしゃれな人から使い始めているオリーブオイル石鹸について、特徴やおすすめの使い方をご紹介します。

さらに、オリーブオイル石鹸を手作りしてみたい方に向けて、作り方もご紹介していきます。さっそくオリーブオイル石鹸を生活に取り入れてみませんか。

オリーブオイル石鹸って何だろう?

オリーブオイル石鹸って何だろう?

良いオイルという印象のあるオリーブオイルを使った石鹸があるってご存知ですか。

できるだけナチュラルな素材で作られたものを暮らしに取り入れたいと考えている方に、ぴったりの石鹸です。

オリーブオイル石鹸の原材料

オリーブオイル石鹸は、名前の通りオリーブオイルが主原料です。一般的な石鹸に入っている化学成分や香りづけの成分が入らないため、ナチュラルでお肌に優しいと話題です。

オリーブオイルはオレイン酸がたっぷりと含まれていることもあり、洗った後に皮膚がつっぱったりカサカサするのを防ぐことができます。

オリーブオイル石鹸のおすすめの使い方

オリーブオイル石鹸は、実は手を洗うという基本の使い方だけでなく、色々な用途があるんです。

洗顔に使う

デリケートな顔を洗うのにも、保湿成分の強いオリーブオイル石鹸は適しています

メイク落としと洗顔の両方を兼ね、さらにビタミンEやポリフェノール成分がお肌のアンチエイジング効果を発揮します。

乾燥対策など洗髪にも効果的

オリーブオイル石鹸はかさつきがちな頭皮を守りながら、汚れを落とすことができます。乾燥しやすい冬場のフケ対策におすすめです。

ベビー用のボディーソープとして

化学成分を極力使わないナチュラル製法なオリーブオイル石鹸は、デリケートな赤ちゃんのボディソープとしてもぴったりです。

オリーブオイル石鹸は、オイルの効果で汚れや余計な皮脂を浮かせて落としてくれる一方で、肌を美しく維持するために必要な皮脂はしっかりと残してくれる優秀な石鹸です。

だからこそ、赤ちゃんからご年配の方まで安心して使えます。また、アトピーや敏感肌、乾燥肌に悩んでいる人にも愛されているオリーブオイル石鹸です。

自宅で作る『オリーブオイル石鹸』の作り方

自宅で作る『オリーブオイル石鹸』の作り方

ナチュラルなオリーブオイル石鹸を自宅でも作ってみたいなと思う方に向けて、手作りする方法をご紹介します。

定番の作り方と合わせて、お子様とも作りやすい安全な作り方もご紹介します。

基本の手作りオリーブオイル石鹸の作り方

オリーブオイル石鹸を作る基本の作り方をご紹介していきます。

この作り方を一度覚えてしまえば、あとはローズマリーやレモンピールなどの香料を追加するだけで、自分のオリジナル石鹸作りが楽しめます。

基本の作り方

【材料】

・オリーブオイル 458g(500㏄)

・苛性ソーダ 53g

・精製水 180ml

【作り方】

1.ゴム手袋、眼鏡、マスクで防備してから、苛性ソーダをステンレスのボールに入れる。

2.そのボールをシンクにおいたら、精製水を加えて、菜箸でかき混ぜる。

3.苛性ソーダが溶け切って、水が透明になるまでしっかりと混ぜ合わせる。

4.90度ぐらいまで熱くなるので、気を付けながら、ボールを水につけて38度になるまで冷やす。

5.発熱が落ち着いて38度まで下がったら、苛性ソーダ水の完成です。

6.別のステンレスボールにオリーブオイルを入れて、苛性ソーダと同じ38度になるまで湯煎する。

7.ボールの中で泡だて器でオイルを混ぜながら、苛性ソーダ水を少しずつそそぐ。

8.ゆっくりと混ぜ続けると、色が白からクリーム色に変化していく。約20分ほどが目安。

9.泡だて器はボールに入れたまま、ラップをして少し寝かせ、時々かき混ぜる。

10.どろっとしたクリーム状になり、分離しなくなったら、型に流し込む。

11.型ごと発砲スチロールの保温箱に入れて蓋をして、24時間ほど放置。

12.24時間たったら、保温箱から出して、1週間ほど乾燥させる。

13.1週間経ち固まっていたら、カッターなどで型を切って、取り出して乾かす。

14.数日たって乾いたら、包丁でカットして切り分ける。

15.さらに6週間ほど乾燥させたら、完成です。

出来上がってから1か月以上熟成させ、乾燥させることで、よりしっとりとした保湿成分たっぷりの石鹸に仕上がります

すぐに使いたい気持ちになりますが、焦らず熟成期間を守るようにしましょう。

苛性ソーダは取り扱いに要注意!

日常で暮らしているとあまり耳にすることのない「苛性ソーダ」は、基本の石鹸づくりにおいて不可欠なアイテムです。

オリーブオイルを始め油を固める効果のある苛性ソーダですが、劇薬のため注意が必要です。

購入する時は身分証明書が必要

苛性ソーダは劇薬のため、どこでも手軽に手に入るというものではありません。ドラッグストアなどで取り扱いがありますが、小ぶりなお店だと並んでいないかもしれません。

事前に取り扱う有無を確認しておきましょう。

さらに、買う時は身分証明書や印鑑が必要なケースがほとんどです。買いに行くときは、忘れずに持っていきましょう。

肌に触れないように防御が必要

苛性ソーダを取り扱う時は、皮膚に触れたり、目に入ったりしないように防御が必要です。ゴム手袋や防御マスク、防御眼鏡などを着用の上で作業をするようにしましょう。

肌についてしまうと化学火傷を起こしてしまい、後に残ってしまうほどのケガになる恐れがあります。

また、作業時にはねて目に入ると失明の恐れもあります。危険なものを扱っているという意識を忘れずに、しっかりと防御しましょう。

周りの素材にも注意が必要

苛性ソーダは鉄、アルミ、木に近づけると腐食してしまいます。ソーダ水を作る時は必ずガラス、ステンレス、琺瑯の入れ物を使うようにしましょう。

例えば作業時に木製のテーブルの上に苛性ソーダを垂らしてしまうと、じわじわと腐食が進んでしまいます。

「基本の作り方」でもご紹介しましたが、苛性ソーダ水を作る時はステンレス製の流し(シンク)で作業をしたり、ステンレスのボールを使うようにしましょう。

水と混ぜると発熱するので注意

苛性ソーダと水を合わせて苛性ソーダ水を作る時は、化学反応による発熱に気を付ける必要があります。

苛性ソーダを水に溶かしてかき混ぜる作業時に、場合によっては90度近くまで発熱することがあります。

驚いたあまり瓶を倒してしまうと、ご自身の皮膚や周りに飛び散るリスクが高まります。発熱することを心得えた上で、苛性ソーダ水を作りましょう。

独特な臭いが発生するので注意

苛性ソーダ水を作る時に気を付けたいのは、発熱だけではありません。苛性ソーダと水が混ぜ合わせると、強い臭いが漂います

これも驚く必要はないのですが、しっかりと換気のできる環境で石鹸づくりをするようにしましょう。

それでも臭いが気になるという場合は、マスクをしましょう。顔周りの肌を守ることにもつながります。

苛性ソーダを使わないオリーブオイル石鹸の作り方

オリーブオイル石鹸を作ってみたいけど、苛性ソーダの取り扱い方が難しそうだな…と思ったり、子どもと一緒に作りたいんだけど…と思う方に朗報です。

いわゆる石鹸の作り方とは少しことなりますが、苛性ソーダを使わない方法もありますよ。これなら気軽に作れるし、夏休みの自由工作にもぴったりです!

苛性ソーダなしの作り方

【材料】

・市販の石鹸素地 300g

・オリーブオイル 5g

・グリセリン 3g

・湯 500㏄

【作り方】

1.石鹸素地をすりこ木棒で細かくする。

2.ビニール袋に粉末になった石鹸素地と他の材料を全部入れてもみ合わせる。

3.滑らかになったら、オイル(分量外)を塗ったクッキー型に詰め込む。

4.型から取り出して、4日ほど乾燥させたら完成。

全部の材料をまとめて、ねんど遊びの要領で作れるのでとても簡単な作り方です。

寒い時期は石鹸素地とオイルなどがうまくなじまないこともありますが、その場合は湯煎にかけて温度を上げることで、全体がなじみやすくなります。

うまくまとまらなければ、お湯の量を調整してみてください。

上手く固まらない時は…

オリーブオイル石鹸を作ってみたけれど、型から外すときに崩れてしまいそう…!と、うまく固まらない場合があります。

そのような時は、乾燥が足りません。特に日本の夏など湿度の高い環境で作っていると、指定の期間が過ぎてもうまく固まらないことがあります。

無理に方から外したり、無理に切ろうとすると崩れてしまいます。固まらないと思ったら、数日から一週間ほど置いて、乾燥と熟成を進めましょう。

市販品も大人気!オススメしたいオリーブオイル石鹸3選

市販品も大人気!オススメしたいオリーブオイル石鹸3選

ナチュラルな製法で作られていて、お肌にも良いとされるオリーブオイル石鹸

さっそく試してみたい!と思った方に、オンラインで簡単に取り寄せることのできるオススメな石鹸をご紹介します。

どれも見た目からして素朴で可愛らしく、毎朝の洗顔が楽しくなりそうです。

ナチュラルな匂いが人気のアレッポ

アレッポが人気な理由は、とにかくシンプルな素材にこだわっているという点。オリーブオイルと貴重なローレル(月桂樹)に水と苛性ソーダしか使っていません。

この無添加・無香料が、どんな肌タイプの方にも安心して使える理由です。

この無添加のオリーブ石鹸がすごいところが、ひとつひとつ手作りされているだけでなく、1~2年間の熟成期間を経て完成するという徹底したこだわり。

名前のアレッポはシリアの古代都市の名前ですが、遠い国と歴史に思いをはせながら、のんびり洗顔を楽しんでみるのはいかがでしょうか。

四角い見た目が特徴的なマルセイユ

ちょっといい石鹸として贈答品に使われることもあるマルセイユ石鹸。ころんとした真四角の形を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

フランス・マルセイユ地方にて1900年頃から続く伝統的な作り方を、今でも守り続けているマルセイユ石鹸です。

植物油を使うことにこだわって、オリーブオイルとヤシオイルを使ったこのマルセイユ石鹸は、洗浄力が優れていて、冷たい水でもしっかりと泡立ちます

最近環境問題として話題になるパームオイルの使用を完全にとめたこともあり、サステナブルな企業としても再注目されています。

お肌にもやさしく、環境にもやさしい石鹸を、暮らしに取り入れてみませんか。

現地の女性に職を生み出すパレスチナ

中東のパレスチナ自治区で作られているオリーブオイル石鹸は、現地のオリーブ栽培を発展させながら、女性の仕事を作ることに繋がっています

たった7人ほどの小さな石鹸工房で作られる石鹸は、地元の最高品質を誇るオリーブオイルを原料に一つ一つ丁寧に作られています。

このパレスチナ発のオリーブ石鹸は、オリーブオイルのクオリティにこだわっています。

中には二番絞りや化学薬品を使って抽出したオリーブオイルを使った安価な石鹸も出回っていますが、この工房では一番搾りのオリーブオイルを使い、高品質な石鹸を作り続けています。

自分が毎日使うものが、遠くの誰かが手作りしてくれたものだというのは、なんだか心が温かくなりますね。

まとめ:使い勝手の良いオリーブオイル石鹸を暮らしに取り入れてみよう!

使い勝手の良いオリーブオイル石鹸を暮らしに取り入れてみよう!

オリーブオイル石鹸はナチュラルな原料から作られる、保湿成分のたっぷり詰まった石鹸です。

いわゆる良い香りがするようなおしゃれな石鹸と比べると、素朴感のあるオリーブオイル石鹸。でもだからこそ、素材の良さが生かされています。

手作りしようとすると結構大変なオリーブオイル石鹸ですが、世界のあちこちで職人の方々が昔から伝わる作り方を守りながら、一つ一つ丁寧に作ってくれています

そんな歴史や世界の街をイメージしながら、洗顔をしてみませんか。何気ない毎朝のアクションを、少しだけ丁寧にしようかなという気になりますよ。

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