サラダに欠かせないドレッシングですが、たまには違う味のドレッシングを食べたくなりませんか?
そんな時には、自家製のわさびドレッシングはいかがでしょうか。簡単に作れる上にマヨネーズとの相性もいいので、アレンジをしやすいのがメリット。サラダだけでなくいろいろな料理にもアレンジできます。
この記事では、自家製わさびドレッシングの作り方と、わさびドレッシングを使った活用レシピをご紹介します。
目次
わさびドレッシングを手作りしてみよう!
はじめに、わさびドレッシングのレシピやおすすめの使い方についてご紹介します。わさびドレッシングを作るには特別な材料は必要なく、家にある調味料だけで簡単に作れます。
わさびドレッシングの基本レシピ
わさびの辛味がそれほど強すぎない、サラダにも後ほどご紹介するアレンジレシピにも使いやすいオーソドックスなわさびドレッシングのレシピです。まずはこの分量からチャレンジしてみてください!
【材料】(2人分)
わさび 小さじ1(チューブで約10cm)
砂糖 小さじ1/4
醤油 小さじ1
酢 大さじ1
オリーブオイル 大さじ1
【作り方】
1.わさびと砂糖をホイッパーでよく混ぜ、液体調味料を少しずつ加える
2.わさびと液体がなじんだら、残りの調味料を全部入れてよく混ぜたらでき上がり
【ポイント】
・わさびはチューブタイプのものでOKです。
・わさびに液体調味料を一気に入れてしまうと、わさびが混ざりにくくなるので注意してください。
・オリーブオイルは、エキストラバージンオイルとピュアオイルのどちらでも大丈夫です。
※チューブタイプのわさびの選び方についてはこちらの記事に詳しく紹介していますので、参考にしてください。
納豆にもおすすめ!わさびドレッシングが合う料理は?
わさびドレッシングは生野菜にかけるのはもちろん、おひたしや蒸し野菜、冷や奴などにもよく合います。
また、カルパッチョや冷しゃぶ、パスタサラダなどのソースとして使ってもよいですね。わさびドレッシングに麺つゆを少し足して、サラダうどんにするのもおすすめです。
わさびドレッシングは納豆にもよく合います。オリーブオイルで納豆がまろやかに、酢でサッパリと、そして、わさびを使うことでからしよりも爽やかな風味になります。
作り置きできる?自家製わさびドレッシングの賞味期限は?
キューピーおよび日清オイリオによると、開封後のドレッシングは冷蔵庫で保存し、1ヶ月程度を目安に食べ切ることを推奨しています。酢、醤油、植物油がベースの自家製わさびドレッシングも、保存期限は同じくらいと考えてよいでしょう。
ただし、わさびは時間が経つと辛味も香りも飛んでしまいます。ですから、ある程度の量を作り置きしたいのであれば、わさび以外の調味料だけ混ぜておき、わさびを食べる度に加える方法がおすすめです。
ベースとなるドレッシングを作り置きする場合は、煮沸消毒やアルコール消毒をした瓶にわさび以外の調味料を入れて、そのまま冷蔵庫で保存するようにすると簡単ですし、衛生面も安心です。
わさびドレッシングを好みの味にアレンジしよう!
わさびドレッシングを手作りするメリットは、自分好みの味に自由自在にアレンジできることです。使う調味料の量を加減したり種類を変えたりすることで、簡単にアレンジができます。
わさびドレッシングの基本レシピのアレンジ方法をいくつかご紹介しましょう。
辛味を抑えて風味を感じたい
鼻にツーンと抜けるわさびの辛さが苦手な場合は、加熱することでわさびの辛味を弱めることができます。わさびの辛味成分は揮発性の物質なので、加熱すると辛味成分が飛んでわさびの風味だけが残るのです。
ですから、辛くないわさびドレッシングを作りたい場合は、わさび、砂糖、醤油、オリーブオイルを混ぜてから火にかけて、最後にお酢を混ぜるようにします。
もしくは、調味料を混ぜる前にわさびをレンジで加熱してもよいでしょう。その場合は辛味成分が揮発しやすいように、小皿にわさびを薄く広げて加熱するようにしてくださいね。
わさびの辛味をもっと強くしたい
逆に、わさびドレッシングの辛味を強くしたい場合は、わさびの量を増やすことで辛くすることはできますが、わさびの使用量もかなり多くなってしまいます。そこで、辛味だけを強くしたいなら、チューブのわさびの代わりに粉わさびを使うのもひとつの方法です。
粉わさびは、チューブのわさびに比べると香りは弱めですが、辛さは約1.5倍だと言われています。ですから、辛味を優先したい場合には粉わさびを使用する方がお財布にも優しいですね。
粉わさびを使用する場合は、パッケージに書かれている方法で練りわさびを作ってから、他の調味料を混ぜるようにしてください。
ツーンとする酸味を抑えてまろやかにしたい
わさびの辛味と同じように、酢の酸味も加熱することで飛ばすことができます。
もしくは、酢の種類を変えてもよいでしょう。穀物酢よりも米酢やバルサミコ酢の方がまろやかな味わいですし、ミツカンの『やさしいお酢』のように酸味を抑えた酢を使うのもひとつの方法です。
また、砂糖の量を少し増やしたり、醤油の代わりに麺つゆ(3倍濃縮)を使ってだしの風味を加えたりすることで、全体の味をまろやかにすることもできます。
オリーブオイルの風味を抑えたい
オリーブオイルは醤油との相性がいいので和風のドレッシングにもよく合いますが、種類によってはクセが強いものもあります。
オリーブオイルの風味が強すぎて気になる場合は、エキストラバージンオイルよりもクセの弱いピュアオイルを使用するとよいでしょう。
オリーブオイルの代わりに別の植物油を使っても問題ありません。一般的なキャノーラ油(サラダ油)を使っても大丈夫ですし、健康面に配慮してオメガ3系のエゴマ油を使うのもよいですね。また、ゴマ油を使うと中華風のわさびドレッシングになります。
いろいろな料理に!わさびドレッシングの簡単活用レシピ
自家製のわさびドレッシングは、そのままかけるだけはなく、さまざまな料理の味付けに重宝します。今回は、わさびドレッシングを使って簡単に作れる料理をいくつかご紹介します。
わさび風味の棒棒鶏
わさびを入れることで、ツンと辛いサッパリとした風味の棒棒鶏になります。
【材料】(2人前)
鶏むね肉 1枚
酒 大さじ2
長ネギの青い部分
しょうが
きゅうり 1本
トマト 1個
☆わさびドレッシング 2人分
☆すりごま 大さじ2
【作り方】
1.☆を混ぜ合わせてタレを作っておく。
2.鶏むね肉はフォークでたくさん穴を開け、火が通りやすいように観音開きにしておく。
3.きゅうりは千切りに、トマトは薄切りにする。
4.鍋に水、酒、長ネギの青い部分、しょうがを入れて火にかけ、沸騰したら鶏肉を入れフタをして5分程度茹でる。
5.鶏肉に火が通ったらそのまま冷めるまで放置し、冷めたら水気を切って食べやすい大きさに切るか、繊維にそって手で裂く。
6.皿に、きゅうり、トマト、鶏肉を盛り付け、タレをかける。
【ポイント】
・長ネギとしょうがを入れて茹でると、鶏肉の臭みを消すことができます。なければ酒だけ入れて茹でてください。
白身魚のムニエル~わさびソース~
ほんのりとしたわさび風味のムニエルです。切り身魚を使うので簡単に作れます。
【材料】(2人分)
白身魚 2切
塩・こしょう 少々
小麦粉 適量
バター 20g
白ワイン 大さじ2
わさびドレッシング 2人分
つけ合わせの野菜
【作り方】
1.切り身魚に塩・こしょうをして、小麦粉を薄くまぶしておく。
2.フライパンにバターを入れて熱し、バターが溶けてきたら1を皮目を下にして焼く。
3.焼き色が付いたらひっくり返し、火が通るまで焼く。
4.仕上げに、白ワイン、わさびドレッシングを入れてひと煮立ちしたら火を止める。
【ポイント】
・レシピは白身魚を使っていますが、アジや鮭などでも大丈夫です。
・魚を焼く際、触り過ぎると身が崩れやすいので、フライパンを揺する程度にしてできるだけ触らないようにしましょう。
・白ワインがなければ料理酒で代用してください。
・魚の代わりに、鶏肉や豚肉を使ってもおいしく作れます。
きのこたっぷり和風パスタ~わさび風味~
3種類のきのこをたっぷりと使い、わさびがほんのりと香る爽やかな風味のヘルシーな和風パスタです。
【材料】(2人分)
スパゲティ 200g
しめじ 1袋
生しいたけ 3~4個
エリンギ 1パック‘(2~3本)
オリーブオイル 大さじ1
麺つゆ (3倍濃縮) 大さじ1
わさびドレッシング 2人分
【作り方】
1.スパゲティは、たっぷりのお湯でパッケージに書かれた通りの時間で茹でておく。
2.しいたけ、エリンギは薄切り、しめじは石づきを取って手で軽くほぐしておく。
3.フライパンにオリーブオイルを熱し、2を炒める。火が通ったら茹で上がったパスタを加え、麺つゆとわさびドレッシングをからめる。
【ポイント】
・麺つゆは醤油でも代用できます。
・味が薄いようであれば、麺つゆを足すか塩で味を調えてください。
・薬味として、青ネギの小口切りや貝割れ大根などを乗せてもよいでしょう。
自家製わさびドレッシングはマヨネーズと相性ピッタリ!
自家製わさびドレッシングは、爽やかなわさびの風味を楽しめるさっぱりとしたドレッシングですが、マヨネーズとの相性も抜群です。マヨネーズと混ぜ合わせることで、さらにいろいろな料理に使えるようになります。
マヨネーズを足してクリーミーな和風ドレッシングに!
自家製のわさびドレッシングはマヨネーズと混ぜることで、またひと味違ったクリーミーな和風ドレッシングになります。
わさびドレッシングよりも味がマイルドになるので、わさびの苦手な人や子どもにも食べやすくなるでしょう。混ぜる割合は好みの量で大丈夫ですが、わさびドレッシング1に対し、マヨネーズ2くらいの割合がおすすめです。
お好みでレモン汁やぽん酢などを足してもよいでしょう。柑橘系のフレッシュな香りでわさびの爽やかさが引き立ちます。
わさびマヨネーズドレッシングが合う料理は?
クリーミーでさっぱりとした風味のわさびマヨネーズドレッシングは、野菜や魚介類との相性がよいので、サラダや和え物におすすめです。サラダであれば、ツナサラダ、海鮮サラダ、海藻サラダなどによく合います。
わさびドレッシングとマヨネーズを混ぜると、スティックサラダのディップソースになります。数種類のディップソースを用意すれば、パーティー料理にもなりますね。
また、和風の和え物にもよく合います。きゅうりや大根やアボカドなどの生野菜、もしくはブロッコリーやほうれん草などの茹で野菜に、エビ、ツナ、ちくわなどを入れてわさびマヨネーズドレッシングで和えると、立派な一品料理になります。
わさびドレッシング&マヨネーズの活用レシピ
自家製わさびドレッシングとマヨネーズを合わせると、サラダや和え物以外の料理にも活用できます。わさびドレッシング&マヨネーズを使った簡単レシピを3つご紹介します。
揚げずに簡単!わさび風味のエビマヨ
エビマヨと言えば甘めのイメージがありますが、わさびドレッシングとマヨネーズを合わせることで、ほんのり辛い大人の味のエビマヨになります。
【材料】(2人分)
むきエビ(ブラックライガー、バナメイエビなど) 200g
片栗粉 大さじ2
オリーブオイル 大さじ3
わさびドレッシング 大さじ3~4
マヨネーズ 大さじ4
つけ合わせの野菜(アスパラガス、レタスなど) 適宜
【作り方】
1.むきエビは背ワタを取り、片栗粉をまぶす。
2.ボールにわさびドレッシングとマヨネーズを入れてよく混ぜておく。
3.フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、1を入れてフライパンを軽く揺すりながらエビの両面に火が通るまで焼く。
4.2に焼き上がったエビを混ぜ、皿に盛りつけて野菜を添える。
【ポイント】
・少し甘めにしたい場合は、わさびドレッシングとマヨネーズを合わせる時に、砂糖を少々加えてもよいでしょう。
わさびマヨネーズ風味のポキ丼
ハワイのローカルフードのひとつに「アヒポキボウル」という料理があります。アヒ(Ahi)はハワイ語でマグロのこと。
ハワイ沖ではマグロが獲れるので、マグロを生で食べる習慣があります。アヒポキボウルとはハワイ風のマグロ丼のようなものですね。
そして、アヒポキボウルを日本風にアレンジしたのがポキ丼です。ポキ丼にも、わさびドレッシングとマヨネーズを混ぜたソースがよく合います。
【材料】2人分
マグロやサーモンの刺身 200g
アボカド 1/2個
わさびドレッシング 2人前
マヨネーズ 大さじ2
いりごま 小さじ1
貝割れ大根 少々
ごはん
【作り方】
1.ボールにわさびドレッシング、マヨネーズ、いりごまを入れてよく混ぜておく。
2.刺身とアボカドは2cm大くらいの角切りにする。
3.刺身とアボカドを1に漬けて、冷蔵庫で10~30分程度置いておく。
4.丼などにごはんを盛って3を乗せ、お好みで貝割れを上に飾る。
【ポイント】
・刺身はマグロのみ、もしくはサーモンのみでもよいですが、2種類の刺身を入れると味のバリエーションを楽しめます。
冷奴のアボカドディップ乗せ
わさびマヨネーズで作るアボカドディップを乗せた、変わり種の冷奴です。いつもと違う冷奴を食べたい時におすすめの一品です。
【材料】(2人前)
アボカド 1/2個
わさびドレッシング 大さじ2
マヨネーズ 大さじ2
豆腐 適量
かつお節 適量
【作り方】
1.アボカドは粗みじん切りにするかフォークを使って粗く潰し、わさびドレッシングとマヨネーズと混ぜる。
2.豆腐にアボカドわさびマヨネーズをかけ、お好みでかつお節を乗せる。
【ポイント】
・わさびドレッシングとマヨネーズの量はお好みで調整してください。
・レモン汁を足すとさらに爽やかさが増します。
まとめ:わさびドレッシングやマヨネーズでいつもと違う味を楽しもう!
自家製のわさびドレッシングは家にある材料を混ぜるだけで簡単に作れます。日持ちもするので、ベースとなるドレッシングを作り置きしておくと便利ですよね。
わさびドレッシングは、いつもと少し違った味付けを楽しみたい時や、夏バテしている時にもおすすめです。サラダだけでなく、さまざまな料理にアレンジできるので、ぜひ自家製わさびドレッシングでいろいろと挑戦してみてくださいね。