バルサミコ酢の効果って?豊富な栄養や成分と意外な使い方も!

おしゃれなイタリア料理店に行くと、バルサミコ酢がテーブルに置いてあるのを見かけますね。最近では料理のレシピなどでも、バルサミコ酢を使ったものが増えてきました。

バルサミコ酢ってなんとなく体に良いイメージがあるけど、どうなのかしら?他の酢と違いはあるの…?

酢は様々な健康効果があって、体に良い食品の印象が強いですね。バルサミコ酢の効果は他の酢と何か違いがあるのでしょうか。この記事ではバルサミコ酢の特徴や成分、使い方などを解説します。

バルサミコ酢の特徴は?どんな効能効果がある?

バルサミコ酢の特徴は?どんな効能効果がある?

黒っぽい見た目のバルサミコ酢は、独特の香りから苦手に思う人もいるようです。ブルーチーズや納豆など、匂いのきついものには食べてみるとおいしいものが多いですね。

 

匂いで敬遠するのはもったいない、バルサミコ酢にはいろいろな健康効果が期待できます。バルサミコ酢とはいったいどんな酢なのか、成分や効果について見ていきましょう。

バルサミコ酢ってどんな酢?味は?

バルサミコ酢はブドウを原料に作られた調味料です。

本来バルサミコ酢はイタリアのモデナ地区で伝統の製法で作られたものを言い、その他の場所や違う製法で作られたものは赤ワインを加工して作られた「バルサミコ酢に似た」普及品になるそうです。

 

イタリア以外ではあまりその違いが認識されていないため、すべて「バルサミコ酢」の名前で流通しています。

本物のバルサミコ酢は作られる数が少なく1本数万円以上の価格が付くそうです。一度本物のバルサミコ酢を味見してみたいですね。

 

一般的に手に入りやすいバルサミコ酢は、伝統的なバルサミコ酢に似せて作られた調味料です。味は伝統的なバルサミコ酢に比べてさっぱりとしていて、サラダなどに使いやすくなっています。

他の酢との違いって?

日本の酢や中国の黒酢とバルサミコ酢の違いは、主に原料です

日本の酢は米、黒酢は玄米を原料にしており、穀物系に分類されます。バルサミコ酢はブドウを原料にしており、果物系の酢です。果物系の酢には他にリンゴ酢などがあります。

 

果物系の酢はフルーティな香りがして、さっぱりとした味わいがあります。おかずや料理に使うなら穀物系の酢が合いますし、サラダやドリンクに使うなら果物系の酢がおすすめです。

カロリーは?ダイエット中でも食べていいの?

バルサミコ酢のカロリーは100g当たり約90kcal程度です。米酢のカロリーは100g当たり約45kcalで、黒酢は約55kcalなので、他の酢に比べるとカロリーは高めです。

 

バルサミコ酢を一度に使う量は平均大さじ1杯程度と考えられるので、大さじ1杯で15gなら13~14kcal程度。ダイエット中でもバルサミコ酢を食べても大丈夫でしょう。

ポリフェノールの一種レスベラトロールが注目されている

ブドウを原料に作られたバルサミコ酢は、ポリフェノールが豊富に含まれていることが特徴です。ポリフェノールの中でも「レスベラトロール」と呼ばれる成分が最近注目されています。

 

レスベラトロールは主にブドウやカカオに含まれており、強い抗酸化作用を持っています。レスベラトロールを毎日継続的に摂取することで、活性酸素の発生を抑制し老化を遅らせることが出来るのではないかとの研究が発表されました。

 

バルサミコ酢以外にもワインやチョコレート、ココアにもレスベラトロールは含まれています。毎日少しずつ体に取り入れて元気に過ごしたいですね。

むくみに!カリウムの効果

バルサミコ酢には穀物酢に比べて、カリウムが多く含まれます。カリウムは野菜や果物に多く含まれ、ナトリウムとともに体内の水分を調整するミネラルです。

 

カリウムを摂ることで体内の水分を排出する効果があり、むくみが気になる時などにおすすめです。腎臓が悪い方は、カリウムの摂り過ぎには注意してください。

 

その他バルサミコ酢にはカルシウムやナトリウム、クロムなども多く含まれており、健康や美容に効果が期待できます。

バルサミコ酢の意外な使い方と効果って?

バルサミコ酢の意外な使い方と効果って?

長い時間をかけ、ブドウをゆっくりと熟成して作られるバルサミコ酢。一般に流通する手に入りやすいバルサミコ酢も、数年かけて味を熟成させたものが多いようです。

 

ブドウを原料に使っていることから、酸味の他にほのかな甘みも感じられフルーティなおいしさが特徴です。ここからは料理以外のバルサミコ酢の使い方を見ていきましょう。

【飲むバルサミコ酢】ってあり?

最近「飲むお酢」が流行っていますね。バルサミコ酢も料理に使っておいしいのですから、もちろん飲むことができます

 

バルサミコ酢を飲むなら、ドリンクにして飲みやすくしましょう。コップ1杯(150200cc)のお水に、バルサミコ酢を大さじ1杯が基本の分量です。

ここにガムシロップやかき氷のシロップを入れれば、おしゃれなドリンクが簡単に作れますよ。

 

バルサミコ酢は酸性が強いので、必ず水で薄めて飲みましょう。カロリーが気になる人は、カロリーゼロのガムシロップがおすすめ。バルサミコ酢のポリフェノールやカリウムなど豊富な栄養効果が期待できます。

うがいもできる?

ネットで検索すると「バルサミコ酢でうがいすると口臭や歯周病の予防になる」との記事が見られます。これは本当でしょうか。

 

バルサミコ酢はなんとなく体に良いイメージがあるので、うがいをしても効果がありそうですね。

ところが歯医者さんやお医者さんからは、強酸性のバルサミコ酢をうがいに使うと歯のエナメル質が溶けて「酸蝕症(さんしょくしょう)」の危険があると言われています。

 

酸蝕症とは酸によって歯が溶ける症状です。歯に良い効果があると思ってうがいをして、エナメル質が溶けてしまっては本末転倒です。うがいをするなら、市販のうがい専門商品を使ったほうが安心かもしれません。

バルサミコ酢と組み合わせて効果のある食材

バルサミコ酢と組み合わせて効果のある食材

バルサミコ酢はブドウ果汁を濃縮し発酵して作られた、黒くてどろっとしたお酢です。買ったりいただきものとして家にあるけれど、使い方がわからずそのまま熟成させているご家庭も多いのではないでしょうか。

 

ここからはバルサミコ酢と組み合わせることで美味しく食べられる食材や、組み合わせて効果倍増の食品などを見ていきましょう。

オリーブオイルと混ぜてサラダに

イタリアが原産地のバルサミコ酢は、同じイタリアで作られるオリーブオイルとの相性が抜群です。分量はバルサミコ酢とオリーブオイルを11の割合で混ぜ、塩やコショウ、お好みで醤油などで味付けします。

 

バルサミコ酢の酸味が苦手な人ははちみつを少量入れると味がまろやかになります。サラダにかけるほかに、蒸したチキンやボークソテーにかけてもおいしく食べられます。

 

「今日のサラダはバルサミコ酢とオリーブオイルのドレッシング」なんて、ちょっとおしゃれで気分も上がりますね。

イタリア直伝!ヨーグルトにバルサミコ酢

イタリアではヨーグルトにバルサミコ酢をかけて食べるのだそうですが、すっぱいヨーグルトにすっぱいバルサミコ酢って合うんでしょうか。

 

ネットでの評判は「バルサミコ酢とヨーグルトがこんなに合うと思わなかった」との意見が多いようです。

ポイントはバルサミコ酢にはちみつを加えて甘くすること。ヨーグルトを前の晩から水切りしておくとさらにおいしいそうですよ。

 

栄養面でもヨーグルトの乳酸菌とバルサミコ酢の酢酸菌がダブルの働きをするそうで、体への効果も期待できます。

ちょっと食べるのが怖い!?納豆にバルサミコ酢

調べているうちに、納豆にバルサミコ酢を入れるとおいしいとの情報に行き当たりました。ちょっと意外な組み合わせですが、同じ発酵食品なので想像したより食べやすいようです。

 

食べ方は納豆についているタレやからしはお好みでかけ、そこにバルサミコ酢を小さじ1杯くらいこれもお好みの量をかければOK

納豆とバルサミコ酢の健康効果をダブルで摂れて、お得なメニューです。いつもの納豆の味付けに飽きた時に試してみてはいかがでしょうか。

まとめ~バルサミコ酢の効果はイタリアからの贈り物

本場イタリアでは11世紀ごろから作られていたと言われる、伝統の味バルサミコ酢。本物の伝統のバルサミコ酢は少量しか作られず、高価で手に入れるのは難しいそうです。

 

日本では普及品のバルサミコ酢が出回っています。これも3年や5年熟成したものもあり、決して粗悪品というわけではありません。独特の深い香りや酸味の中に甘味があり、サラダやデザートなど様々な料理に使うことができます。

 

ポリフェノールやカリウムなどの健康効果も見逃せません。ぜひ一度バルサミコ酢を味わってみてくださいね。

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