冷凍食品の野菜は栄養満点?便利な使い方やタイプ別ランキングを紹介
冷凍食品の野菜って使ってみたいけど、栄養や味は大丈夫?中国産でも問題ないの?どの冷凍食品の野菜がおすすめなの?

そんな疑問にお応えします。

最近、スーパー・コンビニ・ネット通販などで手軽に買える冷凍食品の野菜は、種類が豊富で、調理の多くの工程を省くことができる便利な商品です。一度使い出したら、普通の野菜が買えない!という人も出てくるかも。

今回は、そんな冷凍食品の野菜がおすすめな理由や、安全面について、より美味しく冷凍食品の野菜を使うコツ、おすすめの冷凍食品野菜ランキングなど紹介していきます。

冷凍食品の野菜がおすすめな理由とは?

まずは、冷凍食品の野菜にはどんなメリットがあるのか解説していきます。

毎日買い物に行かなくてすむ、下ごしらえ済みで包丁いらず、生ゴミが出にくい、食中毒の危険性が低いなど様々な利点がある冷凍食品の野菜。特にメリットがある点に絞って解説していきます!

生野菜より長持ちする

冷凍食品の野菜がおすすめな理由1つ目は、鮮度を維持した状態で、生野菜より長持ちするところです。

スーパーや八百屋で手軽に買える生野菜は、時間が経つと、端っこの方が変色したり、みずみずしさがなくなってしなびたりと、鮮度が落ちてしまうのが早く、消費期限が短いですよね。

かといって、冷凍食品の野菜と同程度の品質で、生の野菜を自宅で冷凍保存することはできません。

冷凍食品の野菜は、各メーカーのノウハウと技術をもって、採れたてのいい状態のまま冷凍保存されているため、鮮度や美味しい味を保つことができるということですね。

また、長期保存が可能なので、使いたい分だけ解凍し、残りは冷凍しておけるのも便利ですね。

栄養価がほぼ変わらない

冷凍食品の野菜がおすすめな理由2つ目は、生野菜と比較してもほぼ栄養価が変わらないことです。

冷凍食品の野菜は、旬の時期に収穫した野菜を「ブランチング=下茹で」という下処理を施して急速冷凍しています。ブランチングすることで、酵素の働きを抑制し変色を防ぐ、栄養価を失いにくくする効果があります。

そのため、食物繊維・カリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルや、ビタミンA・D・E・Kの脂溶性ビタミンなどの栄養価は損失が少なくなります。

ビタミンCB群・葉酸などの水溶性ビタミンは加工することで若干減ってしまいますが、これらは元々、熱に弱く水に溶けてしまう栄養素です。

茹でて食べることの多いほうれん草やブロッコリーなどは、生野菜であっても、調理の段階で流出してしまいますので、生でも冷凍でも水溶性ビタミンの栄養価は変わらない、といえるかと思います。

野菜が高騰している時も値段が変わらない

冷凍食品の野菜がおすすめな理由3つ目は、値段が変わらないことです。

生野菜の値段は、雨が多いなどの天災が起こると高騰しますよね。他にも、旬の時期は安いけど、旬ではない時期は高くなってしまい、手軽に買えないとか。

その点、冷凍食品の野菜は災害や季節ごとで値段が変わる事がありません。冷凍食品の野菜には、先物取引と海外輸入という方法があるからです。

先物取引とは、売り手と買い手が収穫前に売買契約をすることです。野菜は基本的に収穫時に値段が決まりますが、前もって売買契約をしておくことで、値段の上がり下がりに左右されずに取引できます。

さらに、冷凍食品のように、長持ちする食品は海外輸入も可能です。世界中に仕入れ先があることで、いつも仕入れている国で災害が起こったとしても、別の国から仕入れることで、品質・価格を安定させることができる、ということですね。

中国産の野菜を使っている冷凍食品野菜は安全?

以前、中国産「冷凍ほうれん草」が、基準値の6倍の残留農薬が含まれていたことが話題になったことがありました。

そのことで、「海外輸入の冷凍食品の野菜って安心して食べられるの?」と、海外輸入の冷凍食品野菜に対して評判が悪くなってしまいました。

あれから15年以上経った今では、日本に輸入する際には、厳しい基準で安全性等の検査が行われ、クリアしている国のみの食品が流通しています。

厚生労働省でも、国産農産物に比べるとわずかに輸入農産物の方が残留農薬は多いが、めったに口に入ることのない程度と発表していることもあり、国産と変わるところはないと言えます。

ただ、赤ちゃんの離乳食や子供に食べさせる野菜にこだわりたいという方は、やはり国産の冷凍食品野菜を使った方が安心かもしれません。

国産の冷凍食品野菜は、海外産に比べると値段が高いので、全てのものを「国産」を使うわけではなく、調理法によっては海外産を使うなど、ケースバイケースで利用するのがおすすめですね。

冷凍食品の野菜のより美味しい使い方

生野菜より長持ちで栄養価も変わらない冷凍食品の野菜。冷凍庫にストックしておくと、忙しい日や疲れた日の料理にさっと使えて便利です。

冷凍食品の野菜を使う際は、使い方のコツを知っておくだけで、より美味しく野菜を摂取できますよ。

2~3ヶ月を目安に消費

開封した冷凍食品の野菜は、2~3ヶ月程度を目安として消費するようにしましょう。

一度外気と触れると酸化して鮮度が落ちたり、水分が抜けたりしていきます。パッケージの袋に書かれている賞味期限は長ければ1年以上のものもありますが、家庭の冷凍庫で保存する場合は、早めに食べ切るようにしましょう。

解凍方法は野菜の種類によって使い分けを

解凍方法に工夫が必要です。そのまま調理に使う場合は、フライパンで炒めたり鍋で煮たりしながらその場で解凍していきましょう。

凍ったまま使う方が、素材の味を生かした状態で調理する事ができます。サラダに使うときは、流水を当てるか、常温で放置して解凍するのが向いています。

また、電子レンジを使って解凍する時は、加熱しすぎには注意しましょう。温め過ぎてしまうと、火が通り過ぎてパサパサしたり、味が落ちたり、固くなったりすることがあります。

お浸しなどに使う場合は、お浸しなどに使う場合はラップしてしっとりと、ソテーで使う場合はラップなしで程よく水分を飛ばすのがおすすめです。

時短料理には下処理済みの冷凍食品野菜を

包丁で切る必要のないカット済みや、揚げる手間がない素揚げ済みなど、下処理が済んでいる冷凍食品の野菜もたくさんあります。

例えば、にんじんであれば、角切り・乱切り・千切り・みじん切りまで幅広い冷凍食品があり、皮をむいてあるだけでなく、ちょうどよいサイズにカットされています。

忙しいので料理の手間を省いて自炊したいという方は、積極的に使ってみましょう。

複数摂取に便利!評判の冷凍食品ミックス野菜ランキング5選

まずは、複数の野菜が混ざっているミックスタイプの冷凍食品野菜ランキングをご紹介していきましょう。

野菜炒めやスープなど、一度にたくさんの野菜を使う料理におすすめです。ランキングは「サイズ感」「コスパ」「口コミ」を考慮して比較しました。ミックスタイプの野菜を買う時の参考にしてみてくださいね。

5位 マルハニチロ 肉入りカット野菜

冷凍食品のミックス野菜ランキング第5位は、マルハニチロの「肉入りカット野菜」です。カット済みの6種類の野菜と豚肉が個包装で入っています。1人前にちょうどいい量なので、1人暮らしの方も使いやすいタイプですね。

使用している野菜

きゃべつ・たまねぎ・にんじん・たけのこ・きくらげ・青ピーマン

野菜炒めから、中華丼・ラーメン・焼きそば・味噌汁まで、冷凍庫にストックしておくと幅広い料理に活用できます。ただ、原産国が「中国」となっており、「国産ならなおいい」という口コミがあったため、5位となりました。

【総合評価】66.6点

・サイズ感:★★★★☆

・コスパ :★★★☆☆

・口コミ :★★★☆☆

マルハニチロ 肉入りカット野菜

4位 カークランド ノルマンディースタイルベジタブルブレンド

冷凍食品のミックス野菜ランキング第4位は、カークランドの「ノルマンディースタイルベジタブルブレンド」です。

コストコブランドの商品なだけに、1袋2.49kgと大容量サイズです。ジップ付きの袋に入っているので開封しやすく、好きな分量だけシチューや温サラダ・グラタンなどの料理に使えますよ。

使用している野菜

ブロッコリー・カリフラワー・にんじん・スイート黄色にんじん

ブロッコリーやカリフラワーは冷凍食品とは思えないほど、クオリティが高くて美味しいと評判です。一方、にんじんは甘くて少しふかふかしているという意見もありました。

【総合評価】73.3点

・サイズ感:★★★☆☆

・コスパ :★★★★★

・口コミ :★★★☆☆

3位 カゴメ 地中海野菜グリルのミックス

冷凍食品のミックス野菜ランキング第3位は、カゴメの「地中海野菜グリルのミックス」です。

彩りのきれいな5種類の野菜をノンオイルでグリルし、冷凍してあるので、ピザやパスタ・グラタンなどのイタリアン料理や、マリネ・サラダなどに幅広く使えます。

使用している野菜:

じゃがいも・なす・ズッキーニ・赤ピーマン・黄ピーマン

野菜の値段が高い時や、買い物に行くのが面倒な時は、冷凍庫に常備しておくだけで、さっと料理に使えるので時短にもなりますね。ただ、じゃがいもが若干多い気がする、という意見もありました。

【総合評価】76点

・サイズ感:★★★★★

・コスパ :★★★☆☆

・口コミ :★★★★☆

2位 ニチレイ 洋風野菜ミックス

冷凍食品のミックス野菜ランキング第2位は、ニチレイの「洋風野菜ミックス」です。3種類の野菜がごろっと感のあるサイズにカットされていて、シチューやバーニャカウダー、サラダなどに簡単に使えます。

使用している野菜

ブロッコリー・カリフラワー・にんじん

鮮度の良さやしっかりした旨味があると評価が高く、特にカリフラワーが美味しいという意見もあります。冷凍庫に常備しておくと定期的に使えるので、常に野菜を摂取したい方におすすめです。

ただ、原産国が中国産であるため、「ニチレイなので国産だと思った」という意見が多く見受けられました。

【総合評価】86.6点

・サイズ感:★★★★★

・コスパ :★★★★★

・口コミ :★★★☆☆

1位 カークランド ステアフライベジタブルブレンド

冷凍食品のミックス野菜ランキング第1位は、カークランドの「ステアフライベジタブルブレンド」です。コストコブランドのカークランドの冷凍野菜が第1位に輝きました!アメリカ産で、2.49kgと大容量の業務用サイズです。

使用している野菜

ブロッコリー・スナップエンドウ・さやいんげん・にんじん・黄にんじん

色とりどりの野菜が5種類ブレンドされていて、彩りがいいので、カレー・パスタ・シチュー・グラタンなど幅広い料理に活用できます。

歯応えがよく美味しい、食べ応えがある、開封後もあっというまに消費できるなど、高評価の意見が多いですね。色んな野菜を食べたいけど、買いに行く時間がない方にはぜひ使ってみて欲しい一品です。

【総合評価】100点

・サイズ感:★★★★★

・コスパ :★★★★★

・口コミ :★★★★★

少量ずつ使えて便利!おすすめの冷凍食品の単品野菜ランキング5選

次は、1種類の単品タイプでおすすめな冷凍食品野菜ランキングを紹介していきましょう。

単品タイプは、カット済みや素揚げ済みなどあらかじめ下処理がしてあり、少量でも使えるので、家族が多い家庭から一人暮らしまで幅広く使いやすい商品です。

ランキングは「使い勝手」「コスパ」「口コミ」を考慮して比較してあります。単品野菜を買う時の目安にしてみてください。

5位 マツバラ 九州産さといも

冷凍食品の単品野菜ランキング第5位は、マツバラの「九州産さといも」です。里芋は皮の剥きにくく、ぬめりがある扱いにくい野菜なので、下処理済みはとても便利ですよね。

マツバラのさといもは、食感がしっとりしていて柔らかく、味はほくほくで甘みがあります。長時間炊いても煮崩れもしにくいため、じゃがいもの代わりにカレーに使っているという人もいました。

【総合評価】73.3点

・使い勝手:★★★☆☆

・コスパ :★★★★☆

・口コミ :★★★★☆

4位 オーガニック カリフラワーライス

冷凍食品の単品野菜ランキング第4位は、「オーガニックカリフラワーライス」です。

カリフラワーは、白米より糖質やカロリーが低いので、ダイエット中の方から注目されている野菜です。細かくみじん切りにしてあるため、白米の代わりにカレーや炒飯などと一緒に食べると、低カロリーなのに満足感があります。

また、オーガニックであれば、離乳食でも使いやすいですね。一方で、「値段が高いので、気軽に買えない」という意見もありました。

【総合評価】73.3点

・使い勝手:★★★★☆

・コスパ :★★☆☆☆

・口コミ :★★★★★

オーガニック カリフラワーライス

3位 ニチレイ 揚げてあるカットなす

冷凍食品の単品野菜ランキング第3位は、ニチレイの「揚げてあるカットなす」です。なすって色が変わりやすく、使い忘れるとすぐ萎びてしまいますよね。

その点、冷凍なら乱切りにカットしてあり、皮の色味が鮮やか、風味も美味しく、冷凍庫にストックしておくと便利ですよ!さらに、一度揚げてから冷凍してあるので、火の通りが早く、煮浸しや炒め物、パスタなどの料理に使いやすくおすすめです。

【総合評価】86.6点

・使い勝手:★★★★☆

・コスパ :★★★★☆

・口コミ :★★★★★

ニチレイ 揚げてあるカットなす

2位 ニチレイ 九州産ほうれん草

冷凍食品の単品野菜ランキング第2位は、ニチレイの「九州産ほうれん草」です。

ニチレイでは、国産と中国産の冷凍ほうれん草が販売されていますが、やはり国産の方が安心という人が多く、人気がある商品です。ほうれんそうの葉が多くて茎が少なめなので、離乳食にも使いやすいですね。

また、自然解凍・流水解凍と、解凍が簡単な事もあり、スピーディにおかずを一品作りたいという方におすすめです。みそ汁やラーメンのちょい足しや、和え物や炒め物など幅広い料理に使えますよ。

【総合評価】93.3点

・使い勝手:★★★★

・コスパ :★★★★☆

・口コミ :★★★★★

ニチレイ 九州産ほうれん草

1位 ニチレイ そのまま使える高原育ちのブロッコリー

冷凍食品の単品野菜ランキング第1位は、ニチレイの「そのまま使える高原育ちのブロッコリー」です。料理にちょっと色を足したい、具材を追加したい時に便利に使えるブロッコリーが第1位という結果になりました!

生のブロッコリーは、天候の影響を受けやすく高騰しやすいので、値段の変化がない冷凍食品の野菜がおすすめです。

食べやすいサイズにカットされている、自然解凍で使えるのでお弁当や料理の彩りにぴったり、色んなメニューと相性がいいなど高評価な意見が多く見受けられました。

【総合評価】100点

・使い勝手:★★★★★

・コスパ :★★★★★

・口コミ :★★★★★

まとめ:冷凍食品の野菜をストックして時短料理に役立てよう!

冷凍食品の野菜は、料理の工程を省けて、長期保存にも対応しています。冷凍庫に置いてあると便利に活用できるので、自分の使いやすい野菜を見つけてストックし、時短料理に活用してみましょう!

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