生のままパンにつけたりドレッシングにしたり、アヒージョやパスタのオイルソースなど、使い道の多いオリーブオイル。
抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富で、健康にいいと言われることから食卓に常備しているご家庭も多くなりました。
でも、オリーブオイルの賞味期限って、どれくらいなのでしょう?賞味期限が切れたら、食べない方がよいのでしょうか?今回は、オリーブオイルの賞味期限についてお話しします。
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目次
オリーブオイルの賞味期限は2年?3年?
日本で好まれるエキストラバージンオリーブオイルは、摘みたてのオリーブから絞ったフレッシュさが魅力です。
オリーブの香りや、スパイシーな味わいの奥にある甘味や苦味を味わうために、加熱調理をせず生で食べるのが一般的。
おすすめの調理法も、ドレッシングや、調理の仕上げの香りづけ、パンにつけるなどオリーブオイルのフレッシュな味わいを感じられるものが多いです。
生で食べるということは、賞味期限も短いのでしょうか?また、賞味期限切れになったら、食べられないのでしょうか。
オリーブオイルの賞味期限【未開封】
未開封の賞味期限:1年~1年半
オリーブオイルには厳しいガイドラインがあり、賞味期限もガイドラインによって定められています。未開封の場合の賞味期限は1年~1年半。
オリーブの種類や収穫時期によっては、2年程度の賞味期限が設けられているオリーブオイルもあるようです。
オリーブオイルの賞味期限【開封後】
開封後の賞味期限(目安):1ヵ月~3ヶ月
開封後のオリーブオイルの賞味期限に明確な指針があるわけではありませんが、開封後はオリーブオイルの天敵である酸化が進みやすいので早めの消費がおすすめ。
酸化が進んだオリーブオイルは、オリーブオイルの魅力である香りや風味が落ちます。さらに、抗酸化物質であるポリフェノールが減少する、中性脂肪になりやすい遊離脂肪酸が増えるとも言われています。
開封後は、1ヵ月~3ヶ月程度を目安に使い切るのがおすすめ。ですが、賞味期限にかかわらず嫌なニオイがする、粘りがあるなどの異常がなければ、食べることはできます。
異常はないけど風味が落ちてしまったな、というときは、加熱して使用するとよいでしょう。
賞味期限を長持ちさせるオリーブオイルの保存方法とは?
賞味期限とは、品質が変わらずに美味しく食べられる期間を指しますので、賞味期限切れだからと言って即食べられなくなるわけではありません。
また、賞味期限内であっても、保存方法が適切でなければ酸化が進んでオリーブオイルの風味が落ちてしまいます。オリーブオイルの品質を落としにくい保存方法をご紹介します。
オリーブオイルの保存【未開封】
オリーブオイルは食用油の中でも酸化しにくいのですが、保存方法によっては未開封でも酸化が進むことがあります。
オリーブオイルを酸化させる要因は『光・温度変化・空気・時間経過』です。これらに触れないようにすることが、酸化を防ぐことにつながります。
光
床下収納やパントリーの中など、できるだけ光が入りにくい場所に保存しましょう。蛍光灯の光もあまりよくありません
温度変化
オリーブオイルは温度変化の中でも特に高温に弱いので、コンロ横やオーブンのそばなどには置かないようにしましょう
空気
未開封の状態ではほぼ空気に触れることはないので、あまり心配しなくても大丈夫です
時間経過
賞味期限が長いからといって買い置きし過ぎないようにするとよいでしょう
以上、4つの点に気を付けた保存方法であれば、酸化が進みにくく、長持ちさせることができますよ。
オリーブオイルの保存【開封後】
開封後のオリーブオイルの保存方法も、未開封の時と変わりません。ただし、開封後は未開封の時と違い、空気に触れやすい状態です。蓋の閉め忘れには十分注意してください。
おしゃれなオイルボトルは、空気に触れやすく光を取り込みやすいものが多いので、移し替えて使用したい時は、少量を使う分だけにしておきましょう。
調理の時に使いやすいからと、オリーブオイルをコンロやレンジ付近に置くのもやめましょう。調理台の調味料入れに置くことは避け、光が入りにくい引き出しなどに置いておきましょう。
オリーブオイルは冷蔵庫に入れないで!
生で使用することが多いオリーブオイル。フレッシュな味わいを保ちたいからと冷蔵庫には入れないでください。
オリーブオイルは、低温になると白く濁ります。品質が大きく変わるわけではなく、常温に戻せば使用できるのですが、温度変化を繰り返すことで酸化が進んでしまいます。
夏場などで、気温が30度を超える日が続くようなときは、冷蔵庫ではなく野菜室を利用するとよいでしょう。
賞味期限切れのオリーブオイルの捨て方
うっかり賞味期限切れになったオリーブオイル。酸化が進んだのかニオイもするみたい…というときは廃棄したほうがよいかもしれません。
大量でなければ、捨て方は、普通の食用油と同じように燃えるゴミにします。
牛乳パックを使う
100均などで購入できる油を吸い取るパットを使用する捨て方です。
少量の場合…余ったオリーブオイルを油を吸い取るパットで吸収し、牛乳パックに入れ、ガムテープなどで封をします。
多い場合…牛乳パックに油を吸い取るパットを何個か詰め、そこにオリーブオイルを流し込み、ガムテープなどで封をします。
オリーブオイルを入れた牛乳パックは、燃えるゴミに出してください。手を汚さず、少量の油から捨てることができるので便利です。油吸い取りパットは、オリーブオイルが冷めてから使用してくださいね。
油凝固剤を使う
廃棄するオリーブオイルの量が多い場合や、揚げ物などに使用した後の場合は、油凝固剤がおすすめ。
80度以上のオリーブオイルに、油凝固剤を入れてください。オリーブオイルが40度以下になると、オリーブオイルがゼリー状に固まります。
オリーブオイルが固まったら、フライ返しなどを使用して鍋から取り出して袋に入れ、燃えるゴミとして捨ててください。
使用したオリーブオイルに油凝固剤を入れてすぐは、見た目に変化がありません。そのため、気づかずに油凝固剤を入れたオリーブオイルを使用してしまったという例もあります。
油凝固剤を入れたら、油凝固剤の空き袋も一緒に鍋に入れてください。油凝固剤が入っているという目印になりますので、うっかりミスを防げますよ。
廃油回収に出す
自治体によっては、家庭の食用油を回収している地域があります。廃油を回収し、燃料などにリサイクルするためです。
廃油回収のルールは自治体によって違うので、自治体のホームページなどでルールを確認してくださいね。
開封後のオリーブオイルは、酸化が進みやすい状態ですが、酸化を遅らせる酸化防止ボトルを使ったオリーブオイルも販売されていますよ。
賞味期限切れのオリーブオイルは酸化に注意!
オリーブオイルは、賞味期限切れになっていても酸化が進んでいなければ食べられると言われています。ですが、賞味期限内であっても酸化が進めば味も風味も劣化してしまいます。
美味しいオリーブオイルを健康的に摂取するなら、酸化させないことが重要。オリーブオイルは適切に保存して酸化を防ぎ、美味しいオリーブオイルを味わってくださいね。