にんにく卵黄は自作できる!作り方と効果・副作用について解説
にんにく卵黄にはどんな効果があるの?手作りできるのかな?

そんな疑問に答えます。

筆者のまわりでは、老若男女問わず、身体をシャキッとさせたいとき、風邪をひきたくないときなどに、にんにくを使用した健康食品をつかっている人が多いように感じます。

そこで、にんにく卵黄について調べてみたところ、滋養強壮以外に血圧が気になる人にも人気な理由、さらには、自宅でのにんにく卵黄の作り方まで知ることができました。

今回は、にんにく卵黄の効果・効能、作り方、そして副作用と注意点について紹介します。

「にんにく卵黄」の作り方と効果について

「にんにく卵黄」の作り方と効果について

にんにく卵黄は江戸時代から滋養に役立つ食品として親しまれてきた伝統料理です。テレビCMでのサプリメントのイメージが強いですが、もともとは九州地方の各家庭でつくられていたため、誰でも手づくりすることができます。

基本的なにんにく卵黄を作るのに必要な材料は、にんにくと卵黄の2つの食材のみ。手づくりであれば添加物はつかわずに済むのでとても安心で、作り方はとても簡単ですが、完成までにはやや時間がかかります。

市販のサプリメントを購入すると1ヶ月分で約1000~3000円ほどしますが、自作すると一気に大量に作ることができるため安く済みます。

にんにく卵黄の効果・効能:高血圧のサポート

にんにく卵黄は、血圧が高めの人をサポートする効果があるといわれています。

にんにくに含まれる成分S-アリルシステインは、血圧降下が確認された天然由来の成分ですが、生にんにくの中には、ほとんど含まれておらず、生にんにくを加熱・熟成等することで徐々に生成されていきます。

にんにく卵黄はじっくり時間をかけてつくられているので、たくさん含まれている、ということですね。

また、疲労やストレス、塩分過多な食事などにより、身体は酸化して老化や動脈硬化、生活習慣病などを引きおこしますが、S-アリルシステインには強い抗酸化作用があるので、身体の酸化を防ぐ力もあります。

さらに、卵黄に含まれるレシチンは、高血圧や動脈硬化が気になる人の肝臓のコレステロールを排除して動脈硬化を予防し、脂質代謝を促す助けをすることから、肥満防止や血液サラサラ効果をもたらします。

にんにく卵黄は健康食品のため、医薬品ではありませんが、生活習慣や高血圧が気になる方の健康サポートの一助となるでしょう。

にんにく卵黄の効果・効能:滋養強壮

以前から、にんにく卵黄は、滋養強壮、免疫力の向上、美肌効果などを求めてリピーターが出るほどの人気があります。

主に生の状態のにんにくには、スタミナに良いとされているアリシンという成分が多く含まれます。アリシンは血流をスムーズにする働きに加え、コレステロール値の上昇を抑え、血管内で血液が固まるのを遅らせるため、動脈硬化予防にも効果が期待できます。

アリシンはタンパク質やアミノ酸と反応すると身体に吸収されやすくなるので、卵黄と合わせるのはベストな組み合わせと言えます。

また、にんにく卵黄にはスコルジニンという物質が含まれています。スコルジニンは、アリシンを強火で加熱をすることでアリシンが変化して作られるもので、新陳代謝を活発にし、血行を促進、さらにホルモンの分泌を促すので、冷え性の改善に効果があるといわれています。

にんにく卵黄は医薬品でなく健康食品なので、飲む時間は決まっていませんが、飲み忘れを防ぐためには、毎日決まった時間にのむといいでしょう。

簡単!にんにく卵黄の作り方

にんにく卵黄は自作できる!作り方と効果・副作用について解説
  • 材料
    (つくりやすい分量/約100粒)
    ・にんにく (正味)200g
    ・卵黄2コにんにく卵黄はシンプルな素材でつくる食品なので、使用するにんにくと卵は品質を重視してください。国産の素材を使うのがおすすめです。
  • 手順

1.にんにくに火を通しやわらかくします。蒸し器で蒸してもいいし、鍋で茹でても構いません。レンジに入れて加熱するのでも大丈夫です。加熱時間の目安は1個につき1分くらいです。

2.にんにくの皮をむき、根元を切り落とします。加熱することによって簡単にむけるようになっています。

3.卵黄とにんにくをミキサーにかけます。または、マッシャーなどで熱いうちに粒がなくなるまでつぶし、卵黄を加えて木べらで混ぜ、弱火にかけてゆっくり練ります

4.急激に加熱すると、卵が固まってしまったり、焦げてしまうため、手を止めず約30分~1時間もったりとするくらいまで水分を飛ばしていきます。なめらかに、ねっとりとして手元が重くなり、しゃもじが動かしにくくなるくらいになるのが目安です。

5.生地がまとまり、固まってきたら火を止めます。

6.粗熱をとったあとはクッキングシート、またはラップに伸ばして冷まし、少し乾燥させます。乾燥させたほうが成形しやすくなります。

7.小さくカットしたものをコロコロと小豆大に丸めたら、再び完全に乾かします。四角いままより、丸みのある方が飲み込みやすいと思います。

8.風通しのよい日陰で2週間以上よく乾燥させます。うまく乾燥ができない場合は、電子レンジをつかって焦げないように1分~2分程度ごとに裏返しながら乾燥させるといいでしょう。カラカラになるまでしっかり乾かします。

9.清潔な保存瓶に入れ、冷蔵庫で保存します。保存するための空瓶は事前にアルコールで消毒するか、煮沸して乾燥させておくといいでしょう。保存容器に乾燥剤を入れると、より長持ちします。

湿気が残っていると腐敗などで長期保存が難しくなるので、完全に乾燥させるようにします。しっかり乾燥させると、手づくりでも冷蔵庫で約1年間保存できるといわれています。

にんにく卵黄の作り方の注意点と副作用について

にんにく卵黄の作り方の注意点と副作用について

にんにく卵黄を作る際・飲む際の注意点

にんにく卵黄をつくる際、とてもにんにくの香りが強いので、マンションやアパートなどの集合住宅では注意しながら換気をしましょう。

市販のにんにく卵黄は、周りをツルツルとしたカプセルで包んでありますが、手づくりでは周りをコーティングすることはできないので、より強くにんにくの風味を感じると思います。口の中に入れたらすぐに、水かぬるま湯で飲むとにおいが気になりません。

にんにく卵黄は健康食品(サプリメント)なので飲む量に決まりはありませんが、1日に1~2粒程度を目安に飲んで体調を見てみると良いでしょう。にんにく卵黄を飲み始める際は、胃腸が弱い人は最初は少なめの量から始め、慣れたら徐々に増やしていきましょう。

にんにく卵黄の副作用について

にんにく卵黄には血液をサラサラにする溶血作用があるので、一部の人では血が止まりにくくなる可能性があります。卵黄のレシチンは悪玉コレステロールを減らす作用があるので血流がさらに良くなります。

そのため、血液凝固障害がある人、血液がかたまりにくくなる薬を内服している人、外科手術や出産を控えている人は医師に相談しましょう。

材料はにんにくと卵だけですが、どちらかにアレルギーがある場合は急激に体がだるくなったり、立ちくらみやめまい、呼吸困難、吐き気、発疹などの症状がでることがあります。

にんにく卵黄は成分の濃度が濃くなっているので、アレルギー傾向を持つ体質の人では、もともとアレルギーではなくても体力が弱っている場合などに症状がでることがあります。

治療中の病気がある人は、念のため主治医に確認してから飲むようにしましょう。

まとめ:にんにく卵黄の作り方を習得して健康的な生活を!

にんにく卵黄の作り方は、材料がたったの2つでとても簡単です。焦がさないようにじっくりと時間をかけて鍋を混ぜることと、しっかり乾燥させることがポイントです。

にんにく卵黄の効能は、滋養強壮や免疫力の強化のほかにも、血行の促進や、悪玉コレステロール、高血圧の気になる方への健康サポートの効果が認められてきています。古くから伝わる郷土料理のにんにく卵黄の作り方を試してみてはいかがでしょうか。

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