気を付けたい塩分摂取量!減塩味噌のメリットと厳選7つをご紹介
塩分が気になるけど、どの減塩味噌が美味しいんだろう?
減塩味噌の中でもメーカーによって塩分量の違いってあるのかな?

そんな疑問に答えます。この記事では「減塩」が気になる方に向けて、各メーカーの減塩味噌を徹底比較しながらご紹介していきます。

味噌を減塩に切り替えることで、毎日の塩分摂取量を少し調整することができますよ。無理のない範囲で、健康的な食生活にしていきましょう。

健康的な食生活に取り入れたい減塩味噌とは?

健康的な食生活に取り入れたい減塩味噌とは?

最近スーパーなどでも「減塩味噌」が普通に販売されるようになっていて、普通の味噌と減塩味噌のどちらを買おうかな?と悩んだことのある人もいらっしゃるのではないでしょうか。

特に医師からアドバイスされていなくても、自分から「塩分の取りすぎ」に注意をしている人も多いですよね。「減塩味噌」と呼ばれる商品は、どれくらい「減塩」に繋がるのでしょうか。

一般的な味噌と減塩味噌の塩分量の違い

一般的な味噌は塩分量が100g当たり10-14g程度で作られています。味噌の原材料は、大豆と麹と塩とシンプルです。

高血圧などで塩分過多を気にしている方には厄介な塩ですが、味噌の製造過程には重要な役割を果たしています。

塩分には食材を腐らせないようにする作用があるので、数か月から数年間醸造する味噌作りにとって、必要不可欠な存在なのです。

一方で「減塩味噌」と呼ばれるものは、普通の味噌と比較して25-50%ほど塩分カットしたものが多いです。ですので、塩分は100gあたり8-10gほどに抑えられています。

腐敗防止のための塩を減らしているので、麹の量を増やして、高温処理しているものが多いです。麹の量が増えることで、ほんわかとした甘みが引き立ったり、マイルドな風味に変わります

最初のうちは「物足りない」感が否めないかもしれませんが、使い続けていくことで、美味しく調理するコツが見えてきたり、優しい味わいに舌の方がなれてきます。

日本人は塩分摂取量が高めという事実

近年、減塩味噌をはじめとする減塩商品がたくさん発売されていたり、「減塩」という単語をあちこちで見ることが増えたりして、塩分摂取量に気を付けている人もどんどん増えています。

減塩がトレンドになっている日本ですが、実は一般的に日本人の塩分摂取量は高めということをご存知でしょうか。

厚生労働省の食事摂取基準

・男性 7.5g/日未満

・女性 6.5g/日未満

※WHOの基準値(5g/日)と比較してやや高い値となっています。

この基準に対して、一般的な大人はどれくらい塩分を摂取しているかというと、約9gほどといわれています。

「和食」は、素材を生かした健康的な食事のイメージが強く海外からも注目されていますが、家庭料理というと味噌や醤油がベースとなることが多く、必然的に塩分摂取量が高くなります。

だからこそ、出来る範囲での減塩生活が出来るよう、調味料を減塩味噌に切り替えるというのは一つの手です。

味噌汁一杯に含まれる塩分量は?

一般的な味噌で味噌汁を作ると、味噌を16gほど使うので、塩分量は1.5~2.2gほどとなります。これを減塩味噌に置き換えると、塩分量を1.2~1.6g程に抑えることができます。

現代人では、三食毎回味噌汁が付いているということは少ないかもしれませんが、毎食味噌汁一杯飲んでいると、あっという間に塩分摂取基準値のほぼ手前まで到達してしまいます。

これでは、他のおかずに味付けができないということになりますね。外食が多かったり、味付け濃いめがお好みの方こそ、小さな一歩として減塩味噌を使うことをおすすめします。

減塩味噌を取り入れることで意識が変わる

冷蔵庫に減塩味噌があると、味付けをするタイミングで「使いすぎないようにしてみよう」「薄味に仕上げるにはどうしよう?」と考えるキッカケになります。

あくまでも「減塩」なのでゼロになるワケではないですが、毎日の食事の中で積みあがっていく塩分量を抑える一つの手段です。

減塩味噌生活は毎日の積み重ね。ちょっと意識を変えるだけでも、体に取り入れる塩分量が変わり、より健康的な食生活に繋がると言えるでしょう。

美味しいと人気の減塩味噌を徹底比較

美味しいと人気の減塩味噌を徹底比較

スーパーの味噌コーナーに行くと、少し前は隅の方に陳列されていた「減塩味噌」ですが、最近ではどんどんバリエーションも増えてきて、どれを選んだら良いのかな?と悩むほどになっています。

ここでは、人気の7メーカーの減塩味噌について、塩分量の違い等に触れながら詳しくご紹介していきます。

マルサン「減塩純正こうじみそ」

豆乳と味噌メーカーであるマルサンの「減塩純正こうじみそ」は、標準的な味噌と比べて塩分が15%オフの減塩味噌。100g当たりの食塩総統は9.9gとなっています。

減塩味噌というと味が寂しいかな?と心配になるかもしれませんが、毎日の味噌汁に使うのはもちろん、炒め物や焼き物にも使いやすい中甘口に仕上がっています。

減塩味噌だけど、旨味や味どちらをとっても普通の味噌とほとんど変わらない味付けなので、減塩生活を始めたばかりの方にも人気です。

毎日つかうものだからこそ、大袋に入ったたっぷり750gタイプがおすすめです。

山吹味噌「塩分ひかえめ」

信州味噌に特化した山吹味噌の「塩分ひかえめ」は、従来の信州味噌と比べて25%減塩しています。信州味噌は、比較的色の薄い、淡い茶色が印象的ですが、この「塩分ひかえめ」もまさに優しい雰囲気です。

塩分を控えている分、じっくりと時間をかけて大豆を発酵させて作られています。まろやかな甘みが優しい「塩分ひかえめ」は、マヨネーズなどと合わせて野菜ディップにするのもとても美味しいですよ。

国産大豆を使い、無添加にこだわった減塩味噌は、食生活をより健康的にしていきたい方向けです。

マルコメ「丸の内タニタ食堂の減塩みそ」

言わずと知れたヘルシー志向の「タニタ食堂」と味噌メーカーのマルコメがコラボレーションして生まれた「丸の内タニタ食堂の減塩みそ」。

この味噌は実際にタニタ食堂のキッチンにて使われていて、塩分が一般的な味噌の20%オフとなっています。出汁を加えていないのに美味しい仕上がりなのは、麹をたっぷりと使っているから。

「減塩味噌汁」というと「薄味で美味しくない」というイメージを克服し、タニタ食堂にて多くの人に愛されている減塩味噌を、ぜひご自宅で使ってみませんか。

ひかり味噌「円熟こうじみそ」

コストコでも買えるとあって使っている人の多い、ひかり味噌の「円熟こうじみそ」。普通の味噌と比べて塩分は25%ほどカットしています。

国産の大豆や天日塩を使って、無添加で作ることにこだわっています。米麹ももちろん国産の米から作っていて、優しい風味の甘さが印象的な減塩味噌です。

天然素材にこだわっていることもあり、味噌の中に大豆や米麹などのつぶつぶがたっぷり残っているので、味噌汁を作るときだけでなく、炒め物などに使うのもおすすめです。

コストコだと1.8㎏入りの超特大サイズで販売されていることで話題になった減塩味噌ですが、さすがにちょっと使い切れない…と心配な方には、市販の味噌の中では小ぶりな375g入りというサイズでの販売もされているのでご安心ください。

円熟 こうじみそ減塩 375g
円熟

フンドーキン「無添加減塩あわせみそ」

創業1861年という老舗調味料メーカーであるフンドーキンの「生詰無添加減塩あわせみそ」は、塩分が20%カットとなった減塩味噌です。

米と麦の麹を使って作られた合わせ味噌で、適度な塩味と優しい甘みが特徴的です。2015年から発売開始されたこちらの減塩味噌は、ここ6年間で出荷数が3倍にまで伸びている大ヒットげ年味噌です。

数百年続く伝統の味噌の作り方に、最先端技術を掛け合わせたことで生まれた無添加の減塩味噌は、優しい甘さを楽しむべく、焼きおにぎりやサバの味噌煮などに使うのがおすすめです。

タケヤみそ「減塩みそ」

信州の老舗味噌メーカーであるタケヤみそは、減塩味噌を複数ラインアップ揃えています。塩分22%カットの「塩ひかえめ」、27%カットの「乳清ミネラル糀みそ」そして、注目商品である58%カットの「減塩みそ」。

一般的な減塩味噌が15-20%カットなのに対して、50%以上カットと踏み切った商品が話題になっています。塩分は大幅に抑えながらも、しっかりとした優しい味わいが多くの減塩生活者の胃袋を掴んでいます。

また、病院などで使われているそうですので、その点でも安心できそうですね。

ニビシ醤油「里ごころ超減塩合わせみそ」

減塩味噌業界で、圧倒的な減塩率を誇るニビシ醤油の「里ごころ超減塩合わせみそ」。一般的な味噌と比べて、まさかの70%もカットというのだから驚きです。100g当たりの塩分量はたった3.1g。

米と麦から作られた麹をたっぷり使ったあわせみそは、減塩だけでなく、化学調味料も不使用というのも嬉しいポイント。

試してみて「さすがにちょっと薄いな…」と感じるお料理には、普通の味噌を足し合わせたり、スパイスなどの香辛料でカバーするのがおいしく食べるテクニックです。

ここまでの減塩味噌となると、普通のスーパーや百貨店では手に入りませんが、オンラインで手軽に買うことができますよ。

ニビシ醤油 里ごころ超減塩あわせみそ 500g
ニビシ醤油

厳選7つの減塩味噌の塩分量を比較

ここまででご紹介してきた7つの減塩味噌をリストアップすると次のようになります。

メーカー名商品名塩分量(100g当たり)
マルサン減塩純正こうじみそ9.9g
山吹味噌塩分ひかえめみそ9.3g
マルコメ丸の内タニタ食堂の減塩みそ8.3g
ひかり味噌円熟こうじみそ8.1g
フンドーキンこうじみそ8.1g
タケヤみそ減塩みそ5.2g
ニビシ醤油減塩みそ3.1g

普通の味噌が塩分12%ほどなのに対して、減塩味噌の場合は基本的に10%以下となっています。

微々たる数字に感じられるかもしれませんが、一日3食の間に積みあがっていく塩分量を考えると、減塩味噌に切り替えるだけで差はじわじわと広がっていきます。

まとめ:減塩味噌を使って塩分摂取量を控えた食生活に

まとめ:減塩味噌を使って塩分摂取量を控えた食生活に

近年のヘルシー志向や健康志向トレンドによって、ますます加速している「減塩」ブーム。以前は少数派だった減塩味噌が、スーパーの陳列棚でもかなりのスペースを占めるようになってきました。

一言で「減塩味噌」と言っても、メーカーごとにどれだけ減塩しているのか、塩が減った分を何で美味しく仕上げているのかは異なります。詳しくチェックするには100g当たりの塩分量を確認するようにしましょう。

減塩味噌だから味が微妙でも仕方ない…」という時代は終わり、減塩味噌の中でも色々試しながらお好みの味噌を選べるようになったのは、とても嬉しいことですね。

美味しく食べながら、少しだけ体に良い生活を取り入れてみませんか。

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