そのような疑問にお答えします。
もったりとした食感で白濁した見た目のマヨネーズは、一般的にもよく使われる調味料の一つです。今回はマヨネーズの原材料とそれらに含まれる栄養素、食品としての分類までまとめてご紹介していきます。
マヨネーズの分類や栄養素を理解して、自分に合ったマヨネーズを選ぶときの参考にしてみてくださいね。
目次
マヨネーズに含まれる原材料とその栄養素は?
基本的な原材料
マヨネーズは植物油、卵、お酢、そして味付けの調味料で作られた半固形状のドレッシングです。
原材料の半分以上が油脂でできているマヨネーズは高脂質でカロリーは高い食品ですが、糖類の含有量が少なく低糖質という特徴があります。
マヨネーズと呼べるものは細かく規格が定められており、食用植物油脂、醸造酢及びかんきつ類の果汁、卵黄及び卵白、たん白加水分解物、食塩、砂糖類、はちみつ、香辛料以外のものを使っているとマヨネーズと呼ぶことはできません。また、卵黄または全卵もマヨネーズの必須原材料です。
その他にも油脂含有率は65%以上、水分量は30%以下であることという基準が設けられており、カロリーオフタイプのマヨネーズとして市販されているのものの中には、マヨネーズ風ドレッシングという扱いのものも多いです(明太子マヨネーズ、味噌マヨネーズ等も同様です)。
何気なくマヨネーズと呼んでいるものの中でも実はマヨネーズではなく、あくまでマヨネーズ風調味料であるというのは少し意外かもしれません。
よく使われるマヨネーズの添加物は?
マヨネーズによく使われる食品添加物は調味料と香辛料抽出物です。
調味料はマヨネーズの味を調整することに使われることが多く、香辛料抽出物はスパイスやハーブといった香辛料から香味成分を水やアルコールに抽出したもので、食品の風味や香り付けとして使われています。
稀に増粘剤を入れているものがありますが、調味料、香辛料抽出物以外の食品添加物を使用すると規格ではマヨネーズと分類できなくなってしまうので、それらはマヨネーズではなくドレッシングとして分類されていることが多いです。
食品添加物が気になるという方は、食品表示を確認してみた際に名称がマヨネーズとなっていれば、調味料、香辛料抽出物しか食品添加物が使われていないことがわかり、おすすめです。
他にも全く添加物を使用していない、食材にこだわったマヨネーズも販売されているのでそれらをチェックしてみるのも選択肢の一つです。
マヨネーズでアレルギーになることはある?
マヨネーズは必須原材料として卵が含まれているため、アレルゲンとして卵が表記されています。消費者庁が定めるアレルゲン特定原材料等は以下のとおりです。
・特定原材料7品目「小麦・卵・乳・そば・落花生・えび・かに」
・特定原材料に準ずる28品目「アーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・カシューナッツ・キウイフルーツ・牛肉・くるみ・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・まつたけ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン」
例えば有名なキューピーマヨネーズだと、アレルゲンとして卵・大豆・りんごが表記されています。マヨネーズの原材料のうち、調味料として大豆が使われていたり、お酢の原材料として各種フルーツが使われていることが多くなっています。
卵を使っていないマヨネーズは規格上ありませんが、マヨネーズ風味のドレッシングとしては特定原材料7品目を使っていない商品も販売されています。
普通のマヨネーズと比べると若干コクや風味は変わってきますが、マヨネーズの代替品として活用できるので、卵アレルギーがある方にはおすすめです。
マヨネーズの種類については、以下の記事で詳しく解説をしていますので、本記事と併せて、ぜひご覧ください。
マヨネーズの栄養素は?
マヨネーズの栄養成分(代表的なキユーピーマヨネーズの栄養成分を引用)は以下のようになっています。
【大さじ1(15g)当たり】
・エネルギー:100kcal
・たんぱく質:0.4g
・脂質:11.2g
・炭水化物:0.1g
・食塩相当量:0.3g
マヨネーズは規格で油脂含有量が65%であることとされているため、含まれている栄養成分のうちの油脂がマヨネーズの多くを占めています。
マヨネーズに使われる油脂は菜種油や大豆油といった植物油脂です。植物油脂の中でもマヨネーズに含まれているものはさまざまで、種類によっては美肌や健康に効果のあるものあります。
例えば大豆油に多く含まれる脂肪酸の一種であるリノール酸は不足するとニキビ肌の原因となることもあります。脂っこい食べ物はニキビができてしまった時などには控える印象があると思いますが、良質な油はむしろ適量取るのがおすすめです。
マヨネーズというと、カロリーが高く健康にも美容にもあまりよくないイメージを持たれることも多いですが、良質な卵のタンパク質も含んでいるため取り過ぎなければそこまで敏感になる必要もない食品なんです。
マヨネーズの塩分は?
マヨネーズはドレッシング類と比べると塩分が少ないことが多く、塩分を控えめにされたい時などにもおすすめです。
塩分は日本人が多くとりすぎている栄養素の一つでもあるため、いつもサラダにかけているドレッシングをマヨネーズに置き換えたり、ケチャップやソースの代わりにマヨネーズを使うと摂取する塩分を控えられ高血圧などに効果があると言えます。
ただし、マヨネーズにも味付けのため塩を入れることがあり塩分ゼロというわけではないので、使い過ぎには注意が必要です。
マヨネーズの栄養素と食品分類の関係性
食品として何類に分類される?
毎日の食事をバランスよく取るために考案されている「6つの基礎食品群」において、マヨネーズは6郡に分類されています。
6群は油脂類、脂肪の多い食品が属しており、その他の食品の例としてサラダ油やバター、マーガリンなどがあげられ、体のエネルギー源となる役割があります。
総重量のうち半分位以上が油脂のマヨネーズはその他の分類でも、体のエネルギー源となるグループに分類されていることが多く、赤・黄・緑の色で食品を分類している三食食品群でもエネルギー源となる黄色に分類されています。
カロリーが高いマヨネーズはエネルギーを補給する食品として優れています。
日本食品標準成分表での扱いは?
マヨネーズは日本食品標準成分表では、調味料及び香辛料として取り扱われています。白っぽい見た目から乳製品と誤解されやすいですが、マヨネーズは油脂類を多く含む調味料という扱いです。
調味料及び香辛料の中でもドレッシング類の半固形状ドレッシングに分類されており、マヨネーズ全卵型、マヨネーズ卵黄型、マヨネーズタイプ調味料と細かく分かれて表記されています。
・マヨネーズ全卵型:卵黄だけでなく卵白も含む卵全てを使用したもの。卵黄型に比べて、さっぱりとした味わいのものが多い
・マヨネーズ卵黄型:よく市販されているものがこの型。卵の中でも卵黄のみを使用して作られている
・マヨネーズタイプ調味料:マヨネーズの規格を満たしていないが、風味や見た目が近いものを指すことが多い。カロリーオフタイプのマヨネーズ、明太子マヨネーズ等
マヨネーズは商品や種類によっても味わいや栄養素などはさまざまなため、ご自身の好みに合ったマヨネーズをうまく食生活に取り入れるのがおすすめです。
まとめ:マヨネーズの栄養成分を理解して食事にうまく取り入れよう
いかがだったでしょうか。今回はマヨネーズに含まれる基本的な原材料と栄養素についてご紹介していきました。
マヨネーズは半分以上が油でできている調味料のため、カロリーは高くなっていますが塩分は他のドレッシングや調味料と比べると控えめだったりします。
ご自身がカロリーを控えたいのか、塩分を控えたいのか、アレルゲン物質を排除したいのかという目的によって選ぶマヨネーズも変わってくるので、何を求めるかを念頭においてマヨネーズを選んでみるのも面白いですよ。
マヨネーズの食品としての分類や規格を理解して、マヨネーズへの見識を深めてみることで選びやすくもなると思うので、よければ参考にしてみてくださいね。