生姜シロップの基本の作り方~管理栄養士が効能別にレシピを大公開~
美味しい生姜シロップの作り方を知りたいなぁ…

そんな疑問に答えます。

美容や健康に良いといわれている、今話題の生姜シロップ。

インターネットなどの通信販売を利用して購入することもよいですが、ご自分の体調やお好みに合わせて、ご自身でこだわりの生姜シロップを作ってみることも楽しそうですね。

この記事では、基本的な生姜シロップの作り方から、オリジナル生姜シロップのアレンジ法などについて、管理栄養士監修のもと、ご紹介していきたいと思います!

【症状別】生姜シロップの基本の作り方&保存のコツ

生姜シロップの作り方と保存方法

生姜シロップとは、生姜を、砂糖やはちみつなどに漬け込んで、シロップ状態にしたもののこと。

この生姜シロップには、嬉しい健康効果がたくさん詰まっていて、生姜シロップを毎日飲み続けることで、身体がスッキリした、風邪をひきにくくなった、冷え性が改善された…などの効果が実感できるといわれています。

また、得たい効果によって、生姜シロップの作り方を変えていく必要があるのです。ここでは症状別の生姜シロップの作り方&保存方法についてご紹介していきます。

※生姜シロップの効能と効果については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

風邪予防・喉の調子の改善に効く『生姜シロップ』

生姜シロップの主な原料である生姜には、様々な健康効果がありますが、生の生姜と、加熱された生姜では、その効果に違いが見られます。それぞれ順番に作り方をご紹介していきます。

加熱しない生姜シロップの作り方

加熱しない生姜シロップは、次のような症状に向いています。

向いている症状

・風邪の初期症状の緩和に。

・喉の痛みや腫れなどへの、殺菌・抗菌作用や、抗炎症作用が期待できます。

材料と作り方は次のとおりです。

はちみつ生姜シロップの作り方

【材料】

・生姜スライス…瓶の8割くらいまでの量

・はちみつ…生姜スライスが浸かるくらい

 

【作り方】

.生姜は皮をよく水洗いし、キッチンペーパーで水気を取ったら、皮ごと薄くスライスする。

.スライスした生姜を、殺菌した瓶に入れる。

.2に、はちみつを、生姜がすべて浸かるまで注ぐ。

.ふたを閉めてしっかりと密閉し、3~7日ほど、冷暗所にて保存する。(常温でOK

5.1週間ほど経ち、はちみつに、生姜からでた水分が混ざり合い、全体が馴染んできたらシロップの完成です!

【ポイント】

瓶の殺菌は、大きめの鍋に、たっぷりとお湯を沸かし、沸騰したらそこへ、瓶と瓶のふたを入れます。このとき、必ず瓶全体が浸かるようにしてください

 

5分ほど沸騰させてから、トングなどで、瓶とふたを取り出します。瓶は逆さまにし、きれいな網の上で乾かします。ふたも、内側が下になるよう、同じく網の上で乾かします。完全に乾いたら、消毒の完了です。

長く使うための保存のコツ

はちみつは、基本的に冷蔵庫へ入れると結晶化して固まってしまうため、生姜の水分が出てきてはちみつと馴染むまでは、なるべく常温で保管しましょう。このことから、作って1週間ほどは、常温にて管理します。

 

また、それまでにはちみつ生姜を使用して、生姜がシロップから頭を出してきた場合は、そのタイミングで冷蔵保管へと変更しましょう。

はちみつ生姜は、加熱せずに作っているため、加熱殺菌ができていません。そのため、生姜やはちみつのもつ殺菌効果や、瓶の殺菌消毒により保存期間が決まってくるのです。

 

はちみつ生姜を食べる際は、なるべくふたを開ける時間を少なくしたり、きれいなスプーンを使用することなどを徹底すれば、約3ヶ月は保存可能となるでしょう。

※風邪対策には生姜スープも有効です。こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

冷え性改善&ダイエットに効く『生姜シロップ』

次に、加熱する生姜シロップの作り方をご紹介していきます。生姜を加熱することで得られる効果にも変化がありますが、味も丸くなり使いやすい生姜シロップになりますよ。

加熱する生姜シロップの作り方

加熱する生姜シロップは、次のような症状に向いています。

向いている症状

・胃腸の働きを整えます。

・身体を内部から温め、冷え性の改善に繋がります。

・代謝を活発にし、脂肪燃焼効果が期待できます。

・免疫力の向上が期待できます。

材料と作り方は次のとおりです。

レモン香る生姜シロップの作り方

【材料】

・生姜…400g

・砂糖…400g

・レモン汁(お好みで)…大さじ2

【作り方】

.生姜は皮をよく水洗いし、皮ごと薄くスライスする。

.鍋に1の生姜と砂糖をすべて入れ、生姜に砂糖が絡まるよう、全体を軽く混ぜる。

.このまま30分以上放置する。

.鍋を中火にかけ、まわりがふつふつとしてきたら弱火にして、全体にとろみがつくまで煮詰める。(約20~30分くらい)

.とろみがついてきたら火を止め、レモン汁を加える(アクも取っておく)。

.熱いうちに、きれいなざるなどで濾して、生姜とシロップに分ける。

.冷めたら、シロップを殺菌済みの瓶に入れ、ふたでしっかりと密閉して出来上がり。

【ポイント】

この生姜シロップは、新生姜で作ると最後にレモン汁を加えたときに全体がピンク色に発色して、とてもきれいですよ。

最後にシロップとして残るのは、だいたい生姜の重さより少し少ないくらいの量ですので、容器の容量に応じて、生姜の量を調整しましょう。

濾した際に残った生姜は、しょうゆを加えてさらに炒め煮にすれば、生姜の佃煮としても楽しめます。

長く使うための保存のコツ

このシロップは、加熱殺菌が行われていますが、殺菌効果の高い生姜が取り除かれているため、冷蔵庫で保管しましょう。

また、はちみつ生姜シロップと違って、冷蔵庫でも結晶化することなく保存できるので安心です。こちらは冷蔵庫保管で、約1ヶ月保存可能です。

この保存期間を維持するためには、やはりはちみつ生姜シロップ同様、なるべく空気に触れさせず、きれいなスプーンを使うなどの工夫が必要です。また、衛生的なガラス容器での保存をおすすめします。

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生姜シロップの作り方~アレンジ編~

生姜シロップの作り方~アレンジ編~

生姜シロップの基本レシピについてご紹介しましたが、さらにこだわりたいという方は、アレンジした作り方もおすすめです。

いくつかのポイントをご紹介しますので、気になるものがあれば、ぜひ実践してみてくださいね!

スパイスをちょい足し!

世界中で使われているスパイスは、約350~500種類あるといわれています。生姜シロップは、そんなスパイスとも、とても相性がよいのです。

その中でも、特に生姜シロップと相性が良いとされているスパイスは、シナモン、クローブ、カルダモンなどです。

シナモンは、利尿作用やアンチエイジング効果を、クローブは身体を温め、胃腸の働きを助けます。カルダモンは、胃腸の働きを助ける他、呼吸器系を整え、鼻づまりや咳、たんを抑えることにも役立ちます。

これらの中から、お好きなフレーバーや求める効果によって、使うスパイスを決めていくとよいですね。

また、これらのスパイスを入れるタイミングは、はちみつ生姜シロップであればはちみつと同時に、レモン香る生姜シロップであれば、加熱後にレモン汁と一緒のタイミングで加えると良いでしょう。

『砂糖』での味変もおすすめ

こちらは主に、加熱して作る「生姜シロップ」に向いているアレンジレシピの作り方です。砂糖にこだわりたい方は、ぜひ、きび砂糖やてんさい糖を使って生姜シロップを作ってみましょう。

コスパで選ぶなら『上白糖』

普段よく見かける砂糖は、上白糖と呼ばれ、各ご家庭で、最も馴染みのある砂糖(白い砂糖)です。上白糖は、ここ数年で価格の上昇がみられましたが、それでも砂糖の中では、最も安くなっています。

上白糖は丁寧に精製された砂糖であるため、糖質(炭水化物)以外はほとんど栄養を含みません。そのため、多量に摂取することで、肥満や糖尿病身体を冷やすなどのリスクが生じてしまいます。

味や栄養を意識するなら『きび砂糖・てんさい糖』

一方、少し茶色がかった砂糖で、未精製となるものが、きび砂糖やてんさい糖と呼ばれるものです。

未精製のため、さとうきびやてんさいの栄養成分であるミネラルが、そのまま残っているというメリットがあります。このミネラルが、身体を冷やしにくくしたり、血糖値の上昇を緩やかにするなどの効果に働きかけます。

価格は、上白糖のおよそ3~4倍と、高くなってしまいますが、味においても、上白糖よりきび砂糖やてんさい糖の方が、甘味がまろやかで風味もあります。一度、食べ比べをしてみるのも面白いですよ!

まとめ:生姜シロップは基本の作り方を押さえておけば◎

生姜シロップの作り方については、様々なレシピが存在しており、一体どのレシピで作ったら良いのか、迷ってしまいますよね。

でも、大きく分けて、製法は2つしかありません。加熱するのかしないのかによって、生姜シロップの効能や効果は変わってくるのです。

今回の、基本のレシピを知っておけば、もう安心。あなたならではの、あなたの体質に合わせた、オリジナルの生姜シロップをぜひ作ってみてはいかがでしょうか。

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