そんな疑問にお答えします。
料理のベースとして、何気なく使っているコンソメ。他にも、ブイヨン、チキンコンソメ、ビーフコンソメ、鶏ガラ、中華スープの素、チキンストックなど、似たような名前の調味料がありますよね…。
それぞれ、どう活用するのが正解なのかご存知ですか?ここでは、そんな料理のベースとして活用している調味料の違いや特徴、それぞれの使い分け方などご紹介していきます!
目次
『コンソメ·チキンコンソメ…etc』7種のだし調味料の違いとは?
洋風や中華の「だし」として、何気なく使っている調味料は色々ありますが、意外にそれぞれの特徴や使い方はしらないもの。
ここでは、7種類のだし調味料(ブイヨン·チキンストック·コンソメ·チキンコンソメ·ビーフコンソメ·鶏ガラ·中華スープの素)に注目して、それぞれの違いをご紹介していきます。
だし調味料その1:ブイヨン
ブイヨンは、牛肉や牛骨·香辛料·香味野菜などをじっくり煮込んで旨味を抽出してある「洋風だし」のことです。
フランス語で「ブイヨン」と言い、フランス料理のスープのベースとしても使われています。
また、プロがブイヨンを使う場合は、4時間以上もかけて材料を煮込み、旨味を引き出していきますが、家庭で使う時は固形や顆粒の市販品を使うと手軽ですよ。
中でも、マギーブイヨンが有名ですが、ネット通販だとプロも使っているような本格ブイヨンも販売されています。
だし調味料その2:チキンストック
チキンストックは、牛肉ではなく鶏肉でだしを取って作ったブイヨン、いわゆる「チキンブイヨン」のことです。ブイヨンは英語で「スープストック」とも言われています。
ネット通販でも買えますが、コストコに売っている「オーガニックチキンストック」が、化学調味料不使用で後味もすっきりしていて使い勝手がいいですよ。
蓋付のパックに入っているので、使い切れない場合は冷凍保存可能のおすすめ品です。
だし調味料その3:コンソメ
コンソメは、ブイヨンに脂肪分の少ない肉·香味野菜などの具材を入れて煮込み、さらに漉して味付けをした完成されたスープです。
ブイヨンに比べると、コンソメはすでに野菜や肉の甘みが強くでており、味が決まっているため、スープとして飲んでも美味しいですよ。
日本の家庭では、固形や顆粒状に加工してある商品を、調味料として使っていることが多いです。
家庭で手作りすることもできますが、半日以上の料理工程が必要となるので少し根気が必要…かも!?
だし調味料その4&5:チキンコンソメ・ビーフコンソメ
コンソメという大きな括りの中に、チキンコンソメ・ビーフコンソメがあります。だしの素材に鶏肉を使うと「チキンコンソメ」、牛肉を使うと「ビーフコンソメ」と呼びます。
また、鶏肉と牛肉を混ぜて作っているものや、野菜エキスの割合を多くしたもの、無添加のものなども大まかに「コンソメ」と呼ばれているのも、それぞれの違いを分かりづらくさせている一因かもしれませんね。
だし調味料その6&7:鶏ガラ·中華スープの素
鶏ガラとは、肉が少しだけ残った状態の鶏の骨のことです。肉が残った骨からだしをとったものが「鶏ガラスープ」、または「中華スープ」と言います。
ネギや生姜、日本酒などを加えて煮込んでいくため、鶏肉やその骨、香味野菜を入れて煮込むチキンコンソメとは味わいが全く異なります。
臭みも雑味もない澄んだ色のスープとなり、中華スープのベース(素)に使われることが多いですね。
市販品では、「鶏ガラスープ」や「鶏ガラスープの素」などの顆粒商品が人気です。
『コンソメ·チキンコンソメ…etc』7種類のだし調味料を使い分けるコツ
ブイヨンや、チキンコンソメなどのだし調味料は、上手に使いこなせばいつもの料理がさらに美味しくなりますよ!
使い方は、いつも作っている料理に、だし調味料をちょっぴり加えるだけ。ぜひ、試してみてくださいね。
ブイヨンは魚介を使った料理やスープのベースに
ブイヨンは、料理のコクや風味を加える「だし」なので、味は割と薄め。なので、固形や顆粒のものを水に溶かしたあと、調味料で味を整える必要があります。
また、ブイヨンには旨味が凝縮されているので、料理の隠し味として使うのもおすすめ。
具材は、特に魚介類や貝類との相性が良く、以下のような料理のベースに活用すると、いつもより味わい深い料理に仕上がりますよ!
・グラタン
・オムハヤシライス
・オニオングラタンスープ
・パエリア
・ポトフ
グラタンでは、ホワイトソースの隠し味にブイヨンを使うと味が深まります。
オムハヤシライスはソースに、オニオングラタンスープはスープに入れるだけで、旨味がプラスされて格段と美味しい料理になります。
チキンストックは煮込み系や炊き込みご飯に
牛肉でだしを取ったブイヨンに比べると、チキンストックは鶏肉の優しい味わいに仕上がっているだしです。味はブイヨン同様に薄めですが、塩気を自分好みの味わいに調整することができます。
・鶏肉を使った煮込み料理
・スープ
・洋風炊き込みご飯
・雑炊
・クリームパスタ
やはり、鶏肉を使った料理に使うと、味が決まりやすいですね。意外にも、お米と一緒に炊くとご飯に味が染み込みやすく、美味しく仕上がります。
チキンストックと水を2:1の割合で炊くのがおすすめ。食欲がない時でもあっさりとしていて食べやすいですよ。
チキンコンソメ(+その他コンソメ)はトマト系料理に
チキンの旨味が凝縮してあるあっさりとした味わいのチキンコンソメや、鶏&牛肉混合·野菜エキスたっぷり·無添加などのその他のコンソメは、鶏肉を使った料理との相性ぴったり。
市販のものであれば、既に塩分が入っているものが多いので、調味料を足すことなく味が決まりやすいですよ。特にトマトと絡めた献立にすると、鶏肉を引き立てながら美味しく仕上がります。
・唐揚げ
・スープ
・鶏肉のトマト煮込み
・トマトリゾット
・ロールキャベツ
・チキンライス
素材の味を活かしたい場合は、その他のコンソメを使うとストレートな味わいが楽しめます。
また、唐揚げやトマトリゾット・チキンライスには、顆粒のチキンコンソメを振りかけたり、煮込みやスープには固形や液状を使ったりと料理によって使いやすい形状のコンソメを活用してみましょう。
ビーフコンソメはこってり系の料理に
牛肉エキスがたっぷり詰まったビーフコンソメは、濃厚でコクのある味わいなので、牛肉を使った煮込み系の料理がおすすめ。
・ミートソース
・ビーフシチュー
・ビーフカレー
・ドライカレー
・ハンバーグ
ビーフコンソメも、料理によって顆粒と固形を使い分けて活用してみましょう。男性が喜びそうな、がつんとくる味に仕上げてくれますよ。
鶏ガラスープ·中華スープの素は中華全般に
鶏ガラスープ・中華スープの素は、あっさりとした薄味のだしです。
どちらかといえば「ブイヨン」に近く、調味料を足して味を整えていきます。ただ、市販で売っている商品は、塩分が入っていることが多いので味が決まりやすくなっています。
・ナムルサラダ
・餃子を入れたスープ
・ラーメン
・炒飯
・野菜炒め
・唐揚げ
・焼きそば
鶏ガラスープや中華スープの素を少し加えるだけで、味が中華風に決まりやすく美味しく仕上がります。市販品は顆粒タイプが多いので、ご飯ものから炒め物、揚げ物と幅広く使いやすいですね。
まとめ:ブイヨンやチキンコンソメなどのだし調味料をフル活用してみよう!
ブイヨン、コンソメやチキンコンソメなどの7種類の調味料は、洋風や中華風料理のベースとして使える万能だし調味料です。
今までは、何気なく使っていたかもしれませんが、これを機に作る料理によって上手に使い分けてみませんか。