フランス旅行を計画している方におすすめしたい、パリの有名レストラン『ブイヨン シャルティエ』をご紹介します。
パリの大衆レストラン『ブイヨン シャルティエ』は、行列を嫌うフランス人も並んでしまう、コストパフォーマンス最強のレストランなんですよ。
ブイヨンシャルティエはフランスに3店舗ある老舗
ブイヨンシャルティエの創業はなんと今から120年以上も前。当時のフランスの雰囲気を色濃く残し、伝統を感じさせるレストランです。
1896年創業の『グランドブールバード店』、2019年オープンの『モンパルナス店』、そして2022年には3店舗目になる『東駅店』がオープンしました。
歴史の深さに思わずしり込みしそうですが、ブイヨンシャルティエはあくまで庶民派の大衆レストラン。パリ在住の人から観光客までがワイワイと食事を楽しんでいるんです。
価格も庶民派のブイヨンシャルティエ、パリはフランスの中でも外食の物価が特に高いのですが、庶民的な低価格で美味しい料理を提供してくれます。
席の予約はできる?
ブイヨンシャルティエでは、席の予約はできません。人気店のため、いつも行列になっていますが、回転が速いので平均待ち時間は30分ほど。
大人数だともう少し待つかもしれませんが、1人か2人だとサッと通してもらえることもあるようです。
ブイヨンシャルティエの特徴は、相席がスタンダートということ。大きなテーブルで知らない人たちとの相席は緊張しますが、それもまた旅の醍醐味ですね。
店内はどんな感じ?
一歩足を踏み入れたら、その豪華さに目を瞠ります。まるで高級レストランに迷い込んでしまったかのような錯覚に陥るかも。
アール・ヌーヴォー調の店内は美しく、19世紀ごろの趣を保っていて、1984年には歴史的建造物として指定もされています。ちょっと足を踏み入れるのが怖くなりますよね。
ですが安心してください。店内の雰囲気に堅苦しさはなく開放感があり、庶民的で活気もあります。
これぞパリ、という雰囲気を存分に感じられるのも、ブイヨンシャルティエならではではないでしょうか。
おもしろい特徴はある?
・相席
少人数だった場合はたいてい相席になると思っておきましょう。
・パン食べ放題
料理を注文するとカゴに入ったパンが提供されますが、各テーブルに一つのため、相席になった方たちと一緒に食べることになります。
・オーダーは殴り書き
オーダーはテーブルクロスに殴り書きします。お会計もそのままテーブルで。ギャルソンがその場でサッと計算してくれます。
注意点としては、ギャルソンはテーブルごとの担当制なので担当ではないギャルソンに声をかけても無視されることがあるようです。自分のテーブルの担当を覚えておくとよいでしょう。
ブイヨンシャルティエの口コミ!
実際にブイヨンシャルティエに足を運んだ方たちの口コミを見てみましょう。
- 美味しくて安い、とにかくコスパ最強!
- ギャルソンさんがカッコイイ
- 相席になるのが楽しい
- 行列になるが回転が速い
- リラックスして食事が楽しめる
- ガヤガヤした雰囲気が苦手
- 思っていたより美味しくなかった
- 店員さんの愛想が悪い
口コミを見るに、賑やかに食事したい人、リラックスしたい人、安くて美味しい料理を食べたい人、見知らぬ人との会話を楽しめる人には、ピッタリかもしれませんね。
パリの伝統的なレストランを経験するなら、一度は足を運んでみるとよさそうです。
ブイヨンシャルティエのおすすめメニュー10選!
フランス料理といえば繊細な盛り付けというイメージがありますが、パリの人気レストランであるブイヨンシャルティエは庶民派なので、その盛り付けもダイナミック!食欲をそそります。
ブイヨンシャルティエではメニューは日ごとに替わるため、定番メニューであってもないかもしれません。おすすめメニューに出会えるよう、たっぷり10選、ご紹介しますね。
エスカルゴ
フランスの郷土料理の代表といえば『エスカルゴ』ですね。エスカルゴは家族で食卓を囲む時に食べる定番料理の一つ。主に前菜として提供されます。
日本ではあまりなじみがありませんが、サザエやつぶ貝などの貝類に近い食感なので、未経験の方も抵抗なく食べられるのではないでしょうか。
ブイヨンシャルティエのエスカルゴは6個で7.4ユーロ、日本円で約1,180円。破格といえるほどに安いですが味は本物という人気メニューの一つです。
ウフマヨ
ウフとはフランス語で鶏卵のこと。それとマヨネーズを合わせているから『ウフマヨ』なのです。すごくかわいくて惹かれるネーミングですよね。前菜の定番です。
ただの玉子とマヨネーズでしょ?と思うなかれ。なんといってもマヨネーズが絶品。こっくりと塩味の効いたマヨネーズは、玉子の美味しさを引き立てています。
ザワークラウト
キャベツを発酵させて作るザワークラウト。日本の漬物に近く、強い酸味が特徴です。肉料理との相性がよく、ブイヨンシャルティエのザワークラウトもベーコンやソーセージと一緒に味わいます。
酸味のあるザワークラウトは食欲を増進させるだけでなく、腸内環境をよくしたり胃の調子を整えたりする効果もあるため前菜にピッタリです。
ステーキフリット
ガッツリお肉食べたい!という時はステーキフリットがおすすめ。ボリュームは申し分なく、噛み応えも抜群なのでお肉欲求を満たしてくれるでしょう。
添えられたフレンチフライも揚げたてホクホク。量もたっぷりなのでこれだけでお腹いっぱいになるかもしれませんね。
一度食べたらやみつき、クセになる味わい。これだけのステーキが2000円足らずで味わえるなんて、日本でもなかなかないのではないでしょうか。
子牛の頭グリビッシュソース
子牛の頭と聞くとちょっとドキッとしますが、かのフランスのシラク元大統領も大好物だったとか。
フランスではルイ16世の斬首、および革命を記念して1月21日に食べられることが多いそうです。
今まで食べたことのないようなプルプリッとした食感のお肉に添えられるのはグリビッシュソース。ゆで玉子や玉ねぎ、ケッパーなどを使ったソースなので、コク深くなるだけでなくさっぱりとします。
ビーフブルギニヨン
赤ワインでじっくり煮込んでいるため牛肉はホロホロとほぐれるほど柔らかく、赤ワインのコクと軽く残る酸味で意外にさっぱり食べられます。深みもあり飽きの来ない味。
ビーフブルギニヨンは伝統あるフランス料理の中では比較的新しい料理です。とはいえ、初めて文献に登場するのは19世紀頃。歴史は十分ありますね。
鴨のコンフィ
肉料理を長期間保存するために編み出されたコンフィ。低温でじっくり加熱し、肉をホロホロと柔らかく仕上げます。鴨の旨味がギュッと凝縮するのもポイント。
皮はパリッと香ばしく、身はホロホロと柔らかく。付け合わせのベビーポテトも、ジューシーでほくほく。ワインのお供にピッタリなんですよ。
鯛のオーブン焼き
鯛を丸ごと一尾オーブンで焼いたダイナミックな料理です。慣れていないとフォークとナイフで食べるのは、ちょっと難しいかもしれませんね。
鯛のふわりとした繊細な白身にレモンをキュッと絞ると、柑橘特有の香りが鯛の甘味を引き立て、口を開くのがもったいなくなるほどです。
ラム ババ ホイップクリーム
ババとは、ブリオッシュのような焼き菓子のこと。ババにラム酒風味のシロップをたっぷり染みこませたのが、ラムババです。浸したといってもいいかもしれません。
ラムの風味たっぷりのシロップを吸ってしっとりしゅわっとしたババと、たっぷりのホイップクリームの相性は抜群で、食後のデザートのみならずティータイムのお供にもおすすめです。
プロフィットロール
ブイヨンシャルティエの人気デザートの一つ、プロフィットロール。ふわっとしたシュー生地で挟んだバニラアイスは、バニラの香り豊かで濃厚。
たっぷりかけられたダークチョコレートが味を引き締め、アクセントのスライスアーモンドが全体を華やかに仕上げています。
ブイヨンシャルティエへのアクセスは?
ブイヨンシャルティエの料理は、残念ながら日本では味わえません。現在はパリに3店舗を構えています。
どの店舗も駅から近いなどアクセスしやすい場所にあるので、フランスに旅行に行く際には、是非足を運んでみてくださいね。
グランドブールバード
地下鉄グラン ブルヴァール駅8、9番線を出てすぐにあるため、パリに慣れていなくても迷うことはないでしょう。
大きな映画館や小劇場などがあり、人が多くなる場所でもあります。パリならではの雰囲気を味わうのにピッタリな地域ではないでしょうか。
ブイヨンシャルティエ グランドブールバード
住所:7 Rue du Faubourg Montmartre, 75009 Paris
電話番号:01 4770 8629
店休日:年中無休
営業時間:11:30~0:00
モンパルナス
ブイヨンシャルティエ モンパルナス店は2019年にオープンしました。
地下鉄モンパルナス ビヤンヴニュ駅からモンパルナス通りに向かって徒歩で10分ほど。駅から少し歩きますが、観光ならちょうどいいくらいの距離ですね。
周辺には老舗カフェなどもありますが、中華料理やケバブ料理、マクドナルドまであり、グローバルに食を楽しめそうです。
ブイヨンシャルティエ モンパルナス
住所:59 boulevard du Montparnasse, 75006
電話番号:01 4549 1900
店休日:年中無休
営業時間:11:30~0:00
東駅
2022年4月にオープンしたばかりのブイヨンシャルティエ東駅店は、パリ東駅を出てすぐにあります。
周辺には飲食店やホテルが立ち並ぶ賑やかな街です。公園などもあるためちょっとしたお散歩にもよさそうですね。
ブイヨンシャルティエ 東駅
住所:5 rue du 8 mai 1945 75 010 パリ
電話番号:01 4205 2002
店休日:年中無休
営業時間:11:30~0:00
パリを味わうブイヨンシャルティエ
パリの伝統的な大衆レストラン『ブイヨンシャルティエ』。120年以上の長きにわたり、フランスの伝統的な味を低価格で提供しているお店です。
メニューは多岐にわたり、オードブルからメイン、デザートまでよりどりみどり。もちろん、料理に合ったワインも味わえます。
パリの庶民的な雰囲気を味わいたいなら是非足を運んでみてください。