ベーキングパウダーはなぜ膨らむの?役割やその理由を詳しく解説!
お菓子作りにベーキングパウダーって必要なの?どうして入れるんだろう?

と思ったことはありませんか?

ケーキやクッキーなどをご自分で作られる方にとってはベーキングパウダーは必ずといって良いほど必要になりますよね。しかし、そもそもなぜ入れるのか、筆者も昔はあまりよく分からないまま使っていました。

 

そこでこの記事では、ベーキングパウダーの役割にはどのようなものがあるのか?その原理についても詳しくご紹介していきます。

これを理解すると今後のお菓子作りの際に役立てること間違いなし!ぜひ最後までお読みください。

ベーキングパウダーの最も大きな役割とは?

ベーキングパウダーの最も大きな役割とは?

お菓子やパン作りの際になぜベーキングパウダーを使うのでしょうか?まずはその一番大きな役割と原理について解説します。

生地を膨らませる役割がある

ベーキングパウダーの一番大きな役割は、生地を膨らませることです。

 

おばあちゃん達が「ふくらし粉」と言っているのを聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、その名のとおりふくらし粉(膨らし粉)とはベーキングパウダーのことを言います。

 

様々なケーキのスポンジやドーナツ、蒸しパンなどが美味しそうにふわふわと膨らんでいるのは、このベーキングパウダーを入れているおかげなのです。ちなみにホットケーキミックスにも、ベーキングパウダーがあらかじめ含まれています。

 

ベーキングパウダーを使わないとペタンコの仕上がりになってしまい、見た目も美味しさも半減してしまいますよね。そのため、ベーキングパウダーは多くのお菓子作りに使われているのです。

どうして生地が膨らむのか?

ベーキングパウダーの一番の役割が生地を膨らませることだということは分かりましたが、その原理はどうなっているのでしょうか?

 

それは実は化学反応によるものなのです。

 

ベーキングパウダーには炭酸水素ナトリウム酸性剤が含まれているのですが、それらがレシピに使われる牛乳や卵、水といった水分に反応して炭酸ガスを排出し生地を膨らませる元となります。そして加熱をすることで更に膨張するのです。

 

これは常温でガスを発生させるものと加熱をすることでガスを発生させる二種類の酸性剤が使われていることによるもので、ダブルアクションと呼ばれる二段階にわたって膨張作用が働くことでよりふっくらと生地を膨らませることができます。

 

また、スポンジを焼いたあとにボリュームが無くなってしまうということがあるのですが、ベーキングパウダーを使うことによってこの焼き縮みを防止し、生地の膨らみを安定させるという効果もあります。

ベーキングパウダーの食感に対する役割と原理

ベーキングパウダーの食感に対する役割と原理

ベーキングパウダーには生地を膨らませる以外にも役割があります。次にご紹介するのは食感に関する役割。実はこんなところにもベーキングパウダーは影響していたのです。

ふわふわ、サクサクの軽い食感を生み出す役割がある

次にベーキングパウダーの役割としてあげられるのは、ふわふわ、サクサクっとした軽い食感を出すことです。

 

ふわふわとしたくちどけのシフォンケーキや、サクサクのクッキーなど。いくらでも食べられてしまいそうなあの罪深い食感は、ベーキングパウダーによって生み出されていると言っても過言ではありません。

 

クッキーに関しては一番大きな役割である膨らませるという作用は特に必要がないのにベーキングパウダーを使います。その理由はやはりこの食感を出すためなのですね。

 

逆にガトーショコラのような濃厚でずっしりとした食感を出したいケーキにはベーキングパウダーは使いません。そのようなお菓子の場合はメレンゲを使って膨らませるのが一般的です。

どうして軽い食感が生まれるのか?

ベーキングパウダーの役割であるこの軽い食感を生み出せる原理は、生地を膨らませる際にできる気泡にあります。

 

炭酸ガスが含まれている炭酸水やシュワシュワとした入浴剤を想像していただくと分かるように、ベーキングパウダーが出す炭酸ガスが生地の中でたくさんの気泡を作り、そのまま生地を焼くことで空洞ができるのです。

その結果、ふわふわ、サクサクとした軽い食感が生まれるのです。

ベーキングパウダーの見た目に対する役割と原理

ベーキングパウダーの見た目に対する役割と原理

最後にご紹介するのは見た目に対するベーキングパウダーの役割になります。お菓子作りには意外と計算された上でベーキングパウダーが使われているのだ、ということが分かりますよ。

美味しそうな焼き色をつける役割がある

三つ目にあげられるベーキングパウダーの役割に、お菓子をより美味しく見せるための焼き色をつける、というものがあります。

 

ただ単純に焼いたことによって焦げ目がついているのだと思っているようなお菓子が、実はベーキングパウダーを使うことであえて焼き色を濃く出していた、ということを知らない方は意外と多いのではないでしょうか?

 

逆に色味を出したくない、白い仕上がりにしたいといったお菓子に対しては、ベーキングパウダーを使うことはあまりおすすめできないということになります。

どうして焼き色がつくのか?

ベーキングパウダーがお菓子にきれいな焼き色をつける役割を担えるのは、ベーキングパウダーに含まれる炭酸水素ナトリウム、いわゆる重曹のお陰なのです。

 

重曹はアルカリ性で、小麦粉などと混ぜ合わせて加熱をするとフラボノイド色素と反応して黄色く色味がつく性質があるのです。

 

そのため、黄色やオレンジ、茶色のような綺麗な焼き色をつけたいマフィンやマドレーヌ、どら焼きといったお菓子には、ベーキングパウダーを使うことで生地を膨らますだけではなく、より美味しそうな見た目に仕上げるといった役割も果たしているのです。

まとめ:ベーキングパウダーには大きくわけて3つの役割があった!

いかがでしたでしょうか?

 

ベーキングパウダーには、「生地を膨らます、軽い食感を出す、綺麗な焼き色をつける」という大きくわけて3つの役割があることがお分かりいただけたかと思います。

 

ベーキングパウダーは味付けをするものではありませんが、食感や見た目もお菓子を美味しく食べるための大きな要素になりますよね。

 

ベーキングパウダーの役割を理解して、ぜひ美味しいお菓子作りに役立ててみてくださいね!

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