そんな疑問に答えます。
まとめて買ってきた鶏肉に下味をつけて保存しているご家庭は多いはず。でも、毎回下味のままで料理をしていると、同じ味が続いてしまい飽きてしまうものですよね。
この記事では、下味冷凍した鶏肉にポン酢をプラスすることで、より美味しく食べられる方法をご紹介していきます。マンネリになりがちな食卓に、ちょっとしたアレンジを加えてみませんか?
目次
ポン酢と相性のいい鶏肉の下味冷凍のコツ
まとめ買いしたお肉をそのまま冷凍するのも手ですが、一手間かけて下味をつけておくと、いざ調理をする時に味がしみ込んでいてより美味しく仕上がります。
また、味が美味しくなるだけでなく、調味料と絡ませることで冷凍した時にパサパサになるのを防ぐこともできます。ここでは、ポン酢と相性のいい、下味冷凍の方法をご紹介していきます。
鶏肉を醤油で下味冷凍する場合
ベーシックな下味冷凍ですが、鶏肉の美味しさをギュっと閉じ込められる方法なので、覚えておきたいレシピです。
そのまま焼いてもOKですが、炊き込みご飯に入れたり、炒め物に加えたりと使い勝手も良いのが特徴です。
【材料】
・鶏むね肉 1枚
・醤油 大さじ2
・日本酒 大さじ1
・塩 ひとつまみ
フリーザーバッグに材料をどんどん入れていき、外からもみこむだけでOKです。料理用の日本酒がない場合は、みりんに置き換えることも可能です。お好みに合わせて調整してください。
鶏肉を塩バターで下味冷凍する場合
パサパサしがちな鶏むね肉は油分と合わせることで、しっとり感を保つことができます。
塩とバターを絡ませておくだけで、解凍後にただフライパンで焼くだけでも、ジューシーで美味しいグリルチキンが出来るので、冷凍庫に常備しておくと便利です。
【材料】
・鶏むね肉 1枚
・バター 10g
・塩 適量
・胡椒 適量
バターは固形のままで構いませんが、フリーザーバッグの外側からもみこむ時に、鶏肉になすりつけるようなイメージで交じり合わせてください。
鶏肉を味噌マヨで下味冷凍する場合
鶏むね肉は脂身が少なく食べやすい一方で、冷凍保存した時にボソボソしてしまうという難点があります。マヨネーズと和えておくことで、油分がお肉に染みわたり美味しく食べられます。
【材料】
・鶏むね肉 1枚
・マヨネーズ 大さじ1
・味噌 大さじ1
・醤油 大さじ1
・日本酒 大さじ1
味噌とマヨネーズだけでも十分美味しいですが、醤油と日本酒を加えることでほんのりと甘い味に仕上がるので追加することをオススメします。
ポン酢×『さっぱり系』の下味冷凍鶏肉
ポン酢のすっきりした柑橘系の香りを全面に楽しむには、下味冷凍しておいた鶏肉にポン酢を使ったソースを合わせるのがオススメです。
ソースというと難しそう…!と思う方もいるかもしれませんが、ポン酢を使うことで味はビシッと決まるので心配はいりません。
いつものご飯にちょっとだけプラスアルファするだけで、ちょっぴりオシャレな食卓に仕上がります。
バターソテーチキン きのこポン酢ソース添え
下味冷凍しておいた鶏肉をバターソテーするだけでも味わい深くて美味しいですが、そこにきのこポン酢ソースをトッピングすると、ますますご飯の進む味わいに仕上がります。
きのこはお好みのもので大丈夫なので、冷蔵庫にあるもので作ってみてくださいね。
【材料(2人分)】
・塩バターで下味冷凍した鶏むね肉 1枚
・塩こしょう 適量
・しめじやえりんぎなど キノコ ひとつかみ
・ポン酢 大さじ3杯
・バター 5g
【作り方】
1.塩バターで下味冷した鶏肉(作り方は上記参照)を自然解凍する。
2.フライパンにオリーブオイルをしいて、鶏胸肉を片面ずつしっかり焼く。
3.焼き色がついたら、塩コショウをかけて鶏肉をフライパンから降ろす。
4.同じフライパンでソースを作る。まず、バターを入れて溶かす。
5.きのこをバターに絡めるようにして炒める。
6.きのこに火が通ったら、火を止める。
7.炒めたきのこにポン酢をかけたらソースの完成。
8.お皿にチキンを盛り付け、キノコポン酢ソースを上からかけたら完成。
ソースを作るときに、火を止めてからポン酢を入れる一手間が、酸味を上手く引き立てるコツです。
逆にポン酢にしっかりと火を入れると、酸味が飛ぶので、酸っぱいのが苦手なお子様のいるご家庭などは、火を止める前に入れると食べやすいかもしれません。
ヘルシー蒸し鶏の梅肉ポン酢和え
梅干しの酸っぱさとポン酢の甘酸っぱさは、あまり食欲がないなぁという時でもついパクパクと食べてしまうコンビネーションです。
下味冷凍した鶏肉を使えば、料理時間も短く作れるこのレシピは、夏のランチの定番となりそうです。
【下味冷凍鶏肉の下準備】
・鶏むね肉 1枚
・ごま油 大さじ2杯
・梅干し 4粒ほど
・醤油 大さじ1杯
→全部を袋に入れて冷凍しておく。
【材料(2人前)】
・キュウリ 1本
・ポン酢 大さじ2杯
・ごま 適量
・のり 適量
【作り方】
1.鍋にお湯を沸かす。
2.沸騰したら火を止め、凍ったままの鶏肉を袋のまま入れ、25分ほど放置する。
3.鶏肉を取り出し、分厚い部分に火が通っているか確認する。
4.鶏肉の粗熱が取れたら、食べやすいサイズにほぐす。
5.キュウリを千切りにする。
6.お皿に鶏肉を盛り付け、キュウリを乗せる。
7.上からポン酢、ごま、のりを散らしたら完成。
いわゆる「サラダチキン」も下味冷凍したお肉を使うと、梅干しの酸味が効いて美味しく仕上がります。
サラダチキンを作るときは、冷凍した袋のまま熱湯の入った鍋で調理をするので、必ず「湯煎可」となっている袋を使って下味冷凍をするようにしてください。そうでないものを使うと、袋が溶けだして危険です。
耐熱用の袋は、手元に置いておくと湯煎にかけられるだけでなく、レンジでの調理も可能とあって、時短には欠かせないアイテムです。
80枚入って212円と格安商品もありますので、キッチンに常備しておくと何かと便利です。
下味鶏肉としめじのさっぱり炊き込みご飯
大人も子どもも大好きな炊き込みご飯は、下味冷凍した鶏肉を活用すれば、すごく簡単に、そして炊飯器にお任せで美味しく出来上がります。
キノコも入れることで、ポン酢の風味とうまみ成分が絡み合って、おうちごはんがレベルアップしますよ。
【材料(2人分)】
・醤油で下味冷凍した鶏肉 1/2個枚
・人参 1/4本
・しめじ ひとつかみ
・えりんぎ 1/2個本
▲ポン酢 大さじ1
▲みりん 大さじ1
▲塩 ひとつまみ
・米 1合
【作り方】
1.醤油で下味冷凍した鶏肉(作り方は上記参照)を自然解凍する。
2.鶏肉・きのこを一口大に切り分ける。人参は千切りに。
3.フライパンで鶏肉を炒める。
4.人参とキノコも加えて軽く炒め、しんなりしたら火を止める。
5.炊飯器に洗米した米と通常どおりの水を加える。
6.炒めた鶏肉と野菜を加え、調味料(▲)をまわしいれる。
7.いつものように炊飯器をONしたら完成。
きのこを料理に入れる時は、1種類だけでなく、複数入れることでそれぞれのうまみ成分が絡み合い美味しくなるといわれています。
お好きなもので構いませんので、常に手元に複数のキノコを常備しておくと、炊き込みご飯だけでなく、炒め物もより美味しく作ることができます。
ポン酢×『ご飯のおかず系』の下味冷凍鶏肉
次にご紹介する下味冷凍鶏肉のレシピは、メインのおかずになるしっかり系のレシピです。ポン酢の香りが食欲をそそり、ご飯が止まらなくなること間違いなしです!
レンジで簡単!長ネギと鶏胸肉焼き
…と感じる日もありますよね。そんな時には、下味冷凍した鶏肉を使って、レンジで簡単に作れるこちらのポン酢レシピの出番です。
【材料(2人前)】
・長ネギ 1/2本
・玉ねぎ 1/2個
・味噌マヨで下味冷凍した鶏肉 1枚
・ポン酢 大さじ2杯
・卵 2個
【作り方】
1.味噌マヨで下味冷凍した鶏肉(作り方は上記参照)を自然解凍する。
2.長ネギを厚さ1センチほどの引き切りにする。
3.玉ねぎをくし切りにする。
4.耐熱容器に鶏肉・長ネギ・玉ねぎを入れ混ぜる。
5.レンジで4分間加熱する。
6.一度かき混ぜ、鶏肉を裏返して、再度4分加熱。
7.肉に火が通ればお皿に盛り付けて、お好みで生卵を落とす。
8.上からポン酢を回しかけたら完成。
ほんのりと甘い味噌マヨの下味冷凍した鶏肉とポン酢の香りで、白いご飯が進むこと間違いなしです。
レンジでチンした後に、鶏肉を真ん中で半分に切り、内側に火が通ったかをご確認ください。ピンク色の場合は、レンジに戻して再度加熱しましょう。
鶏肉のキャベツのポン酢炒め
白いごはんに合わせてがっつりと食べたい、定食屋さんをイメージするようなメニューです。下味冷凍した鶏肉のおかげで、ただの野菜炒めよりもグレードアップしたおかずが簡単に出来上がります。
【材料(2人前)】
・醤油で下味冷凍した鶏肉 1枚
・玉ねぎ 1個
・人参 1本
・キャベツ 1/4玉
・塩コショウ 適量
・ポン酢 大さじ2
【作り方】
1.醤油で下味冷凍した鶏肉(作り方は上記参照)を自然解凍しておく。
2.玉ねぎをくし切りに、人参を短冊切りにする。
3.キャベツをざく切りに、鶏肉を一口大に切る。
4.フライパンに油をしいて、鶏肉から炒め始める。
5.片面が焼けた頃に、玉ねぎと人参も追加。
6.最後にキャベツを加えて、蓋をする。
7.キャベツがしんなりしたら、調味料を回しいれる。
8.お皿に盛り付けたら完成。
より食べ応えが欲しい方は、キャベツはザクザクとあらめに切るのがオススメです。ざっくり炒めたキャベツと、ほんのりとした甘みの効いた柑橘系のポン酢の味がマッチして、ご飯が進むこと間違いなしの味付けです。
鶏もものマヨポン酢炒め
こってりしたマヨネーズと、ポン酢のすっきりした味わいも実はグッドコンビネーションなんです。下味冷凍をした鶏肉を使えば、すでに味がしみ込んでいるので、短い時間でサクッと美味しい炒め物が完成します。
【材料(2人前)】
・味噌マヨで下味冷凍した鶏肉 1枚
・片栗粉 少々
・塩コショウ 適量
・ポン酢 大さじ3
・マヨネーズ 大さじ1
・玉ねぎ 1個
・白菜 1/6小
【作り方】
1.味噌マヨで下味冷凍した鶏肉(作り方は上記参照)を自然解凍する。
2.鶏肉を一口大に切り、塩コショウと片栗粉と混ぜる。
3.フライパンに油を入れて、鶏肉を片面ずつ焼く。
4.野菜も加えて炒め合わせる。
5.ポン酢とマヨネーズを混ぜ合わせておく。
6.火が通ったら、ポン酢・マヨソースを加えてからめる。
7.お皿に盛り付けたら完成。
THEチキンといった印象のパンチのある味わいですが、山盛りの白菜とポン酢のすっきり感のおかげで、パクパクと食べられるおかずです。たっぷりの白米に合わせて、お召し上がりください。
ポン酢×『おつまみに合う』下味冷凍鶏肉
次にご紹介するのは、ついつい手が伸びてしまう下味冷凍鶏肉の副菜・おつまみのレシピです。
ポン酢を使った料理はお酒との相性も抜群。調理工程が少ないレシピを厳選していますので、ぜひ、今日のおつまみに作ってみてはいかがでしょうか。
さっぱり蒸し鶏のキュウリポン酢和え
下味冷凍した鶏肉を使ったビールに合わせたいメニューをご紹介します。下味がしみ込んだ鶏肉とポン酢のおかげで、簡単に作れるのにバシッと味が決まります。
【材料(2人前)】
・醤油で下味冷凍した鶏肉 1枚
・キュウリ 1本
・長ネギ 1/2本
・ごま油 大さじ1
・ポン酢 大さじ1
【作り方】
1.鍋に水を入れて、沸騰したら火を止める。
2.下味冷凍した鶏肉を袋のまま鍋に入れ、25分ほど放置する。
3.鍋から取り出し、内側まで火が通り切ったか確認する。
4.キュウリとネギを千切りにする。
5.ごま油とポン酢を野菜に絡める。
6.お皿に鶏肉を盛り付け、上に野菜をのせたら完成。
醤油を付けておいたことでしっとり仕上がるサラダチキンと、ポン酢の酸味の効いたキュウリがマッチします。出来立てでも美味しいですが、冷蔵庫で少し冷やすだけで、おつまみっぽさが引き立ちます。
にんにく塩だれチキン
鶏肉をにんにくで下味をつけて冷凍しておくと、パンチのある味付けのチキンを、短い時間で作ることができちゃいます。
味がしっかりしているので、おつまみとしてそのまま食べても良いですし、炒め物などに膨らますこともできて、冷凍庫にあると便利な一品です。
【下味冷凍鶏肉の下準備】
・鶏むね肉 1枚
・ごま油 大さじ2杯
・にんにく 小さじ1
・鶏ガラスープの素 小さじ1
・塩コショウ 一つまみずつ
→全部を袋に入れて冷凍しておく。
【材料(2人前)】
・にんにく塩だれで下味冷凍した鶏肉 1枚
・小麦粉 小さじ2
・ポン酢 大さじ1
・長ネギ 飾り程度
【作り方】
1.にんにく塩だれで下味冷凍した鶏肉を自然解凍しておく。
2.鶏肉を一口大に切り分け、小麦粉をまぶす。
3.油をしいたフライパンで片面ずつじっくり焼く。
4.お皿に鶏を盛り付け、細切りにしたネギとポン酢を上からかける。
鶏肉を焼いただけなのに、しっとりと美味しく仕上がるのは下味冷凍のおかげです。
ニンニクを毎回刻むのが大変という方は、チューブのものでも十分美味しく仕上がります。ニンニクの下味の効いた鶏肉と、ポン酢のさっぱりした風味が絶妙なコンビネーションの一皿です。
鶏のから揚げ おろしポン酢ソース添え
ビールに合わせたい鶏のから揚げも、ポン酢ソースを加えることで、いつもの食卓を少しだけお店っぽく見せてくれます。
下味冷凍した鶏肉はしっかりと味がしみ込んでいますので、ビールがもっと美味しくなること間違いなしです。
【材料(2人前)】
・塩バターで下味冷凍した鶏肉 1枚
・片栗粉 小さじ2
・大根 1/4本
・大葉 数枚
・ポン酢 大さじ2
【作り方】
1.塩だれで下味冷凍した鶏肉(作り方は上記参照)を自然解凍しておく。
2.鶏肉を一口大に切り分け、小麦粉をまぶす。
3.180℃の多めの油でゆっくりと鶏を揚げていく。
4.大根おろしを作り、大葉を刻む。
5.大根おろしと大葉を合わせ、上からポン酢をかける。
6.から揚げと一緒に盛り付けたら完成。
塩バターで下味をつけて冷凍していた鶏肉は、バターのおかげもあって特にジューシーです。
あんまりオイリーなものは…という方も、さっぱりとした大根おろし・ポン酢ソースと合わせると、パクパクと食べられちゃいます。
まとめ:下味冷凍していた鶏肉はポン酢を足すとアレンジ自在!
まとめ買いした鶏肉を下味をつけて冷凍して冷凍すると、調味料がしみ込んで美味しくなるだけでなく、パサパサ感を抑えることもできるので、積極的に取り入れたい保存法です。
一方で、事前に味を付けていることで、なんとなくそのまま炒めて食べることが増え、同じ味が何度も繰り返されて、食卓が単調になりがちというデメリットがあります。
そんな時は、他の調味料との相性の良いポン酢を、後からプラスアルファするのがオススメです。柑橘系の酸味が良いアクセントになり、料理の幅もグッと広がるので、ぜひ挑戦してみてください。
※ポン酢料理に興味がある方はこちらの記事もご覧ください。