【本当はすごい!】わさびの効果とは?驚きの栄養や成分を徹底解説

香辛料や薬味はいろいろありますが、わさびはその中でも独特の香りと辛さがあり日本人の食に欠かせない食べ物です。

わさびが体に良いっていうけど、どんな健康効果があるんだろう。食べ方や食べる以外の使い方ってあるのかな…

近年その秘められたパワーが注目され、わさびの健康効果の研究が様々な研究機関によって進められています。この記事ではわさびの健康や美容、ダイエットへの効果やわさびパワーを使った商品などをご紹介します。

わさびの栄養や成分とその効果

わさびの栄養や成分とその効果

口に入れるとつーんと鼻に通る刺激。わさびと言えば寿司や刺身で使う「薬味」と認識している人が多いですね。殺菌や消臭効果については知っていても、わさびの栄養や健康効果について普段は考えずに使っていることでしょう。

 

わさびには大きく分けて二つの健康成分があります。一つは辛味成分「アリルイソチオシアネート」、もう一つは香りの成分「グリーンノート」です。

 

ただ食事に添えられるだけじゃない、わさびにはたくさんの栄養が含まれています。ではわさびの栄養成分やその効果について、詳しく見ていきましょう。

辛味成分【アリルイソチオシアネート】が食中毒を防ぐ

わさびの成分で一番注目されているのは、辛味成分の「アリルイソチオシアネート」です。「アリルからし油」の一種で、わさびの他にからしや大根、高菜にも含まれています。

 

わさびの辛味成分は根茎部分に多く含まれるものの、そのままでは香りも辛味もありません。おろし金ですりおろすことで細胞が壊れ、化学反応が起きてはじめてあの辛さと香りが発生するのです。

 

わさびの辛味成分には抗菌効果や殺虫効果があります。大腸菌や黄色ブドウ球菌などの食中毒を引き起こす最近の増殖を抑え、アニサキスなどの寄生虫の動きを止める働きがあることが実験で確認されています。

香りの成分【グリーンノート】はわさびだけの特徴

わさびの鼻にツーンと来る辛さ、実はあの辛さはからしと全く同じ成分です。目隠しでからしとわさびを食べ比べた実験でも、わさびとからしの区別のつかない人が多発したと言います。

 

わさび独特のあの味は「グリーンノート」と呼ばれる、わさび独特の香り成分によって生まれています。グリーンノートというのは香りの名称で、植物から生まれる青葉の香り全般のことを指します。

 

わさびのグリーンノートの成分は数種類あり、同じアブラナ科のからしや大根には含まれない成分があるためにわさびの健康効果が高くなっているのです。

わさびは意外と栄養豊富な食品だった

わさびにはたんぱく質や炭水化物のほかに、ビタミンB群やビタミンC、カリウムやカルシウムなどが豊富に含まれています。また止血効果のあるビタミンと言われる、ビタミンKも比較的多く含まれる食材です。

 

ただ残念ながらわさびは一度に食べる量が少ないため、十分な栄養をわさびから採ることはできません。足りない栄養素を少し補うくらいに考えるといいでしょう。

効果的にわさびを食べるにはどうするか

わさびの様々な健康効果を効率的に体に取り入れる効果的な食べ方は、加熱せず薬味として使うのがおすすめです。

 

わさびの辛味や香りの成分は揮発性のため、加熱すると減少してしまいます。またビタミンCなども加熱によって壊れてしまう栄養素ですので、わさびは生で食べるのがよさそうです。

 

1日に食べる適量は3~5gと言われています。体に良いからと大量にわさびを食べると、下痢や味覚障害になることがあります。何事もほどほどが一番、薬味として料理のアクセントに適量取り入れてくださいね。

わさびの健康や美容の効果について

わさびの健康や美容の効果について

わさびのあの辛味と香りを味わうのは、日本人の大人ならではの楽しみと言えるでしょう。私たちが日ごろ口にしているわさびには、健康や美容に効果のある作用があることが分かっています。

 

ではわさびを食べるとどんな効果があるのか、詳しく見ていきましょう。

抗がん、抗酸化作用

わさびには活性酸素を抑制する抗酸化作用によって、がんの発生を抑制する力のあることが確認されています。

活性酸素はストレスや高血糖などが原因で発生するもので、増え過ぎるとがんや生活習慣病、老化など人間にさまざまな害を及ぼす物質です。

 

また肝臓では発がん性物質の増殖を抑える酵素が作られており、わさびにはこの酵素の働きを活発化させる効果があると言われています。2つの効果でがんを抑制するわさびの働きは、現在も研究が続けられています。

【血液サラサラ】血栓予防効果

わさびを食べることで、血管の中にできる血栓を予防する効果が期待できます。

よく「どろどろ血液」といいますが、これは血液がどろどろして血栓ができやすくなる状態です。血栓が詰まると脳梗塞や心筋梗塞などの症状が出ることがあり、人によっては命を落とすことも。

 

実験でわさびを食べた後の血流を調べたところ、90%以上の人が血流がアップしたとの報告があります。

 

わさびに含まれる香りの成分が血液の中にある血小板が固まるのを防ぎ、血栓をできにくくするそうです。また動脈硬化を予防する効果も期待できます。

【女性にうれしい】美肌、美白作用

わさびの辛味成分には美肌や美白作用があることがわかってきました。わさびによって血流が上がり新陳代謝が活発になることで、シミやそばかすのメラニンが排出されると考えられています。

 

わさびの辛味成分を使った化粧品や、皮膚に塗る薬が近年開発されているそうです。化粧品や薬になるほどの効果がわさびにあるなんてすごいですね。

 

わさびに含まれるビタミンCにもシミやそばかすを抑制する効果や、たんぱく質の生成を助ける効果があります。辛味成分とダブルで美肌や美白効果が期待できそうです。

1日3gのわさびでダイエット?

わさびはダイエットにも効果があると言われています。体の有害物質を解毒するデトックス作用と、血液サラサラにして新陳代謝を上げる2つの効果で体重の減少が期待できるのです。

 

ダイエット効果を得るためには毎日3gのわさびを食べるのがおすすめ。3gのわさびは小さじ半分くらいですので、3回に分けて食事の時にちょっとずつ食べれば無理なく続けられそうですね。

あまりわさびを食べ過ぎると、おなかを壊したり味覚障害になることもあるので気を付けましょう。

わさびと組み合わせると効果のある食材4種

わさびと組み合わせると効果のある食材4種

和食に欠かせないわさびは、味のアクセントや香りの良さだけでない色々な効果があることがわかりました。

わさびは薬味として使われる前には、薬として使われていました。昔から健康に良い食べ物だと、経験的に分かっていたのですね。

 

体に良いわさびはどんな食材と合わせるといいのでしょうか。食材と合わせることによって、新たな効果が生み出されることがあるのでしょうか。くわしく見ていきましょう。

刺身とわさびは切っても切れない関係

刺身と言えばわさびと醤油で食べる人が多いでしょう。寿司はサビ抜きでも、刺身にはわさびを使う人もいるのではないでしょうか。

 

わさびの香りには魚の生臭さを消す作用があります。薬味として使うことで、さっぱりとおいしく生魚を食べることができるのです。

 

またわさびには生魚につく寄生虫の活動を抑制する働きもあり、刺身にはなくてはならない薬味と言えるでしょう。

納豆には「からし」より「わさび」?

以前テレビ番組で放送されてから、納豆にからしでなくわさびを入れる人が増えたそうです。「納豆にはからし」はもう常識では無いのかもしれません。

 

からしとわさびの辛味成分は全く同じアリルアリルイソチオシアネートです。どちらを納豆に混ぜても辛味成分の健康効果は得られます

 

わさび独特の香り成分には、血栓予防やがん細胞の増殖を抑える働きがあります。からしもおいしいですが健康効果を考えると、納豆とわさびの組み合わせは最強と言えるのではないでしょうか。

【さらさら食べられる!】お茶漬けにわさび

お茶漬けにわさびを添えるのは定番ですね。食欲が無いときにもさらさらと食べられ、時間が無いときにもパパっと作れるので便利です

 

わさびを添えた冷やし茶漬けは特に夏に効果が高いと言われています。夏は汗をかいて血液がドロドロになりやすく、熱中症などの危険があります。

 

夏バテで食欲の無いときにも冷やし茶漬けなら食べやすく、だしやお茶をいれるので水分補給になります。さらにわさびを添えることで、さっぱりと食べられるだけでなく血液サラサラ効果も得られますよ。

ステーキにわさびはもう定番?

わさびには消化に時間のかかる、たんぱく質などの分解を促進する効果があります。お肉をたくさん食べても、わさびを一緒に食べると胃もたれがしにくいそうです。

 

脂肪分の多い霜降りなどの肉にはわさびが良く合います。脂肪分がわさびの辛味成分を包み込むので、辛さをあまり感じずにさっぱりとした香りを楽しみながら肉を味わうことができるからです。

 

赤身肉など脂肪分の少ない肉に同じ量のわさびを使うと、辛さが強調されてしまうためせっかくの肉のうまみが損なわれることがあります。わさびを使うなら、脂肪分の多い肉と合わせるのがよさそうです。

【食べるだけじゃない】わさびの意外な使い道と効果

【食べるだけじゃない】わさびの意外な使い道と効果

寿司や刺身、そばの薬味など、わさびと聞くと食べることを思い浮かべます。現在ではわさびの効果の研究が進んで、食べる以外でも様々な分野で便利な商品が開発されているそうです。

 

わさびを使った製品は実は気づいていないだけで、すでに意外と身近なところで使われています。ではわさびを使った生活に役立つ商品を見ていきましょう。

コンビニ弁当に欠かせないわさびの抗菌剤

コンビニ弁当でよく見かけるご飯の上に乗っているビニールシートは、実は菌の繁殖を防ぐための抗菌シートです。

あのビニールシートはご飯の乾燥や、フタにご飯がくっつくのを防ぐために乗せてあると思っていた人も多いでしょう。何をかくそう筆者もそう思っていました。

 

わさびやからしの辛味成分アリルイソチオシアネートには抗菌作用の効果があることがわかっています。

抗菌シートはこの辛味成分を表面に塗ることで、菌の増殖を抑える仕組みになっています。食べ物由来の成分を使った抗菌シートなら、お弁当に入れても安心ですね。

エアコン掃除の仕上げにわさびの防カビパワー

エアコンのスイッチを押すと同時に匂ってくるあの嫌な匂いは、カビや菌が原因です。そこで考え出されたのがわさびパワーを使った抗菌防カビ剤です。

 

最近では大手メーカーのエアコンの中にもわさびを使った防カビパックを入れるタイプのものもあり、わさびの効果の高さがうかがえます。

 

「わさびデェール」は元々カーエアコン用の防カビ剤ですが、ディーラーで薦めるほどの効果があり人気です。中には自宅のエアコンや洗濯機に取りつけている人もいるようです。

ツーンとさせてねずみを退治

近年都会のマンションでも、ネズミの被害が増加しているそうです。筆者の家でも数年前にネズミが屋根裏に住み着いたことがあり、夜中の大運動会で非常に悩まされました。

 

わさびのあのつんとする香りはネズミが嫌う匂いだと言われており、わさびの成分を元にしたネズミの忌避剤が販売されています。食品を材料にしているため台所でも安心して使えるのが利点です。

 

生のわさびやねりわさびは辛味や香りの成分が揮発してしまうため、代用には向きません。専用の製品を購入して使うことをおすすめします。

ねずみがいやがるゼリー

まとめ~わさびにはすごい効果があった!

鼻にツーンと抜けて涙が出てくるわさびの辛さは、おいしいだけでなく健康や美容にも効果があることが分かって来ています。

わさびの効果についてはさまざまな研究が続いており、今後も次々と新しい効果が発見されることでしょう。

 

日常使っているグッズにもわさびの効果が使った製品が増えています。わさびの辛さが苦手な人も、知らず知らずにわさびパワーを利用しているかもしれませんね。

おすすめの記事