胡椒によるアレルギー症状を詳しく解説!子供は何歳から食べられる?
食べ物にアレルギーがあるのは知っているけど、胡椒にもアレルギーはあるのかな?どんな症状なんだろう?それに、何歳から気を付けなければならないの?

今回はそんな疑問にお答えします。

今では誰もが当たり前に使っている胡椒ですが、アレルギー物質が含まれているものもあることはご存知でしょうか?私も胡椒は大好きで、よくサラダやお肉を焼く際に使っていますが、アレルゲンがあるのは知りませんでした。

 

この記事では、胡椒のアレルギーの症状や何歳から気をつければいいのか、子供と大人で気をつけなければならない違いを説明します。

胡椒のアレルギー症状

胡椒のアレルギー症状

アレルギーは食物が持つたんぱく質(アレルゲン)に反応して起こりますが、胡椒はスパイスの一種であり、スパイスにはタンパク質が含まれていないので、通常アレルギーは起こりません。しかし、特殊な状況下ではアレルギーに気を付けなければならない場合もあります。

ここでは、胡椒でアレルギーを発症してしまう事例について解説します。

口腔アレルギー

ヨモギ花粉症をお持ちの方は、胡椒(やその他のスパイス)でアレルギー反応が起こる場合があります。

これを、「交差反応(こうさはんのう)」といい、体が胡椒の成分とヨモギ花粉に含まれる「アレルゲン」を見分けられずに、胡椒でもアレルギー反応を発症してしまうことがあります。

 

口腔アレルギーは、アレルゲンを食べた数分後に唇や口の中・喉・耳の奥などが腫れてしまい、痛みを感じる症状が起こります。国内ではカレー摂取で発症する事が多いようで、食べた時に口の中がイガイガしたりした場合はこれに当てはまります。

 

別名”セロリ・ヨモギ・スパイス症候群”とも呼ばれており、自然に治癒することは無いと考えられていますので、ヨモギにアレルギーがる方は注意が必要です。

胡椒に含まれるアレルギー物質

実際に起こった事例ですが、胡椒に含まれていたそば粉が原因でアナフィラキシー症状(複数の臓器等で同時に発症するアレルギー症状のこと)を起こしたそうです。調査した結果、あるメーカーの業務用の胡椒には風味付けと増量目的で胡椒の中にそば粉が使用されていたそうです。

 

そばアレルギーは喘息や蕁麻疹・嘔吐・下痢、さらに消化管アレルギーを併発します。そばはアレルギーの中でも微量でも症状が現れ、命に関わるような危険な状態となる傾向が強いアレルギーです。外食した際、可能性が無い食事でも重度のそばアレルギーがある方は確認が必要かもしれません。

 

他にも、白胡椒には辛味を軽減させる目的で小麦粉が混ぜられている場合もあります。小麦にアレルギーを示す方は注意してください。

ピンクペッパーのアレルギー

一般的に使用されているピンクペッパーは”コショウボク”というウルシ科の植物の実です。ですなので、ピンクペッパーはウルシアレルギーの方だけではなく、ウルシ科の植物であるカシューナッツ・ピスタチオ・マンゴーなどにアレルギー反応を起こす方も注意が必要です。

 

実例で、アメリカではフランスから輸入されたピンクペッパーでアレルギー反応が出たことをきっかけに、(毒性がある食べ物である可能性がある、とのことから)FDA(米国食品医療品局)が認可を取り消したということもありました。現在は毒性は無いという結果を受け認可されています。

他にも、胡椒を吸い込んだ際に出るくしゃみですが、こちらはアレルギーとの関連性は無いと考えて大丈夫です。胡椒の中に含まれる”ピペリン”が鼻の粘膜に刺激を与え、それを追い出そうとして起こる反射現象です。

胡椒の摂取は何歳から大丈夫?アレルギーにも注意!

胡椒の摂取は何歳から大丈夫?アレルギーにも注意!

子供への与え始めの時期を迷う胡椒ですが、大体離乳食が完了する1歳半頃から大丈夫と言われています。胡椒は日々の食事にメリハリを付けてくれる欠かせない香辛料ですが、辛味も強く幼い子供には刺激が強いでしょう。

 

離乳食完了の頃は大人と同じ味付けでは濃すぎるので、薄味が基本となります。まだ刺激に慣れていない幼いから与えてしまうと、将来的に味の濃い食べ物を好んで選んでしまう可能性がありますので、無理に使用する必要はありません。

 

1歳半から大丈夫だからと、焦って与えなくても大丈夫です。使用する際は、最後の仕上げに胡椒をかけるのではなく、調理過程で使用して刺激を分散させる方がいいでしょう。

まとめ:胡椒にはアレルギー物質が含まれている場合があるので注意が必要!

一般的な症状としては、蕁麻疹や腹痛・嘔吐・粘膜の腫れが起こります。ブレンドされた胡椒の中にも”そば粉”や”小麦粉”などのアレルゲンが混ぜられている場合もありますので、購入・使用する際は表示をきちんと確認する必要かあるようです。

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