そんな疑問にお答えします。「若返りのオイル」と言われているごま油。その名のとおり、抗酸化作用やアンチエイジングなど健康だけでなく美容にも効果が期待できると言われています。
ここでは、ごま油にキュアリングは必要なのかどうか、またキュアリングする場合の失敗しない方法や活用法について詳しくご紹介していきます。
目次
ごま油にキュアリングは必要?不要?
キュアリングとは、加熱することで不純物を鶏の語気、質を高める工程のことを言います。
日本のごま油はキュアリング不要という話を聞きますが、それは一体なぜなのでしょうか?ここではキュアリング不要と言われる理由や、キュアリングする場合の失敗しない方法などについてご紹介します。
国産ごま油にはキュアリング不要なものも多い
元々キュアリングはインド発祥のアーユルヴェーダで使うごま油に必要な工程で、使用するごま油は焙煎していない生のごまを搾ったものになります。
日本で流通しているごま油の中では「太白ごま油」がこれに該当します。
太白ごま油がキュアリング不要と言われている理由は、ごまから油を搾りだしたあと漂白と脱臭をするために高温で加熱しているからです。
製造過程の中で、既にキュアリングと同様の加熱処理を行っているため、別途のキュアリング処理は必要ない、ということですね。
ですが、たしかにそのまま使用することもできるのですが、実際に使ってみるとドロドロしていて大変扱いにくいため、扱いやすさという意味では加熱したほうが良さそうです。
キュアリングするとどう変わる?
キュアリングをすると、ごま油には次の3つの変化があらわれます。
・セルフケア向きの質に変化する
・不純物を取り除き保存期間が長くなる
・抗酸化成分のセサモールが生成される
加熱すると粘度が少なくサラサラとした触り心地になるため、マッサージなどのセルフケアの際にオイルが伸びて肌に浸透しやすく、ごまの匂いもより少なくなって扱いやすくなります。
さらには、加熱することでごまの微量成分である「セサモリン」が「セサモール」という抗酸化作用に変わり、身体の細胞をより活性化することが期待されています。
簡単なキュアリングのやり方
ここでは簡単なごま油のキュアリングのやり方について紹介します。
材料:
・太白ごま油
・鍋
・保存瓶(できれば遮光瓶で。なければ保存瓶かごま油が入っている瓶)
・温度計
・じょうご
作り方:
1.鍋にごま油を入れて弱火で加熱します
2.満遍なく温度が上がるようにゆっくりと温度計で混ぜます
3.温度が90℃になったらすぐに火を止めます
4.余熱で100℃~110℃に上がったら粗熱が取れるまでそのまま冷やします
5.油が冷めたらじょうごで保存瓶に移して、密閉したら冷暗所に保管してください
保存期間は約3ヵ月と言われていますが、酸化の心配がありますのでなるべく早めに使い切ってください。なお、電子レンジは下手すると発火する恐れがありますので使用するのはやめましょう。
温度計は、高温の油に対応できるものを使ってください。例えば、筆者も使っているこちらの商品は、設定している温度になるとアラームが鳴るので見落とししません。タイマーもついているので揚げ物にも大変便利です。
【温度計なし】瓶のまま湯煎する時短キュアリング
キュアリングしたいけれど温度計を持っていないという方もいると思います。その場合はごま油が入った瓶のまま湯煎する方法があります。やり方は以下のとおりです。
1.ごま油の蓋と中栓を開けて、大さじ3杯ほど油を取って減らします
※温めるとごま油のカサが増えて溢れる可能性があるため
2.ごま油の瓶がなるべく浸かるような鍋に水を入れて沸騰させます
3.沸騰したら弱火にして、蓋を開けたごま油の瓶を入れて15分ほど湯煎してください
4.しっかりと温まったら火を止めて冷めるまで待ち、その後お湯から上げてください
この方法ならば温度計がいらないだけでなく時短にもなり、さらには油だらけの鍋を洗う必要もありません。
ただしこの方法は抗酸化作用の強い成分である「セサミン」が活性化する100℃にはわずかながら届かないので、しっかりと活性化させたいという方は鍋にごま油を直接入れる方法をおすすめします。
面倒…という方にはキュアリング済みのごま油もおすすめ
鍋に油を入れるのも、瓶のまま湯煎するのも面倒でやりたくないという方には、キュアリング済みのごま油がおすすめです。
こちらの商品はキュアリングされているので、ごまの色や香りがほとんどなくさらっとした使い心地です。
防腐剤や合成化学成分が無添加なので赤ちゃんから大人まで幅広く使えます。メイクの下地として使うと化粧のノリが良くなりますよ。
期限は開封後3ヵ月以内です。110ml入りと内容量は多くないため、期限までに使い切りやすいのもポイントです。
美容を意識する方へ!キュアリングしたごま油の使い方3選
ごま油は美容や健康によいと言われていることから、身体へのマッサージなどにも効果的です。ここでは美容や健康を意識している方に、ごま油をキュアリングしたあとのセルフケア活用法をご紹介します。
オイルプリング(うがい)で口臭予防とアンチエイジング
オイルプリングとは「オイルでうがいをする」という意味です。ただ、うがいと異なり、口をあけて「ガラガラ」とはせず、「口をすすぐ」ようなイメージになります。オイルプリングのやり方は次のとおりです。
1.スプーン一杯のキュアリングしたごま油を口に含みます
2.クチュクチュと口の中をすすぎます
3.ごま油を口に含んだまま10~20分ほど経ったら、口の中のオイルをティッシュに吐き出してゴミ箱に捨てます
4.ぬるま湯で口をすすぎます
オイルプリングをすると毒素を包み込んで一緒に吐き出すと言われているため、虫歯予防や口臭予防が期待できます。
また口を動かすことで血行が良くなり、顔の浮腫みやたるみに効果があると言われています。習慣化するのであれば、朝起きた後、などに行うのがおすすめです。
マッサージでリラックス&デトックス
キュアリングしたごま油のマッサージは、血行とリンパの流れが良くなるためリラックス効果・デトックス効果があると言われています。
マッサージは全身おこなうことができるため、今回はその中から足裏やふくらはぎへのマッサージのやり方を紹介します。
1.キュアリングしたごま油を手に取り、足裏全体に馴染ませます
2.足の指を一本ずつくるくるとマッサージします
3.足の甲を前後にさすります
4.くるぶしをくるくるとマッサージします
5.ふくらはぎを上下に数回さすります
6.膝裏を少し強めに押します
肌が乾燥気味だとごま油が肌に吸収されやすいため、吸収されたら都度足してマッサージしてくださいね。
クレンジングに使ってしっとり肌に
キュアリングしたごま油は保湿効果も高いので、クレンジングにも効果的です。クレンジングのやり方は以下のとおりです。
1.キュアリングしたごま油を適量手に取り、優しく指で円を描くようにしてメイクに馴染ませます
2.メイクが浮き上がったら、顔にティッシュを当ててオイルを軽く吸い取らせます
3.ぬるま湯で洗い流します
洗う前にティッシュを当てておくとベタつきが残りにくいです。湯船に浸かりながらおこなうと毛穴の汚れも落としやすくなりますよ。毎日続けていくと肌が明るくなり、ニキビ肌の改善にも効果が期待できます。
まとめ:ごま油のキュアリングはライフスタイルで選ぼう
身体によいキュアリングですが、油を使うので片付けが大変ですよね。そんなときは瓶ごと湯煎すれば負担が軽くなります。
また、キュアリングしないで使うというのも一つの方法です。ライフスタイルに合わせて気軽にキュアリングを選択して身体を美しくしていきましょう。