アヒージョはオリーブオイルとニンニクの香りが食欲をそそる、スペインの代表的な料理です。最近では家庭でアヒージョを家庭で楽しむ方も増えてきました。
見栄えが良く、パーティ料理にもおすすめのアヒージョ。今回はお家でも手軽に美味しく楽しめるアヒージョのレシピや、アヒージョを作る際に悩みがちなポイントについてお話しします。
アヒージョはオリーブオイルを楽しむ料理
アヒージョは、ニンニクを入れたオリーブオイルで具材を煮込んだ料理のこと。具材そのものも美味しくなりますが、ニンニクや具材の旨味がしみたオリーブオイルはたまらない美味しさです。
アヒージョにピッタリなオリーブオイルは?
オリーブオイルにはいくつか種類がありますが、スーパーで買えるオリーブオイルと言えば、バージンオリーブオイルとピュアオリーブオイルです。
バージンオリーブオイルはオリーブの香りをそのまま味わえることが魅力ですが、加熱すると香りが飛びやすいです。
一方で、ピュアオリーブオイルは精製したオリーブオイルを混ぜ合わせるため、クセが少ないのが特徴。バージンオリーブオイルに比べて価格も手頃なので、大量にオリーブオイルを使うアヒージョにはおすすめです。
香りを楽しみたい時は、アヒージョの仕上げにバージンオリーブオイルを少しプラスするといいですよ。
オリーブオイルはどのくらいの量が適当?
アヒージョを作るとき、オリーブオイルはどのくらいの量が必要なのでしょう。具材の量や鍋のサイズにもよりますが、オリーブオイルは1人前当たり40ml程度あるとよいでしょう。
具材からも水分が出ますので、オリーブオイルは少なめかな?と思う程度でも大丈夫です。水分が出にくい具材の場合は、オリーブオイルは1人前当たり50ml程度と多めにするほうがよさそうです。
ただし、オリーブオイルの量に比べて鍋のサイズが大きいときは、具材がうまく煮込まれない場合があるので、オリーブオイルの量を増やしてくださいね。
オリーブオイルが足りないときは
アヒージョを作ろうと思ったけどオリーブオイルが足りないみたい…というときはどうしたらよいでしょうか。
オリーブオイルが足りないときは、サラダ油を混ぜることで量を増やすことはできますが、あまりおすすめしません。オリーブオイルの豊かな香りが楽しめないだけでなく、口当たりが悪くなってしまうからです。
だけど安心してください。オリーブオイルが足りないときでもアヒージョが作れる方法があるんです。
水分の多い具材を使用する
きのこやキャベツなど、水分が出る具材を使用しましょう。オリーブオイルでは足りない水分を補ってくれます。
アルミホイルで包む
スキレットや器をアルミホイルで覆って蓋をすることで、水分が蒸発しにくい状態を作ります。旨味が逃げないので美味しさもアップしますよ。
このふたつの方法で、オリーブオイルとニンニク、さらには具材の旨味を最後まで楽しめます。
オリーブオイルで作る絶品アヒージョレシピ
オリーブオイルを最後まで楽しめる、家庭でできる絶品アヒージョレシピをご紹介します。
アヒージョの基本レシピ
アヒージョの基本は、オリーブオイルとニンニクです。まずはアヒージョを作るために必要な鍋を用意しましょう。特別な鍋である必要はなく、2~4人前であれば12cm~16cmのスキレットやフライパンでOKです。
- オリーブオイル…100ml
- ニンニク…1片~2片
- 鷹の爪…1本~2本
- 塩…2g
ニンニクは半分にして芽を取り除き包丁で潰すか、みじん切りにします。鷹の爪は中の種を取り出すと、辛味が抑えられます。
あらかじめオリーブオイルにニンニクと鷹の爪を漬けておけば、風味が移り美味しいオイルになりますよ。このアヒージョ用オリーブオイルをベースに、いろいろなアヒージョを楽しみましょう!
アヒージョの定番!エビ×マッシュルーム
アヒージョの定番中の定番、エビとマッシュルームを使ったアヒージョです。
材料(2人前)
- むきエビ…6尾
- マッシュルーム…5個~10個
- アヒージョ用オリーブオイル
- 刻んだパセリ…適量
- コショウ…少々
作り方
1.むきエビは背ワタを取り除く
2.マッシュルームは大きい場合は半分~1/4にカットする
3.鍋にアヒージョ用オリーブオイルを入れて弱火にかける
4.ニンニクの香りが出てきたらマッシュルームとエビを入れる
5.パセリ、コショウを振って完成
ポイント
- 弱火でじっくり加熱することで具材の旨味が引き立ちます
- コショウは粗挽きにするとよりスパイシーです
ボリューム満点!鶏肉×ブロッコリー
魚介類が苦手な方やお子様にも食べやすい、鶏肉を使ったアヒージョのレシピです。
材料(2人前)
- 鶏もも肉…1枚
- ブロッコリー小…1/2株(100g程度)
- ミニトマト…4個
- アヒージョ用オリーブオイル
- コショウ…少々
作り方
1.鶏もも肉を一口大にカットします
2.ブロッコリーをよく洗い、小房に分ける
3.ミニトマトはヘタを取って洗う
4.アヒージョ用オリーブオイルを弱火にかけ、香りが立ったら1を入れる
5.鶏肉の色が変わったら、2と3を入れ、そのまま加熱する
6.コショウを振って完成
ポイント
- ブロッコリーを加熱し過ぎると色が悪くなるので注意しましょう
- ミニトマトの代わりにパプリカを入れてもOKです
アンチョビペーストを少し入れると大人の味わいになります。パスタにも使えますので、あると何かと重宝しますよ。※賞味期限は1年ほど
オリーブオイル少なめでもOK!きのこ×ベーコン
きのこやベーコンから出汁がたっぷり出るから、オリーブオイルの残りまで美味しいアヒージョです。少なめのオリーブオイルでも作りやすいんですよ。
材料(2人前)
- お好みのきのこ…好きなだけ
- ベーコン…80g
- アヒージョ用オリーブオイル
- パセリ…適量
作り方
1.きのこはお好みのサイズにカットするか、裂いておく」
2.アヒージョ用オリーブオイルを弱火にかける
3.香りが出たらきのことベーコンを入れる
4.パセリを振って完成
ポイント
- きのこはまいたけやしめじがおすすめ。風味がアップします
- 厚切りベーコンを使うとボリュームが出ます
オリーブオイルなし?鯖缶×玉ねぎ
手元にオリーブオイルがないときでも出来ちゃう、鯖のオリーブオイル漬けを使ったアヒージョです。BBQでも大活躍しますよ♪
材料(2人前)
- 鯖オリーブオイル漬け缶…1缶
- 玉ねぎ…1/2玉
- ニンニク…1片
- 鷹の爪…1本
- 塩…適量
- 黒コショウ…少々
- パセリ…適量
作り方
1.にんにくはみじん切りに鷹の爪は種を取り出しておく
2.スキレットにパセリ以外の材料を入れる
3.2を弱火にかける
4.沸騰したら5分ほど煮、パセリを散らしたら完成
ポイント
- オリーブオイルは少なめですが玉ねぎの水分があるので美味しくできます
- ミニトマトやしめじを入れると味に幅が出ます
筆者もいくつか試してみましたが、アヒージョに使うならこちらの鯖缶が美味しかったですよ。適度な塩味にガーリックも効いていますので、ニンニクを入れなくてもいいくらいかもしれません。
タコ焼き器でパーティアヒージョ♪
好きな具材を好きなだけ。タコ焼き器を使ったアヒージョなら、それが可能です。アヒージョ用オリーブオイルをタコ焼き器に入れ、香りが出てきたら具材を入れるだけ。
大人も子どもも楽しめる、パーティにピッタリなアヒージョになりますよ♪
材料(2人前)
- 好きな具材…好きなだけ
- アヒージョ用オリーブオイル
- パセリ…適量
作り方
1.具材を一口大にし、それぞれ下ごしらえします
2.タコ焼き器の穴に1/3ほどアヒージョ用オリーブオイルを入れます
3.ニンニクの香りが出たらひとつずつ具を入れます
4.具材に火が通ったらパセリを振って完成
ポイント
- 大人用にカマンベールチーズ、子ども向けにウインナーなどを入れても美味しいです
- 余った穴にはシュレッドチーズを入れて、チーズフォンデュ風も楽しめますよ
アヒージョのオリーブオイル、残りはどうする?
アヒージョはオリーブオイルを味わう料理です。具材を食べた後のオリーブオイルの残りだって、とっても美味しいんですよ。
バゲットやチュロスで味わう
アヒージョのオリーブオイルをシンプルに最後まで楽しむなら、バゲットやチュロスがおすすめ。お店でも、アヒージョを注文すると、ほとんど場合バゲットやチュロスが添えられていますよね。
具材の味が染み出たオリーブオイルは味わい深く、たまらない美味しさ。軽くトーストしたバゲットにたっぷりオリーブオイルを染み込ませて味わってくださいね。
パスタのオイルソースに変身!
アヒージョを楽しんだ後、オリーブオイルの残りを再利用するならパスタがおすすめ。具材の旨味で風味がアップしたオリーブオイルをパスタに和えるだけだからお手軽です。
物足りないときは、オリーブオイルの残りで具を炒め、パスタと和えてもOK。簡単に美味しいパスタが出来上がります。
アヒージョの残りを保存するときは
アヒージョの残りを保存するときは、清潔な保存容器に移して冷蔵庫で保存してください。具材の水分が出ているため、常温で保存すると傷みやすくなっています。
また、長期保存には向きません。アヒージョを楽しんだ翌日~2日以内には食べきるようにしましょう。
具材を取り除いたオリーブオイルを密封し、冷凍保存することもできますが、美味しく食べるためには早いうちに消費することをおすすめします。
オリーブオイルをたっぷり使ってアヒージョを楽しもう!
食欲をそそるニンニクの香り豊かなオリーブオイルは、それだけでも美味しいですが、具材を煮込むことで一層美味しくなります。
見た目も華やかなので、パーティや特別な日のご馳走にもピッタリですよ。オリーブオイルはたっぷりと使い、いろいろな具材を使ってアヒージョを楽しんでくださいね。
オリーブオイル好きな方はこちらの記事も要チェック♪