山わさびってご存じですか?西洋わさびやホースラディッシュとも呼ばれている食べ物ですが…。
実は山わさびは、粉わさびやチューブ入りのわさびの原料として使われています。みなさんがいつもの食卓で食べているわさびは、ほとんどが山わさびを加工したものです。
名前は聞きなれないけれど普段の食事で口にしているおなじみの食品、山わさびを醤油漬けにしたおいしい食べ物があります。
この記事では山わさび醤油漬けの味や特徴、レシピやおすすめ商品などをご紹介します。
山わさび醤油漬けってどんな食べ物?
山わさび醤油漬けは山わさびをすりおろしたり、細かく刻んだりして醤油に漬けた食品です。涼しい気候を好む山わさびは北海道で増えて、畑で栽培していたものが山に自生するようになりました。
山わさびは生命力の強い植物で育てやすいことから、自宅の庭で栽培しているご家庭もあります。本わさびと違い土に植えて育てられるため、専門知識が無くても自宅で収穫して食べられるのが魅力です。
では山わさび醤油漬けについて、味や保存方法、おすすめの食べ方などを見ていきましょう。
北海道ではおなじみ
山わさび醤油漬けは北海道ではおなじみの食品です。北海道在住の筆者の家にも、たいてい1本食卓に置いてあります。
瓶詰めを買うのが一般的ですが、生の山わさびを採ってきて手作りするご家庭もあります。山わさびは雪のない季節にはいつでも掘り出すことが出来ますが、北海道では春になると山に山わさびを採りに行くのが定番です。
山わさびの見た目は短めのごぼうやショウガに似ています。色はクリーム色で、皮をむくと中は白い色をしています。本わさびに比べて辛味が強いのが特徴で、この辛さに病みつきになる人も多いようです。
どんな味?おすすめの食べ方は?
山わさび醤油漬けは、ツーンと辛くてしょっぱい味がします。お醤油にわさびを溶かした時の、わさび醤油の味のイメージです。
食べ方はそのままご飯に乗せてもおいしいですし、わさび醤油の代わりにお刺身に付けたり、納豆の味付けにも絶品のおいしさです。
筆者の家では家族が山わさび醤油漬けが大好物で、知らないうちにあっという間にビンが空になっていてびっくりすることがあります。辛いものが好きな人には、たまらない味のようですよ。
賞味期限や保存方法は?冷凍はできる?
山わさび醤油漬けは、瓶詰めで売っていることが多い食品です。賞味期限は開封前で60日間です。封を開けてしまうと空気が入って辛み成分が揮発してしまうので、早めに食べることをおすすめします。
すぐ食べないなら小分けにして冷凍し、食べる分ずつ出して解凍しながら食べると最後までツーンとする辛味を楽しめますよ。
冷凍するときはジッパー付きのポリ袋に入れて食べる分ずつ箸などで線を入れておいて、そこから割って使うと便利です。冷凍で数か月から半年くらい日持ちします。
山わさび醤油漬けの作り方とアレンジレシピ
鼻に抜けるさわやかな辛さと、醤油の味で食が進む山わさび醤油漬け。主に北海道で食べられていましたが、テレビなどでも紹介されて最近全国にも広がってきています。
ここからは生の山わさびが手に入ったらぜひ作ってみたい、手作りの山わさび醤油漬けの作り方やアレンジレシピなどを見ていきましょう。
【涙なしには作れない!?】山わさび醤油漬けの作り方
山わさび醤油漬けは、山わさびがあればご家庭でも作ることが出来ます。辛味の刺激がありますので、ゴーグルなどをご用意ください。
【材料】
・山わさび:1本(100g)
・醤油:50g
・みりん:30g
【作り方】
1.耐熱容器に醤油とみりんを入れ、ラップをせずに20秒~30秒加熱して冷ましておきます。
2.山わさびの皮をむき、すりおろすか細かく刻みます。
3.ビンに山わさびと1.の調味料を入れて混ぜれば完成です。
辛味が飛ぶのでフードプロセッサーで刻むのはNG。甘いのが苦手な人は、みりんの代わりに同量の酒を使ってもおいしいです。山わさびと醤油、みりんの割合は4:2:1くらいが目安です。
【そんなに辛くない?】山わさびの和風パスタ
山わさび醤油漬けは和風の料理にぴったりです。和風パスタのアクセントに使ってみましょう。
【材料】1人分
・スパゲティ:1束
・たらこ(なければツナ缶でもOK):1腹
・山わさび醤油漬け:大さじ1杯
・マヨネーズ:大さじ1杯
・大葉:1~2枚
・刻みのり:適量
・塩:適量
【作り方】
1.大きめの鍋にお湯を沸かして塩を入れ、スパゲティをパッケージに書いてある時間でゆでます。
2.大葉、のりを刻みます。
3.たらこの半分は一口サイズに切り分けておき、半分は中身を出してボウルに入れます。
4.ボウルに入れたたらことマヨネーズ、山わさび醤油漬けをよく混ぜます。
5.スパゲティがゆであがったら、3.のボウルに入れてよく混ぜます。
6.お好みのお皿にパスタを盛り付け、上に一口サイズに切ったたらこと大葉、のりをトッピングすれば完成です。
【ポイント】
刻みのりは多めに乗せるのがおすすめですよ。大葉の代わりに、小ねぎを刻んだものをトッピングするのもおいしいです。辛いのがお好きな人は、山わさび醤油漬けの量を増やしてください。
【セコマで人気】山わさび醤油漬けおにぎり
北海道のセイコーマートでファン続出の、山わさび醤油漬けおにぎり。お子さんでも作れる簡単な作り方ですので、チャレンジしてみましょう。
【材料】1個分
・ごはん:茶碗に軽く1杯
・山わさび醤油漬け:大さじ1杯
・塩:適量
・のり:1/2枚
【作り方】
1.ラップの上にご飯の半量を乗せます。
2.中央に山わさび醤油漬けを乗せます。
3.上に残り半量のご飯を乗せます。
4.ラップで包んで2~3回握り、形を整えます。
5.ラップを外してお好みで塩を振り、のりで巻けば完成です。
【ポイント】
山わさび醤油漬けだけだと辛い時は、具におかかや鮭などを混ぜると味がマイルドになりますよ。山わさび醤油漬けにマヨネーズをちょい足ししてもおいしいです。
豚肉のソテー山わさび醤油ソース
豚肉のソテーには山わさびの辛味が合います。山わさび醤油漬けソースで、脂身のしつこさもさっぱりと食べられますよ。
【材料】1人分
・豚ロース肉:1枚
・山わさび醤油漬け:大さじ1杯
・酒:大さじ1杯
・砂糖:小さじ1杯
・油またはバター:適量
・こしょう:適量
【作り方】
1.小さめの器に山わさび醤油漬け、酒、砂糖を混ぜておきます。
2.フライパンに油をひき、こしょうを振った豚ロース肉を中火で焼きます。
3.焼き色が付いたら裏返して、少し火加減を小さくして中までしっかり火を通します。
4.お皿に肉を盛り付けたら、1.のソースをかけていただきます。
【ポイント】
酒のアルコールが気になる人は、耐熱容器に酒を入れて10秒くらい加熱してから使いましょう。
山わさび醤油漬け通販おすすめランキング
北海道以外で、生の山わさびが手に入ることはなかなか無いですね。山わさび醤油漬けを味見したいなら、通販でお取り寄せするのがおすすめです。
ここからはネットで人気の山わさび醤油漬けを、ランキング形式でご紹介します。
1位 オリオン食品【山わさび醤油漬け】
ネットでの人気1位は、オリオン食品の「山わさび醤油漬け」です。様々なテレビ番組にも取り上げられ、全国からの注文が増えています。
オリオン食品は昭和57年(1982年)に札幌で創業した佃煮のメーカー。北海道の食材にこだわって作られた商品の中で一番人気なのが、山わさび醤油漬けです。
山わさび醤油漬けには白地に黒い文字の白ラベルと、白地に緑の文字の緑ラベルがあります。公式サイトなどで調べてみましたが、ラベルによる中身の違いは無いようです。内容量は100gと150gの2種類があります。
2位 嵐にしやがれで紹介!トヤマ【山わさび 白醤油漬け】
2位にランクインしたのは、トヤマの「山わさび 白醤油漬け」です。テレビ番組「嵐にしやがれ」で紹介されてから人気に火が付きました。
トヤマは北海道札幌市の企業です。山わさび 白醤油漬けに使われている醤油は、地元札幌の蔵元「トモエ」がこの商品のために特別に作った白醤油です。北海道十勝産の山わさびを使い、地元の材料にこだわって作られています。
内容量は1個90g入りです。緑のパッケージの白醤油漬けの他に、通常の醤油を使った紫のパッケージの「山わさび醤油漬け」もあります。
3位 金印わさび「山わさび醤油味」
3位はわさびの老舗、金印わさびの「山わさび醤油味」です。金印わさびは昭和4年(1929年)に愛知県で創業した、わさびを使った食品のメーカーです。
北海道のメーカーではありませんが、長年わさび関連の食品を作ってきた専門メーカーと言えるでしょう。1個80g入りで、醤油漬けの他に山わさびすりおろしも1個80g入りで取り扱っています。
まとめ~山わさび醤油漬けはどんな料理にも合う万能選手
北海道民に愛されている山わさび醤油漬けは、テレビなどで紹介されだんだん全国でも有名になってきました。醤油もわさびも日本人の食卓に元々おなじみの食材なので、食べてみて気に入る人が多いのも納得ですね。
刺身や焼き魚、納豆など和食にもぴったりで、パスタや肉のソテーなどの洋食にも合う山わさび醤油漬けは毎日の食事に大活躍しそうです。ぜひ一度ツーンとおいしい山わさび醤油漬けを、味わってみてくださいね。