「ビネガー」は英語で「酢」の意味ですので、バルサミコビネガーはバルサミコ酢と同じものです。ちなみにバルサミコビネガーとワインビネガーは名前が似ていますが、別な種類の酢です。
この記事ではアルチェネロの有機バルサミコビネガーの情報や、おすすめのバルサミコビネガーをご紹介します。
目次
アルチェネロ【有機バルサミコ・ビネガー】って？
バルサミコビネガーはブドウを原料として、数年から十数年かけて発酵させて作られる濃厚な甘みのある酢です。
伝統的なバルサミコビネガーは少量しか作られないため、伝統的な製法に敬意を払いつつ、工業的に作られたバルサミコビネガーには「IGP」の認証がされています。
IGPは特定の地域の特産品について、ある一定の基準を設けて高い品質を保つようにするEUの規格です。
IGP認定のバルサミコビネガーは一般の人にも買いやすい価格で流通しており、大勢の人が安心してバルサミコビネガーを楽しめるようになりました。
アルチェネロとは？
アルチェネロは1978年にイタリアに誕生し、有機農法をいち早く取り入れ実践している組合です。
イタリアの有機農法を行っている農業組合と養蜂家の組合が協力したのが最初で、そこに加工業者や販売員が参加して大きな団体になりました。日本では「パスタ」で有名かもしれませんね。
アルチェネロは日本でも最近よく目にする「6次産業」と言われる形態です。
生産者（1次産業）が加工（2次産業）や販売（3次産業）も行うことでコストが削減され、品質の良い製品を買いやすい価格で提供することが可能となっています。
またアルチェネロの有機バルサミコ・ビネガーは本物の証明である「IGP」を取得しており、オーガニックで安心安全の高品質な商品でありながら一般の人にも買いやすい価格を実現しています。
イタリア有機農業の先駆者【ジロロモーニ氏】
アルチェネロの創設者「ジーノ・ジロロモーニ（1946～2012年）」氏は、「イタリアの有機農業の先駆者」と呼ばれる農業家です。
今ではヨーロッパは、オーガニックの先進地と呼ばれるようになりました。これはイタリアでジロロモーニ氏が有機農業の大切さを訴え、活動を行ったことが大きな影響を与えたと言われています。
農薬を使う農業が主流だった時代に、ジロロモーニ氏の主張はなかなか受け入れられなかったそうです。しかし次第に同じ考えの人たちが集まり、大きな協同組合が作られるようになりました。
現在アルチェネロはイタリア国内で有機農業を行う農業者や養蜂家1,000名以上、全世界では14,000人以上の生産者が参加しています。
アルチェネロと他社との違いって？
アルチェネロと他社との一番の違いは、農業家が集まって作られた団体によって作られている点です。
中間コストが発生しないことから、オーガニックの材料だけを使い添加物を含まない商品でありながら手に取りやすい価格で販売することが出来ています。
風味や品質の違いは、イタリアのAIBマークを見ると分かりやすいかもしれません。AIBマークはブドウの葉の数で濃度や風味を示すもので、一枚葉から四つ葉まで4段階に分かれています。
四つ葉が一番濃厚で酸味が少なくドロッとしており、一枚葉はさっぱりと酸味のあるバルサミコ酢になっています。
アルチェネロの一般的な有機パルサミコ・ビネガーは、二つ葉のランクです。二つ葉は濃度はさっぱりしており、マリネなどに向いている特徴があります。
アルチェネロおすすめ有機バルサミコ・ビネガー3種
イタリアのアルチェネロは有機栽培にこだわった、自然な食品を製造販売しているブランドであることがわかりました。おいしいと同時に安全な食品を作り、世界中にファンが大勢います。
ここからはネットで取り寄せできる、アルチェネロが作っているバルサミコビネガー3種をご紹介します。
定番の使いやすさ【有機バルサミコ・ビネガー】
アルチェネロの「有機バルサミコ・ビネガー」は、イタリアモデナのIGPを取得した高品質のバルサミコビネガーです。
原料は有機ワインビネガーと有機濃縮ぶどう果汁のみ。添加物などが入っていないのがうれしいですね。日本のオーガニック規格の有機JAS認証と、イタリアのEUオーガニック認証も取得しています。
オリーブオイルと混ぜてサラダにかけたり、煮詰めて肉料理のソースに使ったり、そのままヨーグルトやソフトクリームのトッピングにしたりと様々な使い方があります。
琥珀色のさわやかな味【有機ホワイトバルサミコ・ビネガー】
「有機ホワイトバルサミコ・ビネガー」は琥珀色のまろやかなバルサミコビネガーです。ワインに赤ワインと白ワインがあるように、ホワイトバルサミコは白ブドウから作られたフルーティなお酢です。
一般的な黒くてドロッとしたバルサミコビネガーに比べ、熟成期間が短く酸味がまろやかで甘味があるのが特徴。香りもさわやかで、料理に使っても色を変えないのが魅力です。
使い方は通常のバルサミコビネガーと同じで、特にデザートや果物、チーズにかけるとさっぱりといただけます。
もちろんホワイトバルサミコも、IGPや日本のJAS、EUオーガニック認証を取得しています。価格は1本250mlで550～700円前後で販売されています。
最高の四葉クラス【フォーリーブス 有機バルサミコ・ビネガー】
「フォーリーブス 有機バルサミコ・ビネガー」は、通常の有機バルサミコビネガーよりも香りが高く、ドロッとした濃厚な質感が特徴です。
バルサミコの分類で最高の四つ葉クラスに分類され、IGP、JAS、EUオーガニック認証を取得した商品です。材料は有機ワインビネガーと有機ぶどう果汁のみで、添加剤は使用していません。
日常使用品の多いアルチェネロの商品の中で、珍しい高級志向のバルサミコビネガーです。価格は1本250ml入りで3,000~4,000円くらいの値段で売られています。
まとめ～有機バルサミコビネガーはコスパ最高
アルチェネロは有機農法を行う農業者、養蜂家、食品加工業者が集まって作られた団体です。自然環境の豊かさを守ると同時に、生産者と消費者を大切にすることを目標に掲げているそうです。
世界中にいる組合員の農業者とフェアトレードを行い、途上国の生産者が自立し自然環境に配慮した生産を行えるように活動しています。
「オーガニックだから食べるのではなく、食べたらおいしいオーガニックだった」ぜひ一度アルチェネロの有機バルサミコ・ビネガーを味わってみてくださいね。
