魚の醤油差しの疑問を徹底解剖!入れるのは醤油だけじゃない!?
お弁当に入ってる醤油差しと言えば魚の醤油差しだよね。
あの醤油差しってどうやって出来たんだろう?種類も色々あるって本当かな?

駅弁など外でお弁当を購入した時に魚型の醤油差しが入っていたことはありませんか?

そのユニークな形は一度見たら忘れられませんよね。しかし、あの醤油差しの詳細を知っている人は少ないのではないでしょうか。

 

この記事では身近なのに良く知らない魚の醤油差しについて解説しています。魚の醤油差しの正式名称や種類などについて紹介します。これを読めば外でお弁当を食べる時にちょっとだけ人気者になれるかもしれませんよ。

 

なお、魚型以外の醤油差しにも興味がある人はこちらの記事をご覧ください。

魚の醤油差しの名前と歴史

魚の醤油差しの本当の名前

あの魚の醤油差しの正式名称は「ランチャーム」です。意外にもカタカナ表記だったんですね。「ランチ」が「チャーミング(魅力的)」になるようにという願いを込めた造語だそうです。しっかり商標登録もされています。

 

他には「たれびん」とも呼ばれるそうですが、こちらは魚型以外にも四角い容器でも醤油などのたれが入っているもの全てに対する呼び方です。ですので、魚の醤油差しを見つけた時は「ランチャームが入ってる!」と思えば良いでしょう。

どうして醤油差しを魚型にしたの?

どうして醤油差しを魚の形にしたかというと、持ち帰り寿司に入れるためだったようです。ランチャームは大阪にある株式会社旭創業が製造したのが始まりです。

 

当初は魚型ではなくストロー状のポリエチレンに醤油を流し入れ、両端を熱遮断して閉じることで持ち運び用の醤油差しを製造していました。そのうち、持ち帰り寿司にも添付したいということで、寿司なら魚型が合うだろうとあの有名な魚型の醤油差しが出来上がったのです。

 

ちなみにあの形は鯛だそうです。改めてじっくり見てみると細かく再現されているのがよくわかりますよ。

魚の醤油差しはどうやって有名になったの?

魚型の醤油差しは駅弁で採用されたことで全国的に広く有名になりました。楽しい旅の途中に魚の形をしたユニークな醤油差しが入っていたら、話題にならないわけないですよね。お弁当に入っているランチャームを集めていたという人もいるのではないでしょうか。

 

なお、ランチャーム発祥の株式会社旭創業ではさまざまな醤油メーカーと提携し、中に入れる醤油も各地の味に合わせているようです。可愛いだけでなく好みの味でお弁当を引き立ててくれるとなれば、全国で愛される理由もよくわかりますね。

魚の醤油差しのサイズや形状の種類や醤油の充填方法は?

魚の醤油差しの主な種類

1.サイズ

魚の醤油差しには実はさまざまなサイズがあります。最も一般的なのが2ml醤油が入る「ランチャーム魚中」でしょう。そしてそれ以外にも、2.5ml、3ml、3.5ml、6.5mlとなどさまざまなサイズがあります。お弁当の業者がどんな使い方をしたいのかを検討して、それにあったサイズを発注するようですね。

 

2.形状

醤油差しは魚型以外にも、四角形やブタ型、ひょうたん型があります。四角形はさまざまな場面で使われます。ブタ型はとんかつのソースを入れるためなどに使われるようです。また、ひょうたん型は普通のお弁当よりも少し高級な仕出し弁当などに使われるようですね。

さらには金色のランチャームなんてものもあります。こちらはおせち料理や慶事のお弁当などお祝いの席で使われます。

まさに食事を魅力的に演出するランチャーム。名前のとおりの活躍ぶりが伺えますね。

魚の醤油差しに醤油を入れる方法は?

あの小さな魚型の醤油差し容器の中に、なぜ醤油がしっかり入っているのか不思議ではありませんか。実は真空状態を上手く使って一気にいくつものランチャームに醤油を入れているのです。

 

ランチャームに醤油を入れる主な流れは以下のような感じです。

 

1.醤油の入った瓶にランチャームをいくつか沈める

2.瓶を密閉して空気を抜いていく(真空状態にしていく)

3.醤油に沈めたランチャーム内の空気が抜けて、代わりに醤油が流入する

4.空気圧を元に戻す

 

これだけで一気に沢山のランチャーム内に醤油を入れることができるのです。

 

なお、家庭用にランチャームを購入した時にはこのようなやり方は難しいですよね。その時は、ダイソーなど100均で売っているスポイトや化粧用注射器を使って醤油を入れましょう。指で押しつぶして醤油を入れようとしてもいっぱい入れるのは限界がありますが、このやり方なら簡単に満タンまで入れられますよ。

魚の醤油差しに醤油以外を入れる!?

魚の醤油差しに消毒液を入れて衛生のお供に!

実は魚の醤油差しに消毒液を入れて食事前の除菌に役立てようという働きもあるようです。本来、醤油という食品を入れている容器なので誤飲が心配ですが、キャップの色を青色にしたり、注意書きカードを添付するなど注意を払っているようなので安心して使えます

 

プロジェクトは始まったばかりで、今はまだレストランやケータリングを提供する数社でしか行われていないようですが、そのうちあなたの手元に届く日も来るかもしれませんね。

ビックな魚の醤油差しを水筒の代わりに!

こちらはユニークな商品ですが、実は水筒代わりに使える魚の醤油差しがあるのです。内容量は500mlと大容量。もちろん醤油も入れられますが、一番有効な使い方は水筒でしょう。

 

水やお茶を入れれば、そのままキャップを開けて口をつけて飲めます。アイスコーヒーなど黒い飲みものを入れれば、まさにビックな醤油差しから直接醤油を飲んでいるようにしか見えません

 

イベントの時や話題作りにいかがでしょうか。これを使って飲みものを飲んでいる姿はもちろん、肩にかけて歩いている時も注目の的になることは間違いなしですよ。

まとめ:魚の醤油差しの今後の活躍に期待!

お弁当に入っている魚の醤油差しはお馴染みの容器でしたが、実はその詳細については詳しく知らなかったのではないでしょうか。「ランチ」を「チャーミング(魅力的)」にしてほしいという願いのとおり、ランチャームは食事を楽しむひとつの要素となっていることは間違いありません。

 

しかも、最近では中に醤油ではなく消毒液を入れるプロジェクトやランチャームを模した水筒なんかも登場しています。昔から変わらない容器かと思っていましたがその可能性に驚かされますね。ランチャームのさらなる今後の活躍に期待したいところです。

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