そんな疑問に答えます。
新生姜の季節になると、スーパーでも大きな塊の生姜が安く売られていますので、ついつい手が伸びてしまうこと、ありますよね。
この記事では、辛くない生姜の佃煮を作る方法から、辛くなってしまった生姜の佃煮の活用方法まで、詳しくご紹介していきます!
目次
辛くない生姜の佃煮を作るコツ(3つ)
辛くない生姜の佃煮を作りたい場合は、3つのポイントを押さえてください!これだけで食べたときに感じる辛さはかなり変わってきますよ。
生姜の『切り方』にも一工夫
辛くない生姜の佃煮を作るためには、「切り方」にも一工夫が必要です。生姜は繊維に沿って薄く切るようにしてください。
生姜の繊維を断つように切ると、生姜の辛み成分がにじみ出てくる可能性が高いです。繊維に沿って生姜を切ることで、辛くない生姜の佃煮を作ることができます。
ちなみに生姜は、繊維に沿って切ると、歯ごたえの良いシャキシャキとした食感に、繊維を断つように切ると、火の通りが良くなって食材が柔らかくなります。
※生姜の切り方の詳しい解説については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
生姜を水にさらす&湯がく
辛くない生姜の佃煮を作りたいなら、生姜を水にさらして湯がくことも重要です。
生姜の辛み成分(ジンゲロール)は生の生姜に多く含まれますので、水にさらして湯がくことで生姜の辛み成分をぬいてあげることができます。
水にさらす時間が長ければ長いほど、生姜の辛みは抜けていきます。目安は15分ですが、自分の好みの辛さに合わせて調節してあげましょう。
湯がくと生姜の辛さが抜けると同時に、えぐみもとれます。また、色も鮮やかになるので、できあがった時の見た目がよくなりますよ。
ちなみに、生姜の成分は加熱前・加熱後で変化します。詳しい生姜の効果効能についてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
『新生姜』を選ぼう
辛くない生姜の佃煮を作るなら、普段スーパーなどでよく見かける茶色い生姜「根生姜」よりも辛みが少ない「新生姜」を選びましょう。
新生姜は、収穫してからすぐに出荷される生姜です。生姜は貯蔵されている間に徐々に辛さを蓄えていくため、貯蔵庫で寝かされた「根生姜」よりも、新鮮な「新生姜」の方が辛味が少なくなっています。
新生姜は夏(6月下旬頃)~冬にかけてのみ販売されています。kg単位でまとめ買いをされる方はスーパーよりも通販の方がお得なことが多いですよ。※好きな産地が選べるのもいいですね。
※生姜の詳しい種類の解説については、こちらの記事も参考にしてみてください。
辛くない生姜の佃煮のレシピをご紹介!
ここでは、実際に辛くない生姜の佃煮を作るためのレシピと、それでも辛くなってしまったときの対処法をご紹介してきます。
辛くない生姜の佃煮の作り方
辛くない生姜の佃煮の基本レシピはこちらになります。
材料(2人前)
・新生姜 100g
A 醤油 大さじ2
A 砂糖 大さじ2(ハチミツでも可)
A みりん 大さじ2
A 酒 大さじ1.5
・かつおぶし1パック
・白いりごま お好みの量
手順:
1.新生姜をきれいに洗い、皮はそのままで繊維にそって千切りにする。
2.千切りにした生姜を、水に15分~20分さらす。
3.熱湯に、さらした生姜を入れて2~3分湯がく。その後よく水を切り、あら熱を取る。
4.Aの調味料をすべて鍋に入れ、煮立たせる。
5 煮立ったら、あら熱のとれた新生姜を加え、中火で煮る。水分が蒸発してきたら、かつおぶしを加えてさらに煮こむ。
6.水気がなくなったら、火を止めてお皿に移し、お好みで白ごまをふりかければ完成♪
冷蔵庫で保管すれば、約1週間は持ちます。作り置きにもぴったりな、辛くない生姜の佃煮。ぜひお試しください。
作った後に辛かったときの対処法
「せっかく生姜の佃煮を作ったけど、やっぱり辛かった!」そんなときは、砂糖やみりんを加えて辛さをやわらげましょう。
水にさらして湯がくことで辛みは抜けますが、食材にはそれぞれ個性があります。元々辛くない生姜もあれば、最初から辛みが強い生姜もあります。
もういちど洗ってから佃煮を作り直すこともできますが、再度の煮込みにより食感が損なわれたり、何より手間がかかってしまってしまいますので、調味料での調整をおすすめします。
生姜の佃煮の『辛くない』活用方法4選
辛さを感じにくいアレンジ方法を覚えると、もし辛くない生姜の佃煮が作れなかった場合でも、美味しく食べることができるのでおすすめです。ここでは、筆者おすすめの4つのアレンジをご紹介していきますね。
生姜の佃煮で作る『だし巻き卵』
生姜の佃煮は、だし巻き卵に加えることで再度火も入り、辛くないまろやかな口当たりになります。
だし巻き卵は、朝ご飯の一品にもなりますし、お弁当にも使うことが出来ますので、大量に佃煮を消費したいときには、ぴったりのメニューですね。
だし巻き卵には紅生姜をトッピングすることも多いように、生姜との相性は抜群。大葉やちりめんじゃこ、納豆などと一緒に巻いてもおいしいですよ!
炊き込みごはんに混ぜ込む
もう一つおすすめしたい、辛くない生姜の佃煮の活用方法は、炊き込みごはんにすることです。
出汁の効いたご飯と生姜の風味は相性抜群。生姜の佃煮自体にしっかりと味がついていますので、お米と一緒に生姜の佃煮を炊き込むだけで、味付け不要で炊き込みご飯を作ることができます。
また、あさりや昆布を加えると、さらに美味しく仕上がります。辛い佃煮の使い道に困っているときは、ぜひ作ってみてくださいね。
※友近さんが以前TVで紹介されていた生姜の炊き込みご飯のレシピについては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。こちらも絶品ですよ!
煮魚の臭み取りに活用する
辛くない(辛さを感じにくい)生姜の佃煮の活用方法3つ目は、煮魚に加えることです。
煮魚を作るときの調味料は、醤油、酒、砂糖、みりんです。そうです。生姜の佃煮を作るときの調味料とまったく同じなのです。
そして、煮魚の調理では、魚の臭みを消すために生姜も使用します。つまり、煮魚を作るときに、生姜の佃煮はうってつけの食材なんです!
ただ、生姜の佃煮は水分を飛ばしているので、水や調味料を加えることは必要になってきます。辛くなってしまった佃煮の消費方法に悩んでいる方は、参考にしてみてくださいね。
豚の生姜焼きの味付けとして
生姜の佃煮は、豚の生姜焼きにタレとして使うのもおすすめです。
通常、豚の生姜焼きにはすりおろした生生姜を使うことも多いくらいですので、一度火を入れた生姜の佃煮だと、全く辛くない(でも生姜の香りはしっかり感じられる)豚の生姜焼きを作ることができますよ。
1.ボウルに少しの醤油とみりん、そしてお酒をいれて混ぜ合わせます。
※醤油、みりん、酒は1:1:1がおすすめです!
2.しょうがの佃煮を混ぜ合わせて、たれを作ります。
3.薄力粉をまぶした豚肉をフライパンで焼き、たれをかけて煮詰めれば完成です。
また、生姜の佃煮を使った生姜焼きのタレはキャベツの千切りとも相性抜群なので、ぜひたれを絡めて召し上がってください。ごはんが何杯も進むことまちがいなしですよ。
まとめ:辛くない生姜の佃煮の作り方と活用法
いかがでしたか?今回は、辛くない生姜の佃煮のレシピと、その活用方法についてお話ししました。
生姜の佃煮は、新生姜を千切りにして水にさらすことで、辛みがやわらぎとても美味しくなります。また、湯がくことでえぐみもぬけ、色が鮮やかになります。
少しの手間で、味や見た目がよくなるので、ぜひ試してみてください。それでも辛くなってしまった場合は、卵焼きに混ぜたり、炊き込みご飯に加えてみてください。
きっと、生姜の佃煮が良いアクセントになってくれますよ。