いつ開けたのか分からない使いかけの七味唐辛子、皆さんの冷蔵庫の中に眠っていませんか?
七味唐辛子は殺菌効果などが高いことで知られる唐辛子が主原料であり、短期間で使い切ることも難しい調味料であることから、賞味期限切れのまま保管していたり、そもそも期限をあまり気にしたことがない、という方も少なくないのではないでしょうか。
そこでこの記事では、基本的な七味唐辛子の賞味期限や保管上の注意、賞味期限が切れたあとの状態や美味しく使い切るためのリメイク方法までご紹介します。ぜひ最後までご覧くださいね。
目次
七味唐辛子の賞味期限はいつまで?
七味唐辛子の賞味期限は一体いつまでなのでしょうか?未開封の場合と開封後の場合のそれぞれの賞味期限と保管方法についてご紹介します。
未開封の場合
七味唐辛子の賞味期限は配合されている原材料や商品によっても異なりますが、基本的には未開封の状態で2年~3年と、食品としては長めに設定されているものがほとんどです。
また、賞味期限とはあくまで美味しく食べられる期限を定めたものですので、風味さえ気にしなければ賞味期限を多少過ぎてしまっても絶対に食べられないわけではありません。
ただしその場合はこのあとご紹介する”賞味期限が切れたあと食べてはいけない状態”になっていないかどうかをしっかりチェックしてからにしてくださいね!
保存方法は未開封であれば常温保存でも問題ありません。できれば冷蔵庫で保存した方が安心ですが、常温保存する場合は劣化を防ぐためにも高温多湿を避けた場所で保存しましょう。
※七味の保管方法については、以下の記事で解説していますのでご興味のある方はぜひご覧ください。
開封後の場合
開封後の七味唐辛子の賞味期限は、きちんと冷蔵庫で密封保存している状態で基本的には約6か月ほどになります。常温でも保存は可能ですが、湿気で固まったり虫がわいてしまったりと賞味期限内でも七味唐辛子がダメになってしまう可能性があるため冷蔵庫で保存することをおすすめします。
6か月を過ぎても表示されている賞味期限までは食べることは可能ですが、だいたい1か月を過ぎたあたりから酸化による風味の劣化が緩やかに起こりはじめるため、美味しく食べることができるのは開封後6か月ほどと覚えておきましょう。
また、酸化による風味の劣化は空気が触れることにより起こるため、少しでも劣化を遅らせるには冷凍保存がおすすめです。使用する際はほぐして使用したい分だけを取り出し、自然解凍してご使用ください。
賞味期限内の七味を管理するための注意点
袋入り(詰め替え用)七味は専用の容器に入れよう
七味唐辛子は詰め替え用として袋入りの商品も多く売られています。設定されている賞味期限は缶入りのものと大差ないのですが、袋入りのままだと常温保存した場合に虫がわく可能性が高くなります。
それは七味にわく虫には袋を食い破る種類のものもいるためです。特に開封後は必ず容器に移し替えないと、劣化が加速したり虫の侵入を容易く許してしまいますので注意が必要です。
七味の容器は主にスチール製の缶やガラス瓶、木製の樽型やひょうたん型など様々なデザインのものがあり、特に缶タイプは趣向を凝らした柄の商品がたくさんあるので選ぶのも楽しいものです。選ぶ際には、劣化を防ぐために口がしっかり密閉できるものを選んでくださいね。
長野の八幡屋磯五郎や東京のやげん堀、大阪のやまつ辻田、京都の原了郭など老舗の七味店では袋入りの七味と素敵な容器がセットになったギフトセットもよく売られているので、大切な方への贈り物にはもちろん自分用に購入するのもとてもおすすめです。
※老舗店も含めたおすすめの七味唐辛子を以下の記事でご紹介しています。ご興味のある方はぜひ、本記事と併せてご覧ください!
七味の継ぎ足しはやめよう
七味唐辛子は賞味期限を把握するためにも、使いかけの状態で詰め替え用を継ぎ足すのではなく、使い切ってから詰め替えることをおすすめします。
古い七味と新しい七味が混ざってしまうと賞味期限が分からなくなってしまう問題の他にも、古い七味にもしカビや虫が発生していた場合、継ぎ足すことで新しい七味にも被害が及んでしまいます。
そのため、より安心して使うためには一度使い切った容器は洗ってしっかり乾燥をさせてから詰め替えると良いでしょう。
七味は賞味期限が切れたらどうなるの?
それでは賞味期限が切れてしまった七味というのはどうなってしまうのでしょうか?食べられる場合と廃棄した方が良い場合の特徴をご紹介します。
保存状態が良いまま賞味期限が切れた場合
七味唐辛子の賞味期限が切れてしまった未開封、または開封後でも冷蔵、冷凍保存でしっかり密封された状態で保管されていた場合は、風味は薄くなっている可能性は高いですが食べること自体はできる可能性が高いです。
とはいえ七味は風味が命とも言える調味料ですので、食べられるとはいえ劣化してしまった七味を使う意味はあまりないかも知れません。また、賞味期限を年単位で過ぎてしまっている場合はいくら保存状態が良くても廃棄し、新しい七味を購入しましょう。
賞味期限が切れたあと食べてはいけない状態
七味唐辛子の賞味期限が切れていて、尚且つ以下の特徴が出てしまっている場合は食べずに潔く廃棄しましょう。
・サラサラしておらず部分的に固まっている。または全体が固まっている。
・変な匂いがする
・赤ではなく茶色や黒色に変色している※賞味期限内であっても酸化することで変色が起こる場合があります。
・論外ですが虫がわいてる
このような状態になった七味は容器にもカビや虫の卵がついている可能性があるので、容器ごと廃棄することをおすすめします。
七味を賞味期限内に食べ尽くす!古い七味のおすすめリメイク
七味は短期間で使い切ることが難しい調味料ですよね。そこで使いかけたまま古くなってしまった七味を美味しく使い切れるようなリメイク方法をご紹介します!
煎って復活させる!
使いかけのまま古くなった七味は、賞味期限内であっても開封直後のような乾燥したサラサラ状態ではなく、少し湿気でしっとりしている場合があります。そんな七味をサラサラに香ばしく復活させる方法を2通りご紹介します。
■フライパンを使った方法
1.フライパンに使いかけの七味をすべて入れ、弱火で煎る。
※量にもよりますが、だいたい1分前後が目安です。
2.煎ったら火を止め、キッチンペーパーの上に七味を置いてしっかり冷ます。
3.容器に戻して完成!
■電子レンジを使った方法
1.耐熱皿にキッチンペーパーを敷き、その上に使いかけの七味を広げる。
2.レンジに入れて加熱する。量によりますがこちらも1分程度を目安にしてみてください。七味の量が少なければ20秒程でチェックを。
3.加熱直後は少し湿っていますが、時間を置いて冷めた時に乾燥していれば大丈夫です。まだしっとりしているようであればもう少し加熱を。
4.冷めたら容器に戻して完成!
フライパンを使った方法の方が乾燥加減が分かりやすいためおすすめです!どちらもしっかり冷まして乾燥させてから容器に入れるのがポイントです。
食べるラー油にリメイクで大量消費!
風味が落ちてしまった七味唐辛子を使って、手作りラー油にチャレンジしてみませんか?お好みの辛さに調整できますし、残った七味を美味しく食べられるのでおすすめのリメイク方法です!
■材料
※保存用の小瓶を1つ用意してください。
七味唐辛子:大さじ2(お好みで調整してください)
にんにく:5かけくらい(お好みで調整してください)
ごま油:50cc
サラダ油:30cc
長ネギまたは小ネギ:1/2本
砂糖:小さじ2
塩:小さじ1
しょうゆ:大さじ5
■作り方
1.にんにくと長ネギをみじん切りにする。
2.鍋に1とごま油、サラダ油、七味唐辛子を入れて中火~強火にかける。
3.ブクブクと沸騰してきたら弱火にし3分ほどたったら火を止める。
4.完全に冷めたら砂糖、塩、しょうゆを加えよく混ぜる。
5.保存用の瓶に入れて完成!
お好みで刻んだしょうがやごまを入れても美味しいです。ごはんのお供はもちろん、お豆腐にのせたり炒め物に入れたり、餃子にかけるのもおすすめ!
まとめ:七味の賞味期限は長いけれど、保管方法に注意して美味しく食べ切ろう!
いかがでしたでしょうか?
七味唐辛子の賞味期限は未開封でも開封後でも大きく変わることはありません。そのかわり、少しでも美味しさを保つためにも開封後の保管方法には気を付けましょう。
また、専用の容器への移し替えや、美味しく賞味期限内に食べきるためにご紹介したリメイク方法などもお試しいただけると嬉しいです。