そんな疑問に答えます。
美容効果が高い酒粕を、日々の料理に活用する人が増えてきています。
酒粕の中でも手に入りやすい「板粕」は、塊状で、水やお湯に溶けにくいという声が多く聞かれます。そんなお悩みを持つ方には、「酒粕ペースト」がおすすめ!
この記事では、酒粕ペーストと板粕の違いから、作り方・活用法まで、わかりやすく解説していきます!
目次
酒粕ペーストってどんなもの?板粕とどう違うの?
酒粕というと塊状でボソボソと粉っぽい触感の「板粕」が一般的。「酒粕ペースト」という名前を知っていても、実際に見たことはない、という人が多いのでは?
ここでは「酒粕ペースト」の特徴・作り方・保存方法などについて、くわしく説明していきます。
酒粕を手軽に使いたいなら「ペースト」一択!
スーパーなどで手に入る一般的な酒粕は「板粕」と呼ばれる「塊状」の酒粕です。もちろん、このままでは料理に使えません。
料理に使う際、ほぐして使うのですが、溶けにくくダマになりやすいという欠点があります。
酒粕(板粕)に水と日本酒を加えて柔らかいペースト状にしたものが「酒粕ペースト」です。
あらかじめ「酒粕ペースト」を作っておくと、料理に使いやすくとても便利です。余った酒粕は、冷蔵庫で1ヶ月程度保存可能ですよ。
作り方も簡単 4ステップで完成♪
「酒粕ペースト」を手作り…なんだか難しそうですよね。でも実は、とっても簡単!レンジだけでお手軽に作れるんですよ。以下で作り方をご紹介していきます。
【材料】
酒粕(板粕):100グラム
水:30ml
日本酒:30ml
【作り方】
1. 酒粕を細かくちぎり、容器に入れます。
2. 水と日本酒を加えます。
3. レンジで約60秒加熱します(500W)。酒粕が柔らかくなっていなかったら、柔らかくなるまで20~30秒ずつ追加で加熱。
4. スプーンで酒粕をつぶしながら混ぜます。酒粕がペースト状になったら完成です!
【ポイント】
・日本酒と水は1:1。このバランスを覚えておいてください。まず保存性の点でベストなバランス。
アルコール度数8%の酒粕と同程度のアルコール度数となり、保存性が高くなります。味わいの点でも、あまりに日本酒が多いとアルコール臭が気になるため、1:1がベストですよ。
・完成後は冷蔵庫で保存し、1日に1回ふたを開けて、ガス抜きをしてください。
気になる保存方法や保存期間は?
酒粕ペーストの保存方法は「冷蔵保存」がおすすめ。酒粕ペーストを常温で保存すると、温度が高くなるにつれて熟成が進むので、あまり日持ちしないのです。
酒粕ペーストを冷蔵保存した場合の保存期間は「約1ヶ月」です。ちなみに板粕を冷蔵保存した場合の保存期間は「約6ヶ月」となります。
酒粕ペーストは水分量が多いので、板粕と比べると、保存期間は短くなります。
冷蔵庫で保存する際、手作りのペーストの場合は、煮沸消毒をした清潔なガラス瓶などに詰めるようにしましょう。
購入したペーストの場合は、パッケージの上からさらにフリーザーバッグに入れて保存しましょう。
もっと長期間保存したい場合は「冷凍保存」がおすすめ。酒粕ペーストを冷凍保存した場合の保存期間は「約1年」です。
冷凍庫で保存する際は、フリーザーバッグに入れて薄く広げて冷凍してください。冷凍した日付を明記するのを忘れないようにしましょう。
手軽で簡単な酒粕ペーストの活用レシピ3選
酒粕ペーストを作ったら、それを活用して、さまざまな料理を作ってみたいですね。ここでは、料理が苦手な人でも簡単に作れる、手軽で美味しいレシピをご紹介していきます!
酒粕ペーストを活用したお洒落なカナッペ
酒粕ペーストと和食との相性が良いことは、広く知られています。意外かもしれませんが、洋食との相性も抜群なんですよ!
ここでは、簡単に作れるパーティーメニュー、酒粕ペーストのカナッペのレシピをご紹介していきます。
【材料(2人分)】
バゲット(スライス):4枚
クリームチーズ:18グラム
酒粕ペースト:大さじ1.5
ハーブソルト:少々
オリーブオイル:少々
スモークサーモン:4枚
ミニトマト:2~3個
アボカド:薄切り2切れ
【作り方】
1. スライスしたバゲットを準備します。のせる具は食べやすい大きさに切ります。
2. クリームチーズと酒粕をよく混ぜます。
3. トースターでバゲットを軽く焼きます。
4. バゲットに2を塗り、ハーブソルトを振りかけます。
5. 具をのせたら完成です。お好みでオリーブオイルをたらしてお召し上がりください。
【ポイント】
クリームチーズが硬いときは、少しレンジで温めると柔らかくなります。
野菜の和え衣にピッタリ!酒粕味噌ペースト
酒粕ペーストだけでは、調味料として使うことができません。塩味や甘味を加えると、野菜が美味しく食べられる調味料を、手軽に作ることができますよ!
ここでは、ディップや野菜の和え衣として使えるペーストのレシピをご紹介していきます。
【材料(3人分)】
いりごま:大さじ1
酒粕ペースト:10グラム
だし汁:20ml
味噌:小さじ1
砂糖:小さじ1/5
【作り方】
1. すり鉢にいりごまを入れてすります。酒粕ペースト・味噌・砂糖を加えて練り混ぜます。
2. だし汁を加えて1をのばします。
3. レンジで30秒加熱してアルコールを飛ばします。
【ポイント】
甘めの味つけが好みの方は、砂糖の量を増やして作ってみてください。
本格的な料理を簡単に!鶏肉の味噌粕漬け焼き
酒粕ペーストを作ったら、それを活用して、本格的な肉や魚の粕漬けに挑戦してみたいですね。
粕漬けにはさまざまな作り方があります。ここでは、漬け込み期間が短い、初心者におすすめの簡単レシピをご紹介していきます!
【材料】
●酒粕ペースト: 100グラム
●砂糖:大さじ2
●味噌:大さじ1
●みりん:小さじ2
●塩:小さじ1/2
鶏もも肉:1枚
塩:少々
【作り方】
1. まず最初に、粕漬けの粕床となる「味噌粕だれ」を作ります。耐熱ボウルに●の材料をすべて入れ、よく混ぜます。
2. 600Wの電子レンジで、ラップなしで1分加熱し、さらに混ぜたら、冷ましておきます。
3. 鶏肉は広げて厚さを均一にし、全体にフォークか竹串で穴を開け、軽く塩をふります。10分くらいおいたら、汁気をふきます。
4. 2で作った味噌粕だれ(大さじ2)を両面に塗り、ラップで包み、冷蔵庫で半日以上おきます。
5. 味噌粕だれをぬぐいます。フライパンにクッキングペーパーを敷いた上に鶏肉をのせます。弱火で両面を色よく焼いて、中まで火が通ったら完成です!
【ポイント】
漬け込む期間は半日がベストです。それほど味が濃くないので、2日程度漬け込んでも大丈夫ですよ。
手作りは大変…そんな方におすすめの市販の酒粕ペースト3選
酒粕ペーストを手作りするのは面倒…そう考える方におすすめしたいのが、市販の酒粕ペーストです。スーパーではあまり見かけませんが、通販で簡単に手に入れることができます。
ここでは、使い勝手がよく味も抜群の酒粕ペーストを、厳選してご紹介していきます!
「おたまや」の吟醸酒粕生ペースト
山形県米沢市の「おたまや」は創業190年の伝統ある会社。米麹・味噌・酒粕・甘酒といった各種商品を製造販売しています。
米麹・酒粕などは使いやすい形に加工されており、好評を博しています。
こちらで手に入る酒粕ペーストは「吟醸酒粕生ペースト」という商品です。
この商品は、山形の蔵元から入荷した吟醸酒粕/純米酒粕を、石臼で丁寧に挽いて加工したものです。少しゆるめの使いやすい酒粕生ペーストです。
調味料・粕漬け・粕汁など…あらゆる使い方が可能です。また、フェイスパックに使うと、肌がすべすべになると評判ですよ。
「八海醸造」の八海山酒粕
新潟県の蔵元「八海醸造」が製造した「八海山酒粕」は、なめらかなペースト状の、とても使いやすい酒粕です。銘酒「八海山」の酒粕として広く知られており、芳醇な香りが魅力。
味にも特徴があります。クセがあまり強くない、素材の味を引き立てるタイプの酒粕です。旨みとコクにあふれており、自然な甘みが身体に染み入ります。
「白瀧酒造」の純米大吟醸 上善如水 酒粕便利パック
新潟県の蔵元「白瀧酒造」が製造した「純米大吟醸 上善如水 酒粕便利パック」は、人気の高い銘酒「上善如水」の酒粕として、多くの日本酒ファンから愛されています。
便利なパックに充填された、使い勝手のいい酒粕。
純米大吟醸の酒粕は、通常の酒粕に比べて柔らかいため、パック詰めにすることが難しいと言われています。
こちらの商品は、高度な技術を駆使して、品質を損なうことなく酒粕をパックに充填した、画期的な商品です。きめ細かくて香り華やか、贅沢な味わいが特徴となっています。
まとめ:酒粕ペーストを常備して、もっと気軽に酒粕を活用しよう♪
酒粕に興味があっても、料理するたびにほぐして使うのが面倒だと考える方が多いのでは?
そんな方におすすめしたい「手作りの酒粕ペースト」。常備しておけば、すぐに料理にとりかかれるので、とってもお手軽です。手作りが面倒な方には、市販の酒粕ペーストがおすすめ!
酒粕ペーストを常備して、美容に効果的な料理のレパートリーを増やしてみてはいかがでしょうか?