にんにくには滋養強壮などの効能が有名な食品ですが、女性にとっても嬉しい効能が含まれているのはご存じですか?
実はにんにくは美容成分が豊富で、女性特有の悩みをサポートする栄養がたくさん詰まっており、妊娠中の栄養補給にもおすすめの食品なのです。
今回はそのにんにくの魅力についてお伝えしてみようと思います。
目次
にんにくに隠されている美容を握る鍵とは?
美容に良いとされる、にんにくの成分スコルジニンには、体に悪影響を及ぼす『活性酸素』を除去する働き(酸化還元作用)があります。
私たちの体は酸素を活用してエネルギーを生み出しています。しかし、酸素を活用すると同時に活性酸素は常に体内で生まれているのです。
この活性酸素が私たちの細胞を傷つけ、被害を及ぼしています。活性酸素は老化、肌荒れ、慢性疲労、がん、シワ、しみ、糖尿病や脂質異常症、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす要因(+老化の促進)ともなっています。
活性酸素は年齢を重ねるにつれ増加するともいわれていますが、ストレスや食品添加物、タバコ、激しい運動による筋肉の消耗、アルコールを多量に摂取したり、紫外線を長時間浴びるなども活性酸素が増える要因です。
ですので、この活性酸素を除去する抗酸化力を保ち続けていくことが大切です。にんにくには抗酸化物質の1つであるスコルジニンが多く含まれている美容&アンチエイジングによい食材なのです。
にんにくに含まれるアリシンで冷え性改善&美容効果Up
冷えは女性の大敵とされており、あらゆる万病の元と呼ばれています。冷え性は女性にとっても大きな悩みの1つだといえるでしょう。そんな冷え性を改善に導いてくれるのが、にんにくに含まれている美容成分:アリシンです。
アリシンは食べた直後から血流がよくなり、代謝が高まることで体がポカポカと温まるのを実感することができます。
そもそも、なぜ女性は冷えやすいのかというと、男性と比べて筋肉量が少ないため、熱を生み出すことや熱を配ることが苦手です。
また、女性は脂肪がつきやすく、1度ついた脂肪は冷えやすく温まりにくいので、冷え性の一因とされています。このような冷えは、女性ホルモンや美容面、ダイエットにもデメリットがあります。
女性ホルモン面でのデメリット
子宮付近の血流が冷えにより滞ると、月経困難症を引き起こしたり、その状態が続くと妊娠しにくい体になる可能性も考えられます。
女性ホルモンの乱れを体感することもあるでしょう。そしてその乱れた女性ホルモンが更に冷えを引き起こすともいわれているのです。
女性ホルモンが体を直接的に冷やすということではなく、女性ホルモンと自律神経は、同じ大脳視の位置にあり、日々コントロールされています。
そこで女性ホルモンのバランスが乱れると、体温を調節する重要な働きを担っている自律神経も一緒に乱れてしまうことによって、血液の循環が悪くなり冷え性の症状が助長されるのです。
女性ホルモンと自律神経は切っても切れない関係で、互いに影響し合いながら働きかけています。そのため、多くの女性が経験する”初潮・妊娠・出産・閉経”は女性ホルモンのバランスが大きく変化して崩れるときでもあります。
この時期には今まで以上に自律神経のバランスが乱れやすく、このことをきっかけに冷え性になったり、冷え性の症状が強く出る女性が多くいるとの報告もあります。
美容面でのデメリット
美容面での冷えの影響は、特に肌に表れることが多いです。スキンケアを丁寧に行っているのにニキビがなかなか完治しなかったり、肌のざらつきも感じやすかったり、乾燥肌にも拍車がかかるような症状が見られます。
これは体温が下がり、肌が直接冷えて起こるトラブルと思われがちなのですが、実はお腹(腸)を冷やすことによるものです。
腸が冷えの影響を大きく受けると、内臓の動きが低下し、多くは便秘になります。便秘の状態が長く続いたり慢性化すると、腸内で老廃物がスムーズに運ぶことが出来ずに、いつまでも血液中に老廃物が留まってしまいます。
そうすれば私たちの体の中では、老廃物をどうにか運び出そうとして、その結果肌に表れてしまいます。そもそも肌の役割は排出器官であり、便と一緒に老廃物が運び出せないのであれば、肌が代わりに老廃物を集めて排出しようと働くのです。
肌に老廃物が溜まれば、毛穴が詰まりニキビとなったり、老廃物そのものがニキビとして肌に出てくる事態が起こりえます。腸の状態はそのままお肌に反映されます。
腸は栄養を吸収する部位です。腸を冷やさないようにすることも、美肌への第一歩だと考えられます。このように血行不良による冷えは美容に悪影響を及ぼすものだといえます。
ダイエット面でのデメリット
体の冷えはダイエットの妨げになります。
ダイエットを意識した際によく耳にする基礎代謝という言葉。この基礎代謝とは、体温を維持したり、呼吸や内臓をコントロールしたり、生きていくうえで必要最低限なエネルギーのことを指します。
ですので、体が冷えると、それだけ消費するエネルギーも下がり、基礎代謝も結果的に下がってしまうことになります。
基礎代謝が高いと摂った栄養をしっかりと利用でき、筋肉がつきやすいので脂肪を燃焼しやすいのですが、低い人は、摂った栄養も十分に利用することが出来ずに脂肪が蓄積しやすくカロリーを消費しづらくなっています。
この悪循環を止めるには、まず体の冷えを改善してあげることです。ダイエットを始める前に、自分の基礎代謝を正しく知り、体が熱を生み出すいような体つくりを日々意識することが大切です。
にんにくには、体を温めるアリシンがたっぷり入っていますので、日々の食事にプラスして、代謝を高め冷え知らずの体にしていきましょう。
美容や美肌に必要不可欠な「ビタミンB6」の宝庫はにんにく!
辛いつわり予防に効果的
妊娠初期に突如としてあらわれるつわり。症状の大きさは人によって様々ですが、中には健康に支障を来す程、症状が強く出る人もいます。
妊娠中は赤ちゃんに栄養が行き届くようにと食事管理はしっかりと行いたいと思われるかもしれませんが、妊娠初期の胎児はとても小さく母体からの栄養が胎児の成長に影響するわけではありません。
無理をせず、食べられる時に食べられるものを少しずつ取り入れるだけでも大丈夫です。
ですが、終わりの見えない辛いつわり。一刻も早くおさまってほしいですよね。そのつわりの対策として、注目されている成分がビタミンB6なのです。
特に吐き気を予防・軽減します。つわりで食欲減退している場合でも、にんにくの香りで食欲がわく人もいるかもしれません。にんにくは滋養強壮の効果もあり、妊娠中の健康を守る最適な食材といえるでしょう。
肌トラブルの救世主であり、女性必須の栄養素
ビタミンB群は、主に代謝を高める役割をしています。なので、肌の新陳代謝にも大きく関わってくる、美容によい栄養の1つです。
肌をきれいに保つには、タンパク質とビタミンの補給がとても重要です。そのなかでも、タンパク質に欠かせない存在がビタミンB6なのです。タンパク質をよく摂取する人程、ビタミンB6の必要摂取量も多くなります。
ビタミンB6が不足すると必要なところにアミノ酸を届けることが出来ずに、いろいろな影響が出やすくなります。皮膚では新陳代謝がうまく行われず、肌荒れ、湿疹、アトピー性皮膚炎などの症状があらわれ、なかなか完治しづらい状況に。
ビタミンB6の不足だけで肌トラブルが引き起こされるというわけではありませんが、他の原因が見当たらずに肌に悩みを抱えている場合はビタミンB6の不足を疑ってみてもいいかもしれません。
そしてビタミンB6は皮脂をコントロールする力や、抗炎症効果が期待できるので既にできてしまったニキビにも即効性があるものとして知られています。
ビタミンB群は、水溶性で体に蓄積されにくい栄養素ですのでこまめな摂取を心掛けましょう。うるおいのある美肌をキープするため、そして女性ホルモンバランスを毎日の食卓ににんにく料理が並ぶようにするといいですね。
女性特有の不調にはにんにくサプリでお手軽に栄養補給
ここまで、にんにくには女性特有の悩みを解決してくれる素晴らしい食材だとお伝えしてきました。
できることなら、継続的に毎日食事でにんにくを食べるのがよいのですが、それが難しい方には、にんにくサプリメントという選択肢もあります。
サプリメントのメリットは、臭いがしないことや、手軽に摂取できることですね。妊娠中や授乳中の健康管理にも役立ちます。
にんにくの成分は摂りたいけど、食べ続けるのはしんどい…という方は、選択肢の1つに加えてみるのもいいかもしれません。
まとめ:にんにくは美容に適した栄養豊富な食品
にんにくには美容効果がたくさん詰まっていて、美肌やダイエットのサポートをしてくれる優秀な食品です。積極的に摂って毎日を快適に過ごしましょう。