味噌汁は水筒に入れてOK?NG?おすすめの持ち運び法を詳しく解説
味噌汁って水筒に入れて大丈夫なのかな?
お味噌汁を昼のお弁当と一緒に持っていきたいんだけど、密閉と保温ができるの水筒しかないよ…

そんな風に困ることはありませんか?

お弁当を食べるときに一緒に温かい味噌汁を飲むと、体も温まるし、満腹感を感じやすくなりますよね。そんな味噌汁、毎回買うより家から持っていきたいと考える方も多いと思います。

この記事では、味噌汁を水筒に入れて持っていきたい場合の注意点や工夫、持ち運び簡単&食べやすい容器などをご紹介していきます。

味噌汁は水筒に入れてもいいの?メーカーの見解は?

味噌汁は水筒に入れてもいいの?メーカーの見解は?

水筒に入れて持ち運ぶもの、と聞くと、水・お茶・コーヒーなどの冷たい飲み物をイメージする方が多いのかなと思います。

では、味噌汁は水筒に入れて持ち運んでもいいのでしょうか?この点についての有名メーカーさんのご見解や、水筒で持ち運ぶ際の注意点などをご紹介していきます。

象印さん&THERMOS(サーモス)さんの見解

水筒は冷たいドリンクを持ち運ぶイメージが強いもの。そもそも、味噌汁は水筒に入れてもいいのでしょうか?

この点、水筒メーカーの象印のサイトによると、水筒に入れてダメなものとして次の4つがあげられていました。

水筒に入れてはダメなもの

・ドライアイス・炭酸飲料など

・味噌汁・スープ・昆布茶など塩分を多く含んだもの

・牛乳・乳飲料・果汁など

・果肉・お茶の葉など

これによると、味噌汁を水筒に入れて持ち運びすることはおすすめされていないようです。ちなみに、他の大手水筒メーカー「THERMOS(サーモス)」さんも同じ見解でした。

理由としては、味噌汁など、塩分を多く含んだものは、内部のステンレス材を腐食せてしまう危険性があることが挙げられます。その結果、錆びたり、保温・保冷の機能が壊れてしまって使えなくなるようです。

家に水筒しかない…という場合はどうすればいい?

味噌汁を持ち運びたいけど、水筒とは別に持ち運び用の容器を買うのはもったいない…。今ある水筒を活用したい!そんな方に向けて、味噌汁を水筒で持ち運ぶ際の注意点などについてご紹介していきます。

インスタント味噌汁を活用する

水筒に入れるのはお湯だけにし、味噌や具材は別にして持ち運び、食べるときに味噌汁を作る、という方法もあります。

保温機能が高い水筒であれば、熱々まではいかなくても、十分温かい温度で味噌汁を飲むことができますよ。

持ち運びしている間にお湯を冷まさないコツは、あらかじめ水筒自体にお湯を入れて蓋をし、しばらく温めておいて捨てて、それからまたお湯を入れる、という手順を踏むことです。

コップ付きの水筒ではない場合は、紙コップを忘れないようにしましょう。

入れる時間は短く、こまめに洗う

味噌汁を水筒の中に入れる時間を短くして、こまめに洗えば、水筒内部を腐食させてしまう危険性を減らすことができます

職場で昼ごはんの時などに食べるときには、先に味噌汁をマグカップなど(あれば)に移して、水筒はとりあえずすすいでおく、といった工夫をすると安心ですね。

味噌汁を入れる水筒は兼用しない

水筒は、どんなにこまめに洗ったとしても、味噌汁のにおいがつくのは避けられません。

味噌汁のにおいは独特ですので、そこに、お湯やコーヒー、お茶などを入れると匂いが混ざって、飲んだ時にいつもと違う味のように感じてしまうことがあります。

水筒が一つしかない…という場合は難しいかもしれませんが、できるだけ味噌汁とほかの飲み物を入れる容器は兼用しないようにしましょう。

温度と入れる具材に気をつける

味噌汁を水筒に入れて持ち歩くときには、温度に気を付けることも重要です。

雑菌は10~50度で繁殖しやすく、30~40度が一番腐りやすい温度とされていますので、それ以上の温度をキープできるように次のようなことに注意しましょう。

・先に水筒を温めておいて味噌汁は沸騰直前の熱いものを入れる

・保温効果のある水筒カバーなどがあれば活用する

また、傷みにくい具材(大根、玉ねぎ、ごぼう等の野菜類)を使うのもおすすめ。豆腐、もやし、あさり、鶏肉などは傷みやすい食材のため、なるべく入れない方がいいですよ。

味噌汁の持ち運びには「水筒」よりも「スープジャー」

味噌汁の持ち運びには「水筒」よりも「スープジャー」

水筒のサビや腐食、味噌汁の臭い残りなどを避けたいなら、やはり専用のスープジャーを使うのがおすすめです。

「飲む」ではなく「食べる」ことを意識して作られている商品ですので、食べやすく手入れがしやすい点がポイント。ここでは、スープジャーを選ぶ際のポイントをご紹介していきます。

スープジャーを選ぶ際の注意点&ポイント

スープジャーを選ぶときのポイントは4つ。「保温力、容量、値段、手入れのしやすさ」です。

多くのスープジャーは、これらのポイントのうち2つ程度は兼ね備えているものがほとんど。使う目的や好みに合わせて、選んでみてくださいね。

保温力

何℃の温度を6時間程度キープできるのか、という基準を設けているメーカーさんが多いです。

味噌汁の適温は「62℃70℃」と言われていますので、できれば60℃以上の温度を6時間程度キープできるスープジャーを選ぶのがおすすめです。

容量

スープジャーは容量にもかなりの幅があります。下は200ml程度から上は1L入るものまで。

一杯の味噌汁の量は「400ml程度」と言われていますので、しっかりと汁ものが飲みたいという方は400ml程度の容量のものを選ぶといいですよ。

そうではなく、少しだけ汁ものが欲しい、という方には200~250ml程度の小容量のものがおすすめです。

値段

スープジャーの値段は、機能性(保温力や容量)とも関係してきてしまいますが、安いものだと1000円を切るくらいの値段で購入することができます。

平均的な価格は2000円~3000円程度。このあたりの金額を1つの目安にして商品を選ぶといいですよ。

手入れのしやすさ

家に食洗器がある方は、食洗器に対応しているスープジャーかどうか、も選ぶ際に確認した方がいいですよ。また、飲む際の飲みやすさとも関係してきますが、口の広さ(直径)も大切なポイント。

多くのスープジャーは直径が10cm程度ありますので特に問題はないのですが、中にはスタイリッシュな細めの商品もありますので、購入される際には意識してチェックするようにしてみてくださいね。

サーモス 「スープジャー 400ml」

サーモスのスープジャーは、ステンレス魔法瓶と同じ素材を使っていて、高い保温力が特徴です。

60度が6時間キープできるとのこと。7時に作ったお味噌汁が、13時くらいまで温かく飲めるのはうれしいですね。高い保温力を生かして、お湯を使った「保温調理」も可、です。

容量も400mlと大きめで広口タイプのため、具だくさん味噌汁をお弁当のメインにしたい方にもおすすめです。金属部分は手洗いですが、フタの部分は食洗器対応になっており、手入れもしやすくなっています。

ミクリー「フード&スープポット 220ml」

ミクリーのフード&スープポットは、持ち運びに便利な軽量タイプのスープジャー。

容量は220mlと、インスタントの味噌汁に少し具材を足したぐらいの容量で、「いつものお弁当にちょっとだけ温かい味噌汁を足したいな」と思っている方にはぴったりの量です。

こちらは、値段が1500円以下と、かなり手ごろな値段なので、「ずっと使うかはちょっとわからないけど、試しに買ってみようかな」と思う方には、ぴったりです。

ただ、保温機能がほかのものに比べると少し弱いため、保温ポーチを使うなど、工夫は必要です。

オクトゴーンヌ「スープポット 380ml」

オクトゴーンヌのスープポットは、形がとても特徴的。手に持っても滑りにくく、また、ふたを開けるときにしっかり押さえられるように、八角形の形をしています。

あまり見ないスープジャーの形なので、お弁当の際に出してきたときにちょっとした話題にもなるかもしれませんね。内側はフッ素樹脂加工が施されており、ソースなどがこびりつきにくいため、衛生的にもいい感じです。

保温機能は、こちらはサーモスより若干低いですが、朝持っていったお味噌汁を温かく飲む程度には問題ありません。

まとめ:味噌汁を水筒で持ち運ぶにはポイントを押さえる

味噌汁を水筒に入れて持ち運びたいときの対処法をお伝えしました。

●メーカーが推奨する方法で飲みたいなら、お湯のみ水筒に入れて具材や味噌は別々に持ち運ぶ

●どうしても水筒に入れて持ち運びたい場合には、「入れる時間は短く、こまめに洗う」「温度と腐敗に気をつける」「入れる具材を選ぶ」「味噌汁専用にする」などの工夫をしてみるとよい。

●安全に味噌汁を持ち運ぶにはスープジャーをつかうのがおすすめ

温かい味噌汁を一品お弁当につけて、満足感の高いランチタイムをすごしてくださいね。

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