ピンク岩塩はなぜピンク?岩塩の種類やピンク岩塩の使い方などを紹介
ピンク岩塩って普通の岩塩とは違うの?使い方の特徴とかあるのかな…?

そんな疑問に答えます。みなさんのご自宅では、ピンク岩塩を使っていますか?

日本では白い海塩が主流で使われていますが、食材にこだわりのある方や、輸入食材が好きな方なら、ピンク岩塩を愛用しているという方もいらっしゃるかもしれませんね。

この記事では、ピンク岩塩の特徴や種類、おすすめの使い方などについて解説していきます。

ピンク岩塩って何?岩塩にはピンク以外にも種類があるの?

ピンク岩塩は、その名の通り、ピンクの色をした岩塩のこと。別名ピンクソルトとも呼ばれます。

通常、「塩」と言えば、サラサラの白いものを想像することが多いので、「ピンク色の塊」は少し不思議な感じがしますよね。

ここでは、ピンク岩塩がどうやって作られるのか、やピンク岩塩の人気の秘密などについて解説をしていきます。

ピンク岩塩はどうやって作られるの?

ピンク岩塩は、元々海だった場所が地殻変動により隆起し、海水が陸地に閉じ込められ、長い年月をかけて水分が蒸発し、塩が結晶化したものです。

そして結晶化した岩塩の上にさらに土砂が重なり、地層となって埋まっているのです。

そうやって塩の塊となっていく過程で、その土壌の様々な栄養素が取り込まれるのですが、鉄分の多い土壌で結晶化すると、鉄分の赤い色を含んだ岩塩が生まれます。それがピンク岩塩です。

それらの岩塩の地層を削り出したり、一度溶かして再結晶させたりして岩塩が作られています。

ピンク岩塩はアメリカやヨーロッパ、アフリカ、アジア諸国など幅広い地域で生産されています。ただし、アメリカ、ヨーロッパの岩塩は白いものが多く、ピンク岩塩となるとヒマラヤ山脈から採れたものが多いです。

ヒマラヤ山脈は、採れる岩塩のほとんどがピンク岩塩という、ピンク岩塩の名産地です。日本でもヒマラヤ岩塩はスーパーで買えるメジャーな商品ですね。

アメリカでも、ピンク岩塩は「ヒマラヤンソルト」として売られていることが多いそうです。

岩塩は種類が豊富!ピンク以外の岩塩の種類

岩塩の種類にはピンク以外にも、内容物の違いによってホワイト岩塩やブラック岩塩などがあります。

色の違う岩塩が出来る理由は、数百万年から数億年という長い時間をかけて塩分が結晶化する過程で、その土地環境の影響を強く受けるためです。

それぞれの土壌にどんな栄養分が含まれているかで、岩塩の栄養素が変わってきますし、それによって味わいや色味も変わってくるのです。以下は、各色の特徴です。

各色の特徴

■ピンク

赤い色の素である鉄分を多く含んでおり、その含有量によって薄いピンクから赤茶色のものまで、色味が豊富。クセが少なくほんのりと甘みも感じられる。その鮮やかさから、インテリアとしての人気も高い。

■ブラック

硫黄を含む珍しい岩塩。硫黄からくる温泉卵のようなにおいが特徴的。塩味は少なめ。発汗作用が強く、バスソルトとしても優秀。

■ホワイト

ピンクやブラックの岩塩と比べて採掘量が少なく、希少価値が高い。味も香りもマイルドで、岩塩の中では溶けやすい種類。クリスタル岩塩とも言われる。

ピンク岩塩の人気の秘密とは?

色々な種類のある岩塩の中でも、ピンク岩塩が人気なのはまず第一に、まろやかで美味しいからです。さらに、美味しいだけでなく、栄養が豊富であることも選ばれる理由です。

日本で売られているピンク岩塩のほとんどがヒマラヤ山脈のものですが、世界一の山から採れた岩塩ということも魅力的です。

高い標高で生まれたピンク岩塩は不純物も少なく、カルシウム、カリウム、マグネシウムなど、天然のミネラル以外にも、現代人に不足しがちな鉄分も含まれているため、健康に気を遣いたい方、食材にこだわりたい方に大変人気なのです。

また、美しいピンク色も、人気の理由の一つです。

白い海塩に慣れている日本人からすると、ピンク色の塩なんて、インパクトが強いですよね。食卓にピンク岩塩のミルが置いてあるだけで、とてもおしゃれで気分が上がりますよね。

料理だけじゃない!ピンク岩塩のおすすめの使い方3選

ピンク岩塩は海塩と違う特徴があるため、上手な使い方を知っておきましょう。また、本来ピンク岩塩は料理に使われるものですが、実は他にもいくつか面白い使い方がありますのでご紹介します。

ピンク岩塩が合う料理ってどんな料理?

ピンク岩塩はクセが少なくまろやかな味わいのため、基本的にはどんな料理にも使いやすいのですが、海塩と違って溶けにくい点には注意が必要です。特におすすめの使い方を以下でご紹介します。

■肉、魚の焼き料理

ピンク岩塩は、赤身肉のステーキや、焼き魚などとの相性がとても良いです。

下味をつけるために使うよりは、粗削りタイプのものを仕上げに振りかける使い方の方が、ピンク岩塩に含まれるミネラルが素材の味を引き立ててくれるためおすすめです。

■つけダレ、つけ塩

焼き肉などをレモンだれで食べる際に、レモン汁とピンク岩塩を合わせるだけでもとても美味しいです。お肉にはピンク岩塩とわさび、という組み合わせもおすすめです。

もちろん、天ぷらのつけ塩にも使えます。是非、ほんのりとした甘みを感じてみて下さい。

■ドレッシング

サラダのドレッシング代わりに、オリーブオイルとピング岩塩、お好みでブラックペッパーなどをかけるとヘルシーでおしゃれなサラダになります。

健康に気を遣い方には、高カロリーな市販のドレッシングを使うよりも、ピンク岩塩がおすすめです。

■焼き野菜

焼き野菜にも、ピンク岩塩を軽く振りかけて食べることで、味の濃いソース類よりも素材の味をしっかりと感じられます

■フルーツ、スイーツ

少し変わった使い方としては、メロンや桃を生ハムと一緒に頂くような感覚で、ピンク岩塩を合わせる食べ方もあります。

あるいは、バニラアイスに少しピンク岩塩を振ることで、マイルドな塩気がスイーツの甘みを強調してくれて、大人な味わいになります。

シンプルなお料理ほど、岩塩の味と素材の味が感じられると思いますので、是非試してみて下さいね!

バスソルトにもおすすめのピンク岩塩

食用以外に、バスソルトとしてもピンク岩塩は人気があります。雑貨屋さんなどでピンクのバスソルトが売られているのを見たことはないでしょうか?

岩塩はミネラルを豊富に含んでおり、発汗を促すため、むくみや冷え性の改善に効果的とされています。

発汗作用は、ブラック岩塩の方が強いのですが、ブラック岩塩に含まれる硫黄の香りが苦手という場合はピンク岩塩でも十分です。デトックス効果を狙いたい方は、一度試してみてはいかがでしょうか?

ピンク岩塩はインテリアとしても人気!

ピンク岩塩には、デトックス効果の他にもヒーリング効果もあるとされています。特に人気が高いのは、岩塩のかたまりの中をくり抜いて作られる岩塩ランプです。

ピンクの岩塩ランプは、そのままでもインテリアとして美しいですが、明かりを灯すとオレンジ色の温かい明かりの癒し効果が高く、日本でも愛用している方は多いようです。

ライトに照らされてほんのりと温まった岩塩がマイナスイオンを発することで、癒し効果が得られそうですね。それぞれの岩塩の含んでいる鉄分やミネラルによって、色合いが異なるのも面白いところです。

※岩塩ランプについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

塩好き筆者が選ぶ!おすすめのピンク岩塩3選

最後に、筆者も実際に使ってみたことのあるおすすめのピンク岩塩商品を、食用・食用以外に分けて、3つだけご紹介します。

ヒマラヤ岩塩専門店のピンク岩塩

こちらはヒマラヤ岩塩専門店の、食用ピンク岩塩です。ヒマラヤ岩塩100%使用で、マイルドな塩気の中に旨みも感じられます。食用ですが、バスソルトとしても使うことができますよ。

ピンク岩塩だけでなく、ホワイト岩塩やブラック岩塩もあるので、この際食べ比べをしてみるのも良いですね!肉料理や、焼き野菜に使うととても美味しいので、個人的にはBBQをする時の必須アイテムです。

定番ステーキはもちろん、ゆでたまごや天ぷらなどに少しつけて、素材の味を楽しんでみるのはいかがでしょうか?

パウダー状で使いやすい 100%天然 ピンクソルト

こちらは岩塩としては珍しく、パウダー状のピンク岩塩です。小麦粉のように細かい粒子なので、通常の岩塩よりも溶けやすく、こちらのパウダー岩塩であれば下味にも使いやすいです。

パウダー状ならではのおすすめの使い方のひとつとして、漬物があります。海塩だと塩味が強く、塩辛い仕上がりの漬物が出来ますが、ピンク岩塩で漬けると、いつもよりも辛さの少ないマイルドな漬物に仕上がります。

お店の代表の方が、品質にこだわりパキスタン中の岩塩生産者を周って探し出した、安心・安全なピンク岩塩、というところも嬉しいですね。

美容にも嬉しいヒマラヤ岩塩ピンクバスソルト

こちらはピンク岩塩のバスソルトです。着色料や香料など、化学合成成分を加えていない、安心の商品です。

天然のミネラルがたっぷり含まれたピンク岩塩をお湯に入れて入浴すると、何も入れないお湯に浸かるよりもしっかりと身体が温まります。

冷え性対策や、冬の湯冷め対策にとても効果的です。短い時間の入浴でも温まるので、時短にもなるんです。また、ピンク岩塩のバスソルトには保湿効果もあるので、乾燥肌に悩んでいる方にもおすすめです。

まとめ:ピンク岩塩を使いこなして、料理も自分磨きも楽しもう

ピンク岩塩は数百万年~数億年という長い年月をかけて生まれた、天然の調味料です。ミネラルや鉄分が含まれていることも嬉しいですし、海塩と違ったまろやかで甘みのある味わいも魅力的です。

日本の海塩ももちろん使い勝手が良いし美味しいのですが、作るお料理の種類や、使うタイミングによって、岩塩と使い分けが出来たら、料理の腕前が少し上がるかもしれませんね。

食用としても、バスソルトとしても、日常にピンク岩塩を取り入れることで、岩塩があなたの健康と癒しに一役買ってくれることでしょう。

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