業務用マヨネーズは、主に飲食店や給食などで利用されているマヨネーズです。
インターネットや業務用スーパーなどで購入することはできますが、一般のスーパーではあまり目にすることはありません。
業務用マヨネーズと家庭用のマヨネーズの違いはあるのか、おすすめのレシピなどをご紹介します。
目次
家庭用と業務用ではマヨネーズの味が違うことがある
業務用といえば大容量のイメージがありますが、業務用マヨネーズは単に量が多いだけではありません。『同じメーカーのマヨネーズなのに味が違う』という声を耳にしたことはありませんか?
それは、業務用のマヨネーズは酸味や塩味を調整することで、料理の味を引き立てるように作られているからです。業務用マヨネーズが美味しいと思うかまずいと感じるかは人それぞれですが、普段家庭で食べているマヨネーズとは違いがあります。
また、一口に業務用マヨネーズといっても種類があり、卵黄だけを使う、全卵を使うだけでなく調味料を調整することでそれぞれ違った味わいを生み出しています。
業務用でも安定の美味しさ「キューピーマヨネーズ」
テレビCMやスーパーでもおなじみのキューピーマヨネーズ。かわいいキューピーちゃんのキャラクターが目印です。
家庭でも、キューピーマヨネーズを使っているという方は多いのではないでしょうか。実はキューピーマヨネーズは、業務用も販売されているんですよ。
家庭用と業務用では成分に違いがある
一般にスーパーで売られている家庭用のマヨネーズと、業務用に売られているマヨネーズでは成分が違います。また、業務用の中でも違いがありますので、飲食店はお店の味により合うマヨネーズを選ぶことができます。
家庭用 | 食用植物油脂(国内製造)/卵黄/醸造酢/食塩/ 香辛料・調味料(アミノ酸)/ 香辛料抽出物(一部に卵・大豆・りんごを含む) |
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業務用 | 食用植物油脂/醸造酢/卵黄/食塩/香辛料/調味料(アミノ酸)/ 香辛料抽出物(一部に卵・大豆・リンゴを含む) |
プロユース | 直用植物油脂/卵/醸造酢/食塩/砂糖類(水あめ、砂糖)/ 香辛料・調味料(アミノ酸)/香辛料抽出物/ (一部に卵・大豆を含む) |
成分表は原則として配合量の多い順に記載してあります。キューピーマヨネーズで販売されている3種類の成分を比較してみると、家庭用と業務用では卵黄と醸造酢の記載順が違うので、配合量が違うことがわかりますね。
また、プロユースは全卵を使っているので、「卵」と記載されています。さらに、砂糖類も使用しているので、家庭用よりはあっさりとして甘味を感じる味わいに。色味が卵黄タイプより白っぽいのも特徴です。
おすすめレシピ「タマゴサンド」
業務用キューピーマヨネーズを使った、タマゴサンドのレシピをご紹介します。あっさりした味がお好みの場合はプロユースを使用するなど、好みに合わせて使用するマヨネーズを変えてみてください。
材料(2人前)
食パン(サンドイッチ用)…6枚
卵…3個
業務用キューピーマヨネーズ…30g
塩・胡椒…少々
手順
1.かたゆで卵を作る
2.ゆで卵の殻をむき、ボールに入れる
3.フォークを使ってゆで卵を粗く潰す
4.3にマヨネーズを入れて混ぜ合わせる
5.塩・胡椒で味を調える
6.食パンに5の卵を乗せ、端から1センチ弱を残して全体にのばす
7.卵を乗せていない方の食パンを乗せる
8.残りの食パンも同じようにする
9.お好みにカットする
ポイント
- ミミがある食パンの場合は、お好みでミミを切り落としてください
- キュウリやハムを一緒に挟むのもおすすめ
- パンを軽くトーストしたり、マスタードを塗ったりしても美味しいです
近くに業務スーパーが無い方は、楽天でも購入できますよ。
業務用で知られた「ケンコーマヨネーズ」
ケンコーマヨネーズはスーパーで見かけることはほとんどありません。なので、知らない方も多いのではないでしょうか。でも、その味になじみのある方は多いはず。
というのも、ケンコーマヨネーズは外食産業で広く使われていて、日本マクドナルドのハンバーガー用マヨネーズもケンコーマヨネーズが供給しています。
学校給食にも使われている
ケンコーマヨネーズは昔から学校給食でも使われています。学校給食は安全管理やコストに厳しい決まりがあるので、ケンコーマヨネーズの品質の高さやコスパの高さがうかがえます。
欧風マヨネーズは、卵黄のコクはしっかり感じられるけどあっさりとした口当たり。レタスやキュウリのような淡白な野菜に合わせたり、マヨネーズベースのドレッシングを作ったりするのによく合います。
レストランの味マヨネーズは、酸味と塩味のバランスがよく、コクが深くなめらか。500gという家庭用にうれしい容量から購入できるのもうれしい特徴です。
おすすめレシピ「鶏のから揚げ」
ケンコーマヨネーズを使ったから揚げのレシピをご紹介します。コクがあり、しっとりしたから揚げになりますよ。味付けには欧風マヨネーズを使いますが、しっかりした味がお好みの場合はレストランの味マヨネーズがおすすめです。
【材料(2人前)】
・鶏もも肉…1枚
・★砂糖…5g
・★おろししょうが…5g
・★おろしにんにく…5g
・★酒…15g
・欧風マヨネーズ…20g
・片栗粉…適量
・揚げ油
【手順】
1.鶏もも肉を一口大に切り、★の材料を順番に揉み込む
2.全体に馴染んだら、マヨネーズを混ぜ込み、15分~30分置く
3.片栗粉をまぶす
4.160度~170度の油で5分くらい揚げる
ポイント
- 揚げ時間は鶏肉の大きさや温度によって違います
- 完成したから揚げにマヨネーズをディップしても美味しいです
近くに業務スーパーが無い方は、通販で試してみるのをおすすめします。
業務用マヨネーズの隠れた名品「ラッキーマヨネーズ」
ラッキーマヨネーズをスーパーで見かけることはほとんどありませんが、ひよこのデザインに見覚えがある方もいるのではないでしょうか。
ラッキーマヨネーズはその味を生かしたおかきなどのお菓子や、キャラクターを使用したグッズで知られています。
味にこだわるお店でも使われている
アミノ酸を使用せず、卵黄のコクと酸味を生かしたラッキーマヨネーズは、味にこだわるお店にも使われている業務用マヨネーズ。
味のバランスがよく、様々な食材に合うスタンダードなマヨネーズと、調理パンなどによく合うラッキーベーカリーマヨネーズなどがあります。
また、くせが少ないのでマヨネーズベースのドレッシングにしたり、ソースと合わせたりと他の調味料と合わせるのもおすすめです。
おすすめレシピ「ポテトサラダ」
ラッキーマヨネーズを使ったレシピをご紹介します。コクと酸味のバランスがよいラッキーマヨネーズは、ポテトサラダなど食材の味を引き立てるような料理がよく合います。
【材料(2人前)】
・ジャガイモ…中2個
・玉ねぎ…1/4個
・キュウリ…1/2本
・ハム…2枚
・ラッキーマヨネーズ…75g
・塩コショウ…適量
【手順】
1.じゃがいもの皮をむき、一口大に切ったら茹でる
2.玉ねぎはスライス、きゅうりは輪切り、ハムは短冊切りにしておく
2.串がスッと通るくらいになったらお湯を捨てる
3.お湯を捨てたら火にかけ、水分を飛ばしてこふき芋にする
4.熱いうちにじゃがいもを潰す
5.粗熱を取ってから、マヨネーズ、きゅうり、ハムを入れて混ぜる
6.塩コショウで味を調える
ポイント
- じゃがいもを皮つきのまま茹でる場合は、3の工程はいりません
- 粗く潰す場合はマヨネーズの量を少なめにしてください
- 水っぽくなるのが苦手な場合は、きゅうりを塩もみしておきましょう
- ハムの代わりに焼いたウインナーの輪切りを入れると、コクがでます
近くに業務スーパーが無い方は、楽天でも購入できますよ。
業務用と家庭用のマヨネーズの違いを知って美味しく使い分けよう
業務用マヨネーズにもいろいろな種類があり、成分だけでなく味も違い、それぞれに合った使い道や料理があることがわかりました。
スーパーで手軽に買える家庭用マヨネーズよりバリエーションも豊富で、使い方によってはいつもの料理の違った味わいを知ることができるでしょう。
業務用もインターネットなどで手軽に購入できるので、家庭の味に加えてみてはいかがでしょうか。